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March 2, 2006
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カテゴリ: ミステリ(日本)
仔羊の巣

東京創元社 四六仮フランス(簡易上製)
☆☆☆☆☆
 「青空の卵」に次ぐ第二作目。「野生のチェシャーキャット」「銀河鉄道を待ちながら」「カキの中のサンタクロース」の三篇の連作集。この小説は一話一話に登場した人物が繰り返し出てくるのがイイ。個人的には前作に第二話で出てきた盲目の美青年塚田基と歌舞伎役者安藤純が好きってあたりに己の本性を痛感させられるが…。
 だが、この巻にきて、そろそろ鳥井の坂木への依存具合が少々鼻につきだした。まあ、この二人の場合相互依存だから、それより更に度合いは少ないが、坂木もね。。(苦笑)が、まあそれは幸い「野生のチェシャーキャット」だけで感じたのでよかったが。
 今回も日常的な謎を鳥井が解いていく。この男、自分は坂木を媒体にしないと他人とのコミュニケーションが少々危なっかしいのだが、そのせいか、コミュニケーションの齟齬となっている謎の解決を見つけ出せる能力がある、ということで探偵役になっている。足りない部分を補う能力かもしれないなぁ、これって。。。(そういえば、そんなことも前巻にあったっけか?)
 とはいえ、やはりこの作品の主人公、坂木の性格に反映されているような、ほんわかとしたムードが好きだ。確かにこの二人は相互依存だけど、それでも周囲に人が集まるのだから、それはそれでいいような気がする。。
 また、今回、ちょっと著者にシンパシーを感じたのは、地下鉄や鉄道が好き、と書いてあるところ。私も地下鉄は沿線に住み、通勤に使っているせいもあるが愛着がある。以前、携帯ストラップが発売された時は、通勤に使っている線のストラップ買って、定期入れのストラップにしてたし(笑)いまも、時折、地下鉄のクッキーを見かけたら買ったり、やはりいつも使っている線のチョロQを見たら欲しくなったりしているのだった。なので、地下鉄の資料がないというのは、結構さびしく感じた。
 けれど、なんとなく通勤に使っている地下鉄に愛着を持っている人は多いだろうが、身近すぎて、その愛着を掘り下げる気にならないのかもしれないな…。





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Last updated  March 3, 2006 01:50:05 AM
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