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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2024.05.11
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カテゴリ: 文芸

 昭和・平成・令和のそれぞれの時代に、
 17歳の少女だった智恵子・栞子・扉子が、
 夏目漱石の作品を通して「鎌倉文庫」の謎を解き明かしていくというお話。

 第1話 令和編『鶉籠』は、 虚貝堂の孫・樋口恭一郎 視点で描かれたもの。
 扉子は、半年前から、仲の良かった 戸山圭 を避けるようになっていましたが、
 それは、圭の祖父・戸山清和の兄で、大伯父に当たる戸山利平が原因。


この初版本が、行方不明となっている千冊の「鎌倉文庫」の謎を解く鍵になると考えた扉子は、
圭と共に利平に会い、彼が「鎌倉文庫」を所有し、戸山家土蔵に保管していると聞かされます。
が、土蔵に「鎌倉文庫」は見当たらず、扉子は利平に『鶉籠』の入手経緯を問い詰めたのでした。
これに怒った圭との関係は修復されましたが、「鎌倉文庫」には智恵子が関わっていたのです。

第2話 昭和編『道草』は、20歳の大学生でビブリア古書堂を手伝う篠川登視点で描かれたもの。
兼井健蔵は、登の父の師匠で、常連客の女子高生・三浦智恵子の実父でもある久我山尚大でなく、
ビブリア古書堂に「鎌倉文庫」の所有者と買取交渉をして欲しいと、店にやって来ました。
登と智恵子は「鎌倉文庫」の所有者について情報を得るため、もぐら堂を訪ねます。

そこで、久我山書房の番頭・吉原が利平に借金返済を迫る場面に遭遇、店主の清和と話をした後、
利平の赤いオープンカーの中で『鶉籠』初版本を、土蔵で「鎌倉文庫」を発見します。
その「鎌倉文庫」は、清和が元々の所有者の遺族から買い取り保有していたものでした。


第3話 平成編『我輩ハ猫デアル』は、扉子と文香の父となった登視点で描かれたもの。
登は栞子から「鎌倉文庫」の貸出本が最近オークションサイトに出品されたと聞かされます。
そんな時、あの兼井健蔵の妻・花子が、家に来て健蔵の「相談」にのって欲しいと店を訪れます。
登と栞子が兼井家の屋敷に行くと、そこには『我輩ハ猫デアル』上編の初版本がありました。

健蔵は、この初版本の出品者を捜し出し、珍しい古書を売ってもらえるよう交渉を依頼。

その後、栞子は登と共にもぐら堂で清和から話を聞くと、オークションの出品者、
『我輩ハ猫デアル』上編に纏わる事件、「鎌倉文庫」の行方の全ての謎を解き明かしたのでした。

   ***

今巻で最も興味深かったのは、篠川登と三浦智恵子の二人のエピソード。
中でも、インスタントラーメンを一緒に食べるシーンがとても良かったですね。





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Last updated  2024.05.11 17:50:22 コメントを書く


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