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2019.10.19
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カテゴリ: 探訪

JR奈良駅を出て、三条通に入ります。東方向は緩やかな傾斜地になっています。三条通を東に進めば、右側に猿沢池が見え、少し勾配が増した坂道を上ると、左側には 南大門跡への幅の広い石段 があります。

南大門跡が整備され、その北側には再興された中金堂の甍が見えます。

南大門跡への三条通に面した石段の少し手前に、興福寺の南円堂前に向かう参道(石段)があります。
奈良国立博物館に行くときには、傾斜の急なこの石段を上って、南円堂前で右折して、南大門跡と中門跡の間を真っ直ぐ東に境内を通り抜けます。
今回は9月8日までを会期としていた特別陳列「法徳寺の仏像」を鑑賞に行くために通り抜けしたときに撮ったもののご紹介です。早くも1ヵ月以上が経ってしまいました。

南円堂への石段の途中に、一段低くなる 境内地の南西隅側に建つ三重塔への道

三重塔への参道の手前の斜面地に石仏群が見えます。石仏に掛けられた鮮やかな赤色の前掛け(よだれかけ)に惹かれて、久しぶりに立ち寄ってみました。

こちらは三重塔への参道を少し進み、石仏群を通りすぎてから、石段方向を眺めた景色です。


             石段に一番近いところにこの石標が立っています。


石垣の手前に「 延命地蔵尊 」が建立されています。これが石標に刻された「延命能師地蔵尊」をさすのでしょうか。不詳です。


        このお地蔵さまが石仏群の中心になっているようです。


石仏群から少し離れて、傾斜地の上のほうに石造物が置かれています。
よく見ると、五輪塔の残闕のように見えます。これにも赤い前掛けが掛けられていますので、お地蔵さまに見立てているのでしょうか。


そばにはわらべ地蔵がおかれています。

角柱型で、葉様頭部の錫杖を持つお地蔵さまも見えます。目がちょっと吊り上がっています。
 こちらも錫杖を持つお地蔵さま。
上掲のお地蔵さまは舟型光背ですが、こちらは駒型で円光背が刻まれています。
錫杖の彫り方が違います。こちらの方が一般的な形に近い彫りです。

箱型の中に2体の像が彫り込まれています。錫杖は見えません。


前掛けに奉納した人の名前を大きく記した前掛けもあります。家族みんなの健康と安全を願う前掛け奉納なのでしょう。
  もう一つ、 わらべ地蔵 が目にとまりました。


光背部分の右側、前掛けの上あたりに「救」と判読できる陰刻文字が見えます。
救世観音菩薩石像 と思われます。

 もう一体、 菩薩坐像 が祀られています。
胸の前で手を組み、掌に何かを捧げていらっしゃるようです。何でしょう?
お顔の表情がいいですね。

出世地蔵尊と水子地蔵尊がどの石仏のことなのか・・・・わかりませんでした。

石段を上りきると、左側に南円堂があります。

南円堂から参道をはさみ南東側あるのがこのお堂。普段はこのお堂の前を通り過ぎ、右折するだけなのですが、少し立ち寄って見仏してみました。

坐像と立像、二体の 不動明王像 が左側に祀られ、右側奧には舟型光背を備えた 観音菩薩立像 が数多く祀られています。その手前の坐像は 弘法大師像 でしょうか。

左に中金堂、右に南大門跡を見つつ東に進めば、右寄り正面に見えるのは、
五重塔 です。



五重塔の正面にこの 石灯籠 が立っています。角柱の竿の石灯籠で、笠の右側に損壊がみられます。本来の石灯籠はその背後に礎石だけが残る位置に建てられていたことがわかります。あたかも結界の如くに、礎石が竹の簡易に囲われています。

五重塔は国宝です 。現在の塔は、5回の被災を経て、1426年(応永33)に再建されたものと言います。

五重塔と東金堂の間の参道を抜けて、奈良公園に入ります。目指すは奈良国立博物館です。
ご覧いただき、ありがとうございます。

補遺
興福寺 ​ ホームページ
 ​ 興福寺の伽藍 ​ イラスト図
 ​ 五重塔(国宝)

   ネットに情報を掲載された皆様に感謝!

(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)

こちらもご覧いただけるとうれしいです。
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Last updated  2019.10.19 17:19:02 コメント(2) | コメントを書く


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