《櫻井ジャーナル》

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2015.03.07
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ジョン・ベイナー下院議長を含む議員がバラク・オバマ大統領に対し、ウクライナへ武器を供給するように求める書簡を出した

 ベイナー議長と言えば、オバマ大統領に相談せずにイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相を議会に招待、イランを攻撃する演説をさせた張本人。この演説はオバマ大統領に対する批判でもあった。あまりの暴挙に 60名近くの議員が姿を見せなかった というが、出席した議員からスタンディング・オベイションがあったことも事実で、アメリカ政界の腐敗ぶりを示すことにもなった。

 ロシアを弱体化、あるいは消滅させるためにはウクライナを制圧する必要があると考えたひとりがズビグネフ・ブレジンスキー。ウクライナは鉱物資源が豊富で重要な農業生産国であり、交通の要衝でもある。1991年にソ連が消滅、ロシアを属国化することに成功するが、21世紀に入ってロシアは独立国として復活した。アメリカの支配層は再度、ロシアを制圧しようとしゃかりきだ。

 ソ連消滅の翌年、1992年にはリチャード・チェイニー国防長官の下、アメリカの世界支配を前面に出した DPGの草案 が作成されている。作業はポール・ウォルフォウィッツ国防次官、I・ルイス・リビー、ザルメイ・ハリルザドが中心になり、国防総省のONA(ネット評価室)で室長を務めていたアンドリュー・マーシャルから助言を得ていたという。

 マーシャルはシカゴ大学で経済学を学んだ後、米軍系シンクタンクのRANDに入って核戦争について研究、リチャード・ニクソンが大統領だった1973年にONAが創設されると室長に就任した好戦派で、ソ連脅威論の発信源でもあった。

 この主張はCIAの分析部門の判断と対立、そこでCIAの内部でソ連脅威論を宣伝するため、ジェラルド・フォード政権のときに「チームB」が活動を開始する。そのときのCIA長官がジョージ・H・W・ブッシュ。チームを率いたハーバード大学のリチャード・パイプス教授はネオコン。メンバーの中にはウォルフォウィッツも含まれていた。



 クレーマーの紹介でキッシンジャーはアレキサンダー・ボーリング中将の通訳兼ドライバーになり、後に陸軍の情報分隊(後のCIC)へ配属された。大戦後にアレン・ダレスとつながるが、言うまでもなく、この人物は戦争中から情報機関で破壊活動を指揮し、後にCIA長官に就任するウォール街の大物弁護士。

 クレーマーは外交の本質を政治的な強さと軍事力に求め、経済面は軽視していた。大戦後にアメリカの軍部に顧問として入り、大きな影響力を持ち、その考え方は弟子にあたるキッシンジャーに受け継がれている。こうした思考はさらに広がり、最近ではコンドリーサ・ライス元国務長官がFOXニュースのインタビューの中で、 控えめで穏やかに話すアメリカの言うことを聞く人はいない と語っている。

 マーシャルが経済学を学んだシカゴ大学はネオコンの大物が教授として在籍していた。そのひとりが新自由主義を布教することになるミルトン・フリードマン。ネオコンの思想的な支柱と言われているレオ・ストラウスもシカゴ大学で教鞭を執っていた。ストラウスの教え子のひとりがウォルフォウィッツだ。

 20世紀にアメリカは「超大国」と見なされるようになり、その一方でヨーロッパは衰退した。その原因は2度の世界大戦にあるが、またアメリカはヨーロッパとロシアを戦乱と混乱で破壊しようとしている。戦場がヨーロッパやロシアに限定されていれば、アメリカにとってのメリットは大きい。そこで、アメリカは軍事的な緊張を高めたがり、EUは和平を目指し始めた。EUにはアメリカの傀儡政治家が多いが、自分たちの存在が危うくなっていることに気づいて方針を変更したのだろう。

 しかし、アメリカはあくまでも戦争を目指す。武器を供給するだけでなく、傭兵を送り込む仕組みを作ろうとしているように見える。チェチェンの反ロシア勢力をCIAはグルジアのパンキシ渓谷で訓練しているが、そこから戦闘員をウクライナへ入れる可能性は高いだろう。

 昨年2月、キエフのユーロマイダン(ユーロ広場、元の独立広場)で狙撃のために少なからぬ人が殺されたが、指揮していたのはアンドレイ・パルビー、狙撃手の多くはグルジアから入ったと言われている。今後、中東や北アフリカの情勢次第では、こうした地域から戦闘員がウクライナへ移動してくることも想定できる。中国も警戒しているだろう。





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最終更新日  2015.03.08 04:17:26


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