カテゴリ未分類 0
全170件 (170件中 1-50件目)
小説すばる 2024年11月号女王様の電話番 第三回 渡辺優美織を捜す私。美織の暮らすマンションを探し当てるが、美織は見つからない。美織の客に連絡を取ってみるが・・・。風俗の場合、消息がわからなかうなってしまうことはそれほど珍しいことではないのかもしれません。そしてその人を捜すのは困難なのもあり得そうですね。執念で美織を捜す志川は見つけることが出来るのか?最後の3行が意味深に書かれていて気になります。次回大注目。
2024年11月12日
小説すばる 2024年11月号ウロボロスの環 第十八回 小池真理子夫・俊輔に起きたことも衝撃でしたが、今回、連載始まって以来最大の爆弾が落とされました。なんということ・・・。その上に影山から聞かされる話。俊輔の両親の話がこれまた衝撃で、運命の皮肉に打ちのめされます。小池真理子さん、こんな展開に持って行くとは凄すぎます。今回息を止めて読んでしまいました。次回も大注目です。
2024年11月11日
小説すばる 2024年11月号あいつも誰かに殺される 第三回 下村敦史タナトスの投稿通りに事件が起きる。そしてまたもやタナトスの投稿が・・・。ネットは大騒ぎになる。そして警察もネットの投稿を重視していた。う~ん、これは恐ろしい。リアリズムの投稿を上手く利用した犯行予告なのか?最後のタナトスの投稿がとっても気になりますね。次回大注目。
2024年11月07日
小説すばる 2024年11月号森羅記 第二回 北方謙三北方謙三版「水滸伝」から脈々と続くシリーズの最終章。今回はクビライと元寇を描くようです。モンゴルの人物関係も複雑ですが、執権の北条家も複雑。今回それぞれの家系図が載っていてすごく有難いです。これをにらめっこしながら読まないと誰が誰やらさっぱりわかりません・・・。北条家は第五代執権の時頼になっています。第四代執権の兄・経時が早くに死去したため、若くして執権についています。しかし、伯父や有力武士の三浦家との争いがあり、盤石の態勢とは言えない。NHKドラマの「鎌倉殿の十三人」の時と同じような権力闘争が行われている状態。一方、モンゴルでもチンギス・ハン亡き後、チンギスの弟たちと、チンギスの息子たちの勢力争いが起きています。まあ、当たり前ですね。こちらも国王になったグユクが不意に崩御。混乱の元ですね。やっぱり人物関係を追うのが精一杯の回でした。
2024年11月06日
小説すばる 2024年11月号分裂蜂起 第一回 佐々木譲日露戦争に敗れ、ロシアの属国と化した日本。しかし、ロマノフ王朝が倒れて帝国は消滅、混迷の先に、この国が対峙するものとは・・・。「抵抗都市」「偽装同盟」に次ぐシリーズ完結編!(小説すばるより転載)日本が日露戦争でロシアに敗れた、という架空の歴史の上で、殺人事件を追う警察官の話を書いたシリーズが小説すばるに帰ってきました。今回は歴史が進んでいて、ロマノフ王朝が倒れてロシアが大混乱になっています。属国の日本がどうなるのか?ロシアの軍隊が駐留しているので、すぐに独立は出来ない。しかし、これを機会に独立への道が開かれるのは確実。という政情不安の中、市ヶ谷橋で水死体が上がる。洋装の男の身体には綱が巻かれていて重しを付けて沈められたようだ。その現場にロシアの憲兵隊も大急ぎでやってくる。しかしロシアの憲兵隊は死体を確認したら何も言わずに立ち去ってしまう。一体何があったのか?死体の身許を特定するために新堂たち警察官が捜査を開始する・・・。SF+歴史小説+警察小説という珍しい形態の小説、先が楽しみです。
2024年11月05日
小説すばる 2024年10月号猪之噛 最終回 矢野隆東京から福岡の山奥に引っ越し、猟師として生活している明神マリア。職場である「ジビエ森の風」で、猟友会の会長吉中剛太郎と山の気配について話す。マリアの抱いた違和感は先輩猟師の三守一郎も抱いており、山からの獣の気配が消え去っているようだった。(小説すばるより転載・後半省略)猪と対峙する猟師の物語。その猪は想像を絶する野生動物。最初は猟師だけが気付くだけだったが、しだいに一般市民にも影響が及んでいく。命の危険を感じながら猪と対峙する猟師たち。味方になる人、文句を言う人、様々な人と関わりながら、猟師の矜持を持って猟をする人の話で、かなり感動します。迫力ある猟の場面、死ぬかも知れないと思う恐怖、そして人には危害を加えてはいけないプレッシャー。猟師の人々に頭が下がります。猪には罪は無いとはいえ、放置するわけにもいかない。とっても面白くて、毎回ドキドキしながら読んでました。これ単行本になったら一気読み間違い無しですね。
2024年10月29日
小説すばる 2024年10月号馬鹿化かし 最終回 藍銅ツバメ山田家の当主として、今日も罪人の首を斬る。死と共に歩んできた暁右衛門の生きる道とは。幕末怪異ファンタジー、ついに完結。(小説すばるより転載)首切り役人の山田暁右衛門と服部半蔵と名乗る謎の人物とのファンタジー時代小説。設定が抜群に面白く、キャラも立っていてとっても面白かったです。が、しかし、なんだか突然連載中止が決まった漫画のようで、やけに消化不良の最終回でした。あれ?こんな話だったけ?幕末の攘夷運動の話は?柴丸と犬神の話は?もっと怪異な話を読みたかった。やけに尻すぼみな終わり方でした。
2024年10月28日
小説すばる 2024年10月号ひとかけらの骨 木犀あこ「怪奇狩人」こと神南木 鮮シリーズの最終回。神南木鮮の親戚・浜辺真奈華が大学の友人・圓道と一緒に神南木の家を訪ねます。そこに郵便物が届き、中から意外なものが出てきます。その意外なものにまつわるエピソードとは・・・。最終回は神南木鮮の大学生時代が語られます。神南木と友人が語るテーマは難しくてよくわかりませんでしたが、頭の良い二人が語ることなので、その通りなんでしょうね。花言葉にまつわるオチが素敵でした。ちょっとダークな安楽椅子探偵もの、是非続編が読みたいので、また再開されることを希望します。
2024年10月24日
小説すばる 虚池空白の自由律な事件簿 第五回 あかい雨降らば 森晶麿古戸馬は”自由律俳諧の三姫”たちの座談会を収録することに。司会者に虚池を据えた会は、スムーズに進んだが・・・。(小説すばるより転載)”自由律俳諧の三姫”こと雉名美枝、水科煉花、小鳥遊希美の3人の座談会終了後の二次会で小鳥遊希美が細長い紙切れを取り出す。そこには「あかい雨降らばいつかの帰路」という野良句のような言葉が書かれていた。虚池に指名されて古戸馬がその意味を考察するが、虚池がもっと情報をほしがる。その背景とは・・・。いつもながら鋭い推理を繰り出す虚池。しかし最後に虚池は意外な事を言い出す。今回はオチが二段階で驚きます。ここまで深読みが出来る虚池が空恐ろしくなるほどの推理。あの時代のことはほとんど知らないであろう虚池がここまで推理できるのは驚異としかいいようがないですね。今回も面白かった!
2024年10月23日
小説すばる 2024年10月号武家女人記 あねおとうと 砂原浩太朗筆頭家老をつとめる神崎家に嫁いで三十数年。当主となった息子と次席家老である実家を継いだ弟との間に、美佐はしばしば不和の気配を感じ取っていた。(小説すばるより転載)美佐の息子は筆頭家老をつとめている。実家の弟は次席家老。弟が息子になにかと反対意見をぶつけてくるようなことを息子から聞いていた。そして、息子に藩主から命が届く。息子が失脚すれば、次席家老の弟がその座を狙うのは目に見えていた。美佐は息子のために動くことを決意する・・・。筆頭家老の家に嫁いで、その座を守ってきた美佐。藩の権力争いに力を貸そうとするが、はたしてそれは成功するのか?誰が敵で、誰が味方かわからない。最後に急展開が起きます。事の真相は、意外なものでした。面白かった!藩の上級武士もそれなりに大変だったのでしょう。三人集まれば派閥が出来るといわれていますが、武家社会も権力争いが絶対にあったでしょうね。
2024年10月22日
小説すばる 2024年10月号ウロボロスの環 第十七回 小池真理子彩和の罪の意識。確かに罪は罪ですが、これまでの経過を見ていると、はたしてこれは罪なのか?と思ってしまいます。彩和にとって意外な事実が判明。これは怖いですね。何が書かれているのか?次回、大注目です!
2024年10月21日
昨日(2024年10月19日)の朝日新聞の広告欄に、千早茜さんの新連載予告が載ってました!小説すばるの来月号(12月号)から「透明な夜の香り」シリーズの第三弾が始まるようです。これは嬉しい!今度はどんな展開なんでしょうね。ワクワク。
2024年10月20日
小説すばる 2024年10月号青の純度 第十二回 篠田節子有沢真由子は無事に日本に帰ってきた。編集部の部長・山崎裕子と坂東真理亜にハワイの取材の結果を話す。ジャンピエール・ヴァレーズの絵画販売のからくりを知ってしまった今、虚しさだけが残る。最後に有沢真由子が明里に言う台詞、「絵に罪はないから」というのが重いですね。この後どういう展開になるのでしょう?
2024年10月19日
小説すばる 2024年10月号ヒトラー 第五部 第三回 佐藤賢一ハンスとマルガの結婚は認められなかった。悩むハンス。その中、フランスのメッツで幼馴染みのゲオルクに出会う。しかしゲオルクから非難の言葉を受けて、ハンスは考えてしまう。一方、ドイツはイギリスと戦うと決めたが、イギリスは簡単に攻略できない。ハンスはギリシャに侵攻する。それはイタリアがギリシャに宣戦布告したからだ。その足でユーゴスラビアに侵攻するドイツ軍。ハンスも各地を転戦する。戦争に次ぐ戦争・・・。それにしても、ドイツは本当に全方位で戦争をしかけたんですねえ。ヨーロッパの不安定さに付け込んだ感じは否めないですけど。そしてハンスにも新たな任務が与えられる。これはいずれゲオルクと最悪の再会をしそうな雰囲気ですね。嫌な予感がします。
2024年10月17日
小説すばる 2024年10月号凶花 第九回 黒川博行二宮と桑原は、問題の人物と北新地で会う。問題の人物の他に2人の男がいた。問題の人物から取引の提案を受ける。提案を保留して、北新地を後にする。その後に向かった先は・・・。桑原はインテリヤ○ザらしく、情報通で、駆け引きが抜群に上手い。桑原は、なにやら大きな事を企んでいる様子。うまくいくんですかねえ?相手も海千山千の手合いですからねえ。
2024年10月16日
小説すばる 2024年10月号13月のカレンダー 第六回 宇佐美まこと前回に引き続き、原爆が落とされた広島の惨状がこれでもか、と描かれます。生き残った喜代は母親を見つけるが、それは残酷な結末になる。原爆そのものも大惨事ですが、その後の火事も悲惨な状況に輪を掛けたんですね。喜代も生き残ったとは言え、原爆の影響を受けていた。周りで次々と人が死んでいく中、喜代は奇跡的に生還する。戦争も原爆も運命としか思えないですよね。死んでいく人間と、助かる人間。何にせよ、生き残った喜代は強くなったんでしょうね。
2024年10月15日
小説すばる 2024年10月号命の横どり 第五回 久坂部羊今回のメインは心臓移植の描写。さすがにお医者さんが書いているだけありその手術過程はリアルそのもの。心臓は取り出すほうが難しく、移植するほうはそれよりも難易度が低い、と書いてあります。どちらにせよ、すごい技術が必要なのでしょう。移植を受ける患者と臓器提供した家族の気持ち。人間の感情は様々です。移植に反対でも、それがダメとは言えませんよね。難しい・・・。
2024年10月14日
小説すばる 2024年10月号うまれたての星 第二十四回 大島真寿美泉田依子の新連載がスタートして三か月、週デ編集部には怒濤の勢いで反響が届いていた。藤原修子はただならぬ気配を感じるが・・・。(小説すばるより転載)泉田依子の新連載が物凄い人気になります。週刊マーガレットで外国の歴史を描いた漫画って・・・、池田理代子さんの「ベルサイユのばら」ではありませんか!この小説の描写が実際にあったようなものであれば、凄まじい人気だったんですね。登場人物当てにファンレターが届く・・・(驚)。オスカルさま当てでしょうか?未だにスゴイ人気ですが、連載開始から凄かったんですねえ。この小説の非常に上手いところは、編集部に辰巳牧子という、編集人ではない人間を登場させているところ。辰巳牧子は一般人の代表であり、読者の代表であります。辰巳牧子の意見は大衆の意見なんですね。だから、辰巳牧子が「狂う」のであれば、一般大衆は「狂ってしまう」のでしょうね。漫画全盛期に向けての、この時代、本当に熱いですね。
2024年10月11日
小説すばる 2024年10月号夏鶯 第六回 赤神諒岡山藩の実在の人物・滝善三郎をモデルにした小説。事態が好転するかと思われたが、島山にしてやられて、元の木阿弥に戻ってしまった戸木家。もちろん善四郎も変わらず「兀僧庵」での蟄居生活である。しかし、兀僧塾には毎日大勢の人が出入りしていた。あまりにも多いので、信乃が秘書のようになって客を捌いている。武術、学術を教わりに来る者、困り事の相談でてんやわんや。たとえ実の兄・源五郎ですら、すぐには会えない。新藩主の茂斉は徳川慶喜の弟だけに、佐幕であり、攘夷を謳っていた。しかし、時代は変化してきて、攘夷は劣勢になりつつあった。長州と幕府の間が険悪になり、幕府から長州征伐の任が下されるが、茂斉は兵だけ出して、戦わない。岡山藩は政策が定まらず、宙に浮き出していた。そんな中、藩主の茂斉を戸木家の領地でもてなすように島山が画策してくる・・・。空前絶後の才能を持ち、大局も見えている善四郎がくすぶっているのは本当に腹が立ちますね。政治に負けた、とはいえ、このような人物が藩の政治に関われなかったのは、岡山藩にとって致命的な損失に感じます。それにしても、次から次に持ち込まれる難問を一瞬で解決してしまう善四郎が本当にカッコイイです。ホント惚れ惚れしてしまいます。一種の安楽椅子探偵ですね。今回の出来事で、少し話が良くなることを祈ってます。次回も滅茶苦茶楽しみですね。
2024年10月10日
小説すばる 2024年10月号女王様の電話番 第二回 渡辺優女王様を派遣する風俗店で電話番をする私。推しの女王様・美織さんとご飯の約束を取り付けるが、当日になり異変が・・・。(小説すばるより転載)中々言えなかったバイトのことを友達に話す私。皆で笑ってくれる、と思っていたら大反対を喰らってどまどう。雇用保険の話までされて、仕事のことに悩んでしまう・・・。いつもの用に仕事に出かけた私だが、女王様・美織さんに異変が起きる・・・。確かに風俗店に対する世間の評価は厳しいものがあるのは事実。次の就職を考えているのなら、隠したほうがよいのかも。でも風俗店に勤めていることがばれたら、それはそれで問題になりそうですね。もっともこの主人公・志川は単なる電話番なので、厳密な風俗店務めにはならないのでしょうが・・・。志川の過去がちょいちょい挟まれてきて、いろいろ問題があったように描かれています。そして女王様・美織さんの件。真相がわかるのでしょうか?興味津々で次回が楽しみ。
2024年10月09日
小説すばる 2024年10月号給水塔から見た虹は 第八回 窪美澄ヒュウがたどり着いた謎の場所の秘密が明らかに。なるほどねえ。こういう事情だったんですね・・・。このような場所があるかどうかはわかりませんが、このような場所が必要な現実は歴然とありますよね。桐乃の行動にも驚かされます。しかし、これは母親を心配させます。というか母親に対する復讐なのですが、そういう事を考えるところは子供だなあ、と思わせますね。本人はそう思ってないでしょうけど。
2024年10月08日
小説すばる 2024年10月号天上の火焔 第二回 遠田潤子香月たちとともに地元の中学校に進学した城。祖父と父は相変わらず険悪だが、窯焚きを迎えた「天上火窯」では、炎と土が織りなす戦がはじまろうとしていた。(小説すばるより転載)今回は物語が大きく動きました。祖父の急変、香月との関係の変化、進学とイベントてんこ盛り。中でも香月との関係変化が一番辛いですね。ただ、父親の愛情を知らない城にも同情の余地があります。子供の頃に受けた愛情は何にも代えがたい。城の父親は相変わらずですけど、言葉が出てこないだけで、それほどヒドイ人間ではなさそう。非常に不器用な人間なのかもしれません。香月の父親の話も胸が痛みます。不本意な人生ですねえ。
2024年10月07日
小説すばる 2024年10月号あいつも誰かに殺される 第二回 下村敦史業界では著名な演出家が死んだ。捜査に当たる熊木らは、現場で奇妙な張り紙を発見する。(小説すばるより転載)前回の最後に出てきた、本気とも冗談ともつかないタナトスの投稿。今回その投稿が明らかになります。現実のSNS「Be Real」を思わせる「リアリズム」という架空のSNS。と思っていたら、本文に「Be Real」が出てきてびっくり。演出家の死亡は事故とも自殺とも他殺ともつかない。タナトスの投稿は一体誰なのか?面白くなってきましたね。次回も楽しみ。
2024年10月05日
小説すばる 2024年10月号森羅記 第一回 北方謙三うわ~、北方謙三さんが小説すばるに帰ってきました!今度の物語は、チンギス・ハンの孫・クビライの話のようです。水滸伝から脈々と続くシリーズの最終章だそうで、楽しみですね~。クビライと言えば後に「元」を建てる人。すなわち、元寇で、日本にも大きく関わる人ですね。元寇の頃の日本は1270年頃ですから、鎌倉幕府の北条時宗が収めていた頃でしょうか。もっとも、それはもっと後の話で、話の始まりはクビライがまだ何者でもない頃からです。チンギス・ハン亡き後、第二代皇帝ウゲディが亡くなり、後継者争いでゴタゴタしています。のっけから登場人物が多数出てきて誰が誰やらさっぱりわかりません。整理してメモしておかねば。クビライは長男の死亡に耐えられず、放浪の旅をしています。スブタイ将軍の孫・アジュ(阿朮)と一緒に海を見に行って衝撃を受け、船で航海をしてきます。このような旅が後のクビライに影響してくるんでしょうか?モンゴル帝国と鎌倉幕府の両面を描く今回、またまた壮大な話になりそう。今後が楽しみ!
2024年10月04日
小説すばる 2024年9月号凶花 第八回 黒川博行医療法人甲洋会の甲野から話を聞く二宮と桑原。甲野はこれまた一筋縄ではいかない人物で、肝心なことは喋らない。今度は医療コンサルタントの折口という人物に話を聞きに行くコンビ。ここで聞く話が全くもって闇ですね。このシリーズは、どれも何かの業界で「食い物」にする話のようですが、今回の病院を「食い物」にする話もエグイですね。次回は注目の人物に直接会うようで、楽しみというか、怖いというかまた桑原が暴れそうで戦々恐々ですが、相手が相手だけに、話し合いで終わるのでしょうか?
2024年10月01日
小説すばる 2024年9月号ヒトラー 第五部 第二回 佐藤賢一フランスに勝利し、ヴェルサイユ条約の雪辱を果たしたヒトラー。残すはイギリスとの戦いだったが・・・。(小説すばるより転載)あっという間にヨーロッパを征服したヒトラーですが、さすがに陸続きでないイギリスは電撃作戦が遂行出来ない。イギリスはさすがに海軍が充実していて、海からは攻められないし、航空機も燃料問題があり、空からの攻撃も部分的にしか出来ないし、八方塞がり状態。イタリアを動かそうと思ったら、ムッソリーニは狸で、あれこれ理由をつけて動かない。イタリアがダメならソ連を、と考えるが、ソ連も一筋縄ではいかない。それにしても、このヒトラーの征服欲はどこまで拡大するんですかね?イマイチその征服欲がわかりませんが、この先、ソ連にも攻めこむわけで、どう考えても手を広げすぎな気がします。一方、親衛隊のハンスは地元の女性との結婚を申請していたら結婚が許可できない、と言われて切れる。これは大問題です。親衛隊を取るか、結婚を取るかの究極の選択。ハンスの決断は?
2024年09月30日
小説すばる 2024年9月号ウロボロスの環 第十六回 小池真理子静かに進行していた連載、遂に大きく物語が動きました。何かが起こる、と思っていましたが、意外なことが起こるんですね!言われてみれば、これが起こっても全く不思議ではないのですが、いざ起こると驚きます。超緊迫の時間。そして、その後の対応がまた驚き。こうきたか・・・。まあ、私がこの立場でも、こういう対応をするのは間違いないです。が、後味が悪いですよね・・・。連載の最初に十字架、と書いてありましたが、このことだったんですね。う~ん、この先の展開が物凄く気になります。
2024年09月28日
小説すばる 2024年9月号馬鹿化かし 第八回 藍銅ツバメ柴丸を江戸に連れてきたが、国元の侍や、異国人が焼右衛門の屋敷をうろつく。そのうち柴丸の身に異変が・・・。陰陽師の昆明の「力」の凄さに圧倒されますが、焼右衛門の献身にも震えます。犬神も気になりますが、この先はなんだか暗くなりそうな予感。それにしても半蔵は頼りになりますね。飯のこともあるし、半蔵がいないと焼右衛門が立ちゆかないのがちょっと面白いです。
2024年09月27日
小説すばる 2024年9月号13月のカレンダー 第五回 宇佐美まこと昭和二十年八月六日・・・。消息を絶ったかけがいのない友を捜すなか、服部義夫の心に永遠に刻みつけられた地獄。(小説すばるより転載)物語は昭和二十年八月六日に飛びました。この日、広島に原爆が投下されます。投下後に繰り広げられる惨状が克明に語られます。一度に十万人以上が亡くなったであろう惨劇。身の毛がよだつ状況ですね。その中、友達・佐伯道孝を捜す服部義夫。服部義夫は電車の車庫にいたので、原爆の直撃を受けていないようです。でも、投下直後の広島の町を歩いているので、後に影響が出たのでは?と思いました。まあ、それはともかく、佐伯道孝の父と一緒に捜すが、結局見つからない。あの混乱の中では、たとえ生きていても見つけるのは難しそうです。原爆投下の日は、服部義夫にとって一生忘れない日になったでしょう。今回は、静かに進行していた連載の中で、一番衝撃的な回でした。
2024年09月26日
小説すばる 2024年9月号命の横どり 第四回 久坂部羊とある男性がくも膜下出血で倒れ、脳死状態になる。その男性は日本では珍しいRh(ー)の血液型だった。脳死状態の本人は臓器提供の意思が生前からあった。それなら臓器提供がすんなりいくかと思われるが、家族が反対する・・・。家族全員の同意がないとダメなようなので、一人でも反対する人がいると、臓器移植は出来ないんですね・・・。医療関係者は脳死が死亡状態と思う人が多いでしょうが、一般人は心臓死でないと、なかなか受け入れることが難しいかも。暖かい身体に動いている心臓。死んでいる、と言われても実感がわきませんよね・・・。こればっかりは、個人の意見なので、説得するのは難しいですよね。医師も、コーディーネーターも気を遣いますねえ。頭が下がります。
2024年09月25日
小説すばる 2024年9月号給水塔から見た虹は 第七回 窪美澄ヒュウは思い切った行動を取ります。不思議な場所に不思議な集団がいます。この人たちは、どういう集まりなんですかね?悪い人たちではなさそうですが、何をしているのかがさっぱりわかりません。そして肝心のヒュウが会いたい人物には会えず。中学生、無力です。どうなることやら。
2024年09月24日
小説すばる 2024年9月号猪之噛 第十二回 矢野隆前回の狩りでは一郎が対峙しますが、唖然とする結果に・・・。今回は、隣の新岡市の猟友会と合同で狩りをすることになる。歴戦の強者揃いの新岡市猟友会の面々は非常に頼りになりそうです。というより、ふてぶてしさに呆れるほど。そして遂に狩りが始まる・・・。緊迫の狩り。相手は普通ではないので、緊張度は強いです。次回、クライマックスになるか?滅茶苦茶楽しみです。
2024年09月23日
小説すばる 2024年9月号夏鶯 第五回 赤神諒「お前も、真の武士になれ」抱節が臨終に遺した言葉に、蓮三郎は志を貫く覚悟を決めた。(小説すばるより転載)ようやく地元で悪評が無くなった蓮三郎。蟄居から十年、蟄居を解くべき準之介たちだったが、島山の壁は厚い・・・。少し光明が見えた前回の終わりから、進展するかな、と思って読み進むと・・・。う~ん、島山という人物はすごいですね。ここまでやるか、という感じ。蓮三郎が何事にも動じないのだけが救い。今回もページ数が多く、中身も濃厚で読み応え十分。もんげえ面白い~。早く次回が読みたいですね。
2024年09月20日
小説すばる 2024年9月号うまれたての星 第二十三回 大島真寿美年明け以降、世情はめまぐるしく移り変わり、編集部にも新顔が、戸惑いを覚えつつ、綿貫誠治は自らの仕事について思いを馳せる・・・。(小説すばるより転載)札幌オリンピック、浅間山荘事件、と世間を騒がせる出来事が続いている中、編集部に保積賢太郎という新人が配属されてくる。保積賢太郎は小柳編集長のお気に入りのようで、漫画家との打ち合わせに連れて行っている。編集部の誰も連れて行ってもらっていないのに、不公平だ、と皆が感じている。作品を通じて、男女雇用の不平等さを描いてきたこの小説ですが、今度は「えこひいき」問題が勃発。会社は様々な人間が働いていますから、どうしてもこの問題も起きますよね。編集長が何を考えているのかが問題。不協和音が大きくならなければいいですが・・・。次回も大注目。
2024年09月19日
小説すばる 2024年9月号カット・イン/カット・アウト 第五回オーバーラン 松井玲奈今回はマル子に舞台の主役を譲った(謙ざるを得なかった)ももが語り部。現役のアイドルであるももは、そっちのほうもこなさなければならない。しかし、舞台に穴を開けたことで、アイドルの方の活動も微妙な空気になっていた・・・。子役出身のももは、芸能生活が長い。周りに気を遣って芸能活動をしているのは、子役出身ならではの気遣いでしょうか?アイドル仲間のみきちゃんが最近売れ出してきたので、会社&マネージャーはみきちゃんに重心を置いている。その分、チームに不満が生まれてきている状況はすっごくリアル・・・。実際にありそうな状況ですねえ。プライベートで顔見知りになった喫茶店の店長との交流がほっこりしますね。最後に意外な仕事が入って驚きます。これは次回が楽しみ。
2024年09月18日
小説すばる 2024年9月号青の純度 第十一回 篠田節子すべてのカラクリを見抜いた真由子。ホテルの部屋に、とある人物が訪ねてきます。ビールとつまみを持って来て、話をして帰ります。その後に恐ろしい企みに気がついて戦慄・・・。え、そこまでやる?・・・。やるか・・・。死活問題ですからね。恐ろしい・・・。こんな人物だったとはさすがに思いもよらず。絵のカラクリも驚きでしたが、この人物のこの行動には本当に腰を抜かしました。この後どうするんでしょうねえ。
2024年09月17日
小説すばる 2024年9月号地面師たち ANONYMOUS アノニマス 第三回 天賦の仮面 新庄耕Netflixシリーズ配信記念スピンオフ、最終回。ハリソン山中の元で、詐欺の「なりすまし役」の手配に奔走した麗子が抱えるトラウマとは・・・。(小説すばるより転載)地面師たち、Netflixのドラマが大好評で、滅茶苦茶盛り上がってますね。見てみたいけど、Netflixに加入していないので見られない・・・。残念。今回は手配師・麗子の話。まあ、地面師に加わるほどなので、過去に暗いことがあったのはわかりますが、それにしても麗子の過去はエグイですね。自分のコンプレックスのために、お金を使い、借金が増えていく・・・。全てはコンプレックスが悪いのですが、こればっかりはねえ・・・。ハリソン山中の不気味さも際立つのも相変わらず。ハリソン山中の人の弱みにつけこむ能力が抜群で、感服します。
2024年09月16日
小説すばる 2024年9月号とまり木 第二回 西條奈加誰が「無宿」に陥ってもおかしくない江戸の町。神酒口に誘われ「とまり木」に仲間入りすることになった崎郎は、最初の指令を受け、ある屋敷に入ることに・・・。(小説すばるより転載)崎郎は神酒口(みきのくち)からの指令で、市田民十郎の屋敷に中間として潜り込む。先に潜入している伊作の手引きで、苗七という偽名で奉公する。市田民十郎の嫡男・三之介に何故か懐かれて、崎郎(苗七)もしだいに可愛がるようになる。屋敷に馴染んだ頃、伊作から仕事の命令をされる。それは・・・。なるほど、江戸の無宿人といえば、「あの場所」が関係してくるんですね。潜入にドキドキ。少しだけとまり木の目的が見えてきました。目的のために手段を選ばないとまり木もなかなかエグイですね。
2024年09月13日
小説すばる 2024年9月号あいつも誰かに殺される 第一回 下村敦史警察署に押し寄せ、保護を求める数多の人々。彼らが恐れるのは・・・。SNS”リアリズム”を巡って起こる恐怖の殺人事件、開幕。(小説すばるより転載)下村敦史さんの新連載!これは嬉しい~。今度のテーマはSNS。現実のSNS「Be Real」を思わせる「リアリズム」というSNSが取り上げられています。引っ越しのバイトをしている岩崎拓也は、引っ越しの最中に問題を起こす。高圧的な先輩に同行していたため、思わず逃げ出してしまう。しかし後ほど家に来た先輩は何故か優しい・・・。優しい理由を想像するが、確証はない。夜になって、「リアリズム」を見ていた岩崎拓也はタナトスというアカウントから発信されていた妙な投稿を見つける。これが冗談なのか、本気なのかも判明せず、SNS上でも賛否両論。いや~、最先端のSNSを思わせる設定で、さすが下村敦史さんです。実際にありそうな状況で非常に現実的です。どんでん返しで有名な下村敦史さんなので、最後は驚かせてくれるのでしょうか?楽しみな連載です。
2024年09月12日
小説すばる 2024年9月号天上の火焔 第一回 遠田潤子人間国宝の祖父と轆轤の名手である父。備前焼の窯元に生まれた少年の成長を通して、「親になる」とはどういうことかを問う、著者真骨頂の家族小説がスタート!(小説すばるより転載)遠田潤子さんの新連載。今回は備前焼の焼き物職人の世界です。深田天河は祖父が人間国宝。父は轆轤の名手である。祖父に可愛がられて育てられているが、父には愛情を感じない。その祖父も父には距離を置いている。非常に居心地の悪い状態で小学六年生を送っていた。転校生の浜本さんは、家が喫茶お食事処「ふろう」だ。浜本さんと仲良くなった深田天河だが、父親とは全く距離が縮められなかった・・・。父親の息子に対する愛情の無さは、異様です。何がそうさせるのか、この先に徐々に明かされるのでしょう。何となくヘビーな展開になりそうな予感の小説。先がとっても気になります。
2024年09月10日
小説すばる 2024年9月号女王様の電話番 第一回 渡辺 優注目作家が「性」への違和感を抉る必読の新連載!求職中の私が見つけた仕事は「女王様」を派遣する風俗の電話番で・・・。(小説すばるより転載)おおお~、渡辺優さんの新連載!これは嬉しい♪渡辺優さんの小説は、毎回ユニークな世界のものですけど、今回は設定がぶっ飛んでいてなんと、風俗の電話番をする女性が主人公!マッサージ嬢の派遣をしている「ファムファタル」。主人公・志川は電話で予約が入る女王様の手配をする仕事をして一ヶ月。といっても正社員ではなく、バイトだ。大学を出て新卒で入った会社を辞めて、このバイトをしながら宅地建物取引士の勉強をしている。麗奈女王様、あやめ女王様、美織女王様、と様々な女王様を電話番六人で手配する毎日。こりゃまたかなり特殊な分野の話ですねえ。この先、どのような世界が待っているのか楽しみ~。
2024年09月09日
小説すばる 2024年8月号路、爆ぜる 最終回 増島拓哉高校三年生の椎名和彦の裏社会との関わりを描く小説の最終回。半グレの抗争は、まあ予想通りというか、こうなるわな、の結果になりました。憎悪のぶつかり合いなので、結果はかなり悲惨なことに。陰惨な話ですが、椎名の将来がそれほど暗くないのが救い。刑事の澤田が思っていたより「マトモ」な刑事でちょっと意外でした。これは架空の話ですが、ほとんど現実にもこのようなことがありそうです。裏社会は恐ろしいですね。一般人は近寄らないのが賢明ですが、椎名のように社会から孤立した若者は行き場が無いので、こういったことに巻き込まれやすそうです。
2024年09月04日
小説すばる 2024年8月号翳りゆく午後 最終回 伊岡瞬高齢者の車の運転を題材にした小説の最終回。岸本敏明の妻から意外な告白を聞く。これだけでもかなりビックリな内容なのですが、その後に判明する、意外な人物の意外な裏の顔が暴かれて驚きました。なるほどねえ・・・。岸本敏明も、父・岸本武にも茨の道が待っています。岸本武にはかなり同情すべき点があります。人ごとではないですからね。しかし、岸本敏明のほうは、余り同情出来ず、この結末はある程度仕方無いのかなあ、と感じました。特に家庭は問題有りですよね。高齢者の車の運転は、正解が無い難しい問題です。考えさせられますね。
2024年09月03日
小説すばる 2024年8月号書楼弔堂 探書廿肆 誕生 京極夏彦今回の連載で、書楼弔堂シリーズの完結だそうです。フォント作成をしている甲野が主人公の今シリーズ、書楼弔堂の意外な形での幕引きがありました。そして甲野の実家のモヤモヤが明かされます。終わり方もとても意外。弔堂の主人の行動も意外。あまり本と関係なく終わるんですね。とても暖かい終わりで良かった。
2024年09月02日
小説すばる 2024年8月号ウロボロスの環 第十五回 小池真理子進学する羽菜子。高額の学費がかかる私立校だ。俊輔の財力が無ければ、通学は不可能。彩和の決心は固いでしょうね。しかし、俊輔の身体には異変が・・・。いや~、これは先が読めませんねえ。異様な緊迫感は継続中。次回も怖いもの見たさで楽しみです。
2024年08月29日
小説すばる 2024年8月号凶花 第七回 黒川博行医療法人果生会の理事長・今西淳也に話を聞きに行く二人。そこでサムデイの投資詐欺の話を聞く、という名目で行くが、桑原は全然違う話を持ち出してくる・・・。インテリヤクザの桑原、情報持ってますね~。投資詐欺と病院の身売り、こんな繋がりがあるのに驚き。世の中は悪意に満ちてます。頭の良い悪党にかかってしまえば、一般人はひとたまりもないですねえ。桑原が次はどうするのか興味津々。
2024年08月28日
小説すばる 2024年8月号青の純度 第十回 篠田節子グラント・ササキの兄に会った有沢真由子は遂にジャンピエール・ヴェレーズの絵の真相を掴むのであった。そうだったのか・・・。これは衝撃の内容ですね。もちろん、これは有沢真由子の推理の積み重ねですから、事実ではないのかもしれません。が、状況証拠を積み上げると、有沢真由子の推理は間違いないのではないかと思われます。ハワイまで出張して聞き込みをした成果は出ましたが、この後、岡田がどう出るのか、見物ですね。次回も大注目。それにしても篠田節子さん、上手すぎます。夢中になって読んでしまいますね。
2024年08月27日
小説すばる 2024年8月号猪之噛 第十一回 矢野隆いよいよ猟師たちが動きました。何も出来ない、と思っている役場の槇原慎吾もかなり役に立っていて、マンパワーの力を見せつけます。出来ること、ありますね。そして、遂にクライマックスですね。緊迫の現場。そんな中、明神マリアに起きたこと、これは一体どういう事なんでしょう?今迄無かったことですよね・・・。それにしても、ヤツはあまりにも賢い。猟師は勝利出来るのか?犠牲は出ないのか?次回、怒濤の展開が待ち受けていそうです。
2024年08月26日
小説すばる 2024年8月号馬鹿化かし 第七回 藍銅ツバメ親友の故郷・長州を訪れる暁右衛門。途中、服部半蔵の決死の救出劇もあり、見せ場十分です。長州では、暁右衛門の思いとは違う展開になりましたが、これが正解だったのでは? それにしても、紺太夫の細君、あまりにもあっぱれな態度で、心打たれます。大きな愛を感じますねえ・・・。柿右衛門にとって、新たな道が続きそうですね。次回とっても楽しみです。
2024年08月22日
小説すばる 2024年8月号夏鶯 第四回 赤神諒備前岡山藩、幕末に実在の武士・瀧善三郎をモデルに描いた小説。小説では滝田蓮三郎、となっています。第一回では、蓮三郎と兄・源五郎と父・善四郎の関係を描いていましたが、第二回からは蓮三郎を主人公に、怒濤の展開が繰り広げられています。その第二回から既に大傑作の完成度。今回の第四回も、あまりにも読み応えのある出来事が展開し、またまた物凄い出来。いや~、ページ数も多いし、起こる事柄も凄まじいし、読み応え十分。途中の蓮三郎の落胆時には、こちらまでへこむ始末。今回の第四回まで、逆風に次ぐ逆風が吹いていましたが、今回ようやく逆風が止む展開に。嬉しくて涙ぐんでしまいました。次回も楽しみです。
2024年08月21日
全170件 (170件中 1-50件目)