全1065件 (1065件中 201-250件目)
< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ... 22 >
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、心不全。 名前は有名だけど、詳しく説明してくれと言われると困ってしまう病気ではないでしょうか。 心不全は、心臓のポンプ機能が低下して、全身に十分な酸素が送れなくなったために起こる状態です。 急激に心臓のポンプ機能が悪化する急性心不全と徐々に悪化する慢性心不全に分けられます。 急性心不全を起こす原因は、急性の心筋梗塞が多く、慢性心不全は、弁膜症や高血圧などが原因となります。 どちらも心臓に還ってくる血液がたまり、肺のうっ血や肝臓の腫れ、腹水、足のむくみなどが起きやすくなります。 心不全の治療で大切なのは、まず原因となっている病気の治療を行うことです。そして低下したポンプ機能を回復させるとともに、心不全を悪化させる要因にしっかり対処することです。 心不全の症状が軽い場合は、動脈系の血管を広げたり、心臓を休ませたりして心臓の負担を軽くする作用の薬を使って治療します。 また重症度に応じて、心臓のポンプ機能を回復させるための強心薬やむくみをとるための利尿剤、心臓の負担を軽くするための血管拡張薬などを使います。 心不全を悪化させないために、普段から塩分や水分量のコントロールに十分注意を払う必要があります。 また心不全のさまざまな原因に対処するために、外科手術が検討されることもあります。 心不全の原因となる病気は、ほとんど高血圧と動脈硬化に由来します。 そのため、心不全の予防には、塩分や高コレステロールの食事、タバコを控えたり、適度な運動を行って肥満を予防したりするなど高血圧や動脈硬化を予防するライフスタイルが求められます。 <今日のポイント > ●塩分や水分量に注意 ・心不全には急性と慢性がある・原因となる病気のほとんどは高血圧と動脈硬化・高血圧と動脈硬化の予防が心不全の予防につながる永嶋信晴著 よくわかる「病」の予防と治療を一部改訂
2017年04月08日
コメント(0)
こんにちは。 久しぶりの「バスサガスblog」新記事のご紹介です。 今回行ったのは、東京のド真ん中、霞ヶ関の官庁街から赤坂、六本木へと巡るコース。 日本初の「洋風近代式公園」と言われる日比谷公園や歴史の教科書の舞台にもなった日比谷公会堂、明治時代のお役所の雰囲気を今に伝える法務省赤れんが棟などを巡ります。 霞が関近辺は、無料で楽しめるスポットも結構あり、外人観光客や修学旅行生だけに独占させるのはもったいないと感じました。 タイトルは、『 東京都心で江戸・明治時代の息吹に触れる旅 東京都千代田区を歩く 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2017年04月04日
コメント(0)
こんにちは。 就活生向けサイト「日経HR Labo」のご紹介です。 連載第2回目の記事のタイトルは、【“食わず嫌い”注意】営業職にも目を向けよう【2】 ~営業に向き・不向きはある?~ 今回のテーマは、営業職を志望しようとする人が悩む、自分は営業が向いているかどうかという問題です。 営業職は明るく元気で、押しが強いタイプが有利だと思われがちですが、そうじゃない人も、意外と向いているケースが多いのですよ。 おもな内容は、以下の通りです。 1.リアルの営業職にはさまざまなタイプの人がいる 2.営業に不向きなタイプを魅力と感じるお客さんも 3.モノが売れない時代の営業に向いているタイプとは 4.内向的な人は、意外と営業職に向いていることも 就活生向けの内容ですが、営業職にかかわる方、興味を持たれている方に読んでいただければ幸いです。 それは、こちら。 https://labo.nikkeihr.co.jp/contents/howto/eigyo-shoku_02_01/ よろしくお願い申し上げます。
2017年03月28日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、心臓に供給される血液が不足して起きる心筋梗塞と狭心症。 心筋梗塞と狭心症は、どちらも虚血性心疾患と呼ばれ、心臓に供給される血液が不足して起きる病気です。 原因のほとんどは動脈硬化ですが、心筋梗塞が冠動脈の血流が停止して心筋が壊死するのに対し、狭心症は冠動脈が狭くなって一時的に血流が減少する点が違います。 従って狭心症は心筋の壊死を伴わないため、痛みの程度や時間は心筋梗塞ほどではありません。 どちらの病気の予防法も動脈硬化の対策とほぼ同じで、高血圧や脂質異常症、糖尿病、肥満、タバコ、ストレスなどを治療したり、避けたりすることが大切です。 心筋梗塞で倒れた場合、いかに早くCCUと呼ばれる心臓専門の設備を備えた病院に運び、血栓を溶解する酵素を冠状動脈に注入して血流を回復できるがカギとなります。 とくに発作から六時間以内に治療に入れれば生存率が高くなると言われています。 心筋梗塞の手術治療には、風船つきのカテーテルを冠動脈に挿入して狭くなった部分を広げたり、冠動脈にステントという小器具を挿入して広げた状態にしたりする心臓カテーテル治療があります。 上記の治療が難しい場合は、冠動脈に自分の体の中から新しいバイパス血管を移植して、血流を回復する冠動脈バイパス手術などが行われることもあります。 狭心症の治療は、心筋の酸素需要の増加を抑えたり、狭くなった冠動脈を拡張したりする薬剤療法のほか、心筋梗塞と同じようにカテーテルを利用した冠動脈形成術やバイパス血管を移植する冠動脈バイパス手術などが行われます。 <今日のポイント > ●心筋梗塞はメタボの終着駅の一つ ・予防法は、どちらの病気も動脈硬化の対策とほぼ同じ・心筋梗塞はいかに早く血流を回復させるかが救命のカギ・外科治療は心臓カテーテル治療や冠動脈バイパス手術 永嶋信晴著 よくわかる「病」の予防と治療を一部改訂
2017年03月25日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、先週に引き続き、高血圧の予防と治療法です。 高血圧の患者さんは、一般に元気な人が多いのですが、治療しないでおくと脳卒中や心臓病などで突然死を起こすリスクが少なくありません。 症状がないからといって高血圧をほっておかず、きちんと治療して血圧をコントロールすることが大切です。 高血圧の治療は、まず生活習慣の改善の指導からはじめられます。 具体的には、塩分の制限や肥満の解消を目的とする食事療法、適度な運動や酒、タバコの制限などです。これらの療法で治療効果が上がらない場合に降圧剤が処方されます。 降圧剤には多くの種類があります。 まず、塩分と水分を尿に排泄し、血液量を減少させて血圧を低下させる降圧利尿薬、心拍数と心拍出量を低下させて血圧を低下させるベータ遮断薬、血管壁のカルシウムイオンを低下させて血管を広げ、血圧を低下させるカルシウム拮抗薬などです。 ほかにも、血圧を上昇させるホルモンの作用をたち切り、血圧を低下させるACE阻害薬やARB、収縮している末梢血管を拡張させ血圧を低下させるアルファ遮断薬などがあります。 降圧剤はそれぞれに特徴があり、組み合わせて用いられることもあります。 しかし降圧剤を飲んでいても、生活習慣の改善が大切なのは言うまでもありません。 高血圧の予防には、ウォーキングや水泳、軽いジョギングなど全身を使う軽い運動が効果的です。 食塩の摂取は、高血圧の患者さんは一日六g未満を目標にします。またカリウムの摂取はナトリウムを体外へ排出し、血圧の上昇を防ぐと言われています。 <今日のポイント > ●治療の基本は生活習慣の改善と薬 ・生活習慣の改善で効果が上がらない場合に降圧剤が処方・降圧剤の特徴は様々で、組み合わせて用いられることも・予防は、軽い運動、食塩の制限、カリウムの摂取(新鮮な野菜、果物に多く含まれる) 永嶋信晴著 よくわかる「病」の予防と治療を一部改訂
2017年03月18日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、日本人の死亡原因に大きな影響を与える成人病の元凶と言われる高血圧。 私たちの心臓は、収縮と拡張を繰り返しながら全身の血液を絶えず循環させています。 血圧は、心臓が収縮したときに一番高くなり、拡張したときに一番低くなります。一般に最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上の場合を高血圧と言います。 現在、高血圧の患者さんは約4000万人と推定され、日本人の死亡原因の多くを占める心臓病と脳卒中の発病に大きな影響を与えています。 それらを合計すると第一位のがんに匹敵する死亡者数で、一般的には腎不全や眼底出血からの失明の原因となるなど、成人病の元凶といっても過言ではありません。 これらの病気は、高血圧が動脈硬化を促進することが大きな要因です。 ところが、高血圧の患者さんで治療をうけている人は全体の半分程度、その中で血圧がコントロールできている人はさらにその半分と言われています。 高血圧は大きく分けて、本態性高血圧と二次性高血圧の二つのタイプがあります。 二次性高血圧は、腎臓や内分泌、脳腫瘍などの病気が原因で起こりますが、ほとんどは原因がわからない本態性高血圧です。 しかし、遺伝や塩分の取り過ぎやストレス、肥満、タバコ、アルコール、運動不足などが関係しているのではないかと考えられています。 高血圧の症状には、頭痛や肩こり、めまい、動悸、息切れなどがありますが、ほとんどの場合自覚症状はありません。 治療せず、そのまま放っておくと重大な病気に結びつくケースが多いということで、メタボリックシンドロームの診断基準の一つにもなりました。 <今日のポイント > ●患者数は推定四千万人 ・最高血圧140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上・治療をうけている高血圧患者は全体の半分程度・遺伝や塩分、ストレス、肥満、運動不足などが関係 永嶋信晴著 よくわかる「病」の予防と治療を一部改訂
2017年03月11日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、神経痛のさまざまな治療法。 神経痛の予防には、ビタミンの摂取や軽い運動、体を温めるのがいいと言われています。 神経痛は、体に張り巡らされている神経系に沿うように、全身のあらゆる場所に発生します。 それぞれの痛みの原因と症状をしっかりと確認し、薬や理学療法、神経ブロック、手術、鍼灸などから適切な治療法を選択することが求められます。 ちなみに神経ブロックとは、痛む場所の神経の近くに局所麻酔薬を注射し、一時的に神経の興奮を抑えて痛みで傷ついた部分を治療する方法です。 対症療法ではなく、人間の持つ自然治癒力をサポートすることで、効率よく痛みを和らげる治療方法だと言われています。 神経痛のひとつである三叉神経痛は、抗けいれん薬や神経ブロックなどの治療が行われます。 動脈の位置の異常による三叉神経痛の痛みが激しいときは、耳の後部を小さく切開して、血管と神経とが触れないように小さなスポンジを埋めこむ微小血管減圧手術が行われることがあります。 また、ガンマナイフを使用して、脳の中の神経が圧迫されている部分に多方面から放射線を集中的に照射する治療法も注目を集めています。 肋間神経痛は、痛みが重くなければ家庭で安静にしたり、処方された鎮痛剤で対処したりします。 痛みが激しい場合は、神経ブロックや肋間神経を圧迫している部分を手術で切除する場合もあります。 坐骨神経痛は、下半身にサポーターをつけて痛みを和らげたり、ストレッチ体操をしたりするのも予防や対策に効果的と言われています。 痛みが強い場合は、神経ブロックや坐骨神経痛の原因ともなっている椎間板ヘルニアなどの手術が検討されます。 <今日のポイント > ●神経痛は、誤診されやすい病気の一つ ・神経ブロックは対症療法としての効果だけではない・痛みの強い三叉神経痛は、手術やガンマナイフ治療も・坐骨神経痛は、椎間板ヘルニアなどの手術も検討。 永嶋信晴著 よくわかる「病」の予防と治療を一部改訂
2017年03月04日
コメント(0)
こんにちは。 ご無沙汰いたしております。 本日は、私が記事を書かせていただくことになった、就活生向けサイト「日経HR Labo」のご紹介です。 記事のタイトルは、【“食わず嫌い”注意】営業職にも目を向けよう【1】 ~営業職のイメージって?~ 毎月1回の更新で、トータル4回の連載です。 テーマは、私が以前からこだわりを持って取り組んできた営業職のやりがいについて。 営業職は、以前から就活生に敬遠される傾向がありましたが、最近は特にそれが顕著だとか。ネット上で、「営業マン」=「ソルジャー」というネガティブな書き込みもよく目にします。 しかし、コンピュータに事務職の仕事を奪われつつある現状では、営業職が今後さらに重要さを増していくのは間違いありませぬ。 今回の記事では、営業職に対する誤解をいかに解いていくかに頭を絞りました。 記事の内容は以下の通りです。 1.「営業職はソルジャー」のイメージが先行していませんか? 2.民間企業では、営業を経験しないで定年を迎える人は少ない 3.これからの仕事の競争相手は、人に加えてコンピュータも! 4.営業は明るく、元気で、打たれ強くないと務まらない仕事? 就活生向けの内容ですが、営業職にかかわる方、興味を持たれている方に読んでいただければうれしいです。 それは、こちらです。 https://labo.nikkeihr.co.jp/contents/howto/eigyo-shoku_01_01/ 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願い申し上げます。 永嶋 信晴
2017年02月28日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、本来は体を守るための痛みの感覚が、目的とは関係無しに痛みを起こす神経痛。 神経は、脳と脊髄からなる中枢神経と、中枢神経から全身に伸びる末梢神経があります。 末梢神経は、中枢神経を経由して脳へ情報を送ったり、逆のルートで脳から情報を受け取ったりする役割がありますが、痛みを感じるのも大切な機能のひとつです。 その末梢神経がなんらかの刺激を受け、神経の走行に沿って激しい痛みが起きるのが神経痛です。 高齢者の病気というイメージがありますが、二十代の若者や子供も発症することもあって、必ずしもお年寄りの病気とは言えません。 神経痛にはさまざまな種類があり、痛みが起きる場所によって名前が付けられています。 三叉神経痛は、突然、激しい痛みが目の周りや額、頬など顔の半分に走る病気です。三叉神経は、顔面の感覚を脳に伝えるもっとも太い脳神経で、眼神経、上顎神経、下顎神経の三本の枝に分かれています。 このうちどれか一本に、腫瘍などで神経が圧迫されて起きることが多いですが、原因不明のケースも少なくありません。 肋間神経痛は、背中から胸にかけて締め付けられるような鋭い痛みが走ります。あばら骨の間にある肋間神経が、脊椎から出るところで骨に触れたりして、神経が圧迫、刺激されて痛みが起こると考えられています。 挫骨神経痛は、足を曲げるなど体を動かしたときに、お尻、太ももの後面、ふくらはぎに鋭い痛みが走ります。 原因のほとんどは腰椎椎間板ヘルニアで、坐骨神経の神経根がヘルニアに触れ、腰を動かすたびに刺激を受けて痛みが起きるものです。 <今日のポイント > ●身体中に激しい痛みが起こる・痛みが目の周りや額、頬など顔の半分に走る三叉神経痛・背中や胸に締め付けられるような痛みが走る肋間神経痛・お尻や足に鋭い痛みが走る挫骨神経痛 永嶋信晴著 よくわかる「病」の予防と治療を一部改訂
2017年02月18日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、五十歳を過ぎて手足の震えから始まることが多いパーキンソン病です。 脳は体のコントロールセンターだと言われますが、その指令は、脳の中で作られる神経伝達物質によって行われています。 中脳にある黒質という部分では、神経伝達物質の一つであるドーパミンを作って、運動の調整や学習など様々な役割のある大脳基底核と連絡しています。 このドーパミンが減少しバランスが崩れて起こるのが、パーキンソン病です。 ドーパミンを作る黒質は、メラニン色素によって黒く見えるのですが、この病気になると、加齢による減少以上のスピードで脱落・変性し、色が薄くなって減ってゆきます。 結果的に神経間の情報伝達がうまく行かなくなってさまざまな症状が現れるのです。 主な症状は、手足がふるえる、筋肉がこわばって関節が動かしにくくなる、動作が遅くなる、体のバランスが悪くなるなどがあり、厚生労働省の特定疾患にも指定されています。 残念ながら、パーキンソン病は原因が不明のため完治は難しいですが、L-ドーパなどの脳内で不足しているドーパミンを補う薬を使うことで症状は改善します。 ただしL-ドーパは、長く使っていると効きが悪くなったり、不随意運動など異常な運動が現れたりするようになります。 このため高齢者や認知症の患者以外は、まずドパミンアゴニストという薬を使ってL-ドーパの開始時期をできるだけ遅らせるようにします。 薬による治療が難しい場合は手術が検討されますが、外科的治療はあくまで症状を改善させるものであって、パーキンソン病を完治させるものではないのが現状です。 <今日のポイント > ●特定疾患に指定されている難病 ・中脳にある黒質の細胞が減る原因は不明・ドーパミンを補う薬を使うことで症状は改善・外科的治療は、あくまで症状を改善させるもの 永嶋信晴著 よくわかる「病」の予防と治療を一部改訂
2017年02月11日
コメント(2)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、一頃、話題になった「てんかん」です。 脳神経細胞はお互い電気信号によって通信しています。てんかんは、この脳のネットワークに、一時的に異常放電が発生して発作が起きる病気です。 てんかんの原因はさまざまですが、原因が明確な「症候性てんかん」と特定の原因が不明確な「特発性てんかん」に大きく分けられます。 「症候性てんかん」の原因として、脳の血管障害や生まれたときの仮死・低酸素状態、脳炎、脳腫瘍などが考えられます。 発作には、脳全体に放電が起きる全般発作と脳の一部分に放電が起きる部分発作があります。 全般発作には、突然意識を失って倒れけいれんが起きる大発作、数秒から十数秒の瞬間的に意識が失われる小発作などの症状があります。また部分発作は、身体の一部分にけいれんやしびれ、幻視、幻聴、感覚・感情の異常などの症状が起こります。 てんかん発作は子供に起きるケースが多く、神経疾患では最も多い疾患の一つです。 てんかんは、抗てんかん薬による内科的治療によって、発作を八割近くコントロールできるようになりました。 しかし抗てんかん薬は長期間にわたって服用する必要があり、勝手に薬を止めると発作を起こして外傷などの危険もあるので注意が必要です。 ただ「難治性てんかん」と呼ばれる薬でコントロールできないてんかんもあって、その場合は手術による治療も検討されます。 「難治性てんかん」の種類によっては、手術成績が良好だと知られており、今後、有力な治療手段の一つとして期待が持たれています。 <今日のポイント > ●百万人の患者さんがいると推定 ・てんかん発作は子供に起きるケースが多い・抗てんかん薬によって、ある程度発作をコントロールできる・難治性てんかんの種類によっては、手術が有効な場合も永嶋信晴著 よくわかる「病」の予防と治療を一部改訂
2017年02月04日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 2週間ぶりですが、本日の病気のテーマは、頭痛と片頭痛。 以前、脳卒中や脳腫瘍の項で頭痛が特徴の一つだと述べました。 しかし、頭痛の症状を訴えて来院する患者さんから脳疾患が発見される確率は一割くらいだと言われています。 残りの九割の患者さんの頭痛原因で、もっとも多いのが緊張型頭痛や片頭痛と呼ばれる病気です。 緊張型頭痛は、頭や首、肩の筋肉の異常緊張から来る頭痛で、肩こりのある中高年に起きやすいのが特徴です。 一方、片頭痛は、若い女性に多く、脳の血管の一部にけいれんが起こり、血液の流れが悪くなって、血管が広がるときその反動で痛みが起きます。 緊張型頭痛の症状が、後頭部が重くなったり、こめかみや頭が締め付けられたりするような痛みなのに対し、片頭痛は頭の片側や両側に、ズキズキした拍動性の痛みが襲うのが特徴で、吐き気を伴うことも少なくありません。 緊張型頭痛、片頭痛、どちらも精神的なストレス、過労、睡眠不足が原因で発症することが多く、片頭痛では特定の食べ物が誘因になることもあります。 緊張型頭痛の大半は、市販の鎮痛薬で痛みを和らげることが可能で、マッサージやストレッチが痛みの予防や緩和に効果があります。 ただ、重症の頭痛には、強い鎮痛作用のある処方薬が必要です。 片頭痛の治療には、痛みを予防したり、止めたり、和らげたりする三つのタイプの薬を使い分けて対処します。 痛みを起こす原因を遠ざけるとともに、抗うつ薬や抗不安薬、凝った筋肉をほぐす筋弛緩薬が予防に効果があると言われています。 <今日のポイント > ●経験したことのない頭痛は要注意 ・頭痛の原因を探り、それを避ける努力をすることが大切・肩凝りが原因の緊張型頭痛にはストレッチが効果的・特定の食べ物が誘因の片頭痛は、それを避ける工夫を永嶋信晴著 よくわかる「病」の予防と治療を一部改訂
2017年01月28日
コメント(0)
こんにちは。 「バスサガスblog」新記事のご紹介です。 今回も、今回も、千葉県市川市と船橋市を歩きます。前回は、日蓮宗の五大本山の一つである法華経寺にお参りし、歴史的な建造物を堪能したのでした。 まず向かったのは、オシャレな洋館と日本画のミスマッチが面白い東山魁夷記念館。 オシャレな洋館に似合う日本画というのが斬新ですね。 ほかにも、鎌倉武士の居館の面影が残る奥之院や中山競馬場、古代のラブロマンスの舞台になった?飛ノ台史跡公園など、見どころは目白押し! 老若男女が喜ぶ観光スポットが一つはある、注目のウォーキングコースですよ。 タイトルは、『 古代の一等地は、現在も魅力的な観光スポットがいっぱい 千葉県市川市・船橋市を歩く 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2017年01月17日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、脳腫瘍。 脳腫瘍は頭の骨の中にできる腫瘍で、脳の組織自体から発生する原発性脳腫瘍と他の臓器のがんが脳へ転移してきた転移性脳腫瘍の二つの種類に分けられます。 ほかにも、良性と悪性(がん)という分け方があります。 良性腫瘍は、大きくなると脳を圧迫したり、場所によっては重い症状を起こしたりすることがありますが、脳へ浸潤することはないので手術で摘出できれば完治することも可能です。 しかし悪性腫瘍には、転移性脳腫瘍とグリオーマといわれる神経膠腫があり、脳の組織に浸潤しながら大きくなる特徴があります。 外科手術で取り除く方法もありますが、後遺症を残さず行うには細心の注意と高度の技術が必要です。 そのために、手術中に実際に脳の重要な部分に電気刺激を行って機能を手術場で確かめる術中モニタリングと、手術前の患者さんの画像を元に手術場所を確認する術中ナビゲーションが注目を集めています。 治療は、患者さんのこれからの生活に配慮しながら腫瘍をできるだけ手術で摘出した後に、放射線療法を開始するのが一般的です。 化学療法は、一部の悪性脳腫瘍の治療に効果がありますが、副作用も少なくありません。そこで脳腫瘍は、外科手術、放射線療法、化学療法などを組み合わせた治療が行われます。 最近では、脳の正常な部分への線量を少なくしながら、病変部に可能な限り多くの線量をかけるガンマナイフやサイバーナイフなど定位放射線治療が広がっており、転移性脳腫瘍にも効果をあげています。 <今日のポイント > ●悪性の場合は緊急の治療が必要 ・悪性腫瘍は脳の組織に浸潤しながら大きくなる・後遺症を残さない手術を行うための術中システムが注目を集める・ガンマナイフやサイバーナイフなど定位放射線治療が増えている永嶋信晴著 よくわかる「病」の予防と治療を一部改訂
2017年01月14日
コメント(0)
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い致します。 今年の正月休みは例年になく体育会系でした。 崖から滑り落ちて木の枝にひっかかって助かったり、イノシシに遭遇したり…。 怪我ひとつなく、新年を迎えられたことを神に感謝です。その模様はいずれまたご紹介させていただきます。 さて、今年最初の「バスサガスblog」新記事のご紹介。 今回は、千葉県屈指の古刹・法華経寺を歩きます。 以前もご紹介しましたが、近場で新しい観光スポットをいろいろ見つけましたよ。 タイトルは、『 日蓮上人ゆかりの大本山・法華経寺 千葉県市川市を歩く 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2017年01月12日
コメント(0)
あけましておめでとうございます。 昨年はお世話になり、ありがとうございました。 本年もよろしくお願い致します。 さて、土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日は、脳卒中の予防・治療法について触れてみようかと…。 ただ、以下の記事は少し前に書かれたものです。多少、古くなっている部分があるかもしれませんがご容赦ください。 脳出血、クモ膜下出血、脳梗塞は、それぞれの病気の特徴や重症度に応じて治療方法は異なります。 脳出血は、軽い症状の場合は、脳の画像診断を行った上で、出血の場所、大きさ、状況などによって薬を中心とした内科的治療が選択されることもあります。 しかし、出血が多くなると脳がむくんで頭蓋骨の中の圧力が高まり、脳が圧迫されて危険な状態になります。 その場合は、脳内出血でできた血のかたまりを取り除く緊急手術が行われます。 マイクロサージャリーといわれる手術用顕微鏡を使った医療技術やMRI磁気共鳴映像法などの画像検査機器の進歩によって、昔では手がつけられなかった状態の患者さんも救命できるようになりました。 クモ膜下出血の動脈瘤が破れた場合、唯一の再発防止策は手術しかありません。緊急手術を行い、動脈瘤の根元をクリップで留めるクリッピング手術が行われます。 最近は動脈瘤の存在の有無をあらかじめ検査で調べ、頭を開かないで治療を行うコイル塞栓術などの血管内治療も増えてきました。 脳梗塞の治療には、詰まった血管の中を削ったり、広げたり、バイパスを作ったり選択肢はいろいろあります。発症してから三時間以内ならt-PAという薬を使った脳血栓溶解療法が効果をあげています。 しかし、この治療を行える病院はまだ限られているのが現状です。直接トロンビン阻害剤という薬は、出血性の副作用が少なく、血液をサラサラ状態に保って脳梗塞を予防する薬として注目を集めています。 <今日のポイント > ●脳卒中の治療はスピードが命 ・脳出血は、状態によって薬や手術の治療法が選択される・動脈瘤の破裂を予防するための血管内治療が増えている・三時間以内の血栓溶解療法で後遺症を大幅に減らせる 永嶋信晴著 よくわかる「病」の予防と治療を一部改訂
2017年01月07日
コメント(0)
こんにちは。 「バスサガスblog」新記事のご紹介です。 今回も、都営まるごときっぷを使って東京都荒川区と足立区を歩きます。 この辺りは、都心から少し離れているためか、広々とした公園がたくさんありますね。それも、水辺の景観が美しいところが多いような。 荒川自然公園ではコンクリの建物の上に広い池があったり、尾久の原公園では自然な水辺の風景が見られたりして楽しめます。 見沼代親水公園では歩くたびに移り変わる景観が印象的でした。 ほかにも、ぬりえ美術館や尾久八幡神社など、見どころは盛りだくさんですよ。 タイトルは、『 東京下町の個性あふれる公園散歩 東京都荒川区、足立区を歩く 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2016年12月26日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、元気な中高年ほど危ないと言われる脳卒中。 脳卒中とは、脳出血やクモ膜下出血、脳梗塞の総称です。 「卒中」とは、「急に・当たる」という意味があり、今まで元気だった人が突然、何かに当たったように倒れる姿から名づけられました。ちなみに「卒中」という言葉は、平安時代にもあったそうです。 脳卒中というと、脳の病気と思われがちですが、実際は脳の血管の病気と言っていいでしょう。脳の血管が破れたり詰まったりして、脳が生きていくために必要な酸素や栄養が行き渡らなくなってダメージを受けた状態です。 脳の血管が破れるもっとも大きな原因は高血圧です。脳卒中が元気な人ほど危ないと言われるのは、高血圧の人にエネルギッシュな人が多いためです。 しかし、高血圧が続いて動脈硬化も進んでくると、血管の壁の内側が押されてコブのように膨れてきます。 そのコブを動脈瘤といい、やがてパチンとはじけて血が噴き出すのです。クモ膜下出血は、主に脳を保護する膜の一つであるクモ膜の下の血管にできた動脈瘤が破れるものです。 後頭部をハンマーで殴られるような強烈な頭痛が特徴で、何の前ぶれもなく起きる死亡率の高い病気です。 これに対して脳梗塞は、脳の血管が詰まって血液が脳細胞に行かなくなって障害が起きる病気です。 脳卒中の中で一番多く、全体の半分以上、欧米では七○%以上という報告もあります。 脳梗塞には、脳の血管が動脈硬化を起こして詰まる脳血栓と心臓など体の別のところでできた血のかたまりが流れて脳の血管に詰まる脳塞栓の二つのタイプがあります。 脳血栓に比べて脳塞栓は一気に症状が進み、重症になるケースが多いのが特徴です。 <今日のポイント > ●元気な中高年ほど危ない脳卒中 ・高血圧が続くと、脳出血の原因の動脈瘤ができやすい・クモ膜下出血は、強烈な頭痛が特徴・脳梗塞は心臓が原因となって起こることもある永嶋信晴著 よくわかる「病」の予防と治療を一部改訂
2016年12月24日
コメント(2)
こんにちは。 なんと、3日連続の「バスサガスblog」新記事のご紹介です。このようなイレギュラーは、最後だと思いますが…。 それはともかく、今回は、例の都営まるごときっぷを使って東京都荒川区を歩きます。 2万人の遊女が葬られているという投げ込み寺や昭和の商店街の雰囲気に浸れるジョイフル三ノ輪、明治時代の官営工場のレトロな煉瓦塀など、見どころが目白押し! そして、知る人ぞ知る、下町のフィールド・オブ・ドリームス・東京球場などのトリビアも満載です。 タイトルは、『 東京の下町情緒と歴史・文化に触れる旅 東京都荒川区を歩く 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2016年12月16日
コメント(0)
こんにちは。 「バスサガスblog」新記事のご紹介です。 今回も昨日に続き、東京都北区と板橋区を流れる石神井川沿いの観光スポットを歩きます。 今なお高い人気を誇る新選組局長・近藤勇のお墓や菩提寺は注目ですね。 ほかにもテレビドラマの舞台になった旧東京第一陸軍造兵廠本部や加賀藩下屋敷、旧板橋宿など歴史スポットが目白押し! 新選組と歴史ファンは必見ですよ。 タイトルは、『 近藤勇の菩提寺とお墓、加賀藩の下屋敷跡、旧中山道板橋宿を歩く 東京都北区、板橋区 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2016年12月15日
コメント(0)
こんにちは。 「バスサガスblog」新記事のご紹介です。 今回、ご紹介するのは、東京都北区と板橋区を流れる石神井川沿いの観光スポット。 意外と野趣あふれる川の景観や古刹、緑ゆたかな公園を楽しむことができるのですよ。 そして、城跡まであるとなったら、行かないわけには参りませぬ。 タイトルは、『 石神井川沿いの個性的な公園、歴史スポットを巡る旅 東京都北区を歩く 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2016年12月14日
コメント(0)
こんにちは。 本日は、電子書籍の新作のご紹介です。 本のタイトルは、「デキる営業マンの『丸く収める苦情処理術』」。 今年の春からシリーズで書かせていただいている「営業力強化プロジェクト」3つ目の作品です。 今回は前回までとちょっと趣向を変えて、営業マンの守備編。 プロ野球選手は、もちろんバッティングの成績が評価されますが、それだけでは試合にフルイニング出場することはできませぬ。 打率3割でホームランを20本打っても、守備がザルなら代打か、よくてDH。 営業マンも、いくら成績を上げても苦情が多ければ、せっかくの攻撃面での評価が相殺されてしまうのです。 それだけ大切な苦情処理のノウハウですが、苦手とする営業マンは少なくありませぬ。 もっとも、経験豊富な営業マンであっても、激高するお客さんの苦情処理ほど寿命が縮む思いはないと言いますが…。 上得意客を怒らせて取引停止になったら、担当者は給料カット、悪くすると降格にもなりかねない。 個人同士の言い争いなら、断固として自分の主張を貫き通すこともできますが、お客さん相手にそんなことをしたら大変なことになります。 苦情の内容はともかく、お客さんを怒らせたこと自体が最大の失態なのです。 ただ、いきなり怒りを爆発させるお客さんは多くはありません。そうなる前に、何らかの不満の意思表示があったはずです。 営業マンが顧客の不満に気づかなかったか、あるいは気づいても苦情処理に失敗して火に油を注いでしまったというケースは結構あるのではないでしょうか。 しかし逆に、苦情処理に成功した上に、顧客が苦情処理を担当した営業マンのファンになって取引が拡大するケースも多いのですよ。 かつて私は、自分が勤めていた会社の取引先について、その取引経緯を調べてみたことがあります。調べた件数は30件くらいでしたが、トラブルが発端で取引が拡大したケースが数件ありました。 思っていたより確率が高かったのは、当時の担当者が、苦情に対して誠心誠意応えているうちにファンになってくれたのが理由の一つではないかと考えます。 苦情は、顧客の本音をストレートに表現した形だと言えます。だから、それに一生懸命応えているうちに、プライベートでも本音で付き合えるようになるのです。 苦情をうまく処理できれば、営業における最高の取引深耕策と言えるのではないでしょうか。ピンチはチャンスということわざがありますが、それは苦情対策のために作れた言葉とも言えるかもしれませんね。 経験に裏打ちされた苦情処理のノウハウに、ご興味のある方は是非、ご一読下されば嬉しく思います。 私事で恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。 永嶋 信晴
2016年12月10日
コメント(0)
こんにちは。 本日は人類の永遠のテーマ・アンチエイジングについて書きたいと思います。 若い頃に比べて物覚えが悪くなったり、物忘れが多くなったりしてきたと嘆いている人は多いのではないでしょうか。 年をとっても頭がクリアでいたい人には、若者の記憶力抜群の脳はうらやましいものです。 しかし中高年には、記憶力や反射神経が低下しても、それを補って余りある脳の働きがあるのをご存知でしょうか。 中高年ならではの脳の使い方を駆使することにより、若者の脳にも互角に勝負できるのです。 脳生理学者として有名な大島清氏によると、人間の知性には、「流動的知性」と「結晶的知性」の二つがあるそうです。 流動的知性には、記憶力や連想の速度などがあり、年をとるに従って衰えてゆきます。 それに対して結晶的知性には、言語能力や知識、発想の豊かさなどがあって、蓄積によって磨かれてゆくのです。 つまり、流動的知性は加齢とともに衰えるのに対し、結晶的知性は、努力すれば加齢とともに磨かれます。 まだまだ若い者には負けないぜ!と思ったら、中高年お得意の長年にわたって蓄えられた情報の量、すなわち結晶的知性で勝負すればいいわけです。 それは、パソコンのCPUとハードディスクの関係に似ていると思いませんか。 若い人の脳は、買ったばかりの新型パソコン。 CPUやハードディスクの容量は大きいのですが、ハードディスクにあまり書き込まれていない状態です。 これに対して、中年の脳は使い込まれたパソコンです。 CPUが古くて情報の伝達速度が遅いし、容量が少なくなっていますが、今まで入力した情報がハードディスクに満載です。 長年、慣れ親しんできたパソコンを使ってきた人にとって、使いようによっては買い換えたばかりの高性能パソコンよりずっと能率が上がるのではないでしょうか。 しかし脳がうまく働かないと、せっかく入力した情報がうまく取り出せません。 パソコンで検索するみたいに、すぐ情報が取り出せる状態にしたいのなら、結晶的知性を磨くことが大切です。 そのためには、連想力を鍛えることです。つまり連想力は、記憶の検索エンジンの能力をアップさせることになるのです。 永嶋信晴著 よくわかる「病」の基本としくみを一部改訂
2016年12月05日
コメント(2)
こんにちは。 久々の「バスサガスblog」新記事のご紹介です。 今回も前回に続いて、都営まるごときっぷを使って都営交通利用の限界にチャレンジしてみたいと思います。 行ったのは、日暮里舎人ライナー沿線の観光スポットです。 関東厄除け三大師のひとつ西新井大師と広々とした水辺の景観が楽しめますよ。 しかも、まるごと都営きっぷを使って、個人的には1370円もお得になりました。 タイトルは、『 日暮里・舎人ライナーで行く、関東厄除け三大師・西新井大師と広大な舎人公園 東京都足立区 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2016年12月01日
コメント(0)
こんにちは。 久々の「トラベルラウンジ」新記事のご紹介です。 今回は前回に続いて、埼玉県の和光市から東京都練馬区周辺を歩きます。 23区ですが、光が丘公園や大泉中央公園、稲荷山憩いの森など緑豊かなエリアで心が癒されますよ。 タイトルは、『 23区内有数の広さの光が丘公園と由緒ある神舎仏閣を巡る旅 東京都練馬区を歩く 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2016年12月01日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日は、病気予防の基本、衛生がテーマ。 私たちがちょっとした怪我をしたとき、まずやることは化膿しないように傷口を清潔にすることです。 ところが、「傷が化膿するのは、傷が治るために必要なこと」と考えられていた時代があるのをご存知でしょうか。 随分昔のことのように思われがちですが、そんなに古い話ではありません。 つい160年ほど前まではそれが常識と思われていて、当時は、「傷口がいつも通り化膿」したあと、どういう治療法をすればいいかについて考えられていました。 ですから当時の病院は、現代のように徹底した衛生管理という概念はありません。院内は膿の臭いが充満し、メスについた血液や膿は上着の裾で拭き取りながら、素手で手術を行うこともあったようです。 当時の外科医が黒い服を着ていたのは、汚れが目立たないのが理由のひとつでした。 とくに深刻だったのは、妊婦の死亡率の高さです。当時、多くの妊婦が産褥熱で死に、出産に際してそれは避けられないものだと考えられていました。 ちなみ産褥熱とは、分娩およびその前後に、分娩の際に生じた傷を介して細菌に感染して起こる発熱性の病気です。 このような状況に対して、敢然と戦いを挑んだのが、オーストリアのウィーン総合病院の産科医ゼンメルワイスでした。 彼は、自分が所属している第1産科の産褥熱による死亡率が13%なのに対し、助産婦が所属する第2産科が2%と大きな差があることに注目します。 医師と助産婦と何が違うのかと考えた末、彼が最後に行き着いたのは「医師の手」でした。 産科医は、妊産婦を診察するだけでなく病理解剖も行います。 しかし助産婦が解剖を行なう事はありません。当時は手術や分娩の際に手を洗う習慣は無く、素手で解剖を行なったあと、出産に立ち合う事も少なくなかったのです。 ゼンメルワイスは、解剖を行ったときに何かが医者の手に付いて、それが産褥熱を起こすのだと考えました。 その後、分娩の前には必ず手を洗うことを徹底させた結果、産褥熱による死亡者は激減しました。 彼は現在、「院内感染予防の父」と呼ばれ尊敬を集めています。しかし彼の主張は、当時の医学界からはなかなか受け入れられませんでした。 永嶋信晴著 よくわかる「病」の基本としくみを一部改訂
2016年11月26日
コメント(0)
こんにちは。 本日は、私が編集協力させていただいた書籍出版のご紹介です。 本のタイトルは、「 3日でわかる<銀行>業界 2018年度版 」。3日でわかる<銀行>業界 2018年度版 [ 日経HR編集部 ] 就活生向けに書かれた業界研究の本ですが、一般の人たちにとってもなかなか魅力的なのですよ。 まず、大きさが週刊誌サイズで、迫力あるイラストや豊富な図表が目に飛び込んできます。ビジュアルと文章の比率が絶妙で、とてもわかりやすい。 編集が日経新聞のグループ会社ということで、激変する金融業界の最新情報をゲットできるのもうれしいですね。コンパクトにまとめられていますが、現役の銀行員でも、担当していなければわからない情報も結構あると思いました。 この本の最大の売りは、一冊で、業界と仕事内容、働き方の三つの情報が得られること。 それぞれ、個別の章が設けられており、一日一章マスターすれば、かなりの銀行通になるのは間違いありませぬ。 三つの情報のバランスも素晴らしく、銀行をスリーディーの視点から眺められて業界研究には最適です。事実、元銀行員にとっても、目からウロコの記述が満載でした。 昔、「一粒で二度おいしい」というキャッチコピーが話題になりましたが、この本はまさに、「一粒で三度おいしい」のですね。 手前味噌になりますが、私の担当箇所では、銀行員しかわからない銀行のトリビアを書かせていただきました。 私が就職活動をしたときは、これらの視点で書かれた業界研究の本がなかったと記憶しています。当時、今回のような本があれば、自分の適性に見合った職業選択ができたのですが…。 価格はなんと、税込み1,080円。内容からすれば驚くほどリーズナブルですよ。 この本だけで、銀行の面接で聞かれる業界がらみの質問には対応できると思います。あとは、自分の専門分野をきちんと説明できればベストですね。 銀行業界を志望される就活生は必見です。 学生以外でも、興味のある方は、是非、ご一読いただければ幸いです。 よろしくお願い申し上げます。 永嶋 信晴
2016年11月19日
コメント(0)
こんにちは。 ご無沙汰いたしております。 久々の「バスサガスblog」新記事のご紹介です。 まだ仕事が忙しいですが、そろそろ城めぐりシーズンが解禁ですので…。 さて、今回は都営まるごときっぷを使って、都営交通利用の限界にチャレンジしてみたいと思います。 行ったのは、下町情緒豊かな荒川区の観光スポットですよ。 タイトルは、『 都営まるごときっぷで行く、都営交通制覇を目指す旅 東京都荒川区・足立区を歩く 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2016年11月17日
コメント(0)
こんにちは。 ご無沙汰いたしております。 久々の「トラベルラウンジ」新記事のご紹介です。 まだ結構仕事が忙しいですが、そろそろ城めぐりシーズンが解禁ですので…。 さて、今回は、板橋区から埼玉県の和光市周辺を歩きます。 城跡や富士塚、パワースポットの洞窟、緑豊かな公園のある魅力的なコースですよ。 タイトルは、『 富士塚、パワースポットの洞窟、樹林公園などインパクトある体験ができる町 埼玉県和光市を歩く 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2016年11月17日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日は、運動がどうして体にいいのか、考えてみようか、と…。 ダイエットが目的で、ジョギングなど運動をされている方は多いと思います。 ただ、運動しているからとカロリーの高いものを同時に食べていては決してやせません。 体重を1kg減らすためには、約7,000kcalのエネルギーを消費しないといけませんが、そのためには35時間も歩き続ける必要があるくらい人間は省エネ体質だからです。 やせるための効率を考えれば食事が中心になりますが、運動は健康の維持に欠かせません。肥満を防ぐだけではなく、運動は心肺機能や筋肉、骨を鍛えて体力が向上します。 また骨粗しょう症や認知症の予防、それからストレス解消にも効果があることをご存知でしょうか。また、血糖値が高い人には、インスリンの力を借りずにブドウ糖が細胞の中に取り込まれるメリットがあります。 つまり、インスリンを節約しながら血糖値を下げることができるのです。 運動によって筋肉がつけば、基礎代謝が増えて太りにくい体質にもなります。 筋肉を車のエンジンにたとえてみましょう。 一般に、エンジンの排気量が大きくなるほど、ガソリン、すなわちエネルギーをたくさん必要とします。 だから同じカロリーの食事を摂っても、筋肉の多い人のほうが大量にエネルギーを消費する、つまり太りにくいのです。 また運動には、末梢血管の血液の循環を良くしたり、血圧を下げたりする効果があり、悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増やす効果もあると報告されています。 このように、運動はダイエットだけではなく、生活習慣病に克つ薬でもあるのです。 さて、運動で上記のようなメリットが得たいと思ったら、有酸素運動をお勧めします。 有酸素運動は、簡単にいえば息を吸いながら行う運動で、歩いたり、自転車で走ったり、ゆっくり泳いだりも皆、有酸素運動です。 ただ、月1回程度では効果は期待できません。運動の効果は、2~3日からせいぜい1週間で、それ以降はほとんどなくなってしまうのです。 最低でも週3日以上、1回に30分以上は行うようにしましょう。 永嶋信晴著 よくわかる「病」の基本としくみを一部改訂
2016年11月12日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日は、病気診断の検査の話題です。 普通の健康診断で、つらい検査といったら何が思い浮かぶでしょうか。 一般的には血液検査のときの採血針の痛み、あるいは胃のレントゲン検査のときに飲むバリウムが嫌だという人もいるでしょう。 再検査となると、なんと言っても胃カメラをあげる人が少なくありません。それでも、昔の胃カメラから比べたら格段に楽になったといいます。 当時は現在のものよりずっと太く、飲み込むのに一苦労でした。当時の胃カメラを飲んだことのある人は、胸に太い棒を押し込まれるような気分だったと言います。 それ以上に大変だったのは、CTやMRIといった画像診断機器がなかった頃の脳の診断法でした。それほど古くはなく、今から40年ほど前の話です。 当時、頭を強く打つなどして脳内出血が疑われる患者さんは、脳血管撮影法という検査を受けていました。 これは、首の頚動脈に太い注射針を刺し、そこから造影剤を注入して脳内の血管の出血部分や損傷部分を診断する方法です。 その検査をうけないと手術する場所を特定できませんでした。 ところが、この検査がものすごく痛いのです。頚動脈に直接、針を刺す痛みと、造影剤を注入するときも頭がガンガンして激痛が走ります。 また、医師にとっても悪い部分を正確につかみにくく、検査による事故で半身マヒか言語障害が起きたり、不慣れな若手の脳外科医にあたったりした患者さんは、死に至ることも度々ありました。 手術を行うための検査の段階から命がけだったのです。 ところが現在は、CTやMRIで、たちまちのうちに正確な診断ができます。 その結果、手術などの治療がスピーディーにできるようになりました。検査のための痛みはまったくなく、頭部を機械の丸い穴の中に入れ、5~10分ぐらい寝台に横になっているだけで簡単に検査ができるのです。 CTが発明されたのは1972年で、医療現場でCTにはじめてお目にかかったのは、1975年頃です。 その後猛スピードで日本中に普及して行きました。 脳卒中の死亡率が減少した大きな理由のひとつが検査機器の進歩といっても過言ではありません。 永嶋信晴著 よくわかる「病」の基本としくみを一部改訂
2016年11月05日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 手術を受けるとき、術後の痛みがどれくらいだろうと不安になる人は多いのではないでしょうか。 最近は、硬膜外麻酔の管を留置し、この管から痛み止めの薬を体に送り込んで術後の鎮痛を行う方法が広く用いられるようになりました。 都知事選で話題を集めた鳥越俊太郎さんが、かつて、この方法によって、肝臓がんの手術後の元気な姿をテレビでご覧になった方も多いと思います。 現代医療の進歩は、痛みの対策に対してもめざましいものがあります。 しかし、つい160年ほど前までは、「手術で痛いのは当然」と考えられていたのをご存知でしょうか。 今でも、痛いのは当たり前だと思われるかもしれませんが、当時の痛みの激しさは私たちの想像を超えています。 当時の外科は、外傷の治療が主流でした。戦争や事故などの負傷者の多くが敗血症で亡くなったと言われています。ちなみに敗血症は、血液やリンパ管の中に病原菌が侵入し、その毒素にために激烈な中毒症状を起こす病気です。 当時、敗血症から命を助ける唯一の方法は、怪我をした部分の手足を切断することでした。それをなんと、麻酔なしで行っていたのです。 しかも、止血は、焼きごてを出血する部位に押し当てる方法が一般的でした。当然、多くの患者は大暴れし、失神したり、ショック死したりする人も少なくなかったと言います。 患者の苦しみを少しでも減らすため、外科医は素早く手足を切断することができる手術道具を工夫したり、強い酒を飲ませたりしました。 ほかにも、葉巻を肛門に差し込んでニコチンの作用を利用したりする方法も行われたようですが、あまり効果はなかったようです。 このような状況で、手術の痛みを少なくする方法にチャレンジしたのは、ウェルズという歯科医師でした。 彼は笑気ガスを使い、痛みなく抜歯をしようと公開実験を行いますが、患者が暴れだして失敗します。 今でも親知らずを抜くとき、飛び上がるような痛みを感じる人もいますから、痛みに対する個人差もあったのでしょうか。 やがて、彼の弟子のモートンによって改良され、無痛手術は成功しました。治療時の痛みに関しては、つくづく今の時代に生きていてよかったと感謝したくなります。 永嶋信晴著 よくわかる「病」の基本としくみを一部改訂
2016年10月29日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、厄介な後遺症が問題になっている脳卒中です。 脳卒中で倒れる人には、「今までまったく医師にかかったことがないくらい丈夫だったのに」という話が少なくありません。 元気な中高年ほど脳卒中になりやすいという意見もあります。それは、脳卒中の最大の原因が高血圧で、血圧の高い人は一般に元気で精力的なことが多いためです。 脳卒中の総患者数は120万人近く、そして毎年約11万人もの人たちが亡くなる怖い病気です。 さらに怖いのは、一命を取り留めても重い後遺症が残ることです。一説によると脳卒中になった人の7割以上に何らかの後遺症がみられるそうです。 後遺症には、手足のまひや言語障害、視覚障害、記憶障害、排泄障害、食べ物や飲み物をうまく飲み込めなくなる嚥下障害などがあり、これらの重い後遺症から、やる気を失い、やがて寝たきりになってしまう人も珍しくありません。 そうなってしまうと、リタイヤ後に思い描いていた第二の人生は大きく阻害されるでしょう。 その脳卒中の65%を占めるのが脳梗塞という病気です。脳梗塞は、血栓と呼ばれる小さな血のかたまりが脳の血管に詰まることによって起きます。 脳梗塞に関しては、非常に効果的な治療法があるのをご存知でしょうか。 それは、t-PAという薬剤を用いた治療法で、腕の静脈から点滴し、血栓を溶かして血液の流れを回復させるものです。 この治療を受けた患者さんの約4割は、3ヵ月後ほぼ後遺症がなく回復するといわれています。 素晴らしい効果の期待できる治療法ですが、発症から3時間以内に投与しなければならないという条件があります。この時間を越えると、脳出血のリスクが高まるのです。 このため、脳梗塞の患者さんへの実施率が、残念ながら4%程度に過ぎないと言われています。 ● 顔や手足の片方がしびれたり、片方の目が突然見えなくなったり、視野が狭くなったりする。 ● 口がもつれてうまくしゃべれない。 ● 人の言葉はわかるが自分の言葉が出ない。 ● 相手の言うことが理解できない。 ● 急に吐き気やめまいを伴う頭痛に見舞われる。 以上のような症状が現れたら、一刻も早く脳の検査診断機器の揃った専門病院を受診することが大切です。永嶋信晴著 よくわかる「病」の基本としくみを一部改訂
2016年10月22日
コメント(0)
こんにちは。 本日は久しぶりに、電子書籍の新作のご紹介です。 本のタイトルは、「 中堅営業マンがワンランク上を実現するテクニック 」。 今回は、新人・若手ではなく、中堅営業マンさん向けに書いてみました。 営業は、新人営業マンにとって大変な仕事ですが、ベテランになったからと言ってすべての悩みが解消するわけでもありません。むしろ、上司と若手営業マンに挟まれる中堅ならではの辛さがあるのではないでしょうか。 中堅営業マンは、ベテランになるに従い、なぜか営業のスランプに陥りがちです。 最初は上司がハッパをかけたり、指導したりすることがありますが、次第にそういう機会が減っていきます。一定以上の年齢になると誰もアドバイスしてくれないまま、若い時以上の営業成績を求められるのです。 面と向かって指摘されず、絶えず無言のプレッシャーをかけ続けられるほど、辛い事はありません。 中堅営業マンのスランプの原因ですが、意外と基本的なことが原因になっている場合が多いのです。誰でも、他人の問題点には気づいても、自分のことになるとまったくわからなくなりがちです。 本書は、上記の壁にぶつかって悩んでいる中堅営業マンに向けて、なかなか他人には聞きづらいノウハウを提供する意図で書きました。 たとえ、現在営業成績が低迷していても、中堅営業マンがこれまで汗を流してきた経験は、決して無駄ではありません。まずは、初心に戻ることで、これまでの経験が光り輝いてくるのです。 ご興味のある方は是非、ご一読下されば嬉しく思います。 私事で恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。 永嶋 信晴
2016年10月15日
コメント(0)
国内の親水公園の第1号と言われる古川親水公園 こんにちは。 久しぶりのお散歩ネタです。また、久しぶりに、楽天ブログメインで書いてみようか、と…。 今回は、江戸川区の親水公園を歩きます。親水公園の魅力をたっぷり味わったあと、最後は360度の絶景で締めようと作戦を立てます。 ウォーキングのスタートは、古川親水公園。 旧古川の流れをそのまま公園にしたもので、国内の親水公園の第1号にもなった由緒ある公園らしい。今は全国に親水公園というネーミングのついた公園がありますけど、それらのお手本になったのですか。 お手本だけあって、たんなる水の流れだけにとどまらない趣向を凝らした仕掛けが面白かったです。全長は約1.2キロですか。 ちなみに古川は、江戸川を下る水路として古くから使われていたようで、江戸時代は行徳の塩を江戸へ運ぶ重要な水路だったらしい。 平家の少年にまつわる伝説が残る妙勝寺 川のせせらぎ沿いの遊歩道をテクテク歩いて向かったのは、妙勝寺。 ここは、区内でもっとも古い寺院だそうですね。解説板には、鎌倉時代に近くの葛西沖に難船が漂着し、残されていた童子を二之江村の漁師五郎という者が救いあげたという話が書かれていました。 時は、1248年。その童子は平家の出身で、後に僧になってこの近くに草庵を結んだらしい。これが妙勝寺の始まりだそうですね。鎌倉幕府が作られて50年以上もたってから、平家の少年がどうして船に乗って、どこへ行こうとしていたのだろうと考えると夜も眠れなくなりそう。 鎌倉幕府も安定して、平家の出身といっても、大手を振るって生きてゆける世の中になっていたのでしょうかね。 楽しい趣向がいっぱいの親水公園 妙勝寺の前には、巨大な岩のオブジェから怒涛の如く水があふれています。 周りには巨木があって、野趣あふれる景観が楽しめました。親水公園を見下ろすように立つ巨木は、二之江神社境内にあるケヤキの古樹ですか。樹齢は500年以上と言われ、区内で最も大きいケヤキらしい。 ちなみに二之江神社は、昭和42年11月に、香取神社と八幡神社を合祀して生まれたそうな。かつて香取神社だった場所が現在の境内なのですね。メガバンクや銀行だけじゃなく、神社も合併することがあるのですか。 せせらぎに沿ってしばらく歩いて行くと、たくさんのコガモが水と戯れていました。急流にもまれながら必死に足を動かしている姿が可愛かったです。 それにしても親水公園は、環状七号線を超えても続いているのですか。歩道橋を上り下りして水辺の遊歩道を進みます。このあたりの親水公園は、見どころが満載ですよ。 たとえば、昔、長崎で見たメガネ橋のような橋がありました。 さらに行くと、ミニ吊橋にミニトンネル。 こちらは親水と藤棚のコラボっすか。 赤門が印象的な妙光寺 水辺のプチ景観を楽しみながら歩き、着いたのが妙光寺。先ほど行った妙勝寺は黒門で、「黒門寺」と呼ばれるのに対し、こちらは「赤門寺」と言われているそうな。 境内の七面殿には、葛西沖で漁師の網にかかって行き上げられた「海中出現七面大明神」が祀られているそうですね。 このあたりを歩いて海をイメージするものはあまりないですが、江戸時代はもっと海が近くにあって、近隣の人たちは海のそばの暮らしをしていたのでしょうか。 自然な川の景観が楽しめる一之江境川親水公園と日枝神社 古川親水公園に別れをつげ、商店が立ち並ぶ陣屋橋通りをテクテク歩いて今度は一之江境川親水公園へと入ります。 こちらは平成7年に完成した親水公園で、3.2キロの長さがあるそうですよ。自然に近い川の再現を目指しているそうで、ビオトープも作られているそうな。 全部踏破するのはまた今度にして、少し歩いて日枝神社に向かいます。 ここにも富士塚がありました。明治25年に作られたそうで、高さは約2メートル。それほど高くはないですが、横に平べったく面積は結構ありそう。 登山道が「く」の字型に曲がっているのが特徴らしい。そして頂上には小さな浅間神社もあって、なかなか本格的。 無料で360度の絶景が楽しめるタワーホール船堀 そして最後に向かったのが、タワーホール船堀。 ここは江戸川区の複合文化施設で、ホールや映画館、レストランなどがあります。平成11年3月にオープンしたそうな。 ホームページよれば、人と人が交流し、情報交換などが行えるコンベンション機能。健康、文化、産業の質的向上を図る機能、映画・展望・食事などが楽しめるアミューズメント機能の3つの機能を複合した施設だそうですよ。 …といっても、私が注目するのは、高さ115メートルの展望台。近くにスカイツリーもできて、今やタワーとしてはそれほど高くありませぬ。 しかし、まわりに高い建物がほとんどありませんから、都心の115メートルとはわけが違いまする。オープンしてすぐ訪れたときは、その360度の大パノラマは一見の価値ありでした。 タワーとしては少し線が細いイメージですが、つっかい棒?がちゃんとあるから安心ですよ。 ただ、7年前に来たときは、休館日だったのでやむなく撤退を余儀なくされたのでした。展望台へ上がるのは10年ぶりですかね。 申し遅れましたが、入場料はなんと無料。しかも、以前来たときは、エレベーター・ガールまでいたのに驚きました。 今はどこの区役所も経費節減で廃止されているのだろうと思いきや、エレベーター・ガールのサービスがまだ続いているのですね。今回も、おもてなしの心に触れられて、うれしかったです。 さて、肝心の眺望は、曇っていたので少し残念。晴れた日は、富士山や筑波山なども眺められるそうなのですが…。 それでも、荒川と中川が並行して流れている眺めや遠くにかすむスカイツリーを見ることができました。 周りに高層ビルが少ないので、できたばかりの東京タワーの眺望もこんな感じだったなと、中高年はノスタルジックな気分に浸れるかもしれませんね。
2016年10月14日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日は少し目先を変えて、注射の話題です。 久しぶりに注射をした人がいて、最近の注射はあまり痛くないねと驚いていました。 確かに、子供の頃に学校でうけた予防接種の注射に比べれば、格段に痛くないような気がします。 今は、看護師さんが採血するとき、「少しチクッとしますよ」と言うフレーズをよく耳にします。 しかし、昭和40年代の注射は、「少しチクッ」というより、「思わずギュッ」と目を閉じてしまうような痛さでした。 現在の注射は、針を刺す瞬間に少し痛みを感じる程度ですが、当時の注射はそのあとがさらに痛くなります。 先生が太い針を、力を込めて腕に押し込み、そして針を抜くときも肉が引っ張られるような痛みを感じたものです。 注射の順番を並んで待っているとき、終わった子に、痛かったかどうか尋ねた経験はありませんか。 予防注射の時期がくると、数日前から憂鬱になる子も少なくありませんでした。 最近の注射が痛くなくなったのは、針が昔より細くなったのと、針先の加工技術が進歩して、刺した時の針と皮膚の摩擦が減っているためと言われます。 確かに、昔の注射よりスムーズに体の中に針が入っていくのが実感できます。 これくらいの痛みでしたら、最近の子は、注射に対する拒絶反応が昔より少ないのだろうかと考えたりします。 注射の針は、細くなればなるほど痛みが小さくなります。 蚊に刺されたとき、私たちが痛みを感じないのはその針の細さが理由の一つです。 その点に注目して、日本人が開発した直径0.2ミリの注射針が話題を集めました。 最新の研究はもっと進み、髪の毛の1000分の1の細さしかない新しい注射針が開発されたそうです。 これくらい細くなると、薬剤成分の微粒子を細胞内にピンポイントで直接注入することが可能になるとのことでした。 また、注射針自体を使わない予防接種も期待できそうです。これは、京都薬科大や北海道大などのグループが動物実験に成功したもので、薬物に電気を帯びさせ、電流を使って皮膚に吸収させる手法です。 針をつかわないわけですから皮膚を傷つけません。痛みもまったくないとのことで、注射の嫌いな人にとっては、一日も早い実現を望みたいところです。永嶋信晴著 よくわかる「病」の基本としくみを一部改訂
2016年10月08日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、合併症が恐ろしい病気、糖尿病です。 日本では、食生活や運動習慣が発症に大きくかかわる「2型糖尿病」が95パーセントを占め、すい臓のベータ細胞が破壊されて起こる「1型糖尿病」は5パーセント以下です。 ところが欧米人は、日本人より「1型糖尿病」の発症率が高いと言われています。 日本人は「2型糖尿病」になりやすい民族だと言えるかもしれません。 しかし欧米人は、肉や油などカロリーの高いものをたくさん食べているイメージがあります。それなのにどうして日本人より、「2型糖尿病」の割合が少ないのでしょうか。 欧米の人たちは、日本人より肥満が多いのですが、インスリンの分泌能力が高いために、2型糖尿病になる人は日本人ほど多くはありません。 日本食はヘルシーということで、欧米で注目されています。 そんなヘルシーな料理の伝統を持つ国民が糖尿病になりやすいのは、なんとも皮肉な話だといえます。 しかし、そのことと日本人が2型糖尿病になりやすいという遺伝的体質を持っていることとは、ある意味関係があるのです。 欧米の肉食中心の食文化に対して、日本は魚や穀類を中心としたヘルシーな食生活が数千年も続いてきました。 ですから食後の血糖値もそれほど上がらず、インスリンの分泌が少なくても、ブドウ糖をうまく細胞に取り込むことができたのです。 いわば日本人は、省エネ設計の民族だと言えるでしょう。 そういう食生活が何千年も続いたために、日本人はカロリーを大量に摂取したあとの処理機能が必要なかったのです。 その代わり、食べ物が少なくても生き延びることができる省エネ体質を持った遺伝子を作り上げてきました。 だから食べ過ぎると、もともと体質的にインスリンの分泌能力が低いため、血糖値が上がったまま下がりにくくなってしまうのです。 ここ数十年で、日本は食生活が欧米化してカロリーの高いものを食べる機会が飛躍的に拡大しました。 私たちが数千年にわたって作り上げてきた体質が悲鳴をあげていると言ってもいいのではないでしょうか。結果として糖尿病が急増しているというのも、わかるような気がします。 永嶋信晴著 よくわかる「病」の基本としくみを一部改訂
2016年10月01日
コメント(0)
こんにちは。 土曜日ではないですが、今日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送り致します。 本日の病気のテーマは、世界的な大流行が懸念されている新型インフルエンザ。 新型インフルエンザは、2009年4月に最初の感染者がメキシコで確認され、当初は多くの死者が発生しているという報道もあって世界中を震撼させました。 日本でも、成田空港などで厳しい検疫態勢が敷かれたのを覚えている方も多いと思います。 国内に患者が急速に広がることを遅らせたという点で一定の評価はあるようですが、あれだけの厳戒態勢を敷いたにもかかわらず、国内での発症は避けられませんでした。 もっとも、江戸時代の鎖国でもしない限り、感染は避けられなかったのでしょう。 それでは厳重な鎖国政策がとられた江戸時代、インフルエンザの流行があったかどうかという点が気になります。 調べてみますと、江戸時代初期の1614年に、インフルエンザの大流行があったという記録が残っているそうです。 ところが、それから百年間、インフルエンザの大流行の記録は残っていないとのことでした。 鎖国政策がとられてからパッタリ百年間もインフルエンザの大流行がなかったというのは、やはり鎖国はインフルエンザの流行を抑える効果があったのでしょうか。 ところが、その後も鎖国下の日本でしたが、八代将軍吉宗の享保年間に、インフルエンザの大流行が起きてしまいました。 江戸の町では、夏の1ヶ月で死者がなんと8万人に上ったとのこと。棺おけが間に合わず、酒樽に亡骸を入れてお寺に運んだという記録もあるようです。 ちょうどその頃、アメリカやヨーロッパ諸国でもインフルエンザが大流行していた記録が残っています。 島国であり、鎖国をしていた日本なのに、いったいどこからインフルエンザがもたらされたのでしょう。 当時、たった一箇所世界に開いていた場所があったのでした。それはご存知、長崎の出島です。 興味深いのは、長崎で流行してから江戸で流行するまで、3年のタイムラグがあったことです。 当時の交通事情もあったと思いますが、現代では考えられません。 今から300年も前の鎖国下の日本で、現代以上のインフルエンザ・パニックが起きていたのは驚きですね。永嶋信晴著 よくわかる「病」の基本としくみを一部改訂
2016年09月23日
コメント(2)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、誰もが少なからず悩まされているストレスです。 現代社会には多くのストレスが存在しています。内閣府の調査によると、十代から五十代の国民で、日頃ストレスを感じている人は6割を超えているとのことでした。 ストレスの要因は、仕事や勉強、家計、人間関係、健康状態など非常に多岐にわたっています。 逆に、ストレスをあまり感じない人は、休日以外でも自由時間が長い人が多いそうです。 不況による失業や雇用不安など、ストレスの原因となる刺激をストレッサーと呼びます。 ストレッサーから攻撃を受けると、私たちの身体は自律神経や内分泌系、免疫機能が働き、ストレスに対する防御シフトがひかれます。 しかし、ストレッサーからの刺激が強すぎたり、長時間続いたりすると、防御シフトが乱れ、心身に変調をきたします。 たとえば、自律神経やホルモンに影響して、血圧や血糖値の上昇などをもたらすのです。 ひどくなると高血圧症や糖尿病などの要因となり、脳卒中や心臓疾患で突然死の引き金になることもあります。 とは言え、私たちはストレスの解消のために、会社や家庭、勉強、他人との付き合いなどを止めるわけにはいきません。 ストレッサーとうまく共存し、快適な生活を送るためには、自分なりのストレス解消法を見つけることが大切です。 良いストレス解消法は、どれかひとつというのではなく、状況に応じて、以下にあるような方法を選び、時には組み合わせて活用してみたらいかがでしょうか。 しかし、過度のストレスにより心の余裕を持てなくなったときは、一人で考え込まずに医師などの専門家に相談することが必要です。●ストレスが溜まりそうだと思ったときは、その前にちょっとした気分転換・近所をゆっくり散歩・ゆっくり日向ぼっこをする・腹式呼吸で自律神経を整える・自宅の風呂でゆっくり温まる(冬は39~40度、夏は38度くらいの少しぬるめのお湯がお勧め。そのまま20~30分もゆっくり湯船に浸かっていると、副交感神経が働いて、心身をリラックスさせる効果が高まる)・アロマテラピー・好きな音楽を聴く●自分の好きなことや興味のあることに没頭する・読書・映画・美術鑑賞・旅行・軽いスポーツ(ウォーキングや水泳、サイクリングなどの有酸素運動なら、心と体、両方にメリットがあり)・ペットを飼う、植物を育てる・そのほかにも、陶芸やダンス、ハイキング、パソコンなどできるだけ趣味の仲間を持つ・欲しかったものを一つ買って、自分へのご褒美にする●日頃からストレスに克つライフスタイルを・十分睡眠をとる・ストレスと栄養には深い関係があるので、日頃から栄養のバランスを考えた食生活を心がける●頑固なストレスには・好きなスポーツをして汗をかき、ストレスを発散させる・好きなスポーツチームを思いっきり応援する・サンドバッグなどを思い切り叩く・自分のストレスの元を一つひとつ文章にする<今日のポイント >●脳卒中や心臓疾患などの突然死の引き金になることも・十代から五十代の国民で、日頃ストレスを感じている人は6割を超えている・ストレスの原因となる刺激は、ストレッサーと呼ばれる・ストレッサーとうまく共存ために、自分なりのストレス解消法を見つけることが大切永嶋信晴著 よくわかる「病」の基本としくみを一部改訂
2016年09月17日
コメント(2)
こんにちは。 「バスサガスblog」新記事のご紹介です。 本日も、新宿区・中野区のウォーキングを続けます。 有事の際は洪水調節池となる広大なスペースの妙正寺川公園を見て、次に向かったのは哲学堂公園。 この公園は、東洋大学の創立者でもある井上円了博士が、東洋大学の前身である旧哲人館大学の創設を記念して、四聖堂を建設したのが始まりとか。 敷地の中は、なんと。77箇所にわたって哲学と関連あるネーミングがつけられた施設や場所がありました。京都には哲学の道がありますが、哲学の公園でゆっくりと思索にふけるのも、たまにはいいかもしれませぬ。 公園内にある橋を渡ったところにある哲学の庭には、古代からの宗教・哲学・法を代表する著名人の彫刻がありましたよ。 次に向かったのが、住宅街にそびえる巨大ドームが印象的な「水の塔公園」。住宅街のど真ん中に、巨大な円柱とその上のドームが目を引きますね。 近くにある蓮華寺には、哲学堂公園の創立者でもある井上円了の墓がありました。 新青梅街道へ出てしばらく歩いたところにある江古田公園の中には、「江古田古戦場」の石碑が。 ほかにも、徳川吉宗ゆかりのお寺など、内容は盛りだくさんですよ。 タイトルは、『 元祖・妖怪博士が作った哲学堂公園は、ユニークな建物がいっぱい 東京都中野区を歩く 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2016年09月15日
コメント(0)
こんにちは。 「トラベルラウンジ」新記事のご紹介です。 今回も都営新宿線瑞江駅周辺を歩きます。 瑞江駅前の雑踏を抜け、まず向かったのは、かわいい富士塚と巨大なケヤキがある豊田神社。 富士塚は、モノホンの溶岩を積み上げ、裏側には富士山の大沢崩れの跡を模すなど手が込んだ作りになっていました。 次に、せせらぎの散策路・鎌田川親水緑道を歩いて、親鸞聖人ゆかりの池が残る明福寺へ。親鸞聖人は関東から上洛の途中、この地で請われて雨乞いをし、その後ここに草庵を作り3年間も住まわれたらしい。 本堂裏の墓所の前にある鏡が池は、1226年、親鸞聖人が自身の姿を水面に映して像を彫ったという伝説が残されているそうな。 旧江戸川のヨットハーバーみたいな景観を眺めたあと、無料で交通ルールが勉強できる今井児童交通公園は大人も楽しめますね。 ほかにも、下町を高潮や津波の侵入から守る今井水門など水辺の景色が堪能できました。 タイトルは、『 水辺の景観を楽しみながら、神社仏閣、交通公園を巡る旅 東京都江戸川区を歩く 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2016年09月15日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、もっともポピュラーな心の病気・統合失調症。 約100人に1人が発病し、我が国では精神病院の入院患者の6割、外来患者の2~3割を占めると言われるのが統合失調症です。 聞き慣れない病名かもしれませんが、この病気は2002年まで精神分裂病と呼ばれていました。病名が変更されたのは、精神それ自体の分裂との誤解や治らない病気という印象を与えかねない、などの指摘があったからです。 症状は非常に多彩で、大きく陽性症状と陰性症状に分けられます。 主な陽性症状には、実際には聞こえるはずのない声や音が聞こえる「幻聴」、あり得ないことを正しいと信じ込んでしまう「妄想」、他の人には見えない映像が見える「幻視」、また、混乱して考えがまとまらなくなったり、興奮や昏迷の状態が見られたりします。 一般に、発病の初期の急性期は、これら陽性症状がよく見られますが、その後休息期や回復期と呼ばれる時期になると、陰性症状が見られるようになります。 陰性症状には、喜怒哀楽の表情が乏しくなる「感情鈍麻」、意欲の低下、引きこもりなどがあります。 原因は、脳の神経伝達物質の異常、遺伝、ストレスに対する対応力、ストレスを引き起こすような環境要件など考えられていますが、詳しい発症のメカニズムはわかっていません。年齢に関係なく発病しますが、十代から四十歳頃までの若い世代に多いのが特徴です。 治療には、抗精神病薬による薬物療法が中心で、病状の回復や程度に応じた精神療法やリハビリテーションも行われます。 薬の進歩によって、幻覚や妄想など陽性症状を取り去るだけでなく、従来の薬では難しかった陰性症状の改善にも効果が出てきました。<今日のポイント >●幻聴、妄想、幻視などが起きる、決して稀ではない病気・2002年に、精神分裂病から統合失調症に病名が変更・症状は非常に多彩で、大きく陽性症状と陰性症状に分けられる・病気の経過により、陽性症状から陰性症状へ移行することが多い永嶋信晴著 よくわかる「病」の基本としくみを一部改訂
2016年09月10日
コメント(0)
こんにちは。 今回行ったのは、新宿区と中野区の境に位置する中井、上高田周辺。古くからの住宅街で、快適なウォーキングが楽しめるスポットですね。 下落合の高台下の道を歩いてます向かったのは、林芙美子記念館。林芙美子は、かつて森光子が長く主演を務めた「放浪記」という舞台の原作を書いた作家です。 記念館の建物は、林芙美子が昭和16年から昭和26年にその生涯を閉じるまで住んでいた家らしい。 この住宅の面白いところは、林芙美子名義の生活棟と、画家であった夫名義のアトリエ棟があり、それをつなぎ合わせた構造でしょうか。 原稿を取りに来た記者たちが何人も待たされていた部屋や芙美子の書斎、総ヒノキ造りの浴槽など、作家の個性が現れていて興味深く見学しました。 ほからも、中井御霊神社や東光寺など由緒ある神社仏閣、10万点にのぼる収蔵品がある三井文庫など見どころが目白押し。 タイトルは、『 「放浪記」の作家・林芙美子記念館と住宅街に点在する神社仏閣をめぐる旅 東京都新宿区・中野区 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2016年09月08日
コメント(0)
こんにちは。 「トラベルラウンジ」新記事のご紹介です。 今回は、東京都江戸川区を歩きます。 江戸川区は、新興住宅街として発展している地域ですが、そう古くない時代は、水田や金魚の養殖池が広がるのどかな農村風景が見られたそうですね。 ウォーキングのスタートは、都営地下鉄新宿線の瑞江駅。 そこを出てまず向かったのは、大雲寺。ここは、歌舞伎役者の墓が多いことから「役者寺」とも呼ばれているそうですよ。確かに、本堂の奥の墓地には、市村羽左衛門累代の墓、坂東彦三郎累代の墓、初代尾上菊五郎供養碑、中村勘三郎累代の墓などが並んでいました。 次に向かったのは、一之江新田の開拓者のお墓があるという城立寺。 開拓者の名前は、田島図書という人で、もと豊臣家の家臣で堀田姓を名のっていたらしい。関ケ原合戦に敗れて関東に下り、この場所で田島姓を名のって新田の開拓を進めたそうですね。 そのすぐ近くにあるのが、本日の目玉・一之江名主屋敷です。田島図書を先祖とする田島家の元お屋敷で、中世の武士の館の風情を感じました。 今も残っている名主屋敷は少なくないですが、主屋や長屋門だけではなく、庭や屋敷森まで昔の風景が残っているところは珍しい。これだけの見どころが100円で見学できるのはお得感抜群! タイトルは、『 中世の武士の館の風情が残る一之江名主屋敷と役者寺を歩く 東京都江戸川区 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2016年09月08日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、思春期の女性に多い心と身体の病気・摂食障害。 若い女性の最大の関心事の一つにダイエットがあります。 中学生や高校生の女子を対象にしたある調査では、全体の約70%にダイエットの経験があり、標準体重を下回っているのに、やせたいと思っている女子はその中の半数を占めたそうです。 そういったやせ願望が強すぎたり、太ることに対する過度の恐怖心があったりすると摂食障害と呼ばれる異常な食行動が現れることがあります。 摂食障害は、拒食症、過食症、特定不能の摂食障害の三つのタイプに分けられます。 拒食症には、標準体重から20%以上の体重減少や無月経、異常な食行動、自分の体重や体型に対するゆがんだ認識などの特徴があります。 逆に過食症は、食欲が抑えられず食べ過ぎてしまうものです。一見すると正反対の行動のようですが、過食症は同時に、嘔吐などの排出行動を伴います。 したがって、拒食症の状態から過食症へと移行するケースがほとんどで、どちらもベースには肥満への恐怖心があるのです。 多くの摂食障害の患者がその両方を経験し、拒食と過食を繰り返すと言われています。症状はこれらのほかに、抑うつ、不安、対人恐怖などがあり、図にあるような身体症状が現れることもあります。 原因として、家庭、学校などの人間関係の悩みといった心理的要因、体質などの身体的要因、スリムな体型を指向する社会的風潮などの環境的な要因などが考えられています。 摂食障害の治療には、大きく分けると薬や栄養指導などの身体的治療とカウンセリングなどの心理的治療があります。痩せすぎて危険な場合には、入院が必要です。<今日のポイント >●異常にやせていても、自分が不健康だと気づかない場合も・「拒食症」、「過食症」、「特定不能の摂食障害」の三つのタイプに分けられる・拒食と過食は正反対の食行動異常だが、基本的に両者は同じ病態・多くの摂食障害の患者が、拒食と過食を経験し、両方を繰り返す永嶋信晴著 よくわかる「病」の基本としくみを一部改訂
2016年09月03日
コメント(0)
こんにちは。 「バスサガスblog」新記事のご紹介です。 今回行ったのは埼玉県の寄居町。少し前ですが、後北条氏の北関東支配の拠点・鉢形城が整備されたと聞いたのですよ。 場所は、東武東上線寄居駅から徒歩20分ほどのところにあります。歩いて行くと、やがて荒川が目の前に…。 ゆったり流れる下流と違って、流れの速さと野趣あふれる景色はさすが上流。鉢形城はこの荒川の急峻な崖の上にありました。 こちらの城の売りは、関東の戦国時代の城としては珍しい石垣が残っていること。そして、戦国時代の城跡がイメージできる関東屈指の史跡ということでしょうね。 広い城内では、当時の雰囲気を堪能することができました。 次に向かったのは、落ち葉に包まれた難攻不落の要塞・花園城。 私の城跡訪問で、もっとも過酷な経験でしたね。 全身に落ち葉を纏い、オズの魔法使いの案山子のような姿になりながら本丸まで到達した攻城戦の様子を是非ご覧ください。 タイトルは、『 マイルドな鉢形城とワイルドな花園城、戦国時代の二つの城跡を体感する旅 埼玉県寄居町を歩く 』。 それは、こちら。 よろしくお願いいたします。
2016年08月27日
コメント(0)
こんにちは。 「トラベルラウンジ」新記事のご紹介です。 今回も、東京都文京区を歩きます。 前回ご紹介した関口芭蕉庵から神田川沿いを少し遡ったところにある新江戸川公園へ。 ここは、幕末に細川家の下屋敷になり、明治時代には細川家の本邸となったらしい。見事な池泉回遊式庭園は、細川家下屋敷の庭園の景観を復元したそうですね。 神田川沿いを歩き、最期に向かったのは椿山荘。ご存知、結婚式場やホテルなどで有名な施設ですが、ここの一押しはやはり広大な庭園。 江戸時代は久留里藩黒田氏の下屋敷で、明治時代には元勲・山縣有朋の屋敷となり、そのとき「椿山荘」と命名されたそうな。 東京都区内に現存する三古塔のひとつの五重塔など、見どころが目白押しでしたよ。 タイトルは、『 見事な景観と史跡めぐりが無料で楽しめる新江戸川公園、椿山荘を歩く 東京都文京区 』。 それは、こちら。 是非、ご覧いただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
2016年08月27日
コメント(0)
残暑の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。いつもお世話になり、ありがとうございます。 今年はなぜか忙しくて、夏季休暇はウォーキングに行った一日だけでした。でも、例年のように、炎天下を連日ウォーキングするより、涼しいところで仕事ができて逆にリフレッシュできたかもしれませぬ。 さて、今回は電子書籍の新作のご紹介です。 本のタイトルは、「営業マネージャー必見 部下を動かす指導・育成法」。 現在の営業マネージャーたちの頭を悩ませているのが、最近の若手営業マンの気質の変化ではないでしょうか。 たとえば、自分たちが受けてきた指導法をそのまま部下に行ってもうまく行かないと悩む営業マネージャーが少なくありません。厳しい上司に鍛えられて成長した営業マネージャーたちにとって、自分たちが受けてきた指導法が、最近の若手営業マンに通用しないと危機感を抱いているケースが多いのです。 しかし、現代の若手営業マンに、従来の努力・根性型の教育が受け入れられないのは、彼らが育ってきた時代背景や環境に大きな原因があるという指摘もあります。 最近の若者は、昔と違って上下関係のない、よくいえばフレンドリーな雰囲気の中で育っています。彼らにとって、昔ながらの会社の雰囲気を押し付けられたら、簡単には適応できないのではないでしょうか。 ここ十年のうちに、大きな世代間ギャップが生じたことは間違いありません。そのギャップに現在の上司たちは戸惑っていると考えられるのです。 本書は、その原因を検討した上で、現代の若手営業マンが受け入れやすい指導・育成法について考えてみました。 ご興味のある方は是非、ご一読下されば嬉しく思います。 私事で恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。 永嶋 信晴 目次第1章 なぜ、今の若手営業マンに従来の教育が受け入れられないのか1.競争を避ける意識がインプットされている2.上下関係を意識するシーンが減っている3.最近の若者が基本的なマナーを知らないといわれる背景4.従来型の営業教育を受けてきた上司との意識のギャップ第2章 こうすれば若手営業マンはやる気を出す1.気質に合った指導をすれば、素直で能力が高いことに驚く2.現代の若手営業マンには「ピア・ティーチング」が有効3.若手営業マンに質問し、彼ら自身に考えさせる4.若手営業マンがやる気になるほめ方とは⑴ 部下をほめるときは、良い点を具体的に⑵ 他の社員の前でほめる5.若手営業マンの自信を失わせない上手な叱り方⑴ タイプによって、叱り方を変える⑵ きちんと叱らねばならないとき、気を付けたいポイント6.反抗的な若手営業マンに対する上手な接し方⑴ 反抗的な若手営業マンに対する指示は疑問形で⑵ 反抗的な若手営業マンには「敵の敵は味方作戦」が有効⑶ 反抗的な若手営業マンを反省させる方法とは⑷ 命令ではなく、アドバイスで方向を示す⑸ 営業目標、ノルマに納得しない若手営業マンをやる気にさせるには7.理屈抜きに、これだけは守らせるというルールは必要第3章 若手営業マンのやる気を高め、実践的な営業テクニックが身に付く朝礼とは1.朝礼を行うメリットとデメリット2.若手営業マンのやる気をアップさせる朝礼とは⑴ 若手営業マンにも出場のチャンスのある朝礼を⑵ 朝礼を若手営業マンの自己実現が図れる場にする⑶ 若手営業マンが元気にスタートできる朝礼を⑷ お祭りやスポーツイベントのような活気ある朝礼を目指そう3.朝礼を若手営業マンの指導・育成の場に⑴ ロールプレイイングによる営業の実践訓練法⑵ 朝礼でも教えたい若手営業マンのビジネスマナー
2016年08月24日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、眠りたいけど眠れない病気・不眠症です。 誰でも、心配事があるときや試験の前日などで夜、眠れないという経験があるのではないでしょうか。 健康な人は、数日もするとまた眠れるようになります。しかし、長期間に渡って眠れない状態が続く場合があります。 不眠が続くと、集中力や意欲の低下、頭痛、めまい、食欲不振など、日中、身体や精神にさまざまな不調が現れかねません。 このような状態になって、日中の生活に大きな支障をきたすのが不眠症です。調査によれば、日本人の二十パーセントもの人たちに、なんらかの睡眠障害があると言われています。 不眠症は、四つのタイプに分けられます。 床についても寝つきが悪い「入眠障害」、眠りが浅く、夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」、早朝に目が覚めてしまう「早朝覚醒」、ぐっすり眠れたという満足感が得られない「熟眠障害」です。 それぞれ単独で現れることもありますが、二つ以上同時に見られることも少なくありません。 また、不眠の持続期間からも、数日間続く一過性不眠、1~3週間続く短期不眠、1ヶ月以上も続く持続性不眠に分けられ、不眠のタイプと同じように、不眠症の原因を診断するうえで役立ちます。 不眠の原因は、ストレス、うつ病などの心の病気、高血圧や喘息、頻尿、皮膚炎などの身体の病気、降圧剤や抗がん剤などの薬、コーヒーなどのカフェイン、生活リズムの乱れ、騒音や光、温度などさまざまで、それぞれの原因に応じた対策が必要です。 不眠の治療は、その原因を見つけ出し、取り除くことが大切です。睡眠薬を用いた薬物療法も効果的で、昔と比べて副作用が少なく、安心して使えるようになりました。<今日のポイント >●不眠症が、生活習慣病などさまざまな病気のリスクを高めるとの報告も・日本人の二十パーセントもの人たちに、なんらかの睡眠障害がある・不眠の持続期間から、一過性不眠、短期不眠、持続性不眠の三つに分けられる・不眠のさまざまな原因を見つけ出し、取り除くことが大切永嶋信晴著 よくわかる「病」の基本としくみを一部改訂
2016年08月20日
コメント(0)
こんにちは。 土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。 本日の病気のテーマは、世界史に名を遺す有名人も悩んでいたと言われるうつ病です。 現在、ストレスなどでうつ病になる人が増えています。 うつ病になると、気分が極端に落ち込み、不安や焦り、食欲不振、頭痛、便秘、倦怠感、不眠など精神的、肉体的な不調が起こって日常生活に支障をきたします。 うつ病は、ストレスが要因になるケースもありますが、持って生まれた性格や遺伝的な要因なども関係があると考えられています。 また、出産や昇進などの環境の変化でもうつ病になることがあります。一般に、うつ病になりやすい人は、生真面目で几帳面、完璧主義、仕事熱心、凝り性、正義感や責任感が強い、また協調性がある、などと言われます。 アメリカの大統領だったリンカーンや英国の首相だったチャーチルがうつ病に悩んでいたのは有名な話です。彼らは失敗や挫折を繰り返し、その生涯をうつ病と闘いながら偉大な業績を残したと伝えられています。 うつ病になる詳しい原因はわかっていません。 しかし、うつ病の人の脳には、神経細胞と神経細胞の間にあって情報を伝えているセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が減少していると言われています。 これらが不足することによって、脳の働きに支障が生じ、憂うつ感や不安感、意欲、集中力の低下などが起きるのではないか、と考えられています。 治療は、抗うつ薬の服用や休養、精神療法などがあります。ストレスが原因の場合は、原因となるストレスからできるだけ遠ざかってゆっくり休養することが大切です。<今日のポイント >●うつの原因は、脳の神経伝達機能の異常と考えられる・ストレスのほかにも、性格や環境、遺伝的な要因などが関係する・神経伝達物質が減少して、脳の働きに支障が生じる・原因となるストレスからできるだけ遠ざかり、休養することが大切永嶋信晴著 よくわかる「病」の基本としくみを一部改訂
2016年08月13日
コメント(0)
全1065件 (1065件中 201-250件目)