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虹の彼方にしばらく旅行中により中断していたアルバム紹介を、今日から再開致します。ということで、久々にご紹介するアルバムは、初の日本人ミュージシャンで行きたいと思います。Jazzを聞き始めた当初は日本人のミュージシャンのJazzってほとんど聞きませんでした。そんな時、スイングジャーナルを読んでいて、ふと聞いてみたいなと思ったのが、森山威男でした。彼は、Jazzのミュージシャンにしては珍しく、芸大出という経歴を持っているらしいのですが、実際に聞いてみるとメチャクチャパワフルなドラムを叩いています。このアルバムは、同時に発売された『マナ』というアルバムとセットで録音されたのですが、こちらはバラード系のアルバムです。森山威男のすごいところは、バラードでも全くドラムのパワーが落ちないところです。普通バラードを大きい音で叩くと全体の雰囲気が崩れてしまうのですが、彼のドラムはそれが絶妙にマッチします。バラードといっても、女性的なきれいなものではなく、どちらかというとハードボイルドは男のバラードと言った感じです。(以前にライブを聞きにいったら、バスドラを壊しながら叩きまくっていました。)
2001年09月26日
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ジュラシック・クラシックス今日のアルバムは、ジェームズ・カーター。彼は、僕にとっては現在の若手テナーの中では、ジョシュアを抑えて、文句なしにNO.1の人です。でも、彼には本当に文句を言いたい。それは、何でこの『ジュラシック・クラシックス 』みたいなアルバムを作らないのかということです。何年か前にカーターはリバーサイドにレコード会社を移籍しました。そのとたん、作成されるアルバムが本当につまらなくなりました。リバーサイドに移籍してから、一度NYでライブを聞いたことがあるのですが、そのときは、白目をむいて吹きまくるという本当に最高のライブでした。そのとき、はっきり分かったのは、最近カーターのアルバムが面白くないのは、カーター自身の調子が悪いのではなく、コンセプトが悪いということです。リバーサイドに移ってからのカーターのアルバムは、毎回何らかのテーマを決めて作成されています。僕的に言うと、はっきりいってそのテーマが余計です。あまり深いことは考えずに、このアルバムのように普通の曲を、好きなように吹けばカーターは最高です。最近のアルバムは、毎回期待をして買うのですが、結局2,3回聞いてつまらなくて、聞くのを止めてしまいます。カーターには、是非一度2枚組くらいのボリュームたっぷりのライブアルバムを作ってくれることを願っています。ちなみに、このアルバムは、素直に吹いた時のカーターのよさが存分にでたアルバムです。一音聞けば分かる個性的な音。アドリブの創造性。思ったことを実現できるテクニック(多分若手ではダントツです)。どれをとっても非常に高レベルです。
2001年09月15日
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アッティカ・ブルース今日のアルバムは、アーチー・シェップの『アッティカ・ブルース』!!ちょっと前に紹介した、ローランド・カークと並んで、僕が大好きな黒っぽい音楽JAZZです。シェップは当初はコルトレーンの影響をもろに受けた、バリバリのフリージャズのミュージシャンでしたが、コルトレーンの死後70年代には、単なるフリーを超えて、より黒人的な要素を多く持ったジャズを演奏するようになりました(その後は、だんだんベーシックなJazzに移行していきましたが)。基本的に僕はあまりフリー過ぎるものは好きではないのですが、70年代のシェップの音楽は、黒人ミュージシャンとしてのパワーが遺憾なく発揮されており、非常にいいと思っています。このアルバムも少し聞いただけでは、単なるR&Bバンドみたいですが、聞き込む毎になんともいえない味が出てきて、何故か飽きないアルバムです。ちなみに、最後の曲は子供のボーカルが入っていますが、なぜか僕はこれが大好きです。別にうまいわけではないのですが、何故か心引かれるものがあります。とっても不思議です。
2001年09月14日
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至上の愛~ライブ・アット新宿PIT INN今日は、これまで何度も好きだ好きだと言ってきた、エルビン・ジョーンズのアルバムを紹介します。エルビンの音楽はコルトレーンのバンドにいた時の物も文句なくいいのですが、その後の自分のバンドの音楽も実はすごく良いので、今日はそちらを紹介します。このアルバムは、新宿にあるPIT INNというライブハウスで録音されたライブ版です。エルビンは奥さんが日本人なこともあって、毎年正月に日本にきてPIT INNでライブを行っています。このアルバムでは、フロントにウェイントン・マルサリスを従えて、コルトレーンの最高傑作のひとつである『至上の愛』に挑戦しています。ウェイントンが自分で作る音楽は、堅苦しくて僕は好きじゃないんですが、ここでの彼は、思いっきり吹きまくっていて、何でいつもこんな感じでやらないんだろうと、不思議に思ってしまいます。やはり彼は、メチャクチャ上手いです。そして、熱いです。やっぱり音楽は頭でやるものではないですね。そして、ウェイントンから熱さを引き出しているのは、エルビンのもっと熱いドラミングです。後ろから、ものすごいパワーで煽りまくっています。70歳を迎えようというじいさんとは思えません。という感じで、文章が興奮気味ですが、それくらいパワーを感じるいい音楽です。また、ライブということで、会場もかなり盛り上がっていた様子が伝わってきます。こんなライブに立ち会わなかった自分を恨みますって感じです。
2001年09月11日
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生と死の幻想最近は、仕事が鬼のように忙しく、アルバム紹介も怠りがちであったが、今日は久しぶりに格好いいアルバムをご紹介。今日のお題は、キーズ・ジャレット。でも、みんなが飛びつくような、ソロやトリオのアルバムは実を言うと、僕はあんまり好きじゃない。だって、なんだかいかにもな感じがするから。かといって、もちろんキースが弾くクラシックも好きじゃない。たって、よくわかんないから。では、どんなのが好きなのかというと、70年代のホーン入りのバンドの頃の奴。特にアメリカン・カルテットって言われてたやつが、好きなのです。このアルバムは、タイトルが重々しくて、ライナーノーツなんかもなんだか、えらく哲学的なことが書いてあって、その意味では、今のように疲れまくっている時にはひいてします。だけど、CDプレーヤーをスタートした瞬間にそんなのは、どうでもよくなる。だって、ロックとフォークにフリーっぽいJAZZが混ざったような、なんともいえない音楽が流れてくる。最高ですね。コテコテのJazzもいいけれど、なんだか分類できない音楽っていうのも実はすごい好きなんですよね。Jazzってやっぱり個性ですから。
2001年09月09日
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ザ・トリップ+1アート・ペッパーは、麻薬の問題で60年代は完全に音楽活動を停止していた。70年代になって復活した彼の音楽は、活動停止前のものとは大きく異なっていたため、前期と後期のどちらのペッパーが好きかという議論が各所で行われている。そこで僕の見解ですが、僕は絶対後期派です。前期のペッパーは非常に天才的な演奏で、僕には少し甘ったるい雰囲気が気に入りません。それに比べて、70年代のペッパーはハードです。男くささが充満しております。その男臭さに触れると、「さわやか」なんて言葉は陳腐に聞こえます。また、この時期のアルバムには、エルビンが参加しています。そこがまた、僕を喜ばせます。だって、ハードといったらエルビンですから。というわけで、ぐったり疲れていて、パワーをもらいたい時にでも聞いてもらえたら、元気になりそうなアルバムです。
2001年09月04日
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ヴォランティアード・スレイレイブリー昨日は少しくさい感じになってしまったので、今日は勢いのあるものを。最近ご紹介したものは大人のJAZZっぽいものだったのですが、ローランド・カークはブラックな雰囲気(僕にとってはメチャクチャ良い意味です。誤解のないようお願いします)が満ち溢れています。カークは、テナー、ストリッチ、マンゼロという3本の楽器を同時に吹きこなすという曲芸まがいの演奏をするので、非常に誤解されがちですが、その音楽は、JAZZとゴスペル、R&Bという黒人音楽を絶妙にミックスした格好いい音楽を聞かせてくれます。特に、僕は晩年のよりR&Bよりにシフトしたアルバムが好きで、このアルバムはその中でも最高の出来だと思います。とにかく最初の5曲を聞いてください。スティービー・ワンダーやバカラックの曲も完全にカークの色に染まっています。純粋なJAZZよりな人には、少しコマーシャルな音楽に聞こえるかも知れませんが、素直な気持ちで聞けばそのよさが分かると思います。
2001年09月03日
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シャンゼリゼ劇場のミシェル...大事なアルバムを紹介するのを忘れていたので、今日は張り切って書こうと思う。ミシェル・ペトルチアーニは僕が本当に大好きなピアニストだ。それと同時に彼の生き方も大好きだった。彼は先天的な病気で、身長が120センチくらいしかなかった。医者からは20歳くらいまでしか生きられないだろうといわれていたそうだ。でも、神様はそんな彼に最高の贈り物をしてくれた。それは彼の手だ。ミシェルは身長が120センチしかなくて、その他の部分はみんな普通の人より小さいのに、なぜか手だけは普通の人と同じくらいの大きさだった。それに加えて、彼には溢れんばかりの音楽の才能があった。ここまでくれば、どうなるかはおのずとわかりますよね!!そう、彼は僕の一番大好きなピアニストになったのです。彼の音楽のすばらしさについては、このアルバムを聞いてもらえれば、僕の説明なんかなしでも、絶対にわかってもらえると思う。特に1枚目の1曲目の40分にわたるメドレーは、彼の創造力がまさしく天から授かったものであることがわかるくらいすばらしい。ここまで誉めまくれば、音楽のすばらしさはわかってもらえるとおもうけど、僕がミシェルを好きなのは、聞こえてくる音楽を本当に楽しそうに弾いているということだ。きっと20歳までしかいきれないと思っていたのに、30歳を超えてもみんなの前でピアノを弾けることが本当にうれしかったんだと思う。彼の音楽を聞いていると、そんな喜びが本当に伝わってくる。何かつらいことがあったら、是非ミシェルの音楽を聴いてください。ちょっとくらいつらいことなんて、彼の人生に比べたら本当に些細なことだと思う。そんな彼が、こんなに楽しそうに生きたのだから。そんな彼の生き方を雑誌で読んでいたから、ミシェルが死んだと聞いたときは、本当にさびしかった。もっともっとピアノを弾いてほしかった。実は彼が死んだ1ヶ月くらい後に、日本でライブをやる予定になっていて、僕はそれを聞きにいくのを楽しみにしていた。でも、彼が死んじゃって、彼の生の演奏を聞く最後のチャンスはなくなってしまった。本当に悲しかったけど、そのときもこのアルバムを聞いて思った。ミシェルありがとう。。。
2001年09月02日
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ムード・スウィングJazzを聞いていて一番うれしいことは、まったく知らなかった、何気なく買ったCDが予想もしないくらいすばらしかったときだと思う。すばらしいミュージシャンがすばらしいアルバムを作ることはある意味、予期できる出来事だけど、若いミュージシャンのアルバムがすばらしいできだった時は本当にうれしくなる。ジョシュア・レッドマンの『ムード・スウィング』をはじめて聞いたときは、まさしくそんな感じだった。このアルバムが出たころから、雑誌などですごい若手だということは知っていたけれど、雑誌の批評と言うのは、結構レコード会社の思惑が入っているような気がしてあまり信用しないことにしていた。でも、ジョシュアは違った。ハーバード大学卒業という経歴から結構小難しい音楽を演奏するのかと思っていたが、実際はぜんぜん違った。曲はほとんどオリジナルでそろえられているが、そのどれもが、非常に聞きやすく、その上アドリブも非常に創造的だ。Jazzの曲って歩いているときに、口ずさんだりなかなかできないけれど、このアルバムに収められている曲は、会社の生き帰りとかに、ふと口から出てくるようなものばかりだ。僕はジョシュアの音楽については、この出始めのころがもっともよかったと思っているが、その理由も年を重ねるごとにだんだんこのようなわかりやすさがなくなってきたからだ。もっとたくさんの人がJazzを聞いてくれないのも、そういうところが問題なんだと思う。いい音楽と難しい音楽ってやっぱり違う物だと思うし、いい音楽って、たとえ難しくても聴き易いものだと僕は信じている(だって、僕には難しい音楽はわからないし)。ジョシュアには、このアルバムを吹き込んだころを、思い出してほしいと、とても願っている。本当に格好いい曲がかけるんだから。あと、このアルバムはピアノを弾いているブラッド・メルドーを初めて聞いたアルバムということでも、僕にはとてもすばらしい思い出になっている。最初は甘ったるい印象を受けるけど、実はすごく芯がしっかりしているタッチにほれ込んでしまい、それ以後は彼のアルバムは全部買っている。メルドーとの出会いを提供してくれたという意味でもこのアルバムには本当に感謝している。って感じで、今日はなんだかアルバムの紹介というより、ジョシュアへの文句みたいになってしまったけど、ジョシュアはもっとすばらしいアルバムを作れる人だと思うし、それに期待してということで、お許しを。といってもジョシュアがこのページを読むことは絶対にないと思うけど。でも、このアルバムは、僕にそう思わせるくらいいいのです。
2001年09月01日
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