『ローズアブソリュートのオーバードース/過剰摂取』
マティエールプルミエール社が有機栽培したロサセンティフォリア。
そのローズアブソリュートの世界最高濃度に挑んだ作品。
ジャマイカ産のサフランとペッパーベリーでローズの明るくスパイシーさを、
インドネシア産のパチュリとアンダルシア産ラブダナムでダークなウッディさを表現。
【調香師】
Aurelien Guichard/オーレリアン ギシャール
・JPG『ル マル テリブル(2010)』
・資生堂『エバーブルーム(2015)』
『 マティエール プルミエール 』はオーレリアン ギシャールが2019年に創業。
ギシャールの父ジャン ギシャール/Jean Guichardも調香師で手がけた作品は、
カルバンクライン『オブセッション(1985)』、パコラバンヌ『ラニュイ(1985)合作』
カルティエ『ソープリティ(1995)』、ニナリッチ『レベルドゥリッチ(1996)合作』などで
香料会社「ジボダン(旧ルール)」運営のパフューマリースクールの取締役。
香水界のボスともいえる父、花の栽培から香水制作まで関わる名家の生まれオーレリアンの
真摯な熱い思いは私が使用した三作品からも伝わってきます。
展開は全11作品とまだ少ないですが注目したいブランド。
( 『 ジボダン フレグランス&ビューティー 』 )
■感想:私の好み度<75-80>
どっしりとしたベリー×ラブダナム×ローズ。
トップからガツンとくるタイプ。
ラブダナムのアーモンド、チェリーのような丸みのある甘さに
アンバーを掛け合わせたような重さのある香りにローズ。
1時間ほど経過すると、これは褒めていますが…
グラスに少し残った前の晩のブランデーのアルコールが飛びウッディな甘さのような香りに、
ローズはひたすら濃く、二日酔いのようななんともいえない倦怠感。
久々にちょっと飲みすぎ遊びすぎたけど楽しかった…という気持ちになる香り。
連日使うには私は気力がちょっと足りないけど 週末につけるといい感じ。
『 パリジャンムスク 』『 ネロリオランジェ 』と同様に
『ラディカルローズ』も香りの消え去り方までとても美しい。
最高の見せ場の余韻を保ち緩やかなグラデーションのようにフェードアウト。
私の好み度に多少違いはあっても(とはいえ75~85と好きな香り)、
ラストまで香りの表情が曇らないのはどれも完璧です。
というわけで、最新作『 バニラパウダー(2023) 』も気になる!
■拡散性・持続性
拡散性はやや強めから高め。持続性は長め。
他の香水の半量から2/3でいつもの香り方になるほど強い。
■液の色・ボトル
液の色はイエロー。私が香水らしいと思う色。
使用した3作品で一番濃い色。
6mlは、スプレーは自分でセットする仕様。
詳細は『 パリジャンムスク 』で。
サイズ:約w20×d20×h58mm[6ml]
(スプレーなしのキャップの状態ではh48mm)フランス製
展開が豊富で試しやすい!
ムエット(5€)、1.5ml(5€)、6ml(32€)、50ml(145€)、100ml(205€)。
■季節
秋冬。コートを着るくらいの秋から。
3月からはやや重め。
■年齢
20代後半以降。女性向き。夜向き。
オフィスなら50代以降かな。
■似てるかも?
・資生堂『 ローズロワイヤル(2006) 』ロサセンティフォリアが共通。
・キリアン『 グッドガールゴーンバッド(2012) 』ささやかながらもアクセントになっているラブダナムの使われ方。
・エトロ『 ラジャスタン(2013) 』ミモザバーション。拡散持続性は同じ。
・トムフォード『ロストチェリー(2018)』チェリー×アーモンド×ローズの重さ。
・ブシュロン『 セルパンボエム(2020) 』ローズ&パチュリのバランスが似てるような。
・パルファンロジーヌパリ『 ローズアブソルモン(2020) 』ローズ×パチュリ×ラブダナム。拡散持続性も。
・メモ『アルヘンティーナ(2021)』ラディカルローズよりスパイシーでフローラルの種類が多め。
……共通するのは『濃厚!』って感じ。(キリアンはちょっと遠い位置かも)
■リピート
好きな香りですが上記のように近いもの、選択肢が多くリピはないかも。
Caudalie【Soleil des Vignes/2021】 2024.06.25
Caudalie【Ange des Vignes/2023】 2024.06.24
Montblanc【Legend Red/2022】 2024.06.15
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