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みなさん、いつもこちらのブログに遊びに来てくださってありがとうございます!新しい年にもなったことだし、心機一転、ブログの場所をお引越しすることにしました。こちらのブログは、もう5年目に入り過去記事も大量にストックされているため、そろそろ限界です。今後は新しい、こちらの場所で更新していこうと思いますのでブックマークを変えていただけるとうれしいです!「武蔵野茶房」もうひとつ書いていた映画のブログが、スパムコメントなどがひどくて苦慮していたので、そちらと統合することにしました。「武蔵野茶房」ではこれまでどおりのごはんのお話と大好きな映画の話をとりまぜながら気軽に書いていきたいと思います。何か心にひっかかることがありましたら気軽にコメントしてくださいね。ということで、こちらの「武蔵野厨房」は一区切りさせていただきバックナンバーとして残していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします!
2009年01月25日
モロッコのごはんのことを何も書かないまま年を越してしまいました。帰国後忙しかったのもあるけれど混沌として刺激と喧騒と祈りと静謐さと、その他、もう何がなんだかわからない雑多な思いが入り乱れる場所モロッコという場所の記憶は少々時間を置かないと文字にできなかった。。。。という面もあるように思います。ぼちぼち、モロッコのごはんの思い出を書いていきたいと思います。とはいえ、モロッコのごはんってさ。さほど多様でもないのですよ。なんたって、周りは砂漠です。水もなけりゃ、物資がそうそう豊かというわけでもありません。さらには、ここはイスラム圏です。つまり、お酒が飲めず、豚肉が食べられない文化圏なのです。魚介類も食べる習慣はありません(一部港町を除く)。そんな中で培ってきた、素朴で滋味に富んだ料理たち。意外とシンプルです。すごくおいしいのですが、でもいかんせん、飽きます>笑出てくるのはたいてい、マトン、鶏肉、牛肉。この繰り返し。あとは蒸したり煮た野菜。オレンジ。ミントティー。モロッコパンとクスクス。このリピートです。観光客のいるホテル以外、アルコール類を出すお店は一切ありません。アルコールなしで食べることを前提にしている料理はお肉の塊が出てきても、あっさりしています。そんなモロッコ料理に飽きちゃったから、じゃあ今日はイタリアンとかカレーとか中華とか。そんなものにするかねえ。。。。。。。。なんて思って町に出てごらんなさいませ。そんなレストランは町にはほとんどありません。仕方なく観光客のいるホテルの中にあるレストランで、インド料理にありついてみたりビールを飲んでみたりするわけです。世界を旅していると思うんです。日本の食文化の多様さは、おそらく世界一だろう、と。毎日の献立に悩んでいる主婦は日本にたくさんいると思いますがそんなことにこれほど悩んでいる主婦は世界には少ない。同じものをつくり、同じものを食べ淡々と生きて、でもその中に食べるシアワセを感じている人はいっぱいいる。そういう繰り返しの食卓の中には、その土地に根付いた食の知恵がたくさん詰まっていて、その一皿は例外なくおいしいです。そんな体験を繰り返しているとなんだごはんはシンプルでいいのじゃ。日本人にはやっぱり、白いごはんとみそ汁じゃねえ。。。。。。なんて思うのでした。(で、ふだんの食事はどんどんシンプルになっていくのでありました>あはは)なんていう前置きでしたが今回の旅で、一番シンプルだけど、一番モロッコらしくておいしかったデザートをひとつ。こちらはマラケシュにて。古いモロッコ風の建物をそのままレストランにした場所なので窓からの光を頼りに撮影してて、ちょっと見えにくくなっちゃいましたが定番のオレンジのデザート。どこにでもあります。ただ、オレンジを輪切りにして、お砂糖とシナモンをかけただけ。たった、それだけ。でも、これはこの場所でモロッコの料理と一緒に食べると、すっごくおいしいです。日本で同じことして食べても、こんなにおいしくはない。なんでか、っていうとそりゃやっぱり、オレンジがすぐそこで採れているからなんだと思います。砂漠の砂のように見える乾いた土地は、実はとても肥沃で果実やオリーブなどの実を豊かにみのらせます。マラケシュの中心になる、ジャマル・エル・フナ広場には、このオレンジを山積みにして、その場で絞ってオレンジジュースにしてくれる屋台が何軒も何軒も軒を連ねている。1杯20円ぐらいのオレンジジュースは、早朝、出勤前の現地の人たちの朝ごはんになったりもします。夜明け直後の、ジャマル・エル・フナ広場に浮き上がるオレンジの色が本当に絵画のようにきれいでした。その土地に自然とはぐくまれ、その土地の人を生かしているものは間違いなくおいしいです。だから、おさとうとシナモンをかけただけのデザートが普通においしい。輸入のフロリダオレンジをスーパーで買ってきて輪切りにしても同じ味にならないのは、もう仕方ないことでだからこそ、旅の食卓の味覚は意味を持つのだと思います。とはいえ、スーパーのフロリダオレンジで作っても十分においしいこのオレンジのデザート。たまには家で作るのも、目先が変わっていいかもしれません。(モロッコではご法度ですが>笑 日本で作るなら最後にコアントローなんかをたらりとかけると、ばかうまです)
2009年01月19日
先日大晦日に作ったお正月料理の中の 洋風ふろふき大根作り方は? というコメントもいただいていたので覚書として残しておきますねー!冷蔵庫と食品庫にあるものを、仁王立ちになって眺めながら考えただけのレシピですので>笑あれこれアレンジしてみてくださいー。材料大根 半分豚肉 カレー用などなんでも 300gぐらい適当ドライトマト 4切れブイヨン(ハーブブイヨンがあるといい具合です>文末リンクしてます)あるようだったらペッパーミックス(文末にリンクしました)なければあら引き胡椒 たっぷりコリアンダーのホールも少しあるとおいしい好みでドライハーブ 少々下ごしらえ1、大根を輪切りにして皮を向き、気が向いたら面取りをしておく。 (もちろん、しなくてもぜんぜんOK)2、1の大根を軽く下ゆでしておく。 (大根の青臭さが苦手なので下ゆでしていますが、しなくてもOK)3、ドライトマトをカップ1ぐらいの水に入れて、電子レンジで1分ほどチンしておく4、ピンクペッパーやブラックペッパーのミックス、コリアンダーなどのホールタイプのスパイスをすりこぎで粗くつぶしておく。(細かく挽いてしまわないほうがおいしいけど、なければ粗引きの胡椒でOK)===============上記を1、フライパンにバターかオリーブオイル、にんにくを熱して大根を並べて 焼き色をつける。こんがりおいしそうに色をつけてね。2、そのあとに豚肉を入れて表面に焼き色をつけておく。 フライパンに残った油はうまみが出ているので、水を入れて火を通し 3に入れるゆで汁に混ぜる。フライパンのおそうじにもなるので一石二鳥。 (圧力鍋でいためてから煮込んでもOK。ただ、この方法だと最後に圧力鍋を洗う ときにステンレス焼けなどが出て面倒なので、私はテフロンのフライパンで いためてから移してます)3、圧力鍋に上記の1,2と、レンジでふやかしたドライトマト(漬け汁も一緒) 粗くつぶしたスパイス、好みでドライハーブ、 ひたひたの水とブイヨンを入れて、加圧15分~20分煮る。4、火を止めたら圧力が抜けるまで自然放置して、最後に味を調える。 塩コショウ、しょうゆ少々で好みの味に。 最後にエキストラバージンオイルをたらりとたらしてできあがり。私はハーブブイヨンを使ったのでハーブは追加していませんが好きな人はプロバンスのミックスハーブのようなものをちょっと足すとおいしいと思う。とはいえ、これとっても単純な料理なので、スパイスミックスだのハーブだのぜんぜんなくてもおいしいです。難しく考えずに作ってね。お肉は鶏肉でも牛でも、ばら肉でもOK。ベーコンもうまいだろうなあ。ドライトマトはマストです。ドライトマトはほんとにえらいです!いろいろアレンジして作ってみてねー。以下、お料理に使った便利なものをざざっとリンクしておきましたー。これ、ひとつあるととっても便利。とってもおフランス風のものがすぐできます。ホールタイプのミックスペッパーは、とっても重宝なので常備してます。本格的になります。日本人にはなじみのないドライハーブのミックスなので、日常料理ではあまり使わないのだけど、ごちそうを作りたいときに使うと、一気によそいきになります。ドライトマトは、洋風和風、なんでも使えるとってもえらい乾物さん!!
2009年01月12日
おととい、山で食べたりんごのてんぷらの話を書きましたー。こちら。http://plaza.rakuten.co.jp/chugakueigo/diary/200901080000/さて、この山のロッジでりんごをいただいてきたので、始業式の昨日、久しぶりにりんごケーキでも焼いてみるかってことでカンタンレシピの王様、小林カツ代さんのざくざくりんごケーキを。レシピはかなり適当です。小林さんの本を持ってる人は、本物で確認してください>笑小麦粉200g 砂糖100g 卵2個 重曹ちょこっと サラダオイル100cc上記をぐちゃぐちゃに混ぜたものと、りんご3個をざくぎりにしたものを混ぜてシナモンとナツメグ入れてオーブンで1時間ほど焼くだけ。できれば紅玉がいいのですが、フジみたいなりんごで作るならレーズンなどほかのドライフルーツを加えたほうが、甘みが出てうまい。りんごがいっぱいあるときに、大量消費できるし簡単なのでこの季節になるとたまに焼かれるわが家の定番ケーキです。アップルパイ作るよりずっとカンタンでいいやね。いつもはアルミホイルをオーブンの天板に敷いて焼いちゃうのですが今回は、前回の旅の帰り道のトランジット地点、パリでみつけたシリコン製のタジンナベの型を使ってみました。タジンというのは、モロッコ料理を作るためのナベ。最近では日本でもおしゃれな調理雑貨としてたまに売られているのを目にします。高いんだよ、これが。去年のモロッコの旅では、このタジンナベを抱えて持って帰ってくる! というのが大きな大きな課題になっていました。そのためにカートも持参したのです。(そのタジンなべについては、また次回ご紹介するとして)ところが、これがもったいなくて使えない>笑っていうか、やっぱりなれないなべなので、まだ使いこなせない。そこで大活躍なのが、パリのギャラリーラファイエットの生活用品売り場(ここは行くたびにチェックして、いろいろ買い込んでくる定番の場所)で発見して、!!! の思いで買ってきたシリコン製のタジン。蒸し野菜なんかを、これで作るといいんだよねえ。あとね。テーブルに出したときにとっても見栄えがよい。ケーキもほれ、この通り。いいでしょー?あとね、息子の留守番用のおかずにもぴったり。盛り付けて、このとんがり帽子の蓋をして出しておけば、そのままレンジでチンできるしね。蓋の形状のおかげで、蒸気が上手にまわるので、水っぽくならないしラップもいらない。食卓の風景もいい、というわけ。陶器のタジンもいいけどこのシリコンのタジンはほんとに使えそうです。蓋の部分はね、ぺしゃんとつぶれるの。だから冷蔵庫にも入れられます。優秀だ。日本で売ってないのかなあ。パリはモロッコととても近しい関係にあるし、街にアラブの人がとても多いのでタジンなべや、モロッコのスパイスはたくさん売られています。シリコンタジンはとてもオススメなので、今年またパリに行ったら調達してきますね!
2009年01月09日
みなさま、明けましておめでとうございます。暗いニュースも多い世の中だけどでもさ不安とか心配でいっぱいになったり、暗くなったり眉にしわを寄せたりそんな時間を積み重ねてもなーんにも変わらないわけで。せめて明るく今日うまいものを食べて今日できる仕事を、今日できる範囲で、淡々と繰り返していればいつの間にか吹雪は過ぎ去って、春になる。そう思って、今年もごはんを作ろうと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします!さてさて、お正月の協奏曲はほんとにいろいろありましたが>笑そんなごたごた気分を吹き飛ばそうと、いつも足を運ぶ山のロッジに三が日明けに行ってきました。ここは私が学生時代からお世話になった場所。さらには、うちの息子も0歳の頃から、毎年毎年足を運んでいる場所です。もう、ほぼ第二のふるさとといってもいい場所。ほんと、落ち着きます。ここです。http://www.redwoodinn.jp/このロッジのいいところは、食事がおいしいところ!青山でレストラン経営をしていたオーナーさんが、腕利きのコックさんを呼んでくれてるので、山の中なのに極上のフルコースが食べられるんですよー。しかもすっぴん寝巻きのまま、風呂上りに!>笑私、都内でフルコース系のレストランってほとんど行きません。自分のペースで食べたいものを決められないのは苦手。ヘンに気取っていたり、いかにもの雰囲気があるお店も苦手。プリフィクスって言いながら、お仕着せの数品を選ばせてサラリーマンが一日に稼げる額以上のお金を払わせるようなお店もすごく苦手。食事って、いかほどのもの? もっと自然においしい思いをしたいんだよ。そう思っちゃうんだよねー。なので、先日はせっかく東京ミシュランの本をいただいたのですがたぶん、ここに出ているようなお店は何を見てもほとんど興味がわかなくて>笑貧乏性なんだなあ。てへ。でもね。この宿でいただくごはんは別物です。山でゆったりくつろいで温泉に入って子どもみたいにテーブルについて、フォークとナイフ握って待ってると山のお兄ちゃんが次々とおいしいものを出してくれる。で、お酒も飲んで、おなか一杯。デザートを食べてから、きついおなかをほぐそうと外に出ると空は満天の星空。自分へのごほうびって気になります。宿にあるスモークハウスで作った自家製のスモークがオードブルに出ます。一日目はサーモンと、ホタテとポークのパテ、そしてお豆腐(これがうまい)二日目は岩魚と鴨。鴨のコンフィもあったなー。オードブルのあとは、信州の野菜を使ったてんぷらが3種類出ます。これを、レストランで燻製にした岩塩で食べる。うまいのです。今回のびっくりてんぷらが、これでした。りんご!!!???りんごのてんぷらー!?!?生まれてはじめて食べました。いやさ、これうまいね。しかも燻製の岩塩がよく合います。考えてみたら、りんごのフリッターとかはあるものね。てんぷらでもOKなのか。山盛りあったら困るけど、ちょっとだけ作ったら、家でもおいしいかもです!ワインとよく合います。今回の何よりの収穫は、息子がこれを食べたことでした。オマールえび。うちの息子は、好き嫌いが多いです。完全な食べず嫌い。野菜はよく食べますが、甲殻類はほぼ手をつけません。えび、いか、かに、たこ大嫌い。えびは憎んでいました。たぶん、形がダメなんですね。私がこんなに料理好きで食いしんぼなのに、どんな工夫をしても食べません。そんな息子が、えびを食べるのをはじめて見ました。いやあ、びっくりしたな。息子は、この宿でここ2年続けて居候をしながら1週間ほど一人で滞在して、宿を手伝うっていうのを続けています。今回はお客さんだったけど、宿の人たちはだから、一緒に働いていた場所の人たち。料理を作る人たちが、どんな思いで毎日厨房にいるのか。下げたお皿を毎日洗いながら、料理を作るってどういうことなのか。そんなことを少なからず体験したあとこの場所で出るものは、残さず食べるようになりました。(それまでは、手付かずで残すことさえあったのです)「食べる」こと「食べるものを作ること」 を通して学ぶことの大きさってほんとのほんとに大切なんだなあ。この場所に、そしてこの場所の私たちを取り巻く人たちに感謝なのです。こういう体験をするたびに、大好きなエッセイスト山本ふみこさんの本のタイトルを思い出します。「親がしてやれることなんて、ほんの少し」好き嫌いもいっぱい、わがままもいっぱい、反発しながら、甘えながらそれでも毎日気持のいい布団と、日々の食事があってなんか悲しいときには誰かいる、っていう場所を作るのが私の仕事。親があれもこれもと先取りして心配しなくても大切なことはこうして、子どもが自らの場所で学んでいく。甘えや反発から親の言うことなんて耳に入らなくなる時期が子どもにはあるわけでそんなときに、まわりからたくさんのことを吸収できる子であってほしいと思います。でそういう力がちゃんと、子どもにはあるんだと思います。あせらなくていいんだよね。少しづつ、マイペースで大人になっていっておくれ。そんなことをえびの一皿で思っていた一夜>笑食事のあとは癒しねこちゃんとお部屋でまったり。この温泉にゃんこ太郎ちゃん(でも女の子)は、おそらく14歳ぐらいだろうって。温泉の水を飲んでるから、こんなにきれいで元気なのかも。ほんと、癒されます。太郎ちゃん、長生きしてね。山は雪がたっぷりで、スキー日和だったのに、私も息子も部屋でまったりしちゃいました。温泉もいっぱい入ってこれまた宿の癒し犬、ポパイと散歩してのんびり。14歳思春期の息子と、バージンスノーに変な足跡をつけて歩くという散歩なんかをして休日を過ごせるなんて、ほんとにしあわせだなあ。至福のおいしい3日間。さあ、今年もまた、頑張ります。こんな風に、ちっちゃく日々の足跡を残しながら毎日を小さく積み重ねていかれればと思います。今年もよろしくお願いいたします!
2009年01月08日
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