マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の作品群の中には、記念碑的とか金字塔とは言われないものの、多くの人に愛されている盤といった類の盤もある。そんな盤の代表例の一つが、この『サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム(Someday My Prince Will Come)』と言えるんじゃないだろうか。ジャズ史の流れを変えるような何かすごい演奏が繰り広げられているというよりは、ハード・バップ然とした、その当時の彼と彼のバンドの演奏スタイルが極めて良好な形でレコーディングに残された作品とでも評せばよいだろうか(余談ながら、筆者的には1950年代後半~1960年代半ばが特に好みだったりする)。
1. Someday My Prince Will Come 2. Old Folks 3. Pfrancing
5. Teo 6. I Thought About You
~以下、ボーナストラック~ 7. Blues No. 2 8. Someday My Prince Will Come (alternate take)
[パーソネル、録音]
Miles Davis (tp), Hank Mobley (ts, 5.を除く), John Coltrane (ts, 1.と5.), Wynton Kelly (p), Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds, 7.を除く), Philly Joe Jones (ds, 7.のみ)