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2017.02.26
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カテゴリ: 探訪 [再録]

これが 瀬田川洗堰の全景 です。                                                  [探訪時期:2013年9月]

部分的にズームアップしてみました。

洗堰バイパス水路

現在の瀬田川洗堰(新洗堰)


川上方向を眺めると、大日山がすぐそこです。そこが黒津。


すぐ近くに赤レンガ壁の四角い建物・・・・何?

千町右岸水位観測所 の建物でした。



南郷洗堰(旧洗堰)のあらましについての説明板 があります。

旧洗堰の右岸側の遺構の近くにあります。これが かつての南郷洗堰 です。

なぜ「洗堰」というのでしょうか? 素朴な疑問です。
手許にある分厚い国語辞典三種(広辞苑、大辞林、日本語大辞典の各初版)には載っていません。ネット検索して、見つけました!
 ”水を堰の上から越流(堰の上を水が流れる)させるタイプの堰を特に洗堰(あらいぜき)と呼んだりするんだけど、これは、越流する様子が「堰を洗うようだ」ということから、こう呼ばれるようになったんだ。”だそうです。 (資料1)

それでは、「旧洗堰」からご紹介いたしましょう。
目を少し対岸まで転じると、左岸の遺構が見えます。
説明板のイラスト図を拡大すると、このような位置関係なのです。

右岸から眺めて、 ズームアップすると、こんな感じ

左岸に回り込み下流側から見たところ。

上流側を見たところです。
上流側はゲートのところの構造物(橋脚)が三角形の形で尖っています 。流れてきた水を左右に分け、水流から受ける抵抗を減じる工夫でしょう。現在の橋の橋脚の場合は、大概曲面になっているように思います。
明治38年(1905)年にこの洗堰が竣工しましたので、当時の技術としては三角形の方が建造しやすかったということでしょうか。



ゲート部分は、縦に溝が刻まれているだけです。


この旧南郷洗堰は、 平成14年11月18日に土木学会から 「土木遺産」として認定されています 。左岸の旧南郷洗堰前に記念碑が設置されています。その周辺は瀬田川を眺めながら、ゆるりと休憩できる憩いの場になっています。

左岸から対岸を眺めるとこんな風景

この写真は 説明板に掲載された旧洗堰の全景 です。幅3.6mの門が32門整然と並んでいたのです。なんと全閉に丸2日の時間がかかる作業だったようです。一方、全開には丸1日を要したといいます。

それでは右岸に戻って、新洗堰である瀬田川洗堰のご紹介です。

これは すぐ近くから洗堰を眺めたところ 。ここはご覧のとおり、分水面は曲面になっています。ゲートは10門になりました。
昭和36年(1961)に竣工したコンクリート製の可動堰です。

それでは新洗堰を渡ってみましょう。私がこの洗堰を見たのは数十年前です。洗堰の上が橋の機能を兼ねている、つまり一般道路になっているのを知りませんでした。地元ではないので、日常的に瀬田川を渡るという意識が希薄なためでしょう。

現在の洗堰は電動式で開閉操作が行われています。各ゲートに操作盤があり、開閉操作のためのモーター、シャフトなどが眺められます。勿論、歩行路沿いには頑丈な鉄製フェンスで囲われていますが。

開閉による水位がこの表示装置でわかるようになっているのかなと推測しました。

大日山の切り取られた先端が眺められます。


説明板には、この新旧洗堰の比較表が載っています。拡大したのがこれです。
「円」という貨幣単位、その価値がどれだけ変化したのか・・・・驚くばかりです。

瀬田川洗堰の役割は3つです。ネットに簡潔な説明がありますので、引用してみます。
●大雨で琵琶湖の水の量が多いときには、たくさんの水を流す
●雨不足で水の量が少なくなると、むだな水は流さない
●上流と下流で洪水が起こらないように、水位調節する
「琵琶湖の水の出口である瀬田川の流量をコントロールし、琵琶湖の水位と下流の水の量を調節しているのが洗堰です。」 (資料2)

洗堰の管理は、こういう風に行われているのが現在です。旧南郷洗堰とは、まさに隔世の感があります。
「琵琶湖の水位管理のために、琵琶湖流域には水位計18ヵ所、流量計17ヵ所、雨量計22ヵ所、積雪量計6ヵ所のテレメーター観測所があります。刻々と変わるそれらのすべての観測データは、比叡山と、阿星山にある中継局に集められ、瀬田川洗堰のたもとにある琵琶湖河川事務所に自動的に送られます。堰の操作を管理する管理室では、それらのデータを基に堰を操作して流量を調節し、琵琶湖の水位管理を行っています。」 (資料3)

 洗堰の上は、 「夕照の道」 と称されています。
琵琶湖八景、近江八景の「夕照」ですね。


左岸の下流側には、 国土交通省琵琶湖河川事務所 の建物があります。
ここが瀬田川を管理する元締めです。
すでに資料引用などで参照していますが、国土交通省近畿地方整備局琵琶湖河川事務所(ふ~っ、長いなあ・・・)はホームページを設置して、様々な情報を提供し、活動状況を開示されています。( ホームページはこちらです。

「琵琶湖の洪水の歴史」をまとめたページがあり、参考になりますよ。
この情報によると、大洪水のときの琵琶湖の水位がわかります。いくつかぴっくアップしてみましょう。
  明治大洪水 明治18年(1885)7月4日  湖水位 2.71m
  琵琶湖大洪水 明治29年(1896)9月12日  3.75m
  大正大洪水 大正6年(1917)10月29日   1.43m
  梅雨前線・台風6号 昭和36年(1961)6月26日 1.1m
  大雨 平成7年(1995)5月11~15日  0.95m
新洗堰による水位調整機能の有益性がよくわかります。
「琵琶湖と瀬田川洗堰」という形でいろんな視点からの情報提示がある一方、
「瀬田川てくてくマップ」  ← これをいくつか参照し、ご紹介しています。

「瀬田川ウォータービュー -360度水上パノラマ-」  なんてのもあって、瀬田川の景観が縦横に見られる優れものです。
こういう情報提供はうれしいですね。百聞は一見に如かず・・・・瀬田川に足を運んでみてください。体感してみましょう!

道路の反対、左岸川上側には、水のめぐみ館としての 「ウォーターステーション琵琶」と「アクア琵琶」 があります。


門を入ったところに、 瀬田川散策MAPの案内板 が建てられています。
洗堰を訪ねたら、この地図を参考にするのが便利かと思います。
瀬田唐橋の夕照の写真も掲示されています。

        現在位置はここなのです。


この構内、 左岸から眺めた瀬田川洗堰の全景 です。

右岸から撮った写真の背景に、「ウォーターステーション琵琶」と「アクア琵琶」の建物が見えます。
右岸から見て右手の建物、つまり構内に入って最初の建物は開館していましたが、がらんとしていました。何かの企画で会議室が利用されていたようです。 (トイレの借用で入館してみたのです。)
奥側の建物は休館でした。一般観光客の訪れる土・日こそ、開館していると良いのですが・・・・。残念です。キャラクター人形が寂しそうでした。

琵琶湖河川事務所の隣が、南郷水産センター です。日曜日のためか、催し物が行われていました。

ここで、昼食休憩。午後からはバス移動で、オランダ堰堤の探訪です。
ご一読ありがとうございます。

つづく

参照資料
1) Q&A(よくあるご質問)  :「アクア琵琶」
2)  瀬田川洗堰  :「琵琶湖河川事務所」
3)  瀬田川洗堰~洗堰の管理  :「琵琶湖河川事務所」

【 付記 】 
「遊心六中記」としてブログを開設した「イオ ブログ(eo blog)」の閉鎖告知を受けました。探訪記録を中心に折々に作成当時の内容でこちらに再録していきたいと思います。ある日、ある場所を訪れたときの記録です。私の記憶の引き出しを兼ねてのご紹介です。少しはお役に立つかも・・・・・。ご関心があれば、ご一読いただけるとうれしいです。

補遺
旧南郷洗堰・大津市南郷  :「滋賀文化のススメ」
    詳細な説明があり、参考になります。ご関心があればご一読の価値ありです。
瀬田川洗堰  :ウィキペディア 
行基  :ウィキペディア
僧行基  :「北河内古代人物誌」
瀬田川さらえに命をかけた太郎兵衛親子三代の偉業  清水てつじ氏
【滋賀銅像コレクション】 藤本太郎兵衛 銅像  :「滋賀旅記録まとめ」
河村瑞賢  :ウィキペディア
水のめぐみ館 アクア琵琶  ホームページ
治水の歴史
ウォーターステーション琵琶  ホームページ
「住民と河川事務所との連携・協働手法について」  平山・佐々木 共著論文 
琵琶湖の総合的保全  :「国土交通省」

   ネットに情報を掲載された皆様に感謝!


その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)


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Last updated  2017.02.27 14:40:14
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