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2021年12月25日
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テーマ: ニュース(96849)
カテゴリ: ニュース
日本大学の理事長が脱税容疑で逮捕された件について、前文科官僚の前川喜平氏は5日の東京新聞コラムに、次のように書いている;




 12月3日には文部科学省の「学校法人ガバナンス改革会議」が提言をまとめた。現在は諮問機関である評議員会を最高監督・議決機関に格上げし、評議員は全て学外者とした上で、理事会より上位に位置づけ、理事の選任・解任や重要事項の決定は評議員会が行うという内容だ。なるほどそうすれば、田中容疑者のような理事長の専横は防げるだろう。 しかし、今度は評議員会の議長が絶大な権力を握ることになる。 私学関係者が危惧しているのは、学外者が大学運営の決定権を持つことにより、現実の教育・研究との乖離が生じ、「建学の精神」が危うくなるということだ。もっともな心配だ。

今回の提言に決定的に欠けているのは大学の自治の観点だ。 大学とは本来学問をする者の自治的共同体である。 教師は被用者ではない。学生は顧客ではない。 田中前理事長のような人物は教師や学生が参画する大学の自治によって排除されるべきなのである。
(現代教育行政研究会代表)


2021年12月5日 東京新聞朝刊 11版 21ページ 「本音のコラム-学校法人ガバナンス改革」から引用

 私立大学は経営権を握っている理事長が「独裁者」になり得る地位になっているから、これを「是正」するために現在は「諮問委員会」の立場になっている「評議員会」の「議長」を理事長の上にしようという文科省の改革案は、上の記事が指摘するように「権限」が移動するだけで、「腐敗」の構造を改める改革案にはなっていない。それは、この記事が指摘するように「大学の自治」という観点が欠けているからと思われます。「大学」は株式会社ではないので、組織のトップにある者が組織全体を支配するという「発想」は捨てて、研究者とそこで学ぶ学生の共同体であるとの認識に立って組織を運営するべきです。50年前に日大で腐敗が発覚したときは、自治の意識が高かった当時の学生と若手研究者が立ち上がって全学共闘会議を結成し、多くの一般学生も参加して、集会場に理事長を呼んで「大衆団交」を行ない、学内改革についていくつかの「合意事項」を確認し改革の方向性を決めたのでしたが、翌日に当時の首相だった佐藤栄作が理事長に電話し、そんな大衆団交など無効なのだから無視して、とにかく警察を入れて学舎をロックアウトしてる学生を検挙しろ、などとろくでもないアドバイスをして日大闘争は暴力的に弾圧されたのでした。しかし、上の記事に照らしても、あの時の日大全共闘の方針は間違っていなかったことが分かります。50年前に正しい対応を怠ったために、似たような事件が繰り返されているわけです。





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最終更新日  2021年12月25日 01時00分06秒


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