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2014/01/19
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カテゴリ: 今日のシメイ
「孫権め、後悔させてやる。全軍出撃!」
曹操がついに動き出す。
船上訓練を重ね、大船団を引き連れた曹操であったが、
実際、波によって揺れる船の上で長時間いることは
想像以上に耐えがたいものだった。
「船の揺れがこんなにもきついものだとはな・・・」
「それ以前に、気候の違いで体調を崩す者が多いことも原因です」
「自然の力には勝てぬ、というのか?」
嘆く曹操に、

「なんだと?すぐ、お通ししろ」
龐統が来ると、
「これは先生、わざわざお越しくださるとは」
「いやぁ、なんとも立派な大船団があると聞いたものですから」
「ははは、それほどでも・・・」
「曹操殿、慣れぬ土地ではいろいろと不便なこともございましょう」
「えぇ、まぁ。先生、自然の力には勝てぬのでしょうか?」
「そうですな、波の揺れなら対策があります」
その言葉に曹操は驚き、
「それはどのような?」
その問いに龐統は、水を張った器に小石を二つ浮かべ、木の棒を上に置く。

「これをこの大船団に応用すれば、水上の要塞の完成です」
「おぉ、なんとお礼を申し上げればよいか」
「いえいえ、ご武運を」
龐統が帰ったあと家臣たちは
「鵜呑みにして大丈夫でしょうか?

「何の問題もない、揺れが収まれば戦いやすくなるではないか」
「しかし、つながった船に火をつかれるようなことになっては・・・」
「火攻めなどこの風が押し返してくれよう。
 知っておるか?冬の間、風向きはずっと変わらぬそうだ」
曹操はそう言って笑い飛ばした。


戻ってきた龐統は諸葛亮のところに顔を出していた。
「おー、元気そうだな」
「そのご様子では、うまくいったようですね」
「この程度、大したことではない」
「あと、徐庶のことだが・・・」
「まさか、参陣しているのですか?」
「いや、どうやらいないらしい。 曹操に献策もしていないという」
「それはよかった・・・。できるなら敵として会いたくないですからね」
諸葛亮は安堵の表情を見せるが、
「おいおい、そんなんでいいのか?
 これから俺たちがいつ相対するかわからないんだぞ?」
「だからこそです、殺す覚悟がなければ戦場に立てません」
「そうこなくてはな、俺も負けてはいられぬ」
その言葉に諸葛亮は少し顔を曇らせながら、
「龐統殿、私とともに劉備様にお仕えいたしませんか?」
「何を言うかと思えば・・・。周瑜殿を補佐するのが役目。
 お主も感じたはずだ、周瑜殿のすばらしさを」
「わかりました、その話はこれで終わりにします」


ある日の会議でのこと。
「周瑜殿、いつまで待てというのじゃ?このままでは勝機を逃してしまいますぞ!」
「黄蓋殿、今はまだ時期ではありません。
 いずれ曹操軍の士気も下がります。その時が叩くべき時です」
「なんと消極的なことか、わが軍の士気が高い今こそ、出撃すべきじゃ」
「黄蓋殿、私の言葉は孫権様の言葉ということをお忘れか?」
「だからといって、勝機の低い作戦に乗るわけには参らぬ」
ついに周瑜の顔つきが変わり、
「いくら古株の黄蓋殿であってもこれ以上は許せません。
 軍規に倣い、死罪と言いたいところではありますが、百叩きの計といたします」
刑罰の宣告を受けた黄蓋は歯ぎしりをしながら連れられて行った。





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Last updated  2014/01/19 12:14:53 AM
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