《櫻井ジャーナル》

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2015.03.26
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カテゴリ: カテゴリ未分類

 イエメンで勢力を伸ばしていたフーシ派に対する攻撃を始めた サウジアラビアは戦闘機を100機、15万名の兵士、さらに海軍の部隊を派遣 (国境を越えているかどうか不明)、フーシ派を指揮していた3名の幹部を殺害したという。この攻撃をアメリカも物資や情報の面で支援、IS(イラクとレバントのイスラム首長国。ISIS、ISIL、IEIL、ダーイシュとも表記)への対応とは全く違ってサウジアラビアとアメリカは本気だ。攻撃にはアラブ首長国連邦、バーレーン、カタール、クウェートなどの国も参加したようだ。問題は、シリアのアル・カイダやISと違い、フーシ派が「侵略軍」ではないということ。サウジアラビアが侵略軍であり、地上軍が投入された場合は戦闘が泥沼化、サウジアラビアに戦乱が拡がる可能性もある。

Yemen

緑の部分がフーシ派、グレーがアル・カイダ、ピンクが政府系

 それに対し、 フーシ派と近い関係にあるイランは軍事侵攻を非難 、即時停戦を要求したと伝えられている。そのイランは現在、バラク・オバマ米大統領と核問題をめぐって話し合いを進めている。この話し合いにネオコン/シオニストや戦争ビジネスなど好戦派は反発、軍事侵略で決着をつけるように求めている。サウジアラビアは今後、イランやオバマ政権を揺さぶる行動に出るかもしれない。

 フーシ派の攻勢がアメリカやサウジアラビアを慌てさせる事態になった一因は、 CIAのイエメンにおける活動内容が漏れた ことにあるようだ。イエメンの情報機関とCIAは緊密な関係にあるのだが、治安機関のオフィスが制圧された際に機密文書の一部がフーシ派へ渡ったというのである。これまでイエメンで活動していたアメリカの特殊隊員約100名はすでに避難したともいう。

 イエメンではアル・カイダ系の武装集団も活動しているが、その黒幕はアメリカ(ネオコンなど好戦派)、イスラエル、サウジアラビアの三国同盟にほかならない。こうした関係を示す文書がイランの手に渡ると面倒なことになる、とアメリカやサウジアラビアは思っているだろう。

 ところで、今回の軍事侵略を支持するアメリカ政府の声明が物笑いの種になっている。選挙で選ばれた政府に対する軍事行動を非難、自国国境を防衛して合法政権を守るために軍事行動をとることを擁護、武装集団による暴力的な政権奪取は受け入れがたいというのだが、これはウクライナでアメリカ政府が主張したことの逆。

 ウクライナでアメリカは手下、つまりネオ・ナチを使って合法政権をクーデターで倒した。戦乱がロシアへ波及することを警戒してロシア軍がウクライナ国境近くに派遣されると、それを侵略行為であるかのごとく非難、さらにクーデター政権を受け入れろと強要しているのがアメリカ政府だ。最近ではアメリカ軍部隊をウクライナへ入れ、本格的に武器を供給しろと議会は要求している。

 サウジアラビアはアメリカからクラスター爆弾を含む兵器を大量に買い込んでいるだけでなく、パキスタンの核兵器開発にも協力してきた国。遅くとも1970年代の終盤、つまりアメリカのアフガニスタン工作が本格化した時からイスラエルとも緊密な関係にある。その一端が「イラン・コントラ事件」として発覚した。






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最終更新日  2015.03.27 03:31:21


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