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「藍の言いなり 紅のぬくもり」**Scene 6-4** 私が先に、続けて三村が改札を抜ける。たった2つ手前の駅だけど、降りた事がない。見たこともない風景に不安を感じる・・・。「こっち。」今度は三村が私の前を歩く。振り向く事もなければ、話しかける事もない。私は三村の背中を追いながら、繁華街を歩く。私はラブホテルに行った事がない。孝夫は・・・あると思う。フィアンセとは利用しているかもしれない。あくまで想像だけど、ホテルに行く前の男性はパートナーの女性にもっと優しい言葉とか、その気にさせるような心地よいジョークとか腕を組んだり、手をつないだり・・・上手く言えないけど少なくとも前を歩く彼を彼女が追うのではない気がする・・・。だいたい私は三村について来て、本当にどうするのだろう。――よく知らない男なのに。繁華街を抜けると商店街に入る。22:00を過ぎた店はシャッターが下りて、静まりかえっている。この道に三村と私しかいない。孝夫とこういう関係になる前に、私は孝夫の何を知っていたのだろう。私が会社に入社し、一目で孝夫に憧れた。4ヶ月くらいたった頃、孝夫からスペイン料理のレストランに誘われた。過去一度もデートなどした事ない私が、憧れの・・・私だけじゃない、秘書課の女性たち憧れの孝夫から。私は舞い上がった。今思い出せば、あのレストランでの会話はデートというより面接試験に似ていたかもしれない。私は目の前の孝夫に、これ以上無いくらいのぼせ上がってしまった。孝夫の優しい口調の質問に、大人の男女の駆け引きなど微塵もなく赤裸々に答えていた――。三村の背中を追いながら住宅街に入る。街灯だけで、青黒く静まりかえっている・・・。とてもこの先ラブホテルがあるとは思えない。三村が振り向く。「――ここ。」ふと見上げると5階建てのマンションの前。三村は大きなガラス扉を開くと中に入り、5、6歩進むとオートロックに鍵を差し込む。自動ドアが開き、三村が迷うことなく前に進む。私も置いていかれては・・・再び、三村の背中を追うのか―――。------------------------------------皆さんお待たせしました~~。さあ、このあと二人はどうなるのでしょう??次回をお楽しみに!!2月からは花粉の季節ですね。素敵なラブシーンも、二人が花粉症だったら大変かもね、なんて、くしゃみのし過ぎで腹筋が筋肉痛の私は想像するのでした。どうも納豆が良いらしいですよ!私は今年箱買いしちゃって毎日食べてます。(シーズン前から食べておくんだった・・)花粉症の皆様、今年もめげずに頑張って乗り切りましょう!そうでない方、いつまでもならないよう祈ってます!aco
Feb 20, 2009
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三村の住むT駅ホームに電車が滑り込む。別れの挨拶はしたほうがいい。三村をチラッと見上げ、「お疲れ様でした。」――これでいい。三村に何を期待していたのだろう。私は三村に会いたかった。・・・会えた。だから、これでいい。これで終わりでいい。――ところが意外にも、三村が私に電車を降りるよう、目で合図する。私もT駅のホームに降りる。ホームの時計が21:40をさしている。電車が出発し、ホームも人影がまばらになる。三村が口を開く。「ホテル・・・行く?」「・・・。」「それとも俺の全く勘違い? だったら、次の電車で帰って。」三村の目が私をまっすぐ見る。私はどうして、こんなに三村に会いたかったのだろう。あの日――。初対面なのに、ホームで愚痴を聞いてくれたのも、ジュースを買ってきてくれて、一緒に次の電車を待ってくれたのも、長く付き合ってる孝夫にも、してもらった事がない。三村の顔や姿も悪くない。体型はスリムなのに、男性的で魅力的だ。近くに感じる体温も、少し浅黒い肌も、冷たい口調も孝夫とは全く違うタイプの男性。私は三村にも惹かれている・・。――とにかく、早く返事しなければならない。三村ともっと話したい。三村をもっと知りたい。正直、三村になら抱かれてもいいと思う。しかしそれは、今日ホテルという話ではない。何より孝夫に背く事はできない。三村と関係を持ったとしたら、私は殺されるだろうか。なかなか答えを出さない私に、「さて、じゃ気をつけて帰ってね。」三村が少しホッとしたような笑みを浮かべる。――その表情が、気に入らない。私は、三村の困ったような軽く追い詰められたような表情がどうしても見たい。今日の里美は幸せそうでうらやましかった。憎らしかった。里美にぞっこんの藤坂さんと、待ち望む赤ちゃんの誕生。それに・・・、私の全てを注いでいる孝夫をあっさりと嫌いだと言い、特に深く考えた訳でもない一言で、この三村にあの表情をさせる事ができる。私はT駅の改札口に向かってホームの階段をのぼる。私は何を意地になっているのか、もう、分からない・・・。--------------------------------う~ん。名倉さんは、自分がやってることが自分でもよく分からなくなってるようですね~。昔読んだ話にこんなかんじの台詞がありました。澄んだように見える湖の水底にもよどんだ澱が沈んでいるように、人の心がひとつの思いだけになることなんて絶対にないのよ・・って最近、学生時代に好きだったストーリーをもう一度読みたい!って突然思うことがあります。「このせりふは何だったかなぁ~」なんて、頭をひねってちょっとした脳トレ?emyちゃんの作品も、印象的な台詞がけっこうあるのでは?皆さんも思い出してみてはいかがでしょう・・・♪私がもし老後、老人ホームに入るなら、図書室(漫画も含む!)があるホームが良いな~、それまで目を大切にしなきゃ、なんて本気で考えた事があります。だって~、懐メロもボケ防止いいっていうし、懐かしい本たちだってきっとなるんじゃないかな??あれ?変な話になっちゃってすみません。(^^;)ではまた♪-aco-
Feb 6, 2009
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