2005/10/27
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テーマ: 社交ダンス(9780)
カテゴリ: 競技会関連
スタンダード競技の予選が始まりました。私達の出場するC級戦は、エントリー組数53組、昇級は上位10%ですから、この中の5位までに入る必要があります。

色とりどりのドレスに身を包んだ女性たち、燕尾服をきっちりと着こなした男性たち。それぞれが、日常生活をはなれ、今日だけは紳士淑女になって背筋を伸ばし、胸を張って一同に会し整列する様は、まるで別世界にタイムスリップしたようです。

コールを待つ間、私はテレビで見たヨーロッパ10ダンス選手権の様子を思い出していました。シェープ、ムーブメント、表現力、どれもとても真似の出来るものではありませんが、それと重なるように自分が踊っているイメージを頭に描いていました。

ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット。一次予選を踊りきって、観客席のお母さんを見ると、右手でOKサインを出しながら、大きな笑顔を送ってくれました。

私は、いつものように貼り出された結果を見ずに、リーダーに促されるまま2次予選に臨みました。33組が勝ち残っています。相変わらず咳が出ましたが、踊り始めるとなぜかピタっと止まります。

2次予選が終わってトイレに行くと、そこで、お母さんとばったり会いました。

「お兄ちゃん、引っ張り回してるけど、あんた、よう、きばって、ついていってくれてるなあ。ええよ。その調子。」

お母さんは、スタンダードをメインに教えているダンスの先生ですから、きっと、私に言いたいことは山ほどあったと思いますが、何も言わずに褒めてくれました。私はとてもうれしくて、涙が出そうでした。そして、もっともっとがんばろう、と思いました。

3次予選、勝ち残ったのは26組。実は、スタンダードはここ数週間、全く練習していなかったので、感覚をもどすのに時間がかかりました。競技が始まる前の練習時間も、先週足を踏まれて大変な目にあったので、参加しませんでした。



そして向かえた準決勝。ここで敗退することが最近多いので、一番緊張します。準決勝には13組が勝ち残っていました。エネルギー切れになると困るので、踊る前に控え室に戻り、残っていたおにぎりを食べました。先週の教訓が、今回はかなり活かされています。

予選を踊っているうちに、ラテンぽくて優雅さに欠けるワルツやスローも、だんだんスタンダードの感覚が戻って来て、滑らかな動きが少しずつ出来るようになっていました。

ついに、決勝のフロアにコールされました。私達の名前が呼ばれると、客席から「ああ、ラテンも出てた、千葉さんやな。」という声が聞こえました。私達はいつのまにか、「千葉さん」という名前になってしまっています。まるで、本名じゃなくて、「ギリシャ人」と呼ばれ続けた画家の「エル・グレコ」みたいだな、と思いました。

(つづく)

スペイン発行エルグレコの絵画10種 スペイン発行エルグレコの絵画10種

エル・グレコの生涯

描かれた戦い 描かれた戦い

美の巨人たち モネ「日傘をさす女」/エル・グレコ「聖衣剥奪」 美の巨人たち モネ「日傘をさす女」/エル・グレコ「聖衣剥奪」





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Last updated  2005/10/27 12:02:19 PM
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