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「チョコタンですね?」隣の席の若い女性にそう話しかけられたのは、チョコとお目当ての物件を見に行った帰りの地下鉄でした。ちなみにチョコタンとは、うちのチョコのような茶色とベージュの毛色のチワワのこと。彼女がチョコの名前を知っていたわけではありません。隣に座った時からその女性がチョコの入ったキャリーバッグをじっと見ているのには気付いていたのですが、なにしろ慣れない路線でしたので、「ごめんなさいね。犬、大丈夫ですか?」と声をかけたあとは、ずっと路線図を見ていたのです。でも、キャリーバッグの黒いメッシュ越しにチョコタンチワワと見抜いた観察眼に驚き、思わず向き直ってしまいました。「うちはブラックタンがいるんです。」待っていたかのように女性はぽつりぽつりと話し始めます。おうちのチワワはもう15歳になること。白内障がすすみ、歩くたびにあちこちぶつかること。見ているととてもつらい時があること。乗り換え駅に近づいた時、少しだけキャリバッグの蓋を開け、チョコのお顔を見せたら、こちょこちょっと鼻のあたりをくすぐり、「いい子だねえ」と何度も言ってくれました。そのお鼻を見せたら一発でばれるけど、お鼻はしまってあったものねえ。チョコを連れていると、似たようなことがよくあります。犬を飼い始めてうれしくてたまらない人。犬と暮らしたいのに、色々な事情でままならない人。犬の介護をしている人。犬を亡くした悲しみを抱えている人。さまざまな理由で心がいっぱいな人が話しかけてきます。数ヶ月前にチワワを亡くしたという女性に「触ってもいいですか」と声をかけられ、しばらくチョコを抱いてもらったこともあります。その方が、チョコを抱き取った瞬間、「この重さ...」とつぶやき涙ぐんでしまったのが今も忘れられません。チョコはかなりの人見知りですが、そういう時、おとなしく抱かれたり、撫でられたりしながら、じっとその人の顔を見つめています。私もかなりの人見知りですが、不思議とチョコを介して人と会話するのは苦になりません。そういう時の会話は、真正面からテンポよく言葉を投げ合う普通の会話とは少しちがいます。お互い視線はチョコに向け、自分の心の中を探るように、ゆっくりと。時にはチョコに話しかける体で。これは旅先で、一人旅のお姉さんに抱かれるチョコ。なぜか写真をとる夫がたいへん嬉しそうでした。私も前の犬が旅立った後、よく、よそのワンちゃんをなでさせてもらいました。あたたかい体をなでているだけでも胸がいっぱいなのに、飼い主さんに「犬を飼っているんですか?」なんて聞かれた日には、つい「亡くなりまして...」と言葉が口をついてでてしまったものです。ひとしきりもふもふして、おしゃべりして...それで悲しみが癒えるわけではありませんが、まちがいなく慰めではありました。ですから、今、こうしてチョコと暮らし、今度は私が誰かの気持ちを受け止められるようになったこと、うれしいなあと思います。幸せなんだなあと思います。というか、受け止めているのはチョコですけどね。よろしくね、チョコ。だってね、人間はなぜか人間よりもワンコの前のほうが正直になれるんだもの。最後まで読んでいただきありがとうございます。↓応援クリック、励みになります。にほんブログ村↓よろしければ読者登録も!!
2021.08.25
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札幌に引っ越してきて、まだ1年ちょっとですが、最近またお部屋探しをしています。理由は、今の家が夫の職場からちょっと遠いこと。家から職場までバスと徒歩で40分。今の時期は自転車通勤でやっぱり40分。実家のある埼玉から東京まで、毎日1時間半かけて通勤・通学していた私からすると、遠いかな?って気もしますが、夫がそう感じるなら引っ越すか、と思っています。夫も私もそれぞれ学生時代から10回以上引越をし、今の家も結婚してから5軒目の家。引越はもう人生の一部です。1年間、物を捨てたり移動したりしてようやく落ち着いてきたところですが....新しい家の条件は、・通勤時間が半分程度になること・ペットOK物件・60平米前後の2LDK(1LDKでもOK)・地下鉄駅から徒歩10分程度・色々込みで10万円でおさまって欲しいそのほか、水回りは新しいほうがいいとか近くにチョコの散歩ができる公園がいいとか風通しと眺めがいい部屋がいいとか、あげればキリはありませんが、とりあえず必須なのは上の5つ。通勤時間以外はすべての条件を満たしている今の家は、夫がたったの2日で見つけ出してきたもの。だから、今回も簡単にみつかるだろうと思っていたのですが....それは難題だな...いざ探してみるとまったく見つかりません不動産屋さんに聞くと、そもそも60平米前後の2LDKという物件がきわめて少ないらしい。札幌では、1人暮らしや2人暮らし向けのお部屋なら55平米以下の1LDKや2LDK、家族向けなら65平米以上の3LDKが主流なのだそう。つまり、私たちが求める広めの2LDKという物件はあまり需要がないということ。まあ、言われてみればそうですよね。若いカップルなら、多少手狭でも将来のために家賃を節約したいでしょうし、ご家族ならお子さんそれぞれ個室をとれる3LDK以上がいいでしょうし。その上、ペットOKという条件までついているのですから、それは見つからないはず...たま〜に築年数の浅い物件でペットOKの広め2LDKが出てくることがありますが、新しい分、お値段も高め。なかなか手が出ません。ちなみに今の家の間取りはこちら。普段は5.2帖の洋室とリビングの間の仕切を開け、1LDKとして使っています。2人暮らしなら、部屋は細かく別れていないほうが断然使い勝手がいいです。リビングと隣の洋室の仕切を開けて使っています。やっぱり本棚がごちゃごちゃ見えるなあ。築浅物件なので、全体に明るくてきれいですし、ウオークインクローゼットと普通のクローゼット、大きな玄関収納まであって、収納もばっちり。特にワンコがいるとお散歩グッズなどが収納できる大きな玄関収納はとてもありがたいです。自分で家を作ることがあったら、絶対、大きな玄関収納を作ろうと思ったほど便利。自転車の備品やアウトドアグッズまで入る、大きな玄関収納。実際、数軒、物件見学もしてみましたが、今の家ほどコスパのいい家はありませんでした。これまで、お風呂の脱衣所狭いとか、周辺の環境がよくないとか、とか言っていましたが、にわかに今の家がありがたくなってきました。この家がたったの2日で見つかったって、すごくラッキーだったんじゃない??===============================とまあ、多少、出鼻はくじかれましたが、物件探しは気長に続けるつもりです。もともと物件探しは大好きですし、とりあえず今、なかなかいい家に住んでいることがわかりましたしね。これまでの経験上、探していれば、必ず、これだ!という部屋が見つかるはずなのです。一歩入った瞬間に、ああ 、私、この家に住むな、って感じる家が必ず出てくる。それは最初に思い描いていたのとは少し違った家であることも多いのですが、不思議とすんなりここがいいって思える家。そんな家に会えるまで、ゆっくり探してみようと思います。最後まで読んでいただきありがとうございます。↓応援クリック、励みになります。にほんブログ村↓よろしければ読者登録も!!
2021.08.23
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先日、2回目のワクチンを打ってきました。1回目でも強い副反応が出たので、2回目はさらにきついだろうと覚悟はしていたのですが...案の定、当日の夜から39度の高熱とひどい倦怠感。熱がさがっても頭が割れるような頭痛が数日続きました。正直インフルエンザにかかった時と同じくらい、もしかしたらそれ以上に苦しかった。予防のためにこんな苦しい思いをするってどうなんでしょう?正直、3回目はちょっと考えちゃいます。動くと頭がガンガンするので、しばらくゴロゴロ過ごし、久しぶりにたくさん本を読みました。その中で、頭の痛みも忘れるほど没頭したのが、村山由佳さんの「猫がいなけりゃ息もできない」。村山さんの戦友であり、親友であり、最愛の娘でもある愛猫「もみじ」との17年とその看取りの記録です。自他共に認める犬派の私がこの本を手に取ったのは、「猫がいなけりゃ息もできない」のタイトルにはっと胸をつかれたから。先代犬のブブが旅立ったあと、私は何年もその喪失をうまく消化できませんでした。チョコが来て、私の周りにまた犬の足音が響くようになるまで、ずっと息が苦しいような、空気が足りないような感じがしていたのです。タイトルを見て、ああ、あの時の私だ、と思いました。ただ違うのは私の場合、猫でなく犬だったことだけ。物語は「もみじ」が17歳の誕生日をむかえた頃から始まります。17歳になったもみじに村山さんが話しかけます。「うんと長生きするんだよ。尻尾の先が裂けて猫又になったっていいから、一緒にいようね。わかった?」「うぬ〜」ずっと生きてくれるような気がしていた。不思議ともみじだけはずーっと死なないんじゃないかとどこかで本気で信じていた。この時点で、すでに涙腺崩壊。生き物である以上、いつか死ぬのも、それが自分より先なのもわかっている。だけど、もしかしたら自分をこんなに好いてくれるこの子だけはずっとそばにいてくれるんじゃないか、ペットを飼う人はみなひそかにそう思っているのではないでしょうか。チョコは副反応で寝込んでいた私にずっと添い寝してくれました。ですが、その願いもむなしく、1ヶ月後、もみじの口の中に癌が見つかります。平均余命は、3ヶ月。村山さんともみじの最後の日々のはじまりです。この季節、この風景をもみじと並んで眺められるのはもしかしてこれが最後になるかもしれないと思うと、何もかもが宝物のように思えて、胸が苦しくてたまらなくなる。想像するだけで胸がひりひりします。生きて目の前にいる我が子はどうしようもなく愛おしく、でも、その残り時間が切れようとしているのですから。チョコが去年、同じように口の中に腫瘍が見つかり、手術したこともあって、もみじの闘病の部分は正直読んでいて辛くてたまりませんでした。良性だったチョコとは違い、もみじは10数回の腫瘍切除の手術に耐え抜きます。そして、18歳の誕生日を迎える少し前、癌とわかってから9ヶ月、もみじはこんなお別れの言葉を残して旅立っていきました。かーちゃんはこの世でいちばん、うちのことが好き。うちはこの世でいちばんかーちゃんが好き。ソウシ、ソウアイや。ええやろ。...な?ええなあ。もみやんとかーちゃん。ソウシ、ソウアイか。うちもチョコがそう思うてくれてたら本望や...夫が私に近づかないようすごく警戒していました。どうして(笑)?私は最初から最後まで泣きっぱなしだったけど、この本は悲しいばかりではありません。村山さんがもみじと共に乗り越えた波乱の人生(2回の離婚とたくさんの転居)がユーモアたっぷりに語られ、飼い主をおいて先に行ってしまう薄情者のペットが生きている間にどんなにたくさんの幸せをくれるかを思い出させてくれます。それにしても作家さんってすごいなあと思ったのは、こんな悲しみや苦しみもちゃんと言葉にして表現できること。村山さんの悲しみにそうなんだよ、そうなんだよと深く共感しながら、私もブブを失った時の正体のわからない苦しさや、いつか必ず来るチョコとの別れへの漠然とした怖れを言語化できました。おかげで、前よりペットの死が得体のしれない怖いもの、ではなくなったような気がします。それはたぶん、受け入れなければいけないもの。でも、それがあるからこそ、生は、ともに生きる日々は愛おしいものなのだと思います。最後まで読んでいただきありがとうございます。↓応援クリック、励みになります。にほんブログ村↓よろしければ読者登録も!!
2021.08.17
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いやあ、暑い。ほんとに暑いです...気温は連日かる〜く30度をこえ、今年の札幌は関東並みの暑さです。濡れタオルに包まれて外出のチョコ。なのに札幌のクーラー普及率は30%。うちも引っ越す時に処分してきてしまい、ありません新たに設置しようにも、今年の夏はおかしい?と気づいた時には、時すでに遅し。今から購入しても、設置は秋になるそうですそれでも人間はどうにでもなります。心配なのはチョコです。ワンちゃんは汗をかけない分、暑さに弱いですよね。先代の柴犬はとても暑さに弱くて、クーラーを効かせた部屋でもハアハアして「もっと冷えないの?」と切なげな顔でこちらを見上げたものでした。チョコはそれほど暑がりませんが、それでもチョコのまわりだけは30度以下を死守すべく、私は保冷剤と温度計を持って、一日中、チョコの後を追いかけ回しています。首には保冷剤。チョコ、ちょぴっとがまんしてね。あちちだからね。獣医さんによれば冷やすべきは太い血管のある「喉」と「おまた」だそう。人間と同じですね。さらには、扇風機の前に凍ったペットボトルをおいて、冷風を送ります。笑うなかれこんな方法でも扇風機の前は1,2度気温が下がります。クーラー普及率が低い北海道では、大真面目にニュースでこんな方法が紹介されているのですよ。結構気持ち良いみたいで、冷風に毛をなびかせ、アイスノンを抱いてすやすやお昼寝しています。時々、冷やしすぎも心配になります。チョコ、ぽんぽん冷えてないね?先日、購入した新兵器は「ここひえ」。水の気化熱を利用して冷風を作るハンディタイプのパーソナルクーラーです。これを書きながら冷え具合を確かめています。冷えないという口コミもありましたが、、近くにおいてあればけっこう涼しく感じます。早速、今晩からチョコに試してもらいましょう。そして、忘れてはいけないのが水分補給。チョコはあまり水を飲んでくれないので、フルーツやささみの茹で汁で水分補給をしています。安心なのは、食欲が一向に衰える様子がないこと。食事どきになると、きっちり「うまうまちょーだい」アピールです。ぐったりして何も食べる気のおきない飼い主は、そのたくましさに感心してしまいます。この猛烈な暑さは今週末でいったんおわりになるそうです。あと数日、どうか元気に乗り切ってくれますように。札幌では今日から週末にかけてオリンピックの競歩とマラソンが行われます。選手の皆さんがどうか無事に競技を終えられますように。最高のパフォーマンスを出せますように。最後まで読んでいただきありがとうございます。↓応援クリック、励みになります。にほんブログ村↓よろしければ読者登録も!!
2021.08.05
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