《櫻井ジャーナル》

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2015.05.31
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 昨年5月2日、黒海に面したウクライナの港湾都市、オデッサでネオ・ナチ(ステファン・バンデラ派)のグループが住民を虐殺した。そのオデッサの知事としてグルジア(最近はアメリカ風にジョージアと呼ぶらしい)のミヘイル・サーカシビリ元大統領を任命したとペトロ・ポロシェンコ大統領が5月30日に発表した。

 アメリカ/NATOを後ろ盾とするネオ・ナチ(ステファン・バンデラ派)が合法的に選ばれたビクトル・ヤヌコビッチ大統領を暴力的に排除したのが2月23日。憲法の規定を無視したもので、クーデターと呼べるものだった。

 そのクーデターを拒否する姿勢を最初に見せたのがクリミア。3月16日に住民投票が実施され、95%以上が加盟に賛成した。そのときの投票率は80%を超えているので、棄権した人も含めても、全住民の4分の3以上が賛成したということになる。クリミアと同じようにヤヌコビッチの地盤だったドンバスでも同じような動きが出てきて、5月11日に住民投票が予定された。

 そうした中、4月12日にジョン・ブレナンCIA長官がキエフを極秘訪問、その2日後にキエフ政権のアレクサンドル・トゥルチノフ大統領代行が制圧作戦を承認、4月22日にはジョー・バイデン米副大統領がキエフを訪問、それにタイミングを合わせるようにしてオデッサでの工作について話し合われている。

 会議の10日後、5月2日にオデッサで住民がネオ・ナチに虐殺された。 人びとが逃げ込んだ労働組合会館で50名弱が殺されたと伝えられているが、これは地上階で発見された死体の数 で、それを上回る数の人びとが地下室で惨殺され、犠牲者の数は120名から130名だと住民は語っている。

 そうした出来事のあったオデッサへ乗り込むサーカシビリはウクライナの「お尋ね者」で、事実上、ウクライナへの亡命者。1994年にアメリカのコロンビア大学ロー・スクールを卒業、ニューヨークの法律事務所でインターンとして働いている。そこで「牧歌的親米派」であるエドゥアルド・シュワルナゼの下で働いていた旧友から声をかけられ、政界入りした。

 2003年にジョージアでは「バラ革命」と呼ばれる体制転覆プロジェクトが実行され、サーカシビリが実権を握る。このプロジェクトを現場で指揮していたのがグルジア駐在アメリカ大使だったリチャード・マイルズ。この人物はベルグラード駐在大使としてユーゴスラビアのスロボダン・ミロシェビッチ体制を倒した後、2003年にグルジアへ移動している。

 ジョージア大統領となったサーカシビリはロビイストとしてネオコン/シオニストのランドール・シューネマンを雇う。ジョン・マケインの顧問になる人物で、NATOの拡大にも積極的だ。

サーカシビリ政権にはふたりのイスラエル系閣僚 がいた。ひとりは国防相だったダビト・ケゼラシビリ、もうひとりは南オセチア問題で交渉を担当していた大臣のテムル・ヤコバシビリだ。ヤコバシビリはイスラエルの市民権を持っていなかったようだが、ヘブライ語は話せるという。

 また、2001年から イスラエルのガル・ヒルシュ准将が経営する「防衛の盾」が予備役の将校2名と数百名の元兵士を教官としてジョージアへ送り込んで訓練、その一方で無人飛行機、暗視装置、対航空機装置、砲弾、ロケット、電子システムなども提供 した。ロシア軍のアナトリー・ノゴビチン副参謀長によると、 イスラエルの専門家は2007年からグルジアの特殊部隊を訓練し、重火器、電子兵器、戦車などを供給する計画を立てていた という。

 そして2008年8月、サーカシビリは南オセチアの分離独立派に対話を訴えるのだが、その約8時間後、深夜近くにミサイル攻撃を開始させた。この攻撃を立案したのはイスラエルだと推測する人もいるが、その作戦はすぐに失敗だということが判明する。ロシア軍が素早く反撃、侵攻作戦を粉砕してしまったのだ。この時、ロシア軍は戦車を含む戦闘車両150両を南オセチアに送り込み、ジョージア軍に対する空爆も実行した。洋上での戦闘も伝えられている。

 この時も日本のマスコミはロシア軍が侵攻したと声高に宣伝していたが、ジョージア側が仕掛けたことは明らか。今ではジョージア政府もサーカシビリが南オセチアを先制攻撃したとしている。ところが、日本のマスコミは反省せず、昨年にはクリミアでも同じことを繰り返している。「集団的自衛権」を発動するときも同じことをするだろう。





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最終更新日  2015.05.31 20:47:25


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