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March 18, 2005
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カテゴリ: ミステリ(日本)
内田康夫

☆☆☆☆☆
 浅見光彦シリーズ。隠岐にはずっと行ってみたくて、それで読んでみた。このシリーズは実を言うとミステリとして読むより、現地の描写(つまりは旅情)が好きでよく読んでいる。ついでにいうと、TVだと浅見光彦も結構好きなのだが、小説で読むとなんだか好みじゃない。
 が、この作品に限っては、旅情もよかったが、設定がかなり好み。死んだはずの人間だの、戦時中の極秘作戦だの、後鳥羽院と定家のかかわりだの、気骨のある学者先生だの…。謎解きとしても面白いとは思うが、あれ、ココはどうなったの?という所があるんだな(^_^;)。ま、いいんだけど。
 あとがきで著者がプロットを立てずにストーリーを書いていく、と告白(=言い訳?)しておられたが、確かに読んでみると、そんな感じがしないでもないが、それはそれで、作者の作為が透けて見えるよりはいい。が、最後の最後で「やられたっ!」というのはないだろうな。おそらく、その創作法と対極なのがレジナルド・ヒルだろう。彼の場合、読者には分かる仕掛けが施されていて、それが毎回の楽しみでもある。
 私の場合、謎解きよりもまずネタや設定に興味を覚えるか、登場人物に惹かれるかどうかなので、どちらでも楽しめればそれでいい。

 浅見のシリーズは観光ガイドを読むよりアプローチの仕方が好みなので、いってみたい場所や好きな場所を舞台にした作品があったら、また読んでいこうと思う。





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Last updated  March 19, 2005 12:48:36 AM
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