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June 26, 2010
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テーマ: 本日の1冊(3712)
カテゴリ: 日本の小説
鬼を斬る

鬼を斬る

価格:400円(税込、送料別)



祥伝社文庫
☆☆☆☆☆
 何年か前に「中編小説の愉しみ」というシリーズの一環で出た本。別の作品を読んだ記憶がある。そして、この作品、タイトル通りの内容ではない。
 明治初期の日本。まだ江戸時代と変わらない生活を送る奈良県吉野の村に架橋を監査する役人として赴いた士族崩れの立花はそこで、幼女誘拐殺人事件に遭遇する。幼女の首を持つ鬼を見たという目撃もあるというのだ。立花は、地元の歴史・伝説を収集している朱雀男爵と知り合う。彼から神武東征に関係する記紀の記述と神道の神との相似点などを聞いて日々を過ごす。さらに、立花に対する村の対応は過分なまでであった。さらに、地元の呆けた老人から不審なことを訊かれたりもする。
 この人の代表的なシリーズをちょっとだけ読んだことがあるのだが、そのシリーズの主人公の祖父(だったっけ?)がこの作品に出てくる朱雀男爵だそうだ。神武東征と神道の神に対する朱雀男爵の見解や、廃仏毀釈の影響を受けた廃寺の僧侶の描写は面白かった。





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Last updated  June 27, 2010 10:07:59 PM
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