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【※一部ネタバレがありますのでご注意ください】
レンタルファミリー
は、来日したものの役者としての仕事がうまくいかずにいたアメリカ人俳優が、ひょんなことから実際の生活している家族の役割を演じるようになる話です。「レンタルファミリー」という会社では、客からの求めに応じて夫役、妻役、不倫相手役などさまざまな役割を演じるスタッフを派遣します。派遣された先では依頼者の思うようにならないことも多くあり…。
主人公フィリップを演じたブレンダン・フレイザーはオスカーを受賞している俳優で、本作でも味わい深い演技が心に残りました。子役のゴーマンシャノン眞陽も良かったです。
<以下、ネタバレあります>
フィリップは、娘の名門中学受験を控えているシングルマザーから依頼を受け、女の子ミアの父親役をすることになります。母親は、面接でシングルだと不利になると考えたためです。ミアには父親の記憶がないため、フィリップは実際に父親のフリをして面接までミアに頻繁に会うようになりました。始めは警戒していたミアは、徐々に実の父親として絆を深めてゆきます。
映画では、このミアの物語以外にもいくつかのレンタルファミリーの話があり、特に柄本明が演じる老いた有名俳優との関係はもう一つの大きなテーマでした。しかし、私にはミアとフィリップとの関係のほうがずっと胸に響きました。テレビドラマのように長期的なスパンならまた違ったかもしれませんが、2時間程度の映画では描き方が駆け足になってしまうのです。ちょっと残念でした。
もう一つの家族の映画は センチメンタルバリュー
です。カンヌ映画祭のグランプリを受賞しています。作りこまれた脚本で、本編ストーリーと、それぞれの演じる作品との移り変わりが巧みでした。また、それぞれの俳優が細かい感情の機微をとても繊細に表現していて、引き込まれました。しかし、私自身がこの作品の主人公と似た境遇をもっており、どうしても当事者目線で父親を観てしまいます。映画で展開されるストーリーと自身の感情との微妙なズレが最後まで離れず、この映画の魅力を十分には味わえませんでした。しかし、それは個人的な問題に起因するので、ほとんどの方にとってはカンヌグランプリにふさわしい素晴らしい作品であると思います。
<以下、ネタバレあります>
ノルウェーの首都オスロで俳優として活躍するノーラと妹アグネスの2人は、幼いころに両親が離婚し父親と離れて暮らしていました。アグネスは夫と子がいて幸せな家庭を築いたものの、ノーラは孤独を感じながら生きてきました。そんな折、長らく音信普通だった父親と再会するようになります。この父親は映画監督として成功していて、仕事に生きがいを感じている人物です。新しい作品でノーラを主演とさせようとしますが、ノーラには母と自分たち姉妹を捨てたことへのわだかまりがあり、父との感情が衝突してゆきます。
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