《櫻井ジャーナル》

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2015.05.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 4月12日、メリーランド州ボルチモアで、25歳になるアフリカ系アメリカ人が飛び出しナイフを持っていたとして警察官に逮捕された。その直後、若者は昏睡状態になり、19日に死亡したのだが、逮捕時に棍棒で殴られるなど不必要な暴力を使われた疑いが持たれている。ボルチモアでは、しばしば警官がアフリカ系市民に暴行を加えているようだ。

 21日には数百人がボルチモアで抗議、その後、全米から 1万人程度が現地に集まって平和的に抗議 したのだが、そのうち100名程度が暴れ回り、35名が逮捕された。こうした暴力的な行為に走った人にメディアは焦点を当て、バラク・オバマ大統領はそうした人びとを「犯罪者で悪党」だと表現して批判、知長は州兵を投入して緊張は高まった。

 こうしたアメリカ大統領やメリーランド州知事などの反応を冷ややかに見ている人も少なくない。2013年11月21日、キエフのユーロマイダン(ユーロ広場、元の独立広場)で始まった反政府行動は次第に暴力的になり、ネオ・ナチ(ステファン・バンデラ派)が前面に出てきたのだが、そのときにアメリカ政府は暴力を容認していたからだ。

 年明け後の2月18日頃からネオ・ナチのグループはチェーン、ナイフ、棍棒を手に、石や火炎瓶を投げ、ブルドーザーなどを持ち出し、中にはピストルやライフルを撃つ人間も出始めるのだが、オバマ大統領はウクライナ政府に対し、警官隊を引き揚げさせるべきだと要求している。

 この段階では平和的な解決への道を探っていたEUの働きかけもあり、2月21日にビクトル・ヤヌコビッチ大統領と反大統領派が平和協定に調印したのだが、ネオコン/シオニストはそうした流れを嫌う。

 2月4日に流された ビクトリア・ヌランド米国務次官補とジェオフリー・パイアット駐ウクライナ米国大使との「次期政権」の閣僚人事に関する電話会談 の音声を聞くと、EUの遣り方を生ぬるいとヌランドが怒っていることがわかる。そして、「EUなんかくそくらえ(F*ck the EU)」という発言につながった。

 平和協定調印の翌日、広場周辺のビル屋上から狙撃があり、多くの死者が出始める。こうした状況の中、25日にキエフ入りしたエストニアのウルマス・パエト外相は状況を調査し、その内容を26日にEUのキャサリン・アシュトン外務安全保障政策上級代表(外交部門の責任者/イギリス人)へ電話で報告している。

全ての証拠が示していることは、スナイパーに殺された人びと、つまり警官や街に出ていた人たち双方、そうした人びとを同じスナイパーが殺している。同じ筆跡、同じ銃弾。実際に何が起こったかを新連合(暫定政権)が調査したがらないほど、本当に当惑させるものだ。スナイパーの背後にいるのはヤヌコビッチでなく、新連合の誰かだというきわめて強い理解がある。 」そして「 新連合はもはや信用できない。 」と主張したのだが、アシュトンは「議会を機能させなければならない」と応じた。「 もし議会が機能しないなら、完全なカオスになる 」ので、その事実を隠してクーデターを成功させろということだろう。

 結局、ヌランドやアシュトンの思惑通り、ウクライナではクーデターが成功し、オデッサでの虐殺やドンバス(ドネツクやルガンスク/ナバロシエ)での民族浄化作戦という流れになる。

 ボルチモアの状況に外国が関与しているとは思えないが、抗議活動を放置しておくと体制を揺るがしかねないとアメリカの支配層は考えているという見方もあるのだが、州兵を投入するような状況を警察は作っていたという情報もある。

 昨年8月9日にはミズーリ州ファーガソンで18歳になる丸腰のアフリカ系男性を警官が射殺、その時には海兵隊のような装備で警官隊を出動させ、装甲車やヘリコプターも投入された。その際、取材していたワシントン・ポスト紙とハッフィントン・ポスト紙の記者が逮捕され、撮影の準備をしていたアル・ジャジーラの取材班は催涙ガスを投げつけられている。アメリカでは暴動鎮圧の準備が進められているのだが、鎮圧作戦の予行演習を行っている可能性も否定できない。





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最終更新日  2015.05.02 00:58:47


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