レジナルド・ヒル ハヤカワポケットミステリ1412 ☆☆☆☆☆ 図書館で借りた本。短編集。「パスコーの幽霊」「屋根裏のトランク」「リオデジャネイロの講演」「女権拡張論者の災難」「スノウボール」「脱出経路」「ダルジールの幽霊」このうち「~幽霊」というタイトルの巻頭と巻末は「ダルジール警視と4つの謎」所収で読了のためこちらをどうぞ。 「~幽霊」2作以外はダルジールシリーズではないのだった。特に面白かったのは「屋根裏のトランク」と「脱出経路」。どちらも意外な(奇抜な?)結末で楽しめる(^_^)。 またヒルは結構「女権拡張論者」に甘い、というかなんと言うか…。パスコーの妻エリーはWRAG(The Women’s Rights Action Group)なんてのに入って活動してるし。彼らの同性から見てもちょっと賛同しかねる面と、したたかさを双方上手く描写している(^_^;)。 また、日本語版だと「ダルジール」に表記が統一されているが、作者ヒルの指定した読み方が実は「ディーエル」だった。。。と判明するのがこの作品。本文中は削除されてしまっているが、訳者あとがきのよると実際は「パスコーの幽霊」第三章に’Pascoe regarded the gross figure of his boss, Detective Andrew Dalziel (pronounced Dee-ell, unless you wanted your head bitten off)~括弧部訳(もし頭を食いちぎられたくなければディーエルと読む)という一文があるそうだ。 シリーズ通巻6冊目、1979年イギリス初版である。ここでこんなこと書くってヒルも意地が悪いよなあ。。。ネイティヴならともかく、日本人にはちょ~っと分からんぜよ。訳者の方も気の毒に…。