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ライヴ・アット・フィルモア・ウェスト 今日のアルバムはキング・カーティス。知る人ぞ知る至上最高のソウル系テナーサックスです。カーティスは実はジャズを吹いてもなかなか渋い演奏をする人なのですが、一般的な見方としてはソウル系のサックス奏者というものだと思います。そして、このアルバムを聴けば分かると思いますが、その評価は本当にその通りです。まず最初に気が付くのはテナーの音の太さです。太いという表現より、「ぶっとい」という表現のほうがしっくりくるといった感じの本当に男っぽい、黒っぽい音を出しています。さらに、このアルバムの格好よさはそのバンドのグルーブ感です。前にスイングジャーナルでピーターー・バラカン(僕が最も好きな音楽評論を書く人で、彼の薦めるアルバムはまずハズレがありません)がグルーブという言葉の定義を説明していたのですが、そこでグルーブが何かを知りたいのであれば、このアルバムを聴けば分かる的な発言をしていました。その当時はこのアルバムはCD化されておらず、本当に入手困難だったのですが、アトランティック・レーベルの創立50周年か何かでCD化されて、やって手軽に聴くことが出来るようになりました。また、バンドのメンバーも本当にR&Bバンド最強と言えるメンバーがそろっています。ギターはコーネル・デュープリー、ドラムはバーナード・パーティーです。このバンドは当時、アレサ・フランクリンのバンドのバックバンドとしてツアーを回っていたので、息もあって本当にグルーブしまくっています。小難しいことは考えずに、本当にスカッとしたい方、おすすめですよ!
2001年11月29日
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Facing Left今日は最近何の気なしにかって、超ヒットだったピアニストのアルバムのご紹介。その名はジェイソン・モラン。何で買おうと思ったのかはよく覚えていないのですが、買ったら本当に格好いいアルバムでした。そんなにメチャクチャ上手いわけではないのですが、曲がとっても格好いい。曲がとってもドラマチックで、聞いていてうれしくなってきます。ジャズってアドリブも大事ですが、曲も大事だということを改めて痛感しました。あと、格好いいのがジャケットのデザインです。あまりジャズを聞いたことがない方で、レコード屋さんで何を買ったらいいのか分からないときは、ジャケットが格好いいのを選ぶと結構ハズレがありません。いいアルバムは、製作する方も力が入っていることが多いので、ジャケットも格好良くなることが多いのです。ということで、かなりマイナー系のミュージシャンですが、是非聞いてみてください。
2001年11月25日
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The Next Step今日のアルバムは少し前に予告したカート・ローゼンウィンケル。彼は最近少し話題になり始めたんですが、まだまだマイナーなギターリストです。でも、マイナーと言うことで侮ってはいけません。聴いてみると本当に格好いい音楽を演奏しています。あえて系統だてて分類するとパット・メセニー系のギターリストかなという感じで、少しフュージョンよりな演奏をしますが、実は非常に深みがあるといった音楽を聴かせてくれます。スマートな白人のミュージシャンっぽい音楽を演奏していて非常に好感を持っています。僕は基本的には黒っぽいなら黒っぽいで、白っぽいなら白っぽいという結構はっきりした音楽が好きなので、本当にいいと思います。前にも少し書いたことがありますが、こういう新しいミュージシャンとの出会いって本当にうれしいものなので、是非一度効いてみてもらえればと思います。また、このアルバムに参加しているテナーのマーク・ターナーというミュージシャンも最近話題の非常にレベルの高い人なので、気に入った方はそちらも聴いてみてもいいかもしれません。こちらもそのうちご紹介したいと思います。
2001年11月22日
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シティ・ゲイツ今日のアルバムはかなり渋めで、ドン・プーレン~ジョージ・アダムスのリーターアルバムの『シティ・ゲイツ』です。プレーンとアダムスは両者とも既に他界してしまっていますが、そのニュースを聞いたときには本当に残念でした。2人とも50代の若さでなくなったので、いま現役で活躍していても全く不思議ではない年齢です。この両者は若い頃は結構バリバリのフリーミュージシャンでしたが、年齢を重ねる毎に聴きやすいながらも、パワーと深みを兼ね備えた音楽を演奏するようになりました。特にこのアルバムを録音した当時は、二人とも絶好調の時期で、バンドとしても非常に充実していたと思います。内容としては、ハードなモードジャズといった感じといえばあたっているかなという感じですが、僕が気に入っているのはプレーンのオリジナルの曲が非常に格好いいという点です。プレーンは非常に作曲の才能が豊かな人で、結構ハズレがありません。ジャズの数少ないいやなところって、アドリブ重視で曲はどうでもいい的な感覚の人がたまにいるところなんですが、彼のような人のアルバムを聞くと本当に安心します。また、プレーンはピアノの弾き方も拳で鍵盤を打ち鳴らしたりと結構過激なのですが、よく聴いてみると実は結構ロマンチストなのではないかというピアノを弾きます。今は彼の新しい録音を聴くことは出来ませんが、弟子のD.Dジャクソンというピアニストが同じようなピアノを弾くので、このアルバムを聴いて気に入った方は、こちらも是非聴いてみてください(そのうち紹介したいと思いますが。)というわけで、いろいろ書きましたが、とりあえずハードなジャズを聞きたい方にお勧めです。男臭いですよ。
2001年11月21日
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フィル・ウッズ&ヨーロピアン・フィル・ウッズは、本当に上手いアルトサックス奏者です。彼は、ジャッキー・マクリーンとともにチャーリー・パーカーの時代から活躍するミュージシャンで、当時を知る数少ない現役奏者です。テクニック的には申し分ないくらい上手いので、安心して聴くことが出来ます。このアルバムは、彼がヨーロッパに渡って、ヨーロッパのミュージシャンと吹き込んだもので、最近久しぶりに聴いて改めて格好よさにほれ込みました。雰囲気としては、ハードボイルドという表現がぴったりで、かなり男臭いアルバムになっています。昨日紹介したオリバー・ネルソンの「ストールン・モーメント」も入っていて、オリジナルとはかなり違いますが、それはそれでいいものになっています。バックのバンドも非常にレベルが高くヨーロッパのオールスターという感じになっています。特に、ドラムのダニエル・ユメールは特にすばらしいです。今マイブーム的なアルバムなので、これを気に少しウッズのアルバムを集めてみようと思います。またいいのがあったら、ご紹介します。
2001年11月20日
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ブルースの真実今日のアルバムはオリバー・ネルソンの『ブルースの真実』。タイトルはなにやら堅苦しいですが、内容は本当に格好いいです。今まで紹介するのを忘れていましたが、本当はもっと早く登場すべきアルバムでした。しつこいですが、本当に好きなアルバムです。オリバー・ネルソンはアルトサックス奏者ですが、彼の本当の真価が発揮されるのは、アレンジャーとしてです。このアルバムでも、自分でアルトを吹いてはいますが、アルトは競演のエリック・ドルフィーにお任せという感じです。結構早死にしてしまったので、作品として目立つものは、数枚ですが恐らく彼は、60年代当時のジャズのアレンジャーとしてはクインシー・ジョーンズと双璧だと思います。ドルフィーの話をしたのでこのアルバムのメンバーに触れると、それまたすごいことになっています。ピアノにはビル・エバンスが参加しています。また、曲も本当に格好よく、1曲目の『ストールン・モーメンツ』は、他のミュージシャンも多数取り上げるすばらしいブルースです。ダークな感じがなんともいえません。是非聴いてみてください。
2001年11月19日
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パーセプチュアル今日のアルバムはブライアン・ブレイド。最近の若いドラマーの中で、僕の中のNo.1の人物です。彼は、もともとジョシュア・レッドマンのバンドのドラマーとして、シーンに登場してきました。僕が彼を好きになったのも、ずいぶん前にジョシュアのライブを見に行って、バックでドラムを叩くブレイドのすばらしいプレイに感動したからです。まず、彼のすばらしいところは、そのドラミングの切れが最高によく、聴いていて全く邪魔に感じられないところです。ドラムってセンスの悪い人だと、うまいけどうるさいって感じてしまうんですが、彼の場合全くそんなことはありません。また、この長所と関係があると思うのですが、彼はドラマーである前に、ミュージシャンであるということです。このアルバムを聴いてもらえれば分かりますが、非常に音楽的にも新しいものがあります。よく言われることですが、ドラマーが(ベースもそうですが)リーダーのアルバムって、ドラムが前面に出てきてしまって、うるさいだけで音楽性が低いものが結構多いんです。ところが、彼の場合そんなことはありえません。音楽自体は、コテコテのジャズではなく、ジャスに、カントリーを混ぜたようなものになっていますが、多分この表現も実際の音楽を上手に表現できているとは思えません。でも、とにかく格好いいです。また、そのうちご紹介しようと思いますが、このアルバムに参加しているカート・ローゼンウィンケルといギターリストもなかなか良くてお勧めです。僕が好きなジャンル分類不能系の音楽です。興味のある方は是非聴いてみてください。
2001年11月15日
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Shadows & Light最近また仕事が忙しくなってきてサボり気味だったアルバム紹介。今日はJoni Mitchell を選んでみました。彼女をご存知の方は、ジャズじゃないじゃんと思うかもしれませんが、このバンドのメンバーを見れば、そんなことはいえません。メンバーは、ジャコ、メセニー、マイケル・ブレッカーに、ラリー・メイズ、ドン・アライアス。多分いまこんなバンドを組もうと思っっても、恐らく不可能だと思うようなメンバーです(まあ、ジャコは死んじゃったし)。Joni Mitchell は本当に才能豊かな女性です。この当時はジャズよりな音楽を積極的に行っており、若手のフュージョンのミュージシャンを積極的にバンドに起用していました。このアルバムはライブ録音のアルバムなんですが、ジャコやメセニーのソロなんかも入っていて、ジャズファンにも楽しめるものになっています。それにしても彼女の音楽を聴いていていつも思うのが、才能豊かな人が肩肘張らずに好きな音楽をやると、本当に自然で、新鮮な音楽が作れるんだなと言うことです。聴いていると本当に落ち着きます。最近お疲れで、ストレスがたまっている方にお勧めします。
2001年11月14日
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プレイズ・ジミ・ヘンドリッ...昨日のエリントンで自分はビッグバンドは聴かないと宣言したそばから、前言を撤回して今日はギル・エバンスのビッグバンドのアルバムの紹介です。タイトルは『プレイ・ジミ・ヘンドリックス』。ギルのビッグバンドで、タイトルどおりジミ・ヘンドリックスの曲ばかり演奏しています。ギルは、恐らくジャズの歴史の中でも最高のアレンジャーのひとりで、若い頃から長く帝王マイルスとともに仕事をしていました。クールやモードといったジャズの転換期には特に緊密なかかわりをもち、その誕生に寄与しています。そんなギルのビッグバンドは、ビッグバンドなのに常に時代の最先端を行っていて、普通のビッグバンドのイメージとは全く違います。このアルバムはその典型的な例で、録音当時一世を風靡していた、ロックのジミヘンの曲を取り入れた上で、見事の自分の音楽にしています。僕の大好きなジャコもギルのことは本当に尊敬しており、このバンドの音楽を聴いていると、ジャコが率いていたビッグバンドもその影響を受けていたことがなんとなく感じられます。ちなみにメンバーもなかなかすごくて、若いころのデビッド・サンボーンなんかも入っています。ビッグバンドといっても、そんなに古臭くもなく、堅苦しくもないので、一度聴いてみてください。
2001年11月07日
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マネー・ジャングル今日のアルバムは、大御所のデューク・エリントン。僕はビッグバンドはあまり聞かないので、実はエリントンにはなじみがないのですが、このアルバムだけは別なので、是非皆さんにも聴いてもらいたいと思って紹介します。このアルバムは、ビッグバンドではなく、ピアノトリオのアルバムです。まずすごいのがメンバーです。ベースがチャーリー・ミンガス、ドラムがマックス・ローチです。色々なピアノトリのメンバーを思い浮かべても、こんなにすごいメンバーのピアノトリオってちょっと思いつきません。以前どこかの雑誌で読んだのですが、この録音の時はさすがのミンガスもびびったらしいと書いてありました。と、これほどすごいメンバーで演奏されるアルバムですが、内容はどうかといえば、もちろんすばらしいです。内容自体はかなりオーソドックスなピアノトリオなのですが、聞いているとエリントンがやはり本当にすごいミュージシャンなんだということを実感します。何がすごいのかといえば、たった3人で演奏している音楽なのに、なんだかオーケストラの音楽を聴いているのではないかと思うくらい、重厚で、かつドラマチックな音楽になっているということです。どうやったら3人でこんな音楽が演奏できるんだろうと思います。そして、僕は最初はあまり分からなかったのですが、何度も聞いていると、なにやら格好良く聞こえてきます。男らしいタッチと、これでもかといわんばかりのパワーを感じます。エリントンって僕を含めて、最近のジャズファンにはあまり聴かれていないと思いますが、一度だまされたと思って聴いてみるのも悪くないと思います。多分だまされません。
2001年11月06日
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ユニティラリー・ヤングのユニティって、本当に格好いいアルバムです。オルガンジャズっていうとジミー・スミスって直結しそうですが、僕が一番好きなオルガン奏者といえば、このラリー・ヤングです。スミスの音楽の背景は、ゴスペルとチャーリー・パーカーですが、ヤングの音楽は、スミスの音楽を背景に、コルトレーンの音楽を付け加えて発展させたものになっているように感じます。聞いてもらえれば分かりますが、コテコテのソウルっぽいジャズという枠を越えて、非常に洗練された音楽になっています。しかも、格好いい(僕にとってこの要素は絶対に欠かせません)。かなり、文句のつけようのないアルバムです。また、このアルバムについて言えばメンバーも最高です。ドラムはご存知エルビン・ジョーンズ、サックスは去年惜しくも亡くなったジョー・ヘンダーソンです。みんな30~40代くらいの一番あぶらの乗りまくっていた時期の演奏なので、飛ばしまくっています。聴いてみましょう!!
2001年11月02日
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