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December 21, 2012
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テーマ: 本日の1冊(3712)
カテゴリ: 日本の小説
遠く空は晴れても約束の街1 / 北方謙三【中古】afb【10P22Nov12】
【中古】 たとえ朝が来ても /北方謙三(著者) 【中古】afb
【中古】 冬に光は満ちれど 約束の街 (3) / 北方 謙三 [文庫]【あす楽対応】
北方謙三
角川書店 四六上製&文庫
☆☆☆☆
 ブラディドールシリーズとの結合待ちで読み始める。1の主人公はソルティこと若月。2の主人公は波崎(はざき)、3の主人公は山南。舞台になっているのは、昔ながらの田畑を切り開いて村から不自然なまでに南欧風の高級リゾート地になった「この街」。この街は隣のS市と長いトンネルで結ばれることにより、東京や大阪への道路も便利になったという地方都市だ。若月はかなり高級そうなホテルで観光を主とした船会社を経営。波崎は調査員で、自分を置いて逃げた相棒を追ってこの街にやってくる。山南も自分を育て、そして相棒となった年上の殺し屋を探してやってくる。
 正直、若月・波崎が主人公の巻は登場人物顔見せという感じだ。この二つの巻では、この街を何世代にもわたって支配してきた久納(くの)一族の長老も名前だけの存在感でその腹心の水村が不気味に出張ってくるだけだ。私もあまり面白いとは思わなかった。特に一巻は若月がブラディドールの主人公川中に較べて単純だし、彼がよく行く酒場のバーテン宇津木や若月の部下もどうも前のシリーズと重なって、二番煎じの感が強かった。ストーリーも地元のヤクザとの小競り合いだ。
 波崎の巻ではもう少しストーリーが面白くなってくるが、それでも何となく地味。でも、この巻あたりから、久納一族の内部が分かってきて、これがかなり面白そうになってくる。
 そして、山南が登場する。この巻から私はようやく読み応えを感じた。この巻でついに、このシリーズの黒幕のような「姫島の爺さん」こと久納義正が登場する。そして、この久納の爺さんと山南の師で相棒だった市来がいい味を出している。
 このシリーズの最初は、ブラディドールの主人公達との違いを書き出そうとしたのだろうが、久納義正を出すまで、方向性が定まらなかった印象がある。それから、うっかりとかなり先の本の感想を読んでしまい、かなり重要なネタバレを知ってしまったのが悔しい。あのレビュー、絶対悪意があるぞ。。





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Last updated  December 22, 2012 12:12:19 AM
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