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May 13, 2009
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カテゴリ: ミステリ(日本)


講談社ノベルス
☆☆☆☆☆
 短編3つに中編が1つからなる。どれも、刀城言耶が出会った、ちょっと聞いただけでは怪異譚のようだが、彼が聞いているうちに(ちょ~っとアクロバティックな気もするけど…)別の解釈を施し、ミステリでいう解決に導いていく。
 前の蛇棺葬のシリーズよりは怖くないが、結構建物の描写が多く、見取り図が欲しい時も多い。また、この作品では、刀城と父親の関係や先輩の阿武隈川烏との関係も結構興味があるところなのだが、いつもは、口数が多くて煩い女性編集者との会話が多い。まあ、それはそれで面白いが、個人的にはこの編集者が男だったらなぁと思わないでもない。「昭和の名探偵」と呼ばれているという父親との対決が見たいけどな。
 この本は場面の描写がとても細かく、結構読み終わるのに時間がかかったが、読み応えはたっぷりあった。最後の中編、表題作の兄弟の成長した姿が読みたいなぁ…。あと、 割と普通の(?)ミステリっぽい 展開になったのが、「隙魔の如き覗くもの」だった。このシリーズはいつも怪異な建物や舞台設定の描写で一杯一杯の感があって、登場人物間のやりとりの描写まで手が回っていない感じがあるが、そのあたり、もうちょっと描写されてるとうれしいなぁ、特に父親や阿武隈川とのあたりが。まあ、わざと著者が避けてるのかもしれないけどね…。


 どーでもいいが、これで読み終わって感想書きをサボっていた本はなくなった。やれやれ。一時は三冊ためこんでいたのだ。

BGM: Radio Lusitania~最近ハマっているポルトガルのネットラジオ局。





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Last updated  May 14, 2009 01:08:27 AM
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