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2021年07月05日
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カテゴリ: 事務長日記
今年も早や半分が経過しました。

6月半ばから、勤務先のクリニックでは

新型コロナワクチンの接種が始まり

電話受付用の携帯を握りしめる毎日を送っています。

医師会や保健所、保健センター、市役所などの

折衝の窓口を一手に引き受けているので、

あちこちで、「ところで先生・・・」などと声をかけられます。

地元の医師会は、個人経営の開業医がほとんどを占めるので

私のように「事務長」を名乗り大きな顔をしている事務員は



たいていのクリニックは院長(=個人経営者)が決定権を握り

最終折衝の場面には必ず顔を出すでしょうから、

保健所や市役所もそのつもりで接してきます。

とりあえず「先生」と読んでおけば波風は立たないでしょう。



「先生」と呼ばれる度に面前でも電話口でも

「私はドクターではありませんので、先生と呼ばなくて結構ですよ。」

と何度も何度も言うのですが、先方もいちいち区別するのも骨が折れるのでしょう

やはり「先生」と呼ばれます。

実際に、新型コロナウィルスワクチン接種の予約の電話口でも

副反応や、効果などの質問を受けます。

医師でもないし、なにより予約受付以外の話をしている



予約受付初日は朝8時30分頃から夕方4時30分頃まで

ほとんど切れ目なく電話を受けましたので、

必要最小限の会話しかできません。

ようやく高齢者の接種も落ち着いてきて

基礎疾患の方や、60歳~64歳の方に移行してきました。



最初の半月と比べると、

電話をかけてくる年齢層が変わったからなのか

それとも、最初の頃ほどは「1日でも早く打ちたい!」

という切迫したものがないのか、

予約専用電話にもかかわらず、

 「一番早くていつごろ打てますか?」

という質問に対して、

 「明日なら、1人分枠が空いてます。」

と答えると、心の準備が出来ていないのか何なのか

 「え?え?そんなにすぐに打てるんですか?

  一回考えてみます。またかけます。」

などというのが増えてきました。

選択肢が無い時は案外即決で、接種予定日の為に

有給休暇を取る人もいましたが、

選択肢が増えるにつれ、迷ってかけ直してくる人が

増えてきました。

テレビなどで、ワクチン供給が危うい・・・

などというニュースが流れた翌日などは

「1日でも早い日」という人が増えますが・・・



行動経済学でいうところの「ジャムの法則(決定回避の法則)」

に共通する心理が働くのでしょうか?



  【ジャムの法則(決定回避の法則)とは】

「選択の科学」(アリエールのことではない!)の著者で、

コロンビア大学の「シーナ・アイエンガー教授」が行った実験。

スーパーの売り場で、

 (A)6種類のジャムの試食を行った日

 (B)24種類のジャムの試食を行った日

でどれぐらい売り上げが違うかを実験したところ

声をかけた人全体に対して

(A)は試食をした人が40%その内の30%の人が購入、

(B)は試食をした人が60%もいたのにその内僅か3%しか購入しなかった。

声をかけた人に対する割合は(A)12.0%、(B)は1.8%

という結果。




・選択肢が多いことで迷うストレスが増える。

・24種類も試食することが苦痛になる。

・買わなかったものの中に「もっと美味しいものが・・・」と勘ぐってしまう。

などなど理由はいろいろ考えられますが、

選択肢が多すぎるのも考えもの・・・という事のようです。



話が逸れました。

医療・福祉という今まで経験の無い業種に携わって

何とか2年と数カ月やってきましたが、

数年前の手術後の安静生活の名残による体力の低下と

それに比例して「脳力」の劣化を自覚するようになり

何事に対しても「処理能力」がかなり低下しています。

加えて、慣れない業種の事務作業などは

遅々として進まず、文字通り書類が「山積み」になっています。

当然それぞれの書類には締め切りも有り、

特に請求書などは、お相手が「お上(おかみ)」がほとんどですので

書式やルールが細かく設定されていて、毎月てこずっています。



今月も、10日までに提出する請求書作成が溜まっています。

加えて、今月からはコロナワクチン接種の報告書類も

10日までに作成せねばなりません。

回収した「予診票」が山積みになっているので

とっとと整理して、数種類の書類と共に

指定された順番に閉じてまとめて提出せねばなりません。


個人でやってる開業医の方々はいったいどうやって

やっているのでしょうか?

他の仕事を終えて深夜にじっくりと整理しようと思っても、

専用端末(医院ごとに貸与されたタブレット)を開くと

オンラインの入力受付が「夜11時~朝7時まで休止」なので

毎日困り果てています。



そんなこんなで、毎日、毎週、あっと言う間に過ぎていきます。



現在、当院でコロナワクチン接種を行っているドクターは

私と同年代です。

このブログを立ち上げた時は「10年計画で医師になる!」

と大風呂敷を広げました。

その通りに行っていれば、今回のワクチン接種は

私が行っていたであろうミッションです。

一緒に働いているドクターは私と同年代です。

18歳で高校卒業して、現役で医学部に入学し、

6年後には卒業、そして医師免許を取得しています。

それから30年以上現場で診療をしてるわけです。

彼の人生(推測)の年表と私の年表を頭の中で広げると

何だか情けないやら悔しいやら・・・

人と比べてどうのこうの、という事ではなく

自分自身を振り返ると

「もっとできたはず」

「せめてあと一歩踏み出せたはず」

という「足りなさ」の積み重ねを痛感します。



この日記にもときおり書いていますが、

「もう無理」と思ってからの一歩が大切!それこそが身になる!

ということの結果をあからさまに見せつけられているようです。

毎日毎日、己の限界に対して「99.99%」で終えていまうのと

ぎりぎり出し切って更にプラスアルファした「100.01%」の差が

将来いかに大きな差になるか・・・

(どちらも、ほぼ100%ですが、僅かでも上回るのと

 僅かでも届いていないのとの比較)

毎日だと1年で「99.99%」^365日=「96.42%」

小学校、中学校、高校、大学の16年で「55.76%」

かたや「100.01%」の方は

1年で「100.01%」^365日=「103.72%」

16年で「179.31%」

という大差(1年で1.076倍、16年では実に3.216倍!)

「100.00」のポテンシャルが、己の日々の努力の僅かな違い

(表面上は僅かでも、その本質は決して僅かではない!)

それも、「±0.01%」の積み重ねで、少なくとも小学生から大学生まで

(7歳~22歳)16年間だけで3倍以上の差になる。

7歳になるまでは、同じ条件だったとしても、

22歳以降の人生はどれだけあるか!

その間、同様の計算をすると・・・・・・お~まいがぁ!


まずは、少しでも機能を回復させ、

劣化速度を緩め、

「100.01」を「100.02」にするぐらいの努力なくして

この先の人生は語れない!





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最終更新日  2021年07月05日 02時09分50秒
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