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November 29, 2009
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カテゴリ: ミステリ(日本)

Dの複合改版
松本清張
新潮文庫
☆☆☆☆
 う~ん、浦島・羽衣伝説と事件を絡めた…というが、私はちょっとしっくりこなかった、色々と。
 売れない作家の伊瀬が旅行雑誌の編集者に提案され、この二つの伝説とその縁の地を巡る記事を書く、というところから話が始まり、取材する先々で妙な事件が起こっていくというストーリー。
 取材や事件の関係者っぽい人に会うため、色々な地域を旅するので旅情ミステリとしては面白い。しかしな~んんか胡散臭い人物が出てきたりするので、最後にあまり驚きはなかったし、しかも私が嫌いな結末パターンだし…。
 私があまり熱心に読めなかった理由に登場人物にあまり引力を感じないせいだと思う。実は今まで読んだ「ゼロの焦点」「点と線」もどちらかというとそんな感じだった。また、身近に清張の熱心なファンがいて、私が何か別の最近のミステリを読んで面白かったというたびに「そんなの清張にある」「清張の二番煎じ」と言うだけでつまらなかったのだが、確かにそうなのだ…。ただし、この作品あたりだと、現代のミステリの方が登場人物や展開・演出に工夫があって面白いと思った。(今別の作品を読んでいて、そちらはまたちょっと違う感想を持っているが)あっという間に読めてしまうのだが、この内容でそうしようと思うとどうしても色々省かなければいけないことが出てくるのだろう。
 この作品も今となっては「歴史風俗小説」という感じかなぁ…。歴史ミステリや登場人物の描写にも力を入れたミステリをたくさん読んだあとで期待して読むと裏切られるかも。





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Last updated  November 30, 2009 03:42:40 AM
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