映像と音のブログ dendosi

映像と音のブログ dendosi

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

dendosi

dendosi

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

ghs@ Re:テレビの音量を一定にして、番組で変わるのは気に障る(05/04) 分かるわー スポーツコーナーになったとた…
aki@ Re:日産低迷の理由が明かされる、SUVが足を引っ張っていると(01/14) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
須藤弘三@ Re:テレビの音量を一定にして、番組で変わるのは気に障る(05/04) NHKの音量が番組によって変わるのは、改善…
村石幸彦@ Re:テレビの音量を一定にして、番組で変わるのは気に障る(05/04) 天気予報の時音量が極端に小さくなる。天…

フリーページ

2024.02.01
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
昨年の映画興行の成績が発表になった、大手映画4社で作る日本映画製作者連盟が発表したもので、2215億円ほどだった。
前年比で少し伸びたがコロナ禍が第5類に変わったから伸びて当然と思う、それでも3.9パーセント程度という。
ちなみに4社だから平均で1社の売り上げは500億円強程度と、制作費を考えれば割りの少ない事業だと思う。

それで実は中身が問題である、トップ3に上がってきたにはアニメ映画であったこと、最高売上が158億円といい、3番目で138億円だ。
合わせて450億円ほどになるという、つまり全売上の20パーセントがこの3つで占められた。
制作本数は1232本で前年から89本増であったという、コロナ禍直前の2019年につづく2番目という量である。
つまり映画制作は順調な成長を果たしていると見える、問題はその中身。

史上初めて上位3作がアニメになったこと、これはある意味世情の反映で時流をつかんだと言えるだろう。
課題と指摘したいのは一般にいうところの映画は俳優が出演した人が演じる作品ではないのかというところ。

撮影所では大きなスタジオを用意したり、道具作りの専門家やカツラやメイクなど多数の人が働いているはず。

そこに出演者である俳優が参加して脚本によって監督が少しづつ作るものである、という認識があるもの。
この仕組みを必要としないパソコンの中で制作される電子化による映画制作へ移行したのである。
実物である俳優らの起用はない、性能に優れたハードとソフトがあり、優れた脚本とアニメーターが集まれば出来上がる作品になってしまったこと。

アナログ的からデジタル的へ、映画社会もこう変わっていたというわけである、これで困るのは映画人らの人々だろうか。
伝統的な制作手法で作る映画が消えるかもしれないのである、制作にための手法や技法、これは伝承されていくことで残される。
もちろんデジタルものでも伝承技術はあるが、それはデータやソフトが残されていれば難しい問題ではない。

アナログ的な制作方法はそうはいかない、職人気質と技術、これがあっての映画制作でありいま途絶える可能性が見える。
それにハード面も伝承されないと製造メーカーが消えていく、必要になった時に入手不可能という事態に陥る。
逆に見れば映画用機器は事業として取り組める状況となくなり少しづつ消滅して行くだろう、端的には映像機器が消える、性能改善が止まるである。

ソフトもハードも映画関係者が消えて行き復活するには大きな努力を必要とする時がやってくるというわけに。

いまデジタル処理で過去のフィルム映画を復活する技術が生まれて嫌いな映像の名作が鑑賞できるような社会になったが、言うなれば消えないフィルムが残ったから。

映画文明として文化という認識で映画が捉えられるが、保存される現代の映像が価値あるものとして引き継がれるからではないだろうか。
そういう意味でアニメ映画しか制作されない社会には絶対にさせてはいけないと思う、俳優がいて監督がいて、脚本家がいて、さらに周囲を取り巻く多数の関係者がいて、これを残す工夫を忘れてはいけない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.02.01 15:00:09
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: