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久しぶりにイギリスへ行ってみて気づいたことがいくつかあった。「何を今更」というのも多分にあるのだが、私にとっては結構その再確認さえ新発見。旅日記は別途記入してはいるが、ちょっとここで「気づき」のコトを書きとめておこうと思う。余計なことを話しすぎるイギリス人意味の伴わない感嘆詞何にでもLovely! Brilliant! Excellent!と合いの手を入れてくれる。しかしこのあたりの言葉はまったくその意味をなさない。「ふ~ん」程度の相槌だ。しかし、こちらのワンセンテンスの区切りごとにこれをやられると「黙って聞いてくれ!」という気にすらなる。「意外とこの時期東京-ロンドンのチケットは安くてですね」「Brilliant!」「さらに今回利用した旅行会社はキャンペーンをしていてさらにお得な価格で」「Brilliant!」「それにこのご時世旅行者の数も少なくて機内はガラガラで」「Brilliant!」「4人分の座席を独り占めしてゆっくりフライトを楽しめました」「Brilliant!」「(え?それで終っちゃうの?普通ここで”へえ~それはラッキーだったね”とか反応しない?)」誰ですか?日本人の「うなずき」が人の話を聞いてないみたいで「変!」と外国人に指摘されたなんて言ったのは?お願いだからそっくりそのままイギリス人に言ってやってください。この人達Excellent! Brilliant! Lovely!とうるさいけど、絶対人の話聞いてませんよ~。しかしさすがにMarvellous! fantastic!くらいになると少しは「凄いね」の意味が込められてくるみたいだ。ひとりごとを口に出して言うなっていうの!私がイギリスに少し滞在するといきなり「ベラベラ余計な意味のないことを口にしだす」のは周りに影響されるからだ。「さあってお茶でも飲もうかな。カップにミルクをまず入れてっと、おっと少し多すぎちゃった」なんてブツブツ言いながら朝食のテーブルで独り言を言い出す。普通なら独り言は心に留めておくもんなのだが、堂々と口に出して言ってしまう。当然相手の反応なんて期待もしてなくて、というかいちいち反応されてたら嫌にやる。これって己の心境を実況中継しているようで、傍から見ると「うざい」のだが一度はまるとやみつきになる。イギリスに行ったら周りをよく見てみよう、みんなブツブツ独り言に近いものを口に出して自分の実況中継をやっている。あ、勿論相手があっての場合だけで、ひとりでいるときにはしない(と思うけど)。抑制されたイギリス人日本人の抑圧とは全然違う、自己コントロールの結果としての抑制だ。例えば「何か」が起きたとする。日本人なら「うわっ!ひえ~!」と驚きを表現する場面を想像してください。イギリス人はどう反応するか?反応しないのだ、ちょっとしたことには。例えば電車から降りるときに靴がドアに挟まり、そのまま電車が去ってしまったとする。きっとそのイギリス人は片足靴のないまま「何事もなかったかのように」歩き出すに違いない。Don’t panic!がモットーの彼らは、そんなことでうろたえる感情を見せてしまうのは大変はずかしいことなのだ。だから彼らは大変礼儀正しいし、いつでも凛!としている。そして馬鹿みたいでちょっと寂しい。
2003.03.30
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戦争反対を唱えるのは簡単だ。無責任な自分の正義を信じればいいだけだから。「必要であっても手を汚したくないから、隣のお兄ちゃんにやって貰おう。」フセインに「これは人類に対する攻撃である」なんて言われても説得力がないように、TVの画面の前でバグダッドのLIVE光景を見ながら戦争を憂うエセ平和主義者もその欺瞞に気づいた方がいい。勝利が必須の戦闘ゲーム、画面で見るその閃光の下には本物の人間が無慈悲に殺されている事実を「何の罪も無い子供達が殺されているのですよ!」なんて言われなきゃ判らない大人がいるわけないでしょう。戦争が悲惨なのは、体験であれ知識であれ誰もが知っている。現代テクノロジーの戦争は大量殺戮をまぬがれない。その戦争を行う正当性は、その当事者にのみ有効。それが利権争い、領土拡大、弾圧に対する抵抗、何であろうと当事者にとっての正義があれば、犠牲は負うというのが国家。そして当事者以外は勝手な主義主張でその国を支援もすれば糾弾もする。それにしてもアメリカほど判り易くて横暴さと驕りを隠さない国はない。それができるだけの地位とパワーがあるからなんだけど。でも正義を語る資格のない人々に、ここまで堂々とされちゃうと脱帽。しかし今回ばかりは他国の支持を得るほどの説得力がなかった。力関係でついていかざるを得ないイギリスや日本は、一旦支持を決めたらキチンと成し遂げてもらいたい。その点ブレアの一貫した態度は立派。国民の人気取りの為に首相はいるわけじゃないんだから。戦争に勝って沢山得るものがあるといいね、ブレアさん。イラク同様に大変危険なとんでもない国、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国とは死んでも呼びたくない)がある。その敵国として我が国は当然リストアップされている。たとえノドン・テポドンが日本に着弾しても、世界第二位の戦力を持つ自衛隊は法にがんじがらめにされてなすすべがないなんて、そんな国に私はいるんだ。そんなとき、エセ平和主義者の皆は「憲法第9条ありがとう」って言うのかな。僕の家の庭に爆弾が落とされても、お父さんもお母さんも仕返しをしちゃ駄目だって言うから、あっという間にお友達がみんな死んじゃった。
2003.03.21
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来週ダンナの故郷であるイギリスの南西部デボン州のトーキーへ彼の母の葬式に参列するために向かう。日本だと死んですぐに慌しく「お通夜」「お葬式」となるがイギリスではそうではないらしい。義母の場合、所属する(?)地元の教会St.Mary Churchで行われる各種セレモニーのスケジュールとの調整、式を執り行ってくださる司祭の方々のスケジュールの調整、参列する家族の呼び寄せ等々で結局死の知らせを受けた日から10日後が葬儀の日取りとなった。そしてこれは結構「早い方」なのらしい。ダンナは毎晩現地にいる姉と電話で棺に載せるフラワーアレンジメントのデザインの相談やら教会から墓地までの送迎に使うリムジンの台数とか、誰をどの車に載せるか、そしてどの順番にするかとか、傘の用意を忘れるなとか(イギリスらしい)遺言にのっとって遺産等々の処理を託されるexecutor(遺言執行人)に選ばれた姉にどの弁護士事務所がいいとか、書類整理でしておかなければならないこととか、元弁護士らしくアドバイスをしたりこと細かに打ち合わせをしている。総じて感じられるのは残された家族が各々の役割を担い手作りの「式」を作り上げていく姿だ。悲しみに打ちひしがれている家族というよりは団結して葬儀を作り上げていこうとする姿だ。それが残された家族としての義務であり誇りであるかのように。彼らの会話で頻繁に聞く言葉にAre you sure this is what SHE wants?(これ本当に母が望んでいることかな?)Do you think SHE would like that?(母がそれを気に入ると思う?)This is going to be the first and the last for HER(これは母にとって最初で最後のことなんだからね)We should make a best send-off for HER(僕達は出来うる限りのベストのお見送りをしなきゃね)というのがある。まさにそのとおり。尊重されるべきは死者であり、それを助けるのが家族だ。葬式は葬儀屋の金儲けのためにあるのではない。葬式は家族の見栄のためにあるのではない。死者の為に残された家族が「見送り」をする儀式なのだ。それに比べると日本の葬儀ビジネスはあまりに冷淡で形式だけのものになってしまっている。天国のお母さん、見えてますよね?貴方の子供達はこんなにも真剣に貴方の為にお見送りの準備をしていますよ。
2003.03.01
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