Emy's おやすみ前に読む物語
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「藍の言いなり 紅のぬくもり」**Scene 6-2**私は右手で三村のスーツの胸の辺りに手を置く。三村が私を見下ろす。私は視線をはずす――。今度はスーツの胸から手を入れ、Yシャツの上から触る。心臓の鼓動が右手に伝わる。私は再び三村を見上げる。「・・・生きてる。」「そりゃ、そうでしょ。」あの表情にはならない。「――ちょっと、やめて。」耳元で小声でささやかれて我に返り、慌てて右手を引っ込める。なんて恥ずかしい。なんて惨め。顔が熱く赤くなる。私も里美のようになれるかも・・・、話術は無理だけど、いつも孝夫に触るようにすれば私でも三村をあの時の困った表情にできると思った。私も小悪魔になれるかも、と・・・。大失敗。でも、このまま沈黙が続いたら涙がこぼれてしまいそう。私は気丈に顔を上げて、まるで懲りてないように明るく「せっかく会えたし、これから飲みましょうか。」なんて・・・冗談のように、本音をもらす。「俺、疲れてるから。」即答。断られた。もう三村の顔を見ることはできない。どうしてよいか分からず、電車内を見回す。私は、三村に会いたかった。しかし、三村は私の名前さえも覚えていない・・・。話も面白くない、ビジュアルも好みで無いとすれば、眼中に無い。私は自分を忘れてしまっていた。ふと、孝夫の顔が浮かぶ。私を相手にしてくれるのは、孝夫だけ。孝夫の言う通りにしていればいいはずの私が、男を望むなんて、なんて身の程知らずなのだろう。私の思いなど、この世界のどこにもいらない―――。--------------------------------------「藍の言いなり 紅のぬくもり」を楽しみにしてくださっている皆様へ、一月ぶりの更新で、しかも新年初めてのブログです!(><)続きを楽しみにしてくださってた方々、お待たせしてホントにすみません~~。・・って、最近こればかりでもう反省のacoです。遅ればせながら、今年も「おやすみ前に読む物語」をどうぞよろしくお願いいたします。インフルエンザもまだまだ流行っているようなので、皆様もどうぞお気をつけて!
Jan 30, 2009
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