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2024.04.23
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カテゴリ: 観照

「書記とみられる女性の土偶」  土製 高さ15.5cm、幅10cm マヤ文明 600~950年
右手に文書を携えている表現から、女性の書記と考えられています。


「骨製品」  骨 マヤ文明 600~950年
書記の使った筆の柄かと想定されているようです。

<Ⅲ-2 マヤ世界に生きた人々> のセクションでは、いろいろな土偶と生活の道具が展示されています。

「大規模な農地造成に向かない熱帯のマヤ低地では、都市と周辺部の境界があいまいでした。商業や工芸品制作などの経済活動は、都市の住民のみに集中せず、農民もある程度の石器づくりなどを行なっていたようです。



「道化の土偶」  土製 高さ16.5cm、幅9cm マヤ文明 600~950年
「太った男」と呼ばれるタイプの土偶。綿入れのような防具を着用していて、 都市において儀礼的な格闘を行った道化師 と推測されているそうです。



「織物をする女性の土偶」  土製 高さ16.5cm、幅10.3cm マヤ文明 600~950年
機織りはマヤの女性にとり重要な仕事であり、女性の社会的地位や誇りと結びついていたと言います。
大きな耳飾りと首飾りを着けていることから 高位の女性 と考えられています。


「紡錘車」

「紡錘」  木 長さ14.7cm マヤ文明 年代不明

「このような紡錘車に木の棒などを通したものに、綿花の先端部をつけ、独楽(コマ)のように回しながら綿を引き延ばして、糸を撚った。・・・・紡錘車は王公貴族の住居からも出土しており、上流階級の女性も長い時間をかけて糸を紡いだと思われる」 (図録の説明より)



「鹿狩りの皿」
マヤ地域で鹿は最も重要な狩猟対象であり、動物性タンパク源だったと言います。
この皿には、周辺に 鹿の頭飾りを被り吹き矢で狩猟する様子 と、中央に 仕留めた鹿を背負って運ぶ狩人 が描かれています。
「鹿の頭飾りは狩猟の際の偽装のほか、儀礼や戦争の際に支配者層が被ることもあり、何等かの象徴的な意味をもつと考えられる」 (傍に掲示の説明文一部転記)


「押型」  土製 高さ9.2cm、幅3.5cm マヤ文明 600~950年

「押型」  土製 左:高さ2.8cm、幅4cm 右:高さ4.6cm、幅4.1cm マヤ文明 年代不明

「赤や黒、白などの顔料が付着した例があり、布や皮膚に文様をつけるための道具と考えられるが、印(はんこ)のように紙などに使われた可能性もある」 (傍に掲示の説明文転記)


「貴婦人の土偶」  土製、彩色 高さ21.6cm、幅10cm マヤ文明 600~950年
マヤ・ブルー色のドレスで、儀礼か宮廷での謁見のための装束と思われるとか。
大きな頭飾りを着けている 頭部は 、トウモロコシの実のように頭蓋変形し、 トウモロコシ神に似せたもの と考えられるそうです。



「戦士の土偶」  土製 高さ14.9cm、幅10.7cm マヤ文明 600~950年
この姿は実戦向きではなく、都市で行われた 儀礼的戦闘の闘士、あるいは儀式用の盛装をした戦士 を表していると考えられています。


「捕虜かシャーマンの土偶」  土製 高さ28.8cm、幅14.9cm マヤ文明 600~950年
帯を巻いた頭飾りは神官を表すとされますが、ヒスイではなく紙帯を耳のピアスの穴に通していることや、左手に巻かれた縄の表現から、 高位の戦争捕虜の可能性 があると考えられています。


「円筒形土器」  土器、彩色 高さ16.7cm、幅8.6cm マヤ文明 600~850年
カカオ飲料に使われた土器 。円筒形土器に上からカカオ飲料を徐々に垂らすことで泡立てて飲むことが好まれたそうです。

<Ⅲ-3 都市の交流 交易と戦争> のセクションに移ります。

「マヤ地域では 各地で都市国家が群雄割拠 し、盛んな交流が行われました。定期的な儀礼や王の即位の際には他の都市の王や貴族が訪問し、美しい彩色土器などを交換したり、貢物として食料を贈ったりしたようです。また、 王朝間で婚姻関係を結ぶことも 、重要な外交戦略のひとつでした。
戦争では位の高い人物を捕虜にすることが重視され 、多くの場合、捕虜は生贄に捧げられました。 マヤ低地南部では、ティカルの王朝と、ジバンチェとカラクムルを拠点とする王朝 とが二大強国としてライバル関係にあり、多くの都市がその影響下にあったと考えられています」



「円筒形土器」  土器、彩色 高さ16cm、幅15.2cm マヤ文明 600~850年
カカオの飲料用に使われたと思われる土器。宮殿での外交儀礼の場面が描かれています。
動物の頭飾りを被り、体を黒く縫った人物は外交使節を表し、左の方に、出迎える側の人物が鳥の頭羽飾りを被っていると言います。


「道標」 石灰岩 高さ30cm、幅11cm マヤ文明 600~800年
パレンケの中心部と周辺の町をつなぐ道の開設を記念して建てられた石彫と考えられるもの。


「首飾」  貝、緑色岩 長さ132cm マヤ文明 250~1100年
マヤ人は、ヒスイとウミギクカイを特に珍重した そうです。
ヒスイはグァテマラ南東部のモタグア川流域でのみ産出され、ウミギクカイは太平洋沿岸で採取されるもの。それらが交易によりもたらされたのです。
中央のペンダントはトウモロコシ神 を表すそうです。


「神の顔形エキセントリック(両面加工石器)」  チャート 高さ31.7cm、幅26cm
 マヤ文明 711年頃
金属を持たない古典期のマヤの人々は、黒曜石やチャートなどでナイフなどの実用の道具を作り、一方、祭祀具も制作しました。
「4つの角にみられる人の顔のような造形は、世界の四隅を守る神の姿か」 (傍に掲示の説明文転記)


「アラバスター容器」  アラバスター(トラバーチン) 高さ17.5cm、口径16cm
 マヤ文明 800~1530年
炭酸カルシウムが層状に堆積した半透明のアラバスターで作られた容器。
メソアメリカ各地で珍重されたと言います。




「猿の神とカカオの土器蓋」 土器、彩色 高さ18.3cm、口径33cm マヤ文明 600~950年
猿はカカオの果実が好物だそうです。この土器蓋には、 猿の神が表され、首にカカオの実の装飾 が見られます。
カカオの主産地はメキシコのチアパス州からグァテマラにかけての太平洋岸です。カカオは飲料の他に通貨としても使われたそうです。


「トニナ石彫153」  砂岩 高さ73.5cm 幅55cm マヤ文明 708~721年
マヤ地域南西の辺境トニナ出土。 捕虜を描いた石彫 です。トニナからは捕虜を描いた石彫が特に多く出土するそうです。好戦的傾向が強い地域だったようです。
捕虜は服や装飾品を剥がされ、ピアスの穴には紙の帯を通されて縄で縛られました
捕虜は、さらし者にされたの 人身供犠に捧げられたり、奴隷にされたり することが多かったと言います。


「トニナ石彫171」  砂岩 高さ50cm、幅136cm マヤ文明 727年頃
球技の場面を描いた石彫。中央のゴムボールの上に、マヤ文字で西暦727年にあたる年が記されているそうです。トニナのアクロポリス、水の宮殿出土。
右がカラクルム王、左がトニナの王 であり、 両国の外交関係を象徴するもの と考えられるとのこと。

「トニナ石彫171」に 画像処理(色彩補正)を加え てみました。


「書記の石板」  石灰岩 高さ132cm、幅71cm マヤ文明 725年頃
「耳に通された紙の帯は捕虜、左手の旗状のものや右手に掛けられた布は、儀式用の装束を表わすと考えられる。儀式を行なう捕虜か、捕虜のような姿で儀式を行なう神官とみられる」 (傍に掲示の説明文転記)
「書記の石板」という名称は、この人物の右手に持つものが筆のように見えることに由来するそうです。その解釈が適切かどうかは不明とのこと。

「書記の石板」に 画像処理(色彩補正)を加えて みました。

一隅で次のセクションへの スクリーン・プレゼンテーション が行われています。






<Ⅲ-4 パカル王と赤の女王 パレンケへの黄金時代>のセクションに進みます

つづく

参照資料
*特別展会場に掲示のパネルや説明文
*図録「特別展 古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティカワン」2023

補遺
Maya Civilization ​   From Wikipedia, the free encyclopedia
Maya script ​    From Wikipedia, the free encyclopedia
トニナ ​   :ウィキペディア
TONINA 1 ​ :「マヤ遺跡探訪」
TONINA 2 ​ :「マヤ遺跡探訪」
カカオ ​    :ウィキペディア
グァテマラ共和国  ​ :「外務省」

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Last updated  2024.04.27 16:23:56
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