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10:50。時計を確認した。彼はまだ来ていない。まずは謝ろう。。。「姉さん。」10:55、彼が来た。長袖のTシャツ。ファスナー付きのカーディガン。チノパン。ニット帽を深くかぶっていたので、声を掛けられるまで分からなかった。「こんにちは。出発時間、ごめんね。」「大変だったね。」・・・優しく笑ってくれる。ホームに立つとすぐ電車が入ってきた。土曜日の昼頃、中高生のグループも多い。電車に乗り込むと、私は意識して周囲を見た。女性はさりげなく、女子中高生は明らかに彼を見ている。私は得意げに彼の顔を見上げた。彼は私に“ンッ?”という表情で微笑む。私達は昨日の仕事の話、最近の映画の話をした。東京駅から新幹線に乗車するとき、昼食に駅弁を買うことにした。二人とも、“駅弁なんて何年ぶりだろう。”と話ながら売店での買い物一つも新鮮で楽しい。乗車すると、彼が「暑い。」と、ニット帽を脱いだ。髪が短くなっている。「髪、切ったの。 あれ?私、次に会う時は髪切って来てって言ったっけ。」「もう、姉さん。俺の過去を責めるね。」「いつ美容院に行ったの。さっぱりして似合うけど。」「違うの。カットモデル。あんまり切る気は無かったんだけど、 美容師見習いの友達に切られた。俺の友達、約束とか予定聞くとか、 そういうのナシで来るから。」「他にどんな友達がいるの。」美容師見習い、料理修行中、インディーズバンド、劇団員などなど、まさに明日を夢見る青年達ばかりだった。「みんなでいつか、一人前になるとか、 有名になるとか、夢語り合ってさ。 夜中に集まって朝まで酒飲んでさ。」この仲間達の話をしている時の彼の顔は生き生きとしていた。“若い。”彼は女性だけではない、同性の友達も多く、好かれている。彼の、まずルックスの良さ。聞き上手。静かな口調。自分の事を話さないミステリアスなところ。私が感じる彼の魅力は、きっと友達も感じているだろう。彼の、女優に見せるサディスティックなところは、友達は知っているのだろうか。夜の彼は少し孤独に見えて、私がついていてあげたいと思った。しかし、彼は私などいなくても、にぎやかな毎日を送っていることを知った。彼がいなくて困るのは、私の方――。
Jan 31, 2006
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皆さんも思ってるんじゃないでしょうか。「温泉で、二人はどうなるの?!」って!もう、タイプしてても、早く先を発表したくて仕方ないんですよ~!だからどんどんアップしちゃいます。皆さんからのコメントがemyちゃんのご飯です!メッセージ待ってます~~!!「ビロードの背中」-第6章の5- 女性職員を22:00に退社させ、私と男性社員と例の上司で、何とか取引先を納得させるまでできた。憎むのは「係長職」。私の数少ないチャンスにまで容赦しない。不幸中の幸いは、例の上司も疲れからか、嫌味も説教も無く帰宅していった。終電に乗り、帰宅したのは25:30。私は彼にメール送信した。<真夜中に失礼。トラブル発生にて、今会社より帰宅。明日はお昼ごろ出発にして>予定では午前中から出発して、観光するつもりでいた。観光したいというより、彼と昼間、歩いてみたかった。私は3:00、就寝した・・・。8:00に起床し、メールを確認した。<姉さんに合わせるよ>6:30に受信されていた。彼もバイトで、夜は決して早く寝てないはず。私の勝手に、本当は怒っているかもしれない。でも、このメールの答えが私に見せる「彼」なのだ――。私達は、11:00に駅で待ち合わせした。To be continued...
Jan 29, 2006
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今週の会社帰りは、毎日のように途中下車してショッピングビルに寄った。どんなに仕事を早く片付ける努力をしても閉店一時間前くらいで、ゆっくり見ることが出来ない。旅行には、これ以上ないくらい準備したかった。靴もかばんも、下着も。アクセサリー売り場の前を通ったとき、ボールチェーンの細いブレスレットを見つけた。ごく平凡なデザインだけど、とても気に入ってしまった。“・・・どうしようかな。”店員が近づいてきた。ガラスケースから出して、つけてくれた。「このデザインと同じアンクレットもあるんですよ。」”アンクレット。”この響きが女性らしくセクシーで、エッチに聞こえる。浴衣にアンクレットをつけている足を想像した。・・・買いだ。ブレスレットもアンクレットも購入した。アクセサリーに合うマニキュアも買おう。うまく行かないもので、金曜の夕方取引先よりクレームが入り、私と部下達の残業が決まった。例の大嫌いな上司も加わり、話が100倍こじれそうな気配になった。“今日は早く寝て、明日はお肌つやつやの予定だったのに!”今から分かる。明日の肌のコンディションは最悪だ。
Jan 28, 2006
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今週の土曜日、気分転換もかねて旅行の洋服の買い物と夕食に、松永を付き合わせた。「姉さん、給料日前に銀座で洋服買うなんて 気合は入ってますよね。 旅行いくの、本当は男なんじゃないんですか。」松永にも彼と行く事は話していない。もちろん、松永は信頼できる後輩。でも、そういう意味じゃない。なんとなく話せない。誘ってないけど、松永は泊まるつもりでいるらしく、DVDを借りようとしている。「昨日借りたから。」「DVD借りなくても、レンタルショップに寄りましょうよ。」・・・それは無理でしょ。「右の席のバイト君、今日いるかな。」 松永にほとんど強引に連れて行かれ、 レンタルショップに入った。 彼は出勤している。「姉さん、何か借りましょ。借りないとレジまで行けない。」と、内緒話のトーンで話す。結局、松永の希望により松永の趣味のDVDをおごらされた。松永がレジに並び、私はDVDを選ぶふりしていた。松永と彼は、次の客が並ぶまでしばらく話していた。店を出てから「バイト君、私のこと覚えててくれたみたいで、『こんばんは』って話しかけてくれたんですよ。」“こんばんは は誰にでも言うでしょ。”途中スーパーに寄って、ビールとポテトチップなどのおつまみを買って帰った。松永は家に付くまでずっと彼の話をしていた。お風呂を出て、DVDを見ていたらメールが入った。<後輩さんが、私の上司は男と旅行に行くのかもって言ってた。俺とです、って言えばよかったかな。>< バカ > と返信した。
Jan 27, 2006
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昨日はこの街にこの冬初めての雪が降りました。あまりにふあふあの雪なので、虫眼鏡を引っ張り出して見てみると、、すごい!自然はなんてすごい芸術家なの!とびっくりするほどきれいな雪の結晶がたくさん!!形も大きさもみんな違うの。本当にきれいでした。「雪でたくさんの被害が出ているというのに、何をのんきな!」と叱られるかもしれませんが。。。。雪には浄化の作用があるような。汚れた地球を浄化してるんだとしたら、、、。aco「ビロードの背中」-第6章の2-旅行の日が来週末に迫った。考えてみれば、男性と二人きりの旅行は初めてだった。思い出してみれば、20代の頃は男女のグループでスキーやゴルフ、温泉もよく出かけた。そのうち、一組、また一組とカップルになり、だんだんグループでいる必要も無くなっていった。あの頃の私は、そのカップルを見て何を思っていたんだろう。ふと、母に連絡すべきかと考えた。10年前ならまだ家族と住んでいたから、母にだけ『友達と行く』と嘘もつくのだろう。わざと女友達の名前なんか出したりして。今の私はむしろ、男性と二人で旅行などといったら両親は返って大喜びかもしれない。父はともかく、母は。そのまま結婚なんて夢を描かせても可哀想なので、黙って行く事にしよう。友達と行くことに代わりは無い・・・。”友達以上・恋人未満” なんてヘンテコな言葉を思い出した。そう考えたら、その言葉はキスマークの女優にこそ当てはまる。彼と私の関係は、思い切り“友達”だ。私は、話を聞いたあの日から、女優のことが頭から離れない。何をやっても劣等感が拭えない。でも一つ、はっきりした事。私の中で、彼の存在は思ったよりも大きい。他の35歳の人達から見れば、“子供相手に”と言われるかも知れない。彼の恋人になりたいというのでもない。ただ、特別な存在でいたい。そして、彼を女優に取られたくない・・・。To be continued......
Jan 22, 2006
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ブログを始めた時はショートストーリを乗せていく予定だったのに、「2作目にして、ショートじゃなくなっちゃったね~」って、この間会った時emyちゃんと話しました。まだまだ続きそうなこのお話、どんどんアップしていきますのでどうぞ末永くお付き合いください。。。「ビロードの背中」-第6章の1-彼と私の仕事の都合から、旅行の日を決めた。土日の一泊なので、仕事にかかることは無いが、庶務課に連絡し宿泊先の部屋の確認を取らなければならなかった。”誰と行くのか聞かれるのかな。部屋が空いてるかなんて自分で確認したい。”すぐに庶務課より連絡があり、日にちは決定された。余計な事など聞くはずも無かった。この時期、このご褒美のせいで庶務課は大忙しなのだ。”ちょっと がっかり。”昼休み、先日の彼からの受信メールをまた読み返した。<はい。了解しました>たった、これだけの言葉。たった、これだけの文字。普通すぎる返答に、ドキドキする。何度も読み返してしまう。To be continued......
Jan 18, 2006
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私たちの町についた。彼は、家まで送るといってくれたけど、この町は夜も明るい。レンタルショップの前で別れることにした。「今日はご馳走様でした。さっきの温泉の話なんだけど・・・一緒に連れて行ってあげるね。」「そっか。ありがたいです。じゃ、日にち決まったらメールで。」彼とのメールを再開する。単純に嬉しい。一人になって彼女の事を思った。彼女は一見、自由奔放に楽に生きてるように感じるけど、本当は。少なくとも、“決めた事、決まった事”は守り貫く、意志の強い人。だから、髪を切ってでも、自分を解放できる場所が必要なのだ。その場所を彼に求めた。私も仕事漬けになる。係長という立場と孤独に耐える。開放できるのは、DVDと、やはり彼。彼女は彼とセックスをする。私は彼と話をする。彼も、彼女と私に見せる顔は違う・・・。お風呂から出て、すぐに眠るつもりだった。しかし、彼女の事がどうしても頭から離れない。見ないテレビをつけ、ビールを飲んだ。彼女は?私は?と、言葉遊びを始める。彼女は 23歳。 私は 35歳。彼女は ルールを気にする。私は 世間体を気にする。彼女は 2回しただけで彼氏顔?と言う。私は 2回もしたら彼女顔だと思う。彼女は ロングヘアーをショートカットにする。私は そんなことを言う男とは会わない。彼女は 彼のサディスティックな言葉を、あえて彼に甘えてかわす。私は 彼のサディスティックな言葉に怒って帰る。彼女は 彼女のしたい時にセックスをする。私は 誰ともセックスできない。・・・惨敗。そして撃沈。本当に、聞かなきゃ良かった。彼女は、私よりも女性として上手だ。認めるのが悔しい。めったに見ない夢を見た。いつも映画に出ている美しい女優達や、会社の可愛い顔の後輩達が次々と彼の首に腕を回して甘えている。そんな夢。目が覚めたとき、最悪の気分だった。何で、こんな夢。たとえ最悪の気分でも、会社の会議に遅れる訳にはいかない。to be continued...
Jan 11, 2006
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「・・・返信来なかったから、ここまでかなって思ってたら 彼女次に俺の家に来た時、背中までのロングが うなじが見える位ショートになってた。 『お、似合うよ。』って言ったら、ニコリともしないで 『後は何をすればいいの。』って、俺を睨む様な目で見たの。 コイツ、カッコイイなって思って。 彼女が下を向いた時、俺言ったの。 『お前は今日、なんで俺のところに来たの。』って。 そしたらまたキッと睨んでさ。 それが、怒りですっげー迫力でさ。 『許してもらいに来たんでしょ!』って。。。」彼は、こんな話でも興奮せず、静かに話す・・・。静かに話すから、余計卑猥に聞こえる。彼が私に見せる顔。バイトの店員の顔。私の話をとことん聞く顔。素敵な絵を描く顔。そして、ヴァージンに驚く顔。私は、可愛い弟のような顔しか知らない。キスマークの彼女に見せた顔。サディスティックな男の顔。改めて気づいた。彼は、25歳の大人の男性なのだ。「そしたら彼女、水道の水、コップでゴクゴク飲んでさ。 いきなり脱ぎ始めて、下着だけになって。 俺も一瞬、何が起こったのかと思っちゃったんだけど。 彼女、俺の首に腕回してきて。 『何しに来たのか思い出した。』って。」・・・私も、彼に少しだけ怒った顔を向けてみた。「ほら、だから話したくないって言ったでしょ。 髪の事は、俺も反省してるんだから・・・。」「もしかして、彼女に何も言い返せないまま、 メール通り、手厚いサービス受けちゃってたりして。」「それはノーコメント。 でも、ショートカットが好きなのは本当だよ。」「何カッコつけてんだか。ノーコメントは ”はい、そうです”って言ってるようなものでしょ。」「そっか。」・・・この”そっか。”に弱い。この”そっか。”が可愛くてたまらない。何をしても、全て許される男に変えてしまう。「彼女とは、舞台稽古に入った日から千秋楽まで 連絡を取らないのがルールだから。 もう2ヶ月位会ってないのかな。」キスマークの彼女の話を、彼から聞きたがった。私が白状させた。でもそれは私の、彼女に対する悪女のイメージを確認したかったから。彼女は、相手の明日の状況も考えずキスマークをつける女。誰とでも簡単にセックスしちゃう女。男に馬鹿にされても、プライドも無く平気でいられる頭カラッポの女。そして、彼から本当は迷惑と思われている女。・・・全然違った。聞かなきゃ良かった。「・・・じゃ、友達と行ったら。」温泉のチケットなんて、無駄にしてくれていい。ただ、私の手元に使われないままのチケットを置いておくのはイヤ。くだらない見栄だけど、今年も松永を誘うのは気が引けた。「・・姉さん。俺と行こうか。」この無神経さは、若さなのかしら!”キスマークちゃん”の話を聞いた後で、私が”やったー!”と両手を挙げて喜べるわけ無いでしょ。「浮気?」「だから、姉さん。俺フリーよ。」状況としては、この女性が飛びつきたくなるような松永も大絶賛の彼が、私と温泉に行こうと言っている。私が一緒に行きたいと言った訳ではない。彼が私と行きたいと願っている。・・・うん。悪くないかも。返事の遅い私に「安心して。レイプしないから。」プッ。私は思わず口に含んだお酒を吹き出した。「姉さん、大丈夫?」私は笑った。「さあ、遅くなった。帰ろう。」私達は席を立ち、身支度を整えた。「姉さん、今日、俺が払うから。」今日の彼は、本当に上機嫌だ。to be continued...
Jan 6, 2006
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明けましておめでとうございます。近くの神社に初詣に行ったらたくさんの人で賑わっていました。みんなの願いはどんなことだったのかな。私は「今年こそ、明るいニュースがたくさんありますように!」そんなことを祈ってきました。正月早々、上がりはなでコケた母が足を骨折し、病院を探しまわり、なんとも慌ただしい1日でした。母も年だし本当にみんなで心配したのですが、母いわく「家族の厄をみんなしょってあげたから、これで厄落とし。今年は良い年になるわよ!」ですって。何事も前向きに!!ですね。健康祈願の「緑の達磨」をプレゼントし、さっそく治癒祈願でお目々描いてきました!頼むよ、達磨ちゃん!!皆さんのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。。。今年もこのブログ&emy&acoをどうぞよろしく!!
Jan 1, 2006
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