2005年09月21日
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カテゴリ: 連載小説




「加代子さん、誕生日おめでとうございますー。」
「おめでとうー。」
 弘志とあやちゃんが拍手をして祝福の言葉をかけてくれる。
「ありがとうー。」
 私は、なんだか照れてしまう。こんな風に誕生日を祝ってもらうのは久しぶりだ。

 昨日が私の誕生日だったので、今日、部屋で誕生パーティーをしようということになったのだ。弘志とあやちゃんとの3人で。


「これ、私からのプレゼントです。」
「俺からも。はい。」

「うわあ、ありがとー。開けてもいい?」
「どうぞ。」

 まずはあやちゃんからのプレゼントを開けた。
「あー。香水。」
「うん。前に街で香水見てたから。」
「しかも、私の好きなやつ。何でわかったの?」
「え、ほんと?嬉しい。加代子ちゃんに似合いそうなやつ選んだんだ。」
「ありがとー。」
 あやちゃんからの香水は、まさに自分が買おうかと思っていたものだった。
「加代子、普段香水つけてるんだ。」

 あやちゃんは、ほんとに私と感覚が合う。私の好みもピタリと当てる。

 次に、弘志からのプレゼントを開けてみた。こっちは、少し大きめの包みだ。
 包装を開けて出てきたものは・・・干物?
「えー、何これ。」
「鮭トバ。好きでしょ?」

 いや、これはこれでかなり嬉しいのだが、誕生日のプレゼントがこれって。
「後で食べようよ。」
「やっぱり、自分も食べたいから買ってきたんでしょ。」
 私が笑ってそう指摘すると、弘志もふっと笑って言った。
「まあ、そうだね。」

 あやちゃんが、そんな私と弘志を見て笑いながら言った。
「やっぱり仲良いね、二人。兄弟みたい。」
「え?そうかな。」
「兄弟って。・・・まあ、恋人よりは兄弟に近いかもしれないけどさ。」
「だから、一緒に住んでも友達としてちゃんとやっていけるんだろうね。」
 あやちゃんは微笑ましそうに私たちを見ながら、そう言った。

 今日、ここにあやちゃんが来ると聞いた時、私はビックリした。弘志は、あやちゃんに私と同居していることを話したらしいのだ。そして、私の誕生日だから家に来ないかと誘ったらしい。
 まさか、弘志が他の人に、しかも同じ職場の人に私たちが同居していることを話してしまうとは思わなかった。


つづく








~~~~~~~~

ちなみに、弘志は新巻鮭を買おうか迷った挙句に鮭トバにしました。
自分がもらって嬉しいものって考えると、やっぱり鮭かなぁって・・・。





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最終更新日  2005年09月21日 12時37分45秒
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