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フル・ハウス+3今日のアルバムは、ギターを弾く人なら圧倒されること請け合いのスーパーギタリストのウェス・モンゴメリーです。ウェスのギターは、デビュー当時にジャズ界に衝撃を与えたほど独特のものですが、このアルバムはそのウェスの超人的なテクニックが遺憾なく発揮されたライブアルバムです。ウェスは、完全な独学でギターを勉強したため、その奏法はこれまでの既成概念に全くとらわれないものでした。そのため、オクターブ奏法というこれまでになかったテクニックを独自に作ってしまったり、ピックを使わずに親指でギターを弾いたりと、本当に独特な音を聴かせてくれます。そのすごさはギターを弾かない(といって他の楽器も弾けるわけではありませんが)僕にとっても本当にすごく聞こえるので、きっとギターを弾く人が聞いたら本当に驚くんじゃないかと思います。そしてこのアルバムにはお楽しみがもうひとつあります。それはバンドに参加しているジョニー・グリフィンです。彼のことはこれまでこのページで紹介しませんでしたが、ジャズの世界では、リトル・ジャイアントというニックネームで知られる凄腕テナーサックス奏者です。彼の特徴は、そのすばらしいテクニック(50年代にアップテンポの曲を吹かせたら天下一品でした)と、熱くなるとアドリブが止まらなくなるほどのスピリットです。アルバムに収録されている曲自体は結構スタンダードなものが多くて、アルバムジャケットを見ただけではそれほど惹かれるものはないのですが、その内容はジャズはライブに限ると思ってしまうくらいすばらしい内容なので、オススメです。
2002年01月24日
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ニアネス・オブ・ユー:ザ・バラード・ブック 正月休み以来ご無沙汰していたアルバム紹介、気を取り直して復活させたいと思います。遅ればせながら今年も宜しくお願い致します。ということで、新年一発目のアルバムは、マイケル・ブレッカーです。このアルバムは先に発表されたスイングジャーナル誌のジャズディスク大賞で2001年の金賞に選ばれました。と言うことで、専門家の評価も非常に高いこのアルバム、皆さんにも聞いていただきたいと思いご紹介します。マイケル・ブレッカーはもともとは、バリバリのフージョンミュージシャンであり、同時に売れっ子のスタジオミュージシャンであったので、非常にマニアなジャズファンからは比較的敬遠されてきたミュージシャンでした。その彼が、3年くらい前から、比較的スタンダードなジャズを積極的に演奏するようになりました。フージョンミュージシャンとしては、その圧倒的なテクニックで絶大な人気を誇っていたため、その路線変更は多くのジャズファンに快く受け入れられ、更なるファン層の拡大に成功しました。しかし、僕はその流れにこのアルバムを聞くまで、いまいちピントきませんでした。その理由は、彼の演奏するジャズがどうしてもフージョンミュージシャンにありがちなメカニカルな雰囲気が抜けきれず、エモーショナルに訴えてくるものを感じ取ることが出来なかったからです。そんな中登場したアルバムがこのアルバムでした。マイケルが人気を博していたのは、恐らく現存するテナーサックス奏者では、間違いなく5本の指に入る圧倒的なテクニックを持っていることが大きな理由でした。その彼の新作がバラードアルバムだと聴いて、非常に興味を持ちました。バラードというのは、アップテンポな曲と違って、スピードやノリでごまかすことが出来ないため、ごまかしが効かないという意味では、非常に難しいといえます。そのような状況の中で、このアルバムのマイケルは、これまでの彼の持ち味の一部を捨てる代わりに、今まであまり前面に出てくることがなかったエモーショナルな部分を十分に発揮して、それがこのアルバムに大きな成功をもたらしていると思います。ディスク大賞で今まで銀賞どまりだった彼が、今回はじめて金賞を受賞できたのも、聞いてみると納得いく感じがします。ということで、これまであまりご贔屓ではなかったマイケルを好きになったこのアルバム、非常にいいので、皆さんも聴いてみてください。ちなみに、僕は2曲だけ参加しているジェームス・テーラーの歌も非常にお気に入りです。
2002年01月22日
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