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「しゃばけ」は一冊でひとつの話。つまり長編ものでしたが、この「ぬしさまへ」は短編が6話編集されております。
その一番始の話、"ぬしさまへ"ですね。
今回、事件の発端の鍵となるのは一太郎の事をいつもいつも大事にしている仁吉。人間の姿をしているけれど、本当の正体は白沢(はくたく)という妖。
人間の姿をしている仁吉は目元の涼しい色男で、女性からたくさんの付け文(懸想文)をもらうほど。
でも、当の仁吉は一太郎命!!!という妖ですから(笑)なびくはずもなく。
とんでもない字体で仁吉に付け文をした女性がある日殺される事から事件が起きます。付け文から仁吉は岡っ引きの日限の親分から事情を聞かれ、女性を殺した者が掴まらなければこのままでは仁吉が捕まえられてしまうと考えた一太郎は寝床で考えを巡らせます。
一太郎は今日も(この本の宣伝文句ではありますが(笑))元気に(?)寝込んでいますから。
様々な妖達の力を借りて、事件解決をします。
この話は、とても切なくて悲しい話でした。
かつて店で雇っていた者に今度は雇われ、それでも懸命に生きようとしていた1人の女性。けれども雇われ先の娘は成り上がる事にすごい執念を持っていた。
人の不幸が自分の幸運に繋がるのものであるのなら喜べるほどに・・・。
懸命に生きようと頑張っていた女性。
何人もの人の不幸により幸運を手に入れ、更に上り詰めようとしていた女性。
どちらも可哀想で、哀れな女性でした
本当、読んだ後ものすごく切なくなっちゃいましてね。
現実にも人を蹴落としてまで自分が欲する名誉や欲を手に入れようとする人がいるじゃないですか。そんな事をしたらいつかは自分に跳ね返ってくるのにね。
例え自分の望むようになったとしてもそれは一時の事。
人を蹴落として・・・というのは、どんな人にでも沸き起こる、もしかしてしてしまう事かもしれませんが。もししてしまっても、その後してしまった事に対して悔いていけたらなら・・・それは救いだと思うし、その人の未来は開かれたものになると氷子さんは思います。
こんな風に偉そうに書いてますがね、私だって本来は言える様な人間じゃあありませんから(苦笑)そうあって欲しいなあって思うのです。
でもまあ・・・なかなか悔い改めたりするのは難しいけれど。
この話で人殺しになってしまった女性は今後どうなるのだろうか・・・あまりにも悲しい人殺しの理由だったので気になる氷子さんです。
殺されてしまった方の女性もね、己の欲に憑かれた生き方を悔い改める事無くこの世を去ってしまって・・・あの世ではどうしているんだろうか、と考えが巡ってしまいます。
今回の新潮文庫「ぬしさまへ」は短編集ですが、「しゃばけ」に続いていろいろと考えさせられ、何か心が強くなれそうな気になる一冊のようです。
次の話も読んだら日記に又書きたいと思います♪
友人が昭和レトロのお店「昭和レインボー… 2018.01.03 コメント(1)
2017年 2017.12.31
お久し振りです 2017.11.24