CAPTAINの航海日記

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2006.09.24
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カテゴリ: 早朝散歩
休日恒例となった(?)「奥州街道早朝散歩」。回を重ねること、8回目となりました。
今回は、 前々回 の終点・二本松を出発して、本宮町内を目指します。これまた恒例の(笑)桑折発5時42分の始発電車に乗り、6時29分、二本松着。福島~郡山間では一番乗降客の多い二本松駅だけあって、早朝にも関わらず、駅構内には結構お客さんがいたのが印象的でした。
駅から200メートルほど歩くと、もう奥州街道です。街道沿いの街では「街道沿いの運送業者の仕事がなくなる」といった類の鉄道忌避伝説がしばしば聞かれますが、東北本線に限って言えば、それは史実ではありません。二本松、福島、桑折、白石、大河原… これまで私が訪れた東北本線の駅のうちその開通と同時に開業した駅は、ほぼ例外なく、宿場町の至近に設けられています(松川だけが例外)。今回訪れる本宮もその例に漏れず、宿場町の真ん中に駅が設けられています。
二本松市街西部の松岡、若宮の町を抜けると、奥州街道は緩やかな登り坂にさしかかります。左手には東北本線。今回のルートの大半では、東北本線が寄り添うことになるはずです。他地域だと宿場町以外では両者が全然違うルートを走ることが珍しくないのですが。
また、今回のルートのは、もちろん奥州街道ではあるんですが、その大半は、県道須賀川二本松線にもなっています。二本松市街地の少し南から須賀川市南部にかけての奥州街道のルートは、ほぼこの県道と一致するんです。その点ではわかりやすいルートではあるんですが、 南福島から清水町宿に抜けた時 のような意外性とかワクワク感が減殺された格好です。
その須賀川二本松線に入ってから1キロほど歩くと、杉田の集落に入ります。奥州街道の宿場町でもあった集落なんですが、ここは少し変わっていて、集落の真ん中を東西に横切る杉田川を挟んだ北と南の集落が日によって交替で宿場を務めていたとのこと。従って、さほど規模は大きくない集落ですが、かなり長い区間にわたって街村が続きます。
集落を出外れると、また登り坂。分水嶺に差し掛かるところで右側の眺望が開け、安達太良山の姿を見ることができます。前々回は曇天模様だったため姿を見ることができなかった安達太良山ですが、今日は快晴。頂上から裾野までハッキリと見えます。名山に相応しい姿ですが、それも「ほんとうの空」の演出があってこそなんだと実感します。

その姿勢については何も言うことはありませんが、村内の奥州街道の整備状況、これは明らかに劣悪です。なにしろ歩道が殆どないんですから。旧道とはいえ自動車の通行量は少なくなく、側を通られる度に肝を冷やしました。まぁ、ここの道の管理者は県だから村に文句を言っても何の解決にもならないでしょうが…
ただ、沿道の景色は、さほど悪くはありませんでした。南福島から延々と続いてきた勾配の連続が尽きて田園風景となり、田んぼには黄金色に実った稲穂。そして遠景には安達太良山と、よくある日本のイナカの風景が展開します。田んぼの真ん中には東北本線の線路も見えていて、何両も貨車を積んだ貨物列車が通過していきました。
30分ほど歩くと大玉村を通過。本宮町に入ります。町内に入ってしばらくは大玉村に比べて人家が増え田んぼが減る程度の変化しかなく、しかも引き続き歩道がないためますます歩きにくい状況でしたが、中心街に近づくにつれ、道幅が広くなり、商店が増え… と徐々に「町」ではなく「街」らしくなっていきます。現在本宮町は東隣の白沢村と合併交渉が進んでおり、近々福島県内13番目の市「本宮市」が誕生する予定です。
また、本宮の特徴は、市街地のすぐ側を阿武隈川が流れていることです。奥州街道を軸とした福島県中通りは阿武隈川の流域ということになっていますが、実は宿場町のすぐ側を阿武隈川が流れているケースは、驚くほど少ないんです。福島とこの本宮、あと郡山の南の笹川(安積永盛)と県南の白河ぐらいでしょうか。本宮の場合は三春やいわき市平とを結ぶ岩城街道の分岐点でもありましたから、川を渡る人々の数も多かったものと推察します。
磐梯熱海、猪苗代を経て会津若松へと至る会津街道との分岐点が本宮の南の街外れで、その先は再び田園風景が続きます。そんな中で目立つのが、工場の数々。奥州街道の西側を走る国道4号線沿いにもソニーなどいくつかの工場がありますが、奥州街道沿いにもパナソニックの工場があり、規模では決して負けてはいません。これらの工場進出は本宮町の財政力強化にも繋がっている模様で、本宮町の財政力指数は、確か中通りの市町村でも指折りの好数値(0.7ぐらいかな。殆どの市町村は0.4以下だから、かなりいい方)だったと記憶しています。
そうそう、本宮の企業で一つ思い出しました。パナソニックの工場の少し北側、奥州街道からちょっと脇に入ったところに、今福島県政界を騒がせているスーツ会社がありました。一応、書いときます(笑)
話をパナソニックに戻すと、工場から少し先に、五百川という川が流れています。この川を越えるといよいよ郡山市に入りますが、今回はここで散歩を打ち切り、近くにある五百川駅から電車に乗って、帰宅することにします。
五百川駅のすぐ近くにも、アサヒビールの工場があります。さすがは工業都市本宮です。ところで、鉄道路線の近くのビール工場といえば、宮城県名取市のサッポロビール工場や同じく宮城県仙台市宮城野区のキリンビール工場にみられるように、貨物側線があるのが常。電車が来るまで時間があったのでちょっと探してみたんですが、それらしきものも、また跡も、見つけることができませんでした。

最後に、福島駅を起点とした目安表を、ここに記します。ただし、これは私の脚によるものであり、決して標準的なものではないことを、お断りしておきます。

【出発地点を福島駅とした場合】
30分後 福島市太平寺 オークラボウル前

1時間30分後 福島市金谷川 福島大学正門前
2時間後 福島市松川町 松川町バス停前
2時間30分後 二本松市吉倉(場所を特定する構造物等なし)
3時間後 二本松市油井 ベイシアスーパーセンター安達店入口付近
3時間30分後 二本松市竹田 家具の町竹田坂

4時間30分後 二本松市杉田町 杉田橋(杉田川)
5時間後 大玉村大山 セブンイレブン大玉大山店前
5時間30分後 本宮町中條 本宮郵便局前
6時間後 本宮町仁井田 五百川橋北側(五百川)
(五百川橋北側~五百川駅 約13分)





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Last updated  2006.09.26 01:20:26
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