シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年04月24日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 治療を仕事とする人には、治療の基調となる感情が、思いもよらない形で現れてくることもあるが、通常は、外の事実と人体内の事実との関係の観察から生じてくる。何と言っても、外と内との関係の観察を通じて、薬の本質に対する重要な霊的な洞察力が生じるからである。

 身近な例に触れる際に注目すべきことは、生体組織内の、ある状況において、有効な役割を果たす様々な治癒力が、外の自然のなかに、あらかじめ準備されることである。例えば、ロンセーニョ水[Ronsegno-Wasser]やレヴィコ水[Levico-Wasser]のような水が、比較的に良い精霊により、どのように調合されているのか、ということに注意すべきである。

 〔 Ronsegno-Wasser, Levico-Wasser
 Levico-Wasser「レヴィコ水」は、北イタリアのトレント郊外のヴェトリオーロにある、鉄、銅、砒素を含んだ鉱泉の水のこと。これについては、シュタイナー「『治療教育講義』高橋巌訳/角川書店/P122」にも出ている。Ronsegno-Wasser「ロンセーニョ水」もおそらくそうした鉱泉の水だと思われる。〕

 以上の事柄については、次回以降、更に詳しく特徴を述べていくが、このような水のなかでは、銅の力と鉄の力が実に驚くべき形で互いに補完し合い、この補完の原則[Abkompensieren]を、広範な基盤に据えるために、このような水のなかには砒素も存在することを考慮に入れると、次のような結論に至る。

「実際、外界は、人間が何らかの状態に陥ることを想定して、準備に余念がない。」

 外界の準備が、人によっては不都合に作用することもあるが、そのような否定的な場合でさえ、普遍的な原理の持つ普遍的な有益さが示される。このような事柄を語る場合、今日では特に次のことに留意する必要がある。

 というのも、外界の準備の観察に際し、実際、今日になってはじめて徴候が出現するような病態に遭遇する可能性も出てくるからである。ただ、先入観をもたずに観察すれば、地球の一部に特殊な状況が進行すると、特殊な疾病が引き起こされることが、あらゆる面から認識できる。

 更に忘れないでおきたいことは、現在、非常に興味深い現象、つまり今日発生している一般的な流感のようなものでさえ、極めて独特の特性を持つことである。すなわち、本来眠っている病気を呼び覚ましてしまうことさえある。



 以上全てを疑問の束(たば)としてまとめて、次回以降の講義の基礎としたい。実り多い出発点にするには、また別の奇妙な一致を示唆したい。勿論、人智学者にだけ、非常に深い意味をもって現われてくる一致である。

 周囲の大気中には、そもそも、物理的にも、化学的にも正確に定義できないような、目にみえない、ゆるいつながり、ゆるい結びつきで、酸素と窒素が互いに結合している。さて、地上の人間は、この酸素と窒素から発する活動を基本として、地球に完全に織り込まれている。

 そのため、この大気中での、酸素が、窒素に対して本質的にどう関係しているのか、または原理的にどう関係しているのかが重要であることが推測できる。

 さて、空気(大気)の組成の変化が、酸素と窒素の正常な関係になんらかの変化をもたらすが、人智学から、この変化と、睡眠障害との関係が示されることは重要である。更に、その背後に隠されている関係全般の厳密な探求にもつながる。

 人智学から、人間は、物質体、エーテル体、アストラル体、自我という4つの構成要素から成り立っていることがわかっている。更に、眠りにつくと同時に、自我とアストラル体が、肉体とエーテル体から抜け出る意味を、ダイナミック(動力学的)に理解できれば、寝起きと同時に、また入り込んでいくことが理解できる。

 従って、次のような結論に達する。

 「睡眠状態では、アストラル体は自我に、エーテル体は物質体に比較的緊密に結びつき、覚醒状態では、アストラル体や自我と、エーテル体や物質体の関係が、睡眠中のアストラル体や自我、エーテル体や物質体の関係よりも、比較的ゆるく結びつく」ことに注目しなければならない。

 つまり、覚醒状態では、(両者の)関係が不安定なのである。





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Last updated  2012年04月24日 13時58分20秒
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