うたたねの詩

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2017/01/22
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カテゴリ: BLACKLIGHT
翌朝、辺りはいつもと変わらず静かだ。
気づいたときにはもうレイトは起き上がっていて、外に出ていた。
陽を浴びたその姿は土にまみれていてもなお輝いて見える。
「起きたか、行くのか?」
ヨーディは行こう、と言いかけるのをやめ、家の中から何かを持ってくる。
「恰好が目立つな、これ被れ」
渡された布は触れるだけでボロボロと土がこぼれる。
「身ぐるみはがされるよりはマシだろ?」
レイトはずっとつまんだまま、動けずにいる。

二人は出発する。相変わらず腹は減っているが、依頼をこなせば飯にありつけるはずだ。
この想いだけがヨーディを動かす原動力になっている。
しかし、水を差すような声が聞こえてくる。
「お?今日もしぶとくいきてやがんな」
「ちっ、うるせぇ奴が来やがった。飢え死にじゃ、死にきれねぇんだよ」
こんなときに現れたのは、厄介者のビルクだ。
ときどき現れては微々たる報酬で仕事を押し付けてくる。
「ん、そっちのやつは見たことねぇ顔だな」
そして必ず、イヤなところに目をつけてくる。
「あぁ、最近知り合った。仲間がいりゃ、助け合えるからな」
「なんだ、その言い草は。俺が仲間じゃねぇって聞こえるぞ?」

ビルクには体よく利用されるだけで、それを思い出すだけでしかめっ面になる。
「まぁいい、今日は様子見に来ただけだからな。じゃあな」
独り言のように吐き捨てながら去っていく。
「よし、さっさと行こう」
「余計な時間を食った、って顔だな」


街までは思っていたよりも苦労なく来られた。あとはどうやって中まで入るか。
なぁ、ちょっといいか?そう言ってレイトは路地裏に進む。
ヨーディが後を追うと、レイトはぼろ布を投げ捨てる。
「恰好が目立つな、これでも被っとけ」
一枚脱ぐと投げ渡してくる。
「白い目で見られるのはイヤだろ?」
「くそ、立場変わってんじゃねーか」





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Last updated  2017/01/22 12:05:04 AM
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