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「COMPOSER~響き続ける旋律の調べ~」、登場人物はモーツァルト・ベートーベン・シューベルト、というクラシック音楽を描いた舞台。
クラシック?
氷子さんの中で一番聴かない、音楽の中で一番縁遠い世界を描いた舞台か・・・
って最初思ったんだけれど。
すげぇ面白かった。
すげぇ泣けてしまった。
というのがこのDVDを観た感想。
史実は全く分かりませんが、内容が分かりやすくて2時間ちょっとだったけれど飽きることなく最後まで観てしまいました。
主人公ベートーベンを大泉洋さん、悪霊と化しているモーツァルトを安田顕さん、シューベルトには戸次重幸さん、そしてベートーベンの息子カールに音尾琢真さん、4人の師であるサリエリに森崎博之さんという・・・5人しかいないので、その他にもいろいろと皆さん演じられていますが、主にこの5人を演じられています。
そして脚本、演出はこれまでの作品でもずっと手がけていらっしゃるリーダーである森崎博之さん。
ベートーベンとカールの家族愛と確執には胸が締め付けられ泣きそうになりました。
ああ・・・泣かされる。
観ながらそう思いつつ、もう苦しくって切なくって。
ベートーベン@大泉洋さんのカール@音尾琢真さんへの思いがこれでもかって伝わってくるのね。それは辛いほど。いい表情がたくさん観られるんだわ。
二人の親と子の触れ合い、確執が、狂おしいまでに演じられる中、ところどころにクスッと笑える場面もしっかりと取り入れられて、だからこそ、哀しさと楽しさそれぞれが増して面白い。
面白い、と思ったのは悪霊モーツァルト。
狂気をはらんでいるかと思うと、どこか憎めない可愛さがあって可笑しい(笑)
怖い、モーツァルトを演じる安田顕さんは、それこそとり付かれた様な恐ろしい形相で様々な言葉を紡ぎ、ベートーベンやシューベルトに絡んでくる。
なのにラスト、ネタバレになってしまうんだけれど、父ベートーベンを亡くし行方不明となってしまった盲目の息子カールを世界中探しているシューベルトに未だとり付くモーツァルトに対し、うざったい存在でありながらもその存在を認めて、正体は明かせないもののサリエリに話すところでね、「ええっ?!」という悩ましい声をあげ「あらまあ」という表情をしつつしなをつくるモーツァルトがね~、すごい可愛かったんだわ(笑)←しかもすごい色気があって、女性顔負けっつうか(笑)悔しいくらい色気があって観ていてたまらないんだわ~。
このシーン、一番好きだなあ。
シューベルト演じる戸次重幸さんとモーツァルト@安田顕さんのやり取りの妙と、モーツァルトが見えないサリエリ@森崎博之さんとシューベルトとの可笑しいやり取りがそれはそれは面白い。
しっかしなんと言ってもさ、安田顕さんが演じる役ってどこかかならず愛すべきところがあって、それをこの作品、モーツァルトでも改めて強く感じさせてくれました。
怖いだけじゃない、どこか可愛らしくて・・・愛すべき悪霊でした。
観ていてすごく惹き付けられちまったい
だからね、ベートーベンとカールの親子愛に夢中になって観ていたはずが、最初は怖い怖いと思って凝視できなかったモーツァルトにいつの間にか目がいってました(笑)
クラシックって聞くとそれだけで重苦しい、どうかな?って身構えちゃうんだけれど、この作品はそんなことは全然ありません。
最初から最後まで、肩の力が入ることなく、DVDではあるけれど舞台作品を楽しめて、「TEAM NACS」を楽しめる。彼らを知らないと分からない部分もあるんだけれど、それを抜きにしても非常に楽しめる作品。
興味を持たれた方は迷うことなく是非観て頂きたい。
そして本編の後には特典映像をね(笑)観るのがお約束だよね。
全国公演での「TEAM NACS」グルメバトルは大笑いだし。←食べられる人と食べられない人の気持ちの落差が激しいこと(笑)香川県でうどんを食べられた安田顕さんと食べられなかった大泉洋さん・戸次重幸さんの子供のようなケンカとか(爆笑)森崎博之さんと大泉洋さんとのダチョウ倶楽部のようなやり取りとか(笑)
このグルメバトル、残念しげさん全開だったのがね(大爆笑)一番笑っちゃったわ。
そして舞台作品のDVD特典映像で必ずある"NACS CAMERA"は硬軟取り混ぜたまさに特典映像。舞台裏の緊迫感、作品・それぞれの役にかける思い、かと思うといつもの「TEAM NACS」の仲のよいまるで子供のようなやり取りが収録されていてね、観ていてすごく楽しい♪
これがあの舞台を作った、人物を演じた人達なのかと思うと、益々惚れてまうわ
いやあ~、「COMPOSER~響き続ける旋律の調べ~」面白かったなあ。クラッシック音楽の世界だから観るのにちょっと躊躇していたんだけれど、面白かった。観て本当良かった。
次は「HONER~守り続けた痛みと共に~」のDVDだ~。観るの、楽しみだなあ。
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