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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2018.10.08
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カテゴリ: 教育・子育て
​ カスタマーレビューを見ると、否定的な意見が目立ちます。
 「発達障害」と「少年犯罪」の因果関係について述べた著作でありながら、
 著者や特定の人物による主観のみで論が展開されており、
 その科学的根拠がきちんと示されていないではないか、というものです。

 そのため、読者に「発達障害」に対する間違ったイメージを広げ、
 「自閉症スペクトラム」「虐待」「犯罪行為」の間に、
 誤った関連性を認識させてしまう悪書であると。
 そういった意見も多数あることを踏まえて読むならば、読むに値する一冊でしょう。


第3章の「虐待は脳を破壊する」は、分かりやすく記述されており、
こういった知識を持ちあわせていない人にも、読みやすいものです。
ただし、先述した通り、その記述に否定的意見を持たれている方も存在します。

そして、私が本著の中で最も興味深かったのは、
第5章の『矯正施設から始まった画期的トレーニング「コグトレ」』。
これは、社会面を強化する「認知ソーシャルトレーニング」と
学習面を強化する「認知機能強化トレーニング」、
身体面を強化する「認知作業トレーニング」の3つから構成されるものです。

これは、宮川医療少年院で始まったものですが、
児童自立支援施設だけでなく、一般校でも導入されており、
その様子が、第6章「教育現場での取り組み」に記されています。


  彼らは通常学級ではお客さん状態なんですよ。
  何もわからない、何も聞き取れない、
  何も手につかず身にもならないまま大きくなっていってしまうってことがあるので、
  それが問題だと常々思っていました。(p.179)

指導を必要としている子どもに、適切な指導を行う。

それには、様々な理由が存在するでしょう。
それでも、そこに踏み込んでいくためには、次のことが大前提になると思いました。

  心身ともにまだ成長期にある子どもが発達障害をもっている場合、
  最優先すべきことは、子どもの「できない」に
  真っ向から立ち向かってあげることではないかと私は思う。
  確かにわが子の発達障害をありのままに受け入れることや、
  周囲の人たちにそれを隠さないことは大きな勇気が必要である。
  子どもが安心して自分の不得手なことと向き合い、受け入れ、成長を促すためにも、
  私たち大人がしっかりと子どもに向き合う覚悟をすることが大切だと、
  改めて感じさせられた。(p.189)





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Last updated  2018.10.08 11:33:37コメント(0) | コメントを書く
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