CAPTAINの航海日記

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CAPTAIN @ Re[3]:福島県、2040年の県立高校(執筆予告)(05/08) >情報提供さんへ この話題、当ブログで…
2023.11.14
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カテゴリ: 企画モノ




【青森県】
◎各地域の合格力(‰)
 東青1.80 中南1.82 三八1.66 西北1.13 上北0.73 下北1.03 県合計1.49
◎コメント
 青森県の国公立大はすべて青森市以西の津軽地域に所在し、その影響もあってか合格力も津軽>南部となります。特に弘前大を擁する中南地域は非県庁所在地としては屈指の合格力を誇ります。南部でも三八は1.66と高い合格力となりますが事実上経済圏を共有する上北と合算すると合格力は1.29まで下がり、やはり国公立大地元不在の影響が響く形になります。なお、県全体としては、人口に対する国公立大定員の多さゆえか、合格力は東北6県で最も高くなります。

【岩手県】
◎各地域の合格力(‰)
 盛岡1.84 県南1.12 沿岸1.31 県北1.40 県合計1.45

 岩手県の国公立大はすべて盛岡地区に所在するため、盛岡地区の合格力が突出する形になります。しかし、それ以外の地域も健闘しており、特に沿岸、県北の両地域の合格力の高さが光ります。すべての地域で各市の代表校がしっかりと進学校の役割を担っているのが特徴で、卓越型大学クラスの大学への合格者は少ないものの各地の国公立大に確実に合格者を輩出しています。その一方で、各市の二番手校以下の高校の大学合格実績がガクッと落ちる傾向があり、特に人口が多い市が連なる県南は割を食っている印象もあります。

【秋田県】
◎各地域の合格力(‰)
 県北1.18 県央1.48 県南1.42 県合計1.40
◎コメント
 秋田県の国公立大はすべて県央地区に所在しますが、その県央地区と並び立つ合格力を県南地区が叩き出している点に、秋田県の大きな特徴があります。県南地区は地区内全域に進学校が点在しますが、とりわけ横手高校の存在感が大きく、人口10万人未満の都市に所在する高校としては破格の国公立大合格者数を誇ります。また、横手市は、横手の他にも横手城南、横手清陵学院と二桁の国公立大合格者数をマークする高校を複数擁しており、「高学力県・秋田」を支える存在と言えるでしょう。

【山形県】
◎各地域の合格力(‰)
 村山1.26 最上0.75 置賜1.33 庄内1.03 県合計1.18
◎コメント
 思ったよりも合格力が伸びなかった印象です。県内に東北芸工大や東北公益文科大といった公設民営の私立大が多い点や、山形県を代表する国立大の山形大が村山、置賜、庄内に分散してキャンパスを設けているタコ足大である点が、微妙に影響している可能性があるかもしれません。なお、合格力が最も高い地域は、公設民営の大学が所在せず山形大で最大の入学定員を擁する工学部のキャンパスが所在する置賜。県都・山形市を擁する村山は、仙台市内の私立大にも通学可能なロケーションも影響してか今年は置賜の後塵を拝しています。


◎各地域の合格力(‰)
 南部0.42 仙台都市圏1.17 北部0.87 東部0.52 県合計0.99
◎コメント
 これまで見てきた各県に比べて合格力は著しく劣るものの、各地域の数値を並べてみると、仙台都市圏が突出して高くなっています。また、南部、東部と仙台への通学がしやすい地域の順に合格力が低いことから、これらの地域の合格力は高校入学の時点で仙台都市圏に吸収されている可能性があります。それでも仙台都市圏および宮城県の合格力が低い背景には、地元国立大の東北大が難関であるため既卒合格がかなり多くなること(今回の合格力は現役合格者数のみが集計対象)、また他県に比べて地元私立大の影響力が強いことなどが挙げられます。

【福島県】

 県北1.11 県中1.17 県南0.76 会津1.01 相双0.71 いわき0.73 県合計0.99
◎コメント
 宮城県同様、合格力は東北地方で最低レベル。しかもその中で最も合格力が高い地域は、国公立大が所在する県北や会津ではなく、県中でした(ただし、実質県中の影響圏下にある本宮市、大玉村を県北に組み込んだことによる数字のマジックの側面はある)。なお、県中以外の国公立大が所在しない地域は、いずれも揃って0.7台と低迷しています。特にいわきの合格力は中核市としてはかなり低いと言わざるを得ず、少子化が進む中で実現が非常に困難だとは思いつつも、地元国公立大の新設を強く訴える必要性を痛感します。


現代日本の地域格差 2010年・全国の市町村の経済的・社会的ちらばり [ 蓮見音彦 ]





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Last updated  2023.11.14 21:10:10
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