うたたねの詩

うたたねの詩

PR

×

Calendar

Profile

転寝屋

転寝屋

Archives

2026/08
2026/07
2026/06
2026/05
2026/04

Favorite Blog

ほろ酔い日記 -京番茶-さん
女神☆555(cecil☆)… みみゆうな1525さん
気まぐれ主婦の気ま… 諏訪姫さん
♪猫♪のだらだら日記 ♪猫さん♪さん
熊のクロノス観察記 お疲れ熊さん
初心者's かふぇ 欧州帰りのニュータイプさん
多々オンラインゲー… appleaimerさん

Keyword Search

▼キーワード検索

2014/01/26
XML
カテゴリ: 今日のシメイ
痛みに耐える黄蓋は一人残された。
「痛たた、派手にやられたの・・・」
「誠に周瑜殿も容赦がない」
不意に誰かが現れる。
うつ伏せの状態のまま顔を反対側に向けると、
「お主か、恥ずかしいところを見せたな」
「とんでもありません、黄蓋殿の意見がもっともだと思います」
「そうか、だがあとは命に従うまでだ・・・」
すると、男は雰囲気を変え話し始める。

「お主!?何を」
「・・・これが周瑜殿との策なのではないのですか?」
「ははは、何を言うかと思えば」
「・・・実は見てしまったのです。
 黄蓋殿が密かに周瑜殿を訪ねていくところを」
「作戦を聞きに行っただけじゃ、結局教えてはもらえんかったが・・・。
 それが、今回の引き金になったんじゃ」
「そうですか・・・。本来なら私が直接曹操のところへ行って
 火をつけてやろうかと思っていたのですが。
 必要ならば、周瑜様の承認を得て参りましょうか?」
その言葉でついに黄蓋は、

「はっ、心得ました」


曹操の情報収集もまたこのことを掴み始めていた。
「黄蓋、か」
「今のところは策かどうかわかりかねます」
「引き続き調べよ。ところであっちのほうはどうなった?」

「そうか・・・。やはり力で示すしかないようだな」
曹操軍がついに動き出す。


その頃、子明のところに周瑜が来ていた。
それは今までになかったことだった。
「調子はどうだ?そううまくはいかないだろ」
「いかがされました?周瑜様。こんなところに」
「近くまで来たからな、様子を見に来た」
「まぁ、なかなか難しいですね」
「そう思いつめるな、気長にすればいい」
そう言う周瑜に子明は語気を強め、
「いえ、今までの分を取り戻さないと・・・」
「やる気を削ぐ必要はないな、期待しているぞ」
そう言う周瑜の表情は少し陰が差している。
しかし、すぐ表情は戻り、
「邪魔したな、戦の準備だけは怠るなよ」
「はっ」
周瑜を見送った後、子明は
(黄蓋殿のところに行って来よう、
 周瑜様もきっと気になっているはずだ・・・)

「黄蓋殿、お体はどうですか?」
「今度はお主か、呂蒙。
 全く、次から次へと来られては気が休まらぬわ」
「す、すいません」
「これからはお主ら、若い世代の時代だ。
 老将はそろそろ引退せねばな、ははは」
「まだまだこれからではございませぬか、
 ご指導していただきたいことが山ほどあります」
「お主はよくやっている。
 次が最後じゃ、そう思ってここまで来れたわ。
 だが、次が本当に最後となるだろう」
「黄蓋殿・・・」





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014/01/26 12:12:13 AM
コメント(0) | コメントを書く
[今日のシメイ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: