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今朝、起きたら北側の窓がこんな事になってました。↓こんな事。 窓ガラスが凍って、結晶になってました。ガラスに付いた水分が結晶になった?子供の頃、窓ガラスに雪の結晶のシール貼ったりしてましたが、これはリアルです。モノホンです。´3`)ウフこれほど美しい物を目の前にすると、私のカメラの腕前がもっと良ければ良かったのに・・・。とものすごく後悔しました。ちなみに、うちの北側にはすぐ山があります。夏は鳥の鳴き声で目が覚めます。↑とっても天気が良い日は部屋からこんな景色が見えます。昨日はここ数年来、稀に見る大雪に見舞われ、うちも、駐車場の中から車を掘り起こすのに苦心しましたが、向かいのおじさん(写真に写ってる家)が手伝ってくれました。毎年、こ~~んなに手痛い仕打ちにあっているにもかかわらず、いまだに私は雪が好きです。「お酒飲んで暴れたりするけど、彼って普段はと~~っても優しい人なのぉ」と、最低なオトコを愛し続ける女性みたいなものでしょうか・・・。雪よりも気になるのは、やっぱり北国の冬は日照時間が短い!でも、物は考えようで、冬の日照時間が短い分、夏の日照時間は驚くほど長く、冬至を過ぎると、グングンと延びていきます。とっても興味持ってます。日照時間観察萌え。夏至の時期、ちょっと夜更かしして飲み続けていて、帰り道、空が白んできたりする時の空しさったら、言葉で表現できる物ではありません。分かってくれますか?留学時代は毎日、日の出、日の入りの時刻を調べて、書き出して壁に張り出してました。これだけ目に見えて春が近づくのを感じられるのは、幸せだと思います。国立天文台世界の日の出・日の入りそして、つくづく一番寒い時期(2月あたり)と、一番暗い時期(冬至)が微妙にずれていて良かったと思います。おまけこれでいいのだ。フルートの森さん
2008年12月27日
先日の演奏会で、「きよしこのよる」を歌いましょう。というのがあって、客席にいた私もなんとなく歌ってみた。というか、歌おうという意思がなくとも、これくらい、聴きなれ、歌いなれた曲になると、口が勝手に動くのである。そこに脳の働きはない。こういう歌は物心付く前から口ずさみ、その後も特に歌詞の意味を考えたりすることもなかった。だから、♪救いの御子は御母の胸に~という歌詞の「救いの御子」というのは、救いのみー子さんと言うありがたい女性がいて我々を救ってくれるのだと思っていた。そう、24時間テレビ風に言うならば、「愛ではなくて、みー子が地球を救う」レッツせかいへいわ。('▽'*)ニパッ♪最後の、「夢やすく」と言うのも、夢は安い。もしくは、夢は安く手に入れる。ドリーム イズ チープ宝くじの季節だし、年末で物入りだし、安いに越した事は・・・。クリスマス・ソングというのは宗教色強く、これって難しい歌詞だな~~。と最近感じたのが、「もろびとこぞりて」だいたい、題名からして呪文的。歌詞諸人(もろびと)こぞりて 迎えまつれ 久しく待ちにし ←ここの印象が薄い主は来ませり 主は来ませり 主は、主は来ませり 「久しく待ちにし」の部分がさっぱり覚えられないのだが、やっぱり、その後の♪シューワッキマーセエリィーーーシューワッキマーセエリィーーーシュワシュワーーーの部分があまりにインパクトが強すぎるせいだと思う。これくらいリズムも軽快、発音もしやすいとなれば、日本語でなくたって構わないとすら思う。アーノルド・シュワルツネッガー知事はこの現象について、どのような見解をお持ちであろうか。私は特に宗教教育を受けたわけではないので、主とか汝とかが、不動産の規約の「甲」とか「乙」みたいな形で連呼される聖書は、とにかくちんぷんかんぷん、すっとこどっこいなのだが、こういう文語体の歌詞は適度に意味も分からず、適度にありがたみもあって、適度に無宗教な民にも歌いやすくて、うまいことできてるっ!と感心してしまったりする。文語体萌へ。この「もろびとこぞりて」をもし、「諸人こぞりて」→みんな集まって!などと現代風に訳してしまったなら、神様信じてる人のコミュ。みたいなかる~いノリになってしまう気がする。そういえば、映画の題名でも、「風と共に去りぬ」これは、秀逸。特に、「去りぬ」あたりが萌え。「ぬ」←この一語にどれだけの深い思いがつまっていようか。スカーレットがこの題名を知ったなら、「ぬ」←この一語だけで、どれだけの涙を流すであろうか。「ぬ」と言えば、夏は来ぬという歌もあるが、これって「夏はきぬ」と読むから良いのであって、これを「夏はこぬ」と読んでしまったら、夏は来ない。春も来ない。あなたの人生、冬オンリー ジャジャーン♪( ̄□||||!!みたいな歌になってしまうので、気をつけたい。文語体、萌へ。
2008年12月25日
無事、帰札いたしました。大阪は最高気温17度だったので、札幌の-5度とか言う寒さが身にしみます。順応すると言う事はすごいもんだな~。と純粋に人間としての機能に感心してみたり。帰宅後、すぐに飲み会に行きました。今日の「キタラのクリスマス」で札響とご一緒されるO曽根さんです。私はコンサートには乗ってませんが客席にいます。('▽'*)ニパッ♪飲み会の写真っていつも思うんですが、酔っ払う前に撮っておくべきですな・・・。といっても、普段も大して変わらないという話も・・・。↑左・打楽器のO垣内さん中・O曽根さん右・ステマネのT中M樹さん帰省中、ヴィーンに留学している時にすごく親しかった友人(女性)が、一人暮らしを始めたというのでお邪魔する事にしました。行ってみてビックリ。ウチの実家から歩いて5分もかからないくらいの所でした。本当に人との縁と言うものは・・・。こういう縁は大切にしていくべきなのだろうな。と痛感しました。こちらも、なんやかんや言って長い付き合いの人達。(大学の同級生)演奏会の写真です。大学卒業してちょうど10年になります。と言っても、私は27歳ですが。ピアノのT子ちゃん(右から2人目)とは、卒業旅行でヴィーン→ベネツィアに行きました。その時取ったパスポート(10年)がちょうど期限切れになります。あの時は、「結婚して苗字変わったら、パスポートってどうなるん?」「めんどくさいし、期限が5年のパスポートにしとこっか・・・。」「苗字変わっても、大丈夫らしいよ。パスポートって。」「あ、そうなん?じゃあ、10年のでいいよね。」なーんて言ってたなあ。うちら・・・。という話で盛り上がりました。10年経ってみて、そんな心配は要らなかった事が分かります。゚∀゚)・∵. ガハッ!! 今回は地デジの話になり、「絶対、テレビは自分では買わない!」とか言って盛り上がりました。3年後、こんな話も空しく響くのでありましょうか。゚∀゚)・∵. ガハッ!! おまけ大阪では雪を売ってました。Instant Snowと言って、缶詰に水を入れると、雪が出来上がるそうです。もちろん、本物じゃないよ。思わず、買ってしまいそうになりましたが、「札幌に行ったら、雪は捨てるほど、っていうか、捨て場所がないほどあるのだった・・・。」と言う事に気がついて、やめました。゚∀゚)・∵. ガハッ!! 追記今日はO曽根さんと札響の演奏会を聴きに行きました。O曽根さん、やっぱすごいです!一緒に飲んでる時は、ただのおもしろいおっちゃんだと思って飲んでますが、演奏聴いたら、惚れます。音の一つ、一つに意味があって、間合いにまで、色があるので、「惚れてまうやろ~~~っ!」っていう感じですが、飲んだら、やっぱり、おもしろいおっちゃんです。
2008年12月23日
昨日は「再会NOTE vol.2」にお越しいただきありがとうございました。年末の慌しい時期で恐縮でしたが、ほんとにご無沙汰を重ねているみなさまにお会いできて嬉しかったです。小学生の時のバイオリンの先生とか、昔お世話になった方とか、昔からお世話になっている方とか、アマチュアのオケに行ってた時のお仲間とか、(80歳のぴちぴちの紳士も来て下さいました)教えていた生徒ファミリーとか、そして、やはり大学の同級生がたくさん来てくれました。「再会NOTE」という題名は、私達3人が再会するという意味でつけたものでしたが、今回は特に、お客様との再会という意味も大きかったように思います。一緒に演奏会をした2人とは、大学卒業後も何かと交流してるのですが、こうやって演奏会を開くとなると大変なこともある分、残るものも多かったです。「思ひ出作り」ですな。私自身としては、勉強になる曲をしようと、レーガーの無伴奏という、実はすっご~~~~く難しい曲を弾いてみました。「そんなの、演奏会で弾くの?奇特な人だね。」みたいな事をびよら仲間からは言われたりもしましたが、色々、反省すべき点などもあって、これをバネに邁進していければ。と思った次第でございます。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。本当にありがとうございました。('▽'*)ニパッ♪
2008年12月21日
あやこ@実家みなさんこんにちは。 ('▽'*)ニパッ♪関西ってみーーんな関西弁しゃべるんですね~。久々に濃ゆい毎日です。゚∀゚)・∵. ガハッ!! こんなCMもあります。日本通販Kボタン押すと関西弁しゃべるそうです。「遊ばんか?」って・・・。犬にまで関西弁、しゃべらせるかっ・・・。さて、私はデジカメにはまっていた時期があったのですが、そういえば、最近持ち歩いてないなーー。と思い、一昨日、職場の風景を撮りました。しばしご覧ください。 ↑新聞を読む男(ホルンのI川さん。って言ってもストーカーのI川さんじゃないよ) ↑執事のA木さんと、テレビを見る男(ホルンのI川さん。以下同文) ↑いつもカメラを持ち歩いてる、よしくん(びよら) ↑ベタですが、相撮り Photo by Hitoshi Araki (カメラもA木さんのとても良いカメラです。)↑チェロの新人、もんちゃん。(本名は猿渡くんですがもんちゃんと名づけました。)休憩中にだいたいいつもバナナを食べてます。 ↑バナナゼリーの時もあります。「もんちゃん、かわいい~~。」って言ってたら、おばさんっぽいからやめなさい。と言われました。おじさんに。 Photo by Mikiko Oda↑新人と言えば、オケに大学の後輩ちゃん(左)が入りました。嬉しいです~~!!冨田麻衣子さんと言います。右は私。よろしくね。('▽'*)ニパッ♪
2008年12月18日
私が彼の視線に気がついたのは去年の冬だ。我が家は小高い山の中腹に位置しており、リビングから遠くに目をやれば美しい山波が見渡せる。少し視線を落とせば、ファミリー向けのマンションがあって、美しい景観の邪魔になっているとは言え、まあ、この都会の中で、これだけの景色をこの値段で手に入れるのは難しい。その日はいつものように仕事の帰りにスーパーで買い物をした。帰宅したばかりの部屋は冷え切っており、夕飯の食材を冷蔵庫に入れる前に暖房に火を入れ、カーテンを閉める。その時だった。そのファミリー向けのマンションの一室から、じーっと見ている彼に気がついたのは。微動だにしない彼。思いつめた様子の彼。最初は不快な思いをして、シャッとカーテンを閉めたのであった。夜になり、ふと思い出してもう一度、カーテンの隙間から様子を見る。なんと、そこにはまだ彼が微動だにせず立っている。彼はI川さんと言う。ことにする。もちろん、私は彼の名前を知らないので勝手にI川さんと命名する。考えてみたら、I川さんは可愛そうだ。I川さんは工事現場でバイトをしていた。不意の事故で腕を骨折し、今は自宅で何をするでもなくボーっと過ごしている。このマンションは親が老後のためにと買っていたマンションだが、両親は旅行先の中国で、観光バスが谷に転落し、あっけなく死んでしまった。そんな時からだ。I川さんが無気力状態に陥ったのは・・・。定職につく気もなく、アルバイトを転々としていたが、どれも長くは続かなかった。今回の工事現場の仕事だって、たまたま金がなかったのでやったまでだ。ため息をつくI川さん。「自分がここで死んだとして、気が付いてくれる人はいるのだろうか・・・。」孤独なI川さん。日本には1億2000人もの人がいるのに、自分を気にかけてくれている人はいない。毎晩食べるカップラーメン。そのカップの中で育てている金魚の「金ちゃん」だけが唯一の友人だ。愛と勇気だけが友達のアンパンマンとどちらが孤独であろうか。ふと視線を窓の外へやる。小綺麗なマンションのリビングが見える。幸せそうに見える一室。他人の部屋は全て、幸せが詰まっているように見える。ふとその部屋の住人が窓辺を横切った。かわいい・・・。そう思うI川さん。ボーっと見とれているうちに、その女性はびよらを取り出し練習を始めた。美しい・・・。そう思うI川さん。I川さんから見ると、完璧なセレブで高嶺の花である。その日からだった。彼女の様子を観察するようになったのは・・・。観察を始めて10日くらいたった頃だろうか。帰宅した彼女が、ふと自分の視線に気が付いた。硬直する彼女。目が三角になった彼女。慌てて、カーテンを閉めてしまった。怒った様子も美しい。何よりも、自分の存在を知る人が出来た。という事が一番の喜びであった。もう俺は一人じゃない。その日から、彼女の帰宅時間を書き留める日々が始まった。どうやら、彼女の生活は不規則だ。何の仕事をしているのだろう・・・。今、どこで何をしているのだろう・・・。そういう想像の一つ一つが、快感となっていく。彼女はそのうち、警察に通報するかもしれないが、それでも良い。とすら思える幸せな日々であった。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・I川さんは毎日、同じ様子で同じ場所に立っているので、そのうち、私は不振に思えて来た。いつもは気持ち悪くてすぐにカーテンを閉めてしまうのだが、思い切って、こっちからも良く観察してみた。I川さんには、首のくびれがほとんどない。というか、背が低すぎはしまいか。ジーッと細目で観察する私。見返すI川さん。そして、驚愕の事実を知り、私は言葉を失うのである。ストーカーだと思っていたI川さんは、なんと、スノーボードであった。窓に立てかけられたスノーボードであった。遠いので、それが人の顔に見えていたのだった。不覚であった。ああ。見間違えたぜ。I川さん。疑ってごめんなさい。注意I川さんに関する記述は全て私の妄想であり、実際のI川さんとは全く関係ありません。っていうか、I川さんなんて、そもそもいません。
2008年12月16日
最近、北海道新聞を取らせていただいてます。毎日、勉強になります。マンガが「ちびまるこちゃん」なので嬉しいです。('▽'*)ニパッ♪ほんとは、「まあ、ネットあるし、新聞はいらないな。」なーんて思っていたのですが、去る10月某日、札幌で「全国新聞大会」という全国の新聞社の方が集う会が開催され、札響が演奏するという企画がありました。O高監督のトークで場を和ませながらのコンサートでしたが、いきなり、「ところで、新聞、取ってますか?」と、舞台の上で私にマイクを向けられてしまいました。あまりの突然の事で、「あ・・・ああっつ・・・。は・・・・っはい・・・。取ってます。」と動揺を隠し切れずもウソをついてみましたが、「本当は?」と聞かれて、「取ってません。すいません・・・。」とついつい白状してしまったのありました。まあ、会場もうけてたし、ま・・・いっか・・・。゚∀゚)・∵. ガハッ!! と、いつものように、すぐに忘れていましたが、数日後・・・。いっつも大変お世話になっている北海道新聞で一番偉い人の中の一人である●影さん(仮名)にお会いした時、「新聞を取ってないなんて!」と散々説教を受けた挙句、新聞を取らされる羽目に・・・。いや、間違えた。新聞をとらせていただける事になりました。('▽'*)ニパッ♪←お愛想にぱ。なんと、●影さん(仮名)は、その客席にいらっしゃったのだそうです。ほんと、人生どこで、どんな落とし穴、いや何が待っているか分かりません。最近の道新の夕刊には札響の事が大きく取り上げられる事が多くて、私達「ノンノン・グループ」ノンノン・マリア弦楽四重奏団ノンノン・フェアリー弦楽三重奏団の事も大きく載せていただいたので、文化部の方々には大いに感謝しておる所でございます。('▽'*)ニパッ♪←本気にぱ今日、ぼんやりテレビCMを見てたら、私の大好きな俳優の堺雅人さんが出ていました。篤姫で家定をやってた人です。と言っても、篤姫は見ませんでしたが。私は2005年の大河ドラマ「新撰組」の山南敬介役が大好きでした。切腹のシーンなんて、もう・・・。山南さま~~、死なないで。私を置いて行っちゃやだ~~~っ!と号(┳◇┳)泣しました。山南切腹シーン萌え。それ以来、堺雅人さんの事は、山南さまとお呼びしてお慕いしておりますの。んで、そのCM見てたら、どうやら北海道新聞のCMで、も~っと良く見てみたら下の方に 「♪O高忠明指揮 札幌交響楽団」って書いてました。これ(BGM)はたぶん2006年に録音した「ドヴォルザーク8番、9番」のCDを使っているのだと思います。('▽'*)ニパッ♪と~っても嬉しいです。山南さまと一緒にCMに出られるなんて(と言っても、オケなのでどれが私の音かは聴き取れませんが、そんな細かい事はどうだって良いのです。はい。)プロフィールに「北海道新聞のコマーシャルで山南敬介と共演」って書いてもいいですか?´3`)ウフ山南さまは、「自分のペースを持ってる人」にすごく憧れるんですって。きゃー。私も自分のペース、持とうっと。明日から・・・。゚∀゚)・∵. ガハッ!! さあさあ、みなさんもここで萌えてください。北海道新聞のHP
2008年12月13日
I澤さんに会ったのは、札幌駅にあるN航ホテルであった。N航ホテルと言うと、私のような小娘にとったら日頃寄り付く事の出来ない高級な場所なので、ロビーに入った時点から、緊張のあまり背筋がピンとする。思わず、ちゃんと服を着ているか。いや、ちゃんとした服を着ているか、窓ガラスに映る自分をチェックするのであった。「36階にいますから~。」と、M子ちゃんから電話をもらい、少し慌ててエレベーターから降りたとき、そこにいたのがI澤さんだった。「あ、今日はよろしくお願いします。」と言った私に気が付きつつも、完全に無視したI澤さん。私の方など一瞥もせず、私は透明人間となった。多少、びびった。この日は、小さなパーティーでの演奏を依頼されていた。I澤さんは、そのホテルの「宴会部門・アシスタントマネージャー」といういわゆるキャリアウーマンで、たぶん、40歳から45歳くらい。髪型は、ヒラリー・クリントンカットで、きゅっと引き締まった足首や足元に、何のスキもない。さまざまな打ち合わせや、こちらからの相談に、「いや、そんな事聞いてません。」「無理です。」ときっぱり言い続けるI澤さんに、あまり良い印象を持てなかったが、やはり、一流のホテルなので、下々の意見などは、聞くに値しないのであろう。と、引き下がる。その後もI澤さんは、私や一緒に演奏していたM子ちゃんを無視し続け、私の発言に、「ふっ・・・。」と鼻で笑ったりし続けた。M子ちゃんはそのうちブルーになって行き、私も危うく、精神的に乱れてしまいそうになったのである。いかん。いかん。本番前に心も体も良い状態に持って行くというのは案外難しく、私は、常に気持ちのコントロールを最重要課題としている。たぶん・・・。私は足りない頭でこう考えた。I澤さんは女性ながら、男と対等に仕事をしているキャリアウーマンだ。服装から演奏から人間性に至るまで私の全てを観察してから、自分と話をするに値する人間かを判断するのであろう。考えてみたら、I澤さんは可愛そうな人だと思う。きっと、この立場まで登りつめるのに、どれだけの犠牲を払っただろうか。邪魔者は蹴落とし、強い者には媚びる。手段は選ばない。女がこの業界で生き延びるのには知恵と度胸がいる。人をもはや信用できないI澤さんの周りには敵だらけ。しかし、敵がいるからこそ頑張れる。「仕事がデキて、美人でスタイルも良い自分に敵がいないわけがあろうか。」そうI澤さんは考えている。仕事が終わり帰宅して、クタクタの体に鞭打ちながら肌のケアをする時、I澤さんは、はぁ・・・。と深いため息をつくのである。「私の人生って、何なんだろう・・・。」思えば、この数年間、仕事一筋に走り続けて来た。後ろを振り返る時間すらない。犠牲を犠牲とも思わず、これで良いのだと自分に言い聞かせる日々であった。I澤さんにはたぶん、20歳くらい年上の彼氏がいる。彼氏と言うよりは愛人と呼ぶに相応しく、彼には家庭もある。そんな彼に不満を持ちつつもI澤さんはついつい、「今は仕事が楽しいから良いのよ。これで。」と地元の友達などに言ってしまうのだ。強気な笑顔を見せる事も忘れない。素直になれないI澤さんと、そんなI澤さんの気持ちに気付きながら、気付かないふりをし続ける、ズルイ年上の彼。もちろん、若い頃には世間的に見て、可もなく不可もない優しい彼がいた。結婚を申し込まれたことだってある。それでも、I澤さんは仕事を優先し続けて来たのだ。そこに、後悔の2文字はない。あ、そうそう、忘れてはいけない。I澤さんには男にだらしない母親がいる。「私は男に頼らず、むしろ男を利用してやる。」と子供の時から心の中で誓い続けて生きて来たのはその為だ。無論、口には出さない。たまにかかってくる母親からの電話は全て金の無心で、I澤さんは軽蔑しながらも、毎月、振込みを続けている。実は、自分が情けなくなる時はそんな時だ。I澤さんは強い。しかし、強さと脆さとは紙一重で背中あわせ。硬く乾燥した粘土ほど、壊れやすい。ピンクのドレスを着て会場に来た私を、I澤さんはスッと見て見ぬ振りをした。私の体に付く、無駄な贅肉を見逃さなかったに違いない。「ふん、だらしない・・・。」そう思うI澤さん。そう思う事で、自分を磨き続けてきたI澤さん。私は考える。もし私が成長して良いオンナになったなら、きっとI澤さんは私にきちんと挨拶するようになるだろう。I澤さん、きっとあなたの名前は忘れません。次の日、私はとある企業の営業の人とお話する機会があった。なんとなく話が弾んできた辺りで、「いや~、実はね、昨日N航ホテルに演奏しに行って来たんですけど、そこの、アシスタント・マネージャーの女性がね・・・。」と私が切り出すと間髪いれず、「あ、もしかしてI澤さん?」と、その方は突然、声を荒げた。「そのI澤が、やたら愛想悪くて、融通利かなくて、仕事できないって話じゃないですか?」と相手は言う。もはや、呼び捨てだ。「え?仕事出来ないの?I澤さんが?」「いやー、実は会社の100人規模の宴会に使う予定なんですが、まず打ち合わせの時間に遅れてくるでしょ?んで、名刺忘れたって言うんですよ。営業失格ですよね。さらにね、なんでもかんでも、「あ、それは出来ません。」とか言うし、忘年会なのに、新年会プランで予約されててね~~~。忘年会を新年会ですよ~~!んで、1度も笑わないでしょっ!ニコリともしないでしょ?ありえますか?」言葉を失ったのは私の方だった。確かに、私達との仕事もちょっとした行き違いがあったのだが、I澤さんはデキル人だからミスはこちらにあるのだ。と私はてっきり思い込んでいた。「いやー、実際、会場変えようかと思ったんですよ。彼女の不手際、言ってったらキリないんですよね。」と、その営業担当の男性は言い、I澤さんに対する不満は留まる事を知らず、「なんで、愛想も悪くて仕事もデキナイI澤さんがあの仕事をしてるのか。」と議論は深まって行ったのであった。いやー、ちょっと一目置いていたのに、失望させられた。見損なったぜ。I澤さん。「デキル人と言うのは人間的にも優れている人が多い。」ということだけが、唯一、納得のいく結論となったのであった。注意I澤さんに関する記述は全て私の妄想であり、実際のI澤さんとは全く関係ありません。また、N航ホテル、I澤さんという固有名詞も仮名です。
2008年12月11日
今日は小学生用の音教と言われるコンサートだった。もともと小学校の低学年あたり、人間になりたてほやほやの子供達の様子を観察するのは好きなのだが、今日はいつも以上に感慨深く見たのであった。というのも、実は最近昔の生徒から葉書をもらった。私が学生の頃、大阪で教えていた男の子からだった。当時、私の生徒達にはなぜかやんちゃな男の子が多くて発表会は、運動会だった。しまった・・・。運動場を借りるべきであった。と毎回反省した。レッスンも、センプレ運動会だった。私も若かった・・・。゚∀゚)・∵. ガハッ!! そんな可愛かった小1の男の子がもう中学3年生になったらしく、修学旅行で札幌に来るという。「もし、時間があったら連絡ください。」と書かれていて、正直戸惑いを隠しきれなかった。毎年その子がくれる年賀状には、「言われなくても僕は元気でやってます。」みたいな憎まれ口を一言だけ書いてよこすので、毎回苦笑していたのだが、今回は、学校の事、部活の事、バイオリンの事なんかが丁寧な字でびっしり書かれていて、携帯の番号まで書いてある・・・。オトナになったのね・・・。(´;ェ;`)ウゥ・・・携帯まで持ってるなんて・・・。ショックであった。嬉しいのとショックとがないまぜになり、なんとも複雑な思いであった。正直なところ、子供のままでいてくれたら良いのに。と思わないわけでもない。だから、今日もな~んとなく会いに行くのが嬉しいような憂鬱なような、複雑な思いでいたのであったが、まあ、こんな機会も滅多になかろう。と、滞在していると言う、「定山渓●ューホテル」へと向かったのであった。派手なロビーに入ったとき、向こうから真っ黒に日焼けした男の子がやってきて、「こんにちは。」と言う。印象としては、大きくなったな~~。という感じだけど、まだ大人になり過ぎていなくて、ホッとした。笑った前歯が昔と一緒だった。その後、ロビーの喫茶店で1時間ほど雑談した。声が低くなってしまったのはしょうがないとして、背が伸びてしまったのもしょうがないとして、顔もちょっとキリッとしてしまったのもしょうがないとして、まあまあ、素直なまま大きくなったようで、よしとする。昔から、よくしゃべる子だったけど、今日も、学校の事とか、勉強の事、部活の事、家族の事を一生懸命話してくれた。「親がゲーム禁止って言うねんけど、実は隠し持ってるねん。えへ。」とか、「勉強だけやったら、おもしろくないやん?」とか、「たまに買い食いする。」など、その世代特有の本音を聞くと、ほお・・・。この子もスクスクと成長したの~~。と、なんとも嬉しい気持ちがした。そして、「これからもバイオリンは続けて行こうと思ってるし。心配せんといて。」みたいな事まで言ってくれたのであった。(´;ェ;`)ウゥ・・・先生は、嬉しい・・・。そんな風に油断した私に、「で、先生って結婚したん?」(=◇=;) ギクッ闇討ちゴメン!であった。まあ、そんなこんなで、最後にはきちんと、「ありがとうございます。」と言ってくれて、あ~、昔はレッスンが終わった後、「ちゃんとありがとうございました。って言って!」と言っても、生徒「あ~い。ありがとうごにゃごにゃ・・・。」私「あん!?も一回言え!」生徒「゚∀゚)・∵. ガハッ!! ありがとうごにゃごにゃ・・・。」なんて言っていたのになあ・・・。なーんて思い出しつつ。帰り道、その子の思い出と共に、この数年間、彼があれだけ成長した時間を私はいかに過ごしたのだろうか。と、自分の過去を振り返る良い時間であった。帰宅後、今日の彼を思い出そうとするのだが、どうしても、思い出すのは小学1年生の彼であって、私の中では、どうやってもそこで止まってしまうのであった。彼が思い出すのも、やはり20歳そこそこのピチピチの私であってくれたら・・・。と、願いつつ・・・。無理?゚∀゚)・∵. ガハッ!!
2008年12月08日
うかうかしておったら、いつの間にか師走になってしまつた。いかんいかん。毎年、なぜか気ぜわしい季節なのだが、そのくそ忙しい時に、忙しさを倍増させるのが、クリスマス。だと思います。12月1日あたりから、クリスマスのイルミネーションなどでうかれ始め、12月26日に慌ててそれを片付けて、1週間後にお正月でまたうかれなくてはなりません。12月から1月頭まで、ほとんどセンプレうかれ状態。そもそも、クリスマスと言うのは、「キリストの生まれた日」だと信じていたのに、実際のところは、(´・ノω・`)コッソリキリストの生まれた日なんて誰も知らないので、誰かが、「やっぱ冬至のあたりでええんちゃう?」(←太陽の神を祭る日だったから)とか言って、勝手に決めちゃったのだそうです。歴史至上、これを上回る捏造があったでしょうか。あのサンタが着ている衣装は、コマーシャルやってたコカコーラが決めちゃったのだそうです。つまり、提供が「コカコーラ」ではなくって、例えば、「読売グループ」だったら、オレンジのウサギだったかもしれないし、マクドナルドだったら、大きなMを胸にくっつけてたかもしれませんな。って、私達、完全に踊らされてる?このくそ忙しいのに・・・。今年は、そ~んなくそ忙しい時期に個人的なコンサートもするので、周りの方にまで、忙しさをふりまきつつ・・・。クリスマスの日程(キリストの誕生日)を決める時に、ひとこと、私に相談して欲しかった!私の青春時代のクリスマスはだいたい仕事をしていた。たとえ、とびきりのオトコ前から、「クリスマス、何してんの?」と尋ねられた事があったとしても、なかったとしても、「ん?仕事。」と答える不遇な日々であった。涙の日々であった。いや、まあ良いんですのよ。七夕だってひな祭りだって同じだし・・・。明日は、札響の定期演奏会です。ほんとは、このことを中心に書こうと思っていたのですが、長年の恨みつらみが溜まっていたクリスマスについて書いていたら、完全に日が暮れてしまいました。゚∀゚)・∵. ガハッ!! 明日はラヴェル特集です。個人的には「ラ・ヴァルス」が好き。最初の静かなあたりで、心臓の鼓動らしき物が聴こえます。CDでは聴き取りにくいのですが、生だと聴こえると思います。んじゃ、また明日。キタラで会いましょう。
2008年12月04日
円山動物園のシロクマくん、本当は、オスではなくて、メスだったそうです。ツヨシくんの方は5年間も間違えられていたなんて!円山動物園HP
2008年12月01日
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