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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2023.07.30
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カテゴリ: 文芸

 ここへ入内を許されるのは、東領を司る藍家、西領を司る金家、北領を司る玄家、
 南領を司る朱家、直轄領を司る黄家の五家と縁のある女のみ。
 五家から送り込まれた5人の姫君が、皇后と4夫人の座を巡って競い合います。

 その中で、誰の目にも次期皇后にふさわしいとされていたのが、15歳の黄玲琳。
 病弱でありながらも純真さを保つ玲琳は、現在の皇后・黄絹秀の姪であり、
 皇太子・尭明(ぎょうめい)にとっても従兄妹に当たる関係。
 周囲からは、『殿下の胡蝶』と呼ばれる存在でした。

一方、朱慧月は、4夫人の中で最も権威のある朱貴妃が後見する雛女でありながら、

周囲から最も軽蔑すべき人物とされ、「雛宮のどぶネズミ」とあだ名される有様で、
尭明に焦がれる彼女は、玲琳のことをひどく妬んでいました。

そして、乞巧節(たなばた)の夜、玲琳は慧月に乞巧楼から突き落とされてしまい、
目覚めるとそこは牢の中、体は慧月のものと入れ替わっていました。
慧月の道術により引き起こされたこの突然の事態に、健康体を得た玲琳は自分らしく対処。
「獣尋の儀」を乗切り、荒地を楽園に変え、中元節の儀に備え、徹夜弓を引きます。

その中で、鷲官長・辰宇に疑念を生じさせ、女官・莉莉の心を掴んでいき、
玲琳付の筆頭女官・黄冬雪も、入れ替わりの事実に気付いたのでした。

   ***

今巻の中で、最も印象に残ったのが、次の台詞。

  「死んでしまうまでは、生きているということでございます。

   噛まれる前から痛がっていては、体力が持ちませんでしょう?」(p.038)

まさに、「尋常でない数の死の危機を回避しつづけてきた、鋼の精神を持つ女」です。





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Last updated  2023.07.30 17:48:32 コメントを書く


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