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書籍の感想です。今回は「異世界でカフェを開店しました4」です。異世界でカフェを開店しました。(4) (レジーナブックス) [ 甘沢林檎 ]今回は粗悪品を売るパクリカフェと慰安旅行のお話です。まあ、儲かるお店があればそれを真似る店が出てくるのは当然のことではあります。ましてや、レシピを公開しているとなればなおのこと。しかし、リサの店ではメレンゲを作るために専用の道具を魔法具屋に作ってもらっています。ハンドミキサーみたいなものかな?レシピではそんなことは書いてないので綺麗なメレンゲを作ろうと思ったらひたすら手で混ぜ続けなければなりません。そうなると人のレシピで楽しようなんて思っているお店が再現てきるわけもなく、見た目は似ているけど、微妙に美味しくないお菓子ができあがります。それでも店員にイケメンを配置して女性へアピールするなど工夫しているところはアリな気もしますが、カフェおむすびの正攻法な攻めにあえなく破れるのでした。そして慰安旅行。隣の国に海水浴を楽しみに行きます。でもバカンスのはずなのに結局は働いてしまうおむすびの一行。ちなみに、リサは隣国の貴族の横暴な態度に言い返してしまうのですが、コレ、結構危ないよね。リサはフェリフォミア王国の貴族。しかも魔術師長の娘がリサなわけです。隣国の王族の方が仲裁に入ってくれたからよかったけど下手したら国際問題に発展しかねないよね。リサは自分が重要人物であることをもっと自覚した方が良いよね〜
2022.05.31
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書籍の感想です。今回は「異世界でカフェを開店しました3」です。異世界でカフェを開店しました。(3) (レジーナブックス) [ 甘沢林檎 ]第3巻です。今回はお祭りです。お祭りといえば屋台。屋台をやるべくカフェおむすび奮闘します。同時に学園の生徒たちも屋台を開きます。この辺は学園祭のノリですね。売るものがクッキーやかき氷、りんご飴なので楽しかったでしょうね。そして自分の作った物を喜んで買って食べてくれるお客様という存在を感じられたことは学園の生徒たちにはとても良い経験になったでしょう。
2022.05.29
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書籍の感想です。今回は「ビール職人の醸造と推理」です。ビール職人の醸造と推理 (創元推理文庫) [ エリー・アレグザンダー ]ビールミステリという謳い文句です。ビール職人のスローンですが、ある日夫が浮気している現場を目撃してしまう。ショックのスローンは工房を後にし、新規オープンするブルワリーで働くことに。初日を大盛況で終え、今後に期待を感じたのに何と翌朝醸造タンクの中から死体を見つけてしまう。波風立たない生活を望んでいたはずのスローンですが、夫のこと、新しい職場のこと、殺人事件のこととジェットコースターのような面倒ごとに巻き込まれるのでした・・・タイトルに推理とありますが、推理小説としてはそこまで秀逸な部分はありません。犯人もあっさり捕まるしね。なのですが、面白かったというのが感想です。まずビールの話がとても面白いです。種類の話や製法の話、それが展開にうまく絡んでいてとても楽しいです。あと、登場人物もクセがあって良い。噂好きで、町の人のことを常に嗅ぎまわっているエイプリルという面倒なおばさんが出てくるのですがそういう面倒なキャラも含めて活き活きとした描写がどんどん先を読ませる力になっているのだと思います。
2022.05.28
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書籍の感想です。今回は「無貌の神」です。無貌の神(1) (角川文庫) [ 恒川 光太郎 ]大人のための暗黒童話、というキャッチコピーの短編集です。表題作の「無貌の神」は不思議な村に不思議な顔のない神がいました。その神は傷を直したりと神様らしいことをする一方、時々頼み事にきた人間を食べてしまいます。顔がなくて、頼み事を聞いてくれて、食べられちゃうって千と千尋の神隠しのカオナシみたいですね。この作品の神は倒すことができます。倒した人は顔がのっぺらぼうになっていき、次の神になってしまうのです。逃げることもできずに、倒しても自分が次の神になるだけで何の解決にもならない。この仕組みなら抜け出すことは叶わないと思っていたとき、ある人から「こういう方法はどうだ?」と持ちかけられ、それを実行に移すことに。果たして成否は?その他の5篇もすんなりハッピーエンドとはならずむしろ若干バッドだったりするものもあり、この辺が暗黒童話なんだろうけど、なかなか面白かったです。個人的には「死神と旅する女」という死神から77人の人間を斬り殺す役目を担わされ、後から自分のやったことの意味を知る話が面白かったです。悪魔がやり方は悪魔そのものなんだけど、妙に律儀で約束をきちんと守ったりしてそのギャップも面白かったです。いろんなお話があるのでいろいろ楽しめます。
2022.05.26
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書籍の感想です。今回は「夢見る帝国図書館」です。夢見る帝国図書館 [ 中島 京子 ]主人公の小説家が上野で出会った白髪の女性とのお話です。白髪の女性は喜和子と言って、快活を絵に描いたような人なのですが、主人公が小説家であると知り、図書館を主人公にした小説を書いてほしいと頼みます。帝国図書館、今の国会図書館の歴史みたいなものを図書館を主人公にして書いてほしいということで、タイトルも「夢見る帝国図書館」と決まっていますw途中途中にこの「夢見る帝国図書館」のお話が出てくるのですが、そこで知る国会図書館の歴史がなんと面白いことか!殖産興業を目標に掲げていた明治期。何も生み出さない、無料で本を貸すという図書館という事業は軽く見られていて、何度も何度も頼み込んで屋っと勝ち得た予算も、何か理由をつけてすぐに別なものに振られてしまいます。図書館の歴史は貧乏の歴史でもあるわけです。主人公は喜和子さんに頼まれてすぐに小説を書いたわけではありません。喜和子さんと徐々に親交を深め、そして、喜和子さんは亡くなってしまうのですが、そこから喜和子さんがどういう人生を辿ったのかを知ろうと動き出します。彼女の生い立ちを知る人は少なく、彼女の生前語っていたことも他の人の思い出が混じっていたり、一緒に暮らしていた人が語った物語が混じっていたりとなかなか真実が見いだせないのですが、細い細いつながりを辿ってある程度確からしいものを得るに至ります。そして、彼女もとても裕福とは言えない人生を歩んできたことを知ります。しかし、彼女の晩年は、自分らしく生きることができたのでしょう。お金はなくとも素敵な人々に囲まれ良い人生を全うすることができたのだと思います。不思議な魅力がある本だなと思っています。
2022.05.25
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書籍の感想です。今回は「鹿の王水底の橋」です。鹿の王 水底の橋 [ 上橋 菜穂子 ]一応鹿の王の続編ということになるのでしょうが、主人公はヴァンではなく、ホッサルです。この辺は後書きに書かれていて、身体の底から突き上げてくる衝動があって初めて書けるらしく、思惑などに従ってくれるものではないそうです。というわけで、医療系で得たヒントから書き上げたのが、本書とのこと。医療系ではあるのですが、政治的な思惑も何重にも絡んでなかなか面白かったです。ちなみにホッサルは主人公だと思うのですが、自分で選択できることは少なく、周囲の思惑や作戦に乗せられてどんどん事態は進展していってしまいます。ちなみに人を救うために最善を尽くそうとするオタワル医術と一定の線を引き、穢れがない状態を維持することで、楽土にいけるという清心教医術。政治的な思惑もあり、まったく相容れないと思っていたものが、ラスト寄り添うシーンは医術の新しい未来を見た思いでした。オタワル医術を極めようとするホッサルと清心教医術を新たに学び直す決意をしたミラル。二人は離れることになってしまいましたが、また一緒になって幸せになってくれると良いな。
2022.05.23
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書籍の感想です。今回は「異世界でカフェを開店しました(2)」です。異世界でカフェを開店しました。(2) (レジーナ文庫) [ 甘沢林檎 ]異世界で料理ファンタジーです。とりあえず今のところガンガンうまくいってます。カフェを開業したリサは色々な心配事で過労からダウンしてしまいますが、ある意味心配しすぎというかなるようになるという感じですかね。王太子からの縁談の申込みはビックリだし、断ったら義父の立場が悪くなるのでは、と身動き取れなくなりそうだったんですが、それも無事解決。そしてもともとカフェを開いた目的がこの世界の料理レベルを上げ、自分が美味しい料理を食べたいというものだったので、学校に料理科ができるというのは忙しくはなるけど、彼女の野望に一歩近付いた気がします。さらに恋愛も良い感じに進展してます。こういうのってなかなか進みそうで進まない、というもどかしい展開が多い気がするので、ちょっと新鮮です。どんどん良い方向に突き進んでいるので、この先どんなトラブルがあるのかな?
2022.05.21
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書籍の感想です。今回は「後宮の烏4」です。後宮の烏 4 (集英社オレンジ文庫) [ 白川 紺子 ]夏の王である高峻と冬の王である寿雪。一つの国に二人の王がいることは戦乱のもとであり、遥か昔、夏の王が皇帝となり、冬の王は烏妃としてひっそりと暮らすこととなる。しかし、高峻と寿雪はその禁を破って二人で暮らしていきたいと思うようになる。寿雪も孤独でいなければいけないという教えを違えて、側仕えを配し、失せ物探しなどの頼み事を引き受ける。しかし、それは災いを生むことになります。失せ物などを見つけてくれる烏妃を信奉する人が増えることは自然なことで、一歩間違えれば皇帝を軽んじることに繋がるわけです。そして、烏妃を快く思っていない人々にこのことを利用されてしまいます。落ち込む寿雪。私が調子に乗って皆からの頼み事を聞いてやったのがいけないのだと。苦悩する高峻。寿雪とともに生きることを決意し、彼女を救うと決意したのに・・・そして、高峻は寿雪の周りにある仕組みそのものを壊してしまうことを決意します。しかし、やり方はわかったものの、それはあまりにも非現実的なことに思えたのです。面白かったです。神同士の代理戦争とも言える事態なのですが、現代を生き抜く人々にそれぞれ事情があり、丹念に描かれていて面白かったです。続きが楽しみです。
2022.05.21
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書籍の感想です。今回は「愚かな薔薇」です。愚かな薔薇 [ 恩田陸 ]恩田さんの作品です。蒲公英草紙とか不思議な感じのする作品でしたが、この作品もSFと吸血鬼と不思議な組み合わせです。奈智は何も知らされずにキャンプにきます。それは虚ろ船という宇宙船の船乗りの適性を見極めるためのものだったのです。そして虚ろ船乗りになるためには人の血を飲まないといけないのです。本能的に拒絶する奈智。次第にわかってくる虚ろ船乗りの真実。そして幼い時に死んでしまった母親と姿を消した父親。このキャンプを通して真実が見えてくるのです。感想なんですが、設定は退廃的な、古くからの因習を大事にする小さな村での話でとっても面白いのですが最後まで思ったほど裏切った展開はなく、ある意味たんたんと進んでいきます。いや、判明する真実はびっくりする内容が多いのでたんたんではないんだろうけど、ビックリ!みたいな展開はなく、これで終わりなんだ〜って感じでした。まあまあかな。
2022.05.19
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書籍の感想です。今回は「店長がバカすぎて」です。店長がバカすぎて [ 早見和真 ]書店で契約社員として働く谷原京子さんの物語です。店長がバカすぎと思って絶望し、その後も小説家のバカさ、社長のバカさなど次々と絶望し、仕事を辞めてしまいたいと思う。でも仕事をやり続けることができるとしたら、やはり愛ということになるんでしょう。京子の場合は本が好きということなんでしょうけど、仕事そのものが好きだったり、仲間が好きだったり、そういうものがあれば嫌なことも何とか受け流して頑張れたりする。だって辞めた先が嫌なことが全くないなんてあり得ないわけで、今の職場にちょっとだけでも良い部分があったらそれを糧にしてもう少し頑張ってみようかななんて思っちゃうわけです。この本にはそんなお仕事頑張ろうという想いの他に書店員の悲哀が悲喜こもごもが軽やかに描かれていてとても楽しめました。
2022.05.15
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書籍の感想です。今回は「献灯使」です。献灯使 (講談社文庫) [ 多和田 葉子 ]うーん、ディストピア小説というかなんと言うか。東京が汚染が酷くなりすぎて住めなくなり、各国は自分のことは自分でなんとかしましょうという方針になり、鎖国状態となった日本。外国語もインターネットも自動車もないのです。それだけでなく、厄災前に生まれた人々は健康すぎるぐらいなのに、厄災後に生まれた子どもたちはひ弱すぎる体力のなさ。洋服を着替えるのも、ご飯を噛むのも、ひと仕事というほど体力がない。健康すぎる老人とひ弱な子どもという歪な世界。タイトルの献灯使とはある意味密航者で外国に渡り、世界の様子を調べてくる人のことみたい。国から特命を受けたわけではなく、ある組織が勝手にやっているので、「密航」ということになるわけですが。世界観は独特でちょっと面白いのですが、良くわからない部分も少なくなく読み進めるのに苦労しました。献灯使になって世界の秘密を解き明かすとかかと思ったのですが、選ばれたところで話は終わるので余計良くわからない感じが強いです。ただ、世界観は面白いです。この世界で主人公が活躍する話とか読んでみたいです。
2022.05.14
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書籍の感想です。今回は「紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー」です。紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー(2) (角川文庫) [ ほしお さなえ ]ふじさき記念館の第2巻です。1巻から思っていましたが、2巻も紙、特に和紙への愛がひしひしと伝わってくる作品です。百花が紙漉き体験をために美濃に行くシーンがあるのですが、もう美濃の紙の町としての魅力がいっぱい描かれていてものすごく行ってみたーいと思っちゃいました。私、職人とか大好きなんですよね。刀鍛冶とか、陶芸とか、ガラス細工とかみんな好き。紙漉きもとても素敵だなと思ったし、「結局、普通の白い紙が一番難しい」という言葉に職人魂が込められているなあと思いました。シンプルなものはごまかしがきかないからストレートに技術の良し悪しが出るということですね。百花は技術も知識も専門家には遠く及ばないものの発想力で素敵な商品を考案します。タイトルにある「物語ペーパー」もその一つ。ちょっと面白いなあ。和紙も本屋も大変な時代です。でも工夫して新しい需要を生み出していって欲しいです。続編、楽しみです!
2022.05.14
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書籍の感想です。今回は「神様たちのお伊勢参り7」です。神様たちのお伊勢参り 7 (双葉文庫) [ 竹村優希 ]天と一緒に過ごしたいだけなのに次々とトラブルに見舞われる芽衣。今回は指を包丁で切ってしまったことから端を発します。切ってしまったのに痛くもないし、血も出ない。もしや自分は人ではなくなってきているのかも!?神様が住まう世界に無理やり人間の芽衣が住んでいるわけですから、いろいろ歪みも生じるのでしょうね。そんな悩みを解決するべく、芽衣と天は天照大御神の元を訪れます。天照大御神から言われたのは神さまたちの困りごとを人間の目線、人間の力で解消してほしいというもの。なんか神さまの御用人ぽくなってきた。今回は2つ解決して少し痛みも戻ってきて嬉しい(?)ような、痛くて嫌なような(笑)でも痛いことも含めて、生きているということですもんね〜
2022.05.11
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書籍の感想です。今回は「梟の一族」です。梟の一族 [ 福田 和代 ]滋賀の山奥にひっそりと暮らす一族がいました。周囲とほとんど交流を持たない彼らは梟と呼ばれています。周囲からは「閉鎖的でちょっと変わった村落」くらいにしか思われていませんが、実は非常に身体能力が高く、しかも眠らなくて良いという特殊能力を持った一族なのでした。その力を使って裏から歴史を担ってきました。今では政府と関わることもありませんが、いつでも対応できるよう、鍛錬しつつ、つましく生きていました。なのにそんな村がある日襲撃を受けます。主人公の史奈は風穴に隠れて難を逃れますが、残りの村人は全員拉致されてしまったようです、行方不明になってしまいます。そんな史奈の前に昔、里を出た者だという二人が現れて・・・なんていう話なので、梟としての能力を駆使して敵とドンパチするお話かと思ったのですが、そうではなく少し意外な方向へ進んでいきます。梟の一族はなぜ眠らなくて良いのか、逆に眠らなくといけない普通の人はなぜ眠る必要があるのか。初めは大学教授の史奈の父親の学術的興味の話かと思ったのですが、一族の秘密に大きく関わることだったのです。一族を守るために行ってきたことが、意味は失われて形だけ残っていることってありますよね。梟の一族も自分たちを守るために必要なことが村から離れることで、できずに病気を発症しやすくなってしまったのでした。今回の事件で悲しいことが起きましたが、古い因習で悪い部分は改め、でも必要なことは守り続ける。そして離れ離れになった一族の結束はさらに強まったのです。派手なアクションシーンはなかったですが、なかなか面白かったです。
2022.05.08
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書籍の感想です。今回は「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官楯岡絵麻」です。サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 (宝島社文庫) [ 佐藤青南 ]仕草など無意識出てしまう体の動きから真実を見抜いてしまう捜査官、楯岡絵麻のお話です。絵麻のやり方の秀逸なところは実際の取り調べに入る前に雑談を繰り返し、その動きが単なる癖なのか嘘をついた時の動きなのかサンプリングをするというところです。髪の毛を触りながら話したら誰しも嘘をついているかと言うと必ずしもそうではないので、個々人の特徴、癖を見抜いていくのです。最初の雑談が遠回りのように見えて実はそうでない、というわけです。後半で、最初の雑談ができずにそのまま尋問することとなり、サンプリング不足で苦戦するとかあったりなかなか楽しかったです。絵麻にかかると自供率100パーセントらしいのですが、自分が意識しない、制御できない、仕草から真実を見抜かれるとしたら、コワイデスネ。ちなみに絵麻が警察官を目指すきっかけになったのは恩師が殺されたことが一因で、その犯人はまだ見つかっていません。この巻のラストでうっすらと犯人の輪郭が見えました。続編気になります!
2022.05.06
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書籍の感想です。今回は「大江戸監察医」です。大江戸監察医 (講談社文庫) [ 鈴木 英治 ]あんまり時代物は読まないのですが、江戸時代の医術に関する話で、難事件に立ち向かうなんて粗筋に書かれていたので読んでみました。感想ですが、非常に読みやすいのですが、思っていたような内容ではありませんでした。仁平は人足としてつらい作業に勤しんでいます。どうやら過去に何かあってそこから逃げるように、自らに罰を与えるように、望みもせず、なすがまま流れに身を任せて過ごしています。そんな彼だか医術の知識を持っており、大店の息子の命を救ったことから大店の預かり医師となります。流れで無料の診療所を始めることになった仁平は無心で仕事に取り組むことがこんなに心地よいものであったのかと認識するのでした。その後、嫌がらせを受けたりするのですが、あんまり重たくなく、その先は大店の主人が病で倒れてしまいます。その治療中におしまい。うーん、ちょっと中途半端ですね〜続きを期待したのですが、出ていないみたいです。うーん、これで終わりはかなり寂しい。仁平の過去も何も語られていないし、これからどうなっていくかもわかりません。続編期待ですね・・・
2022.05.04
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書籍の感想です。今回は「航空自衛隊副官怜於奈2」です。航空自衛隊 副官 怜於奈(2) (ハルキ文庫) [ 数多 久遠 ]読み終わって思ったけど、タイトルになっている「怜於奈」っていう名前が小説の中では全く出てこないんですね。コンプライアンスとかが厳しい昨今。自衛隊はより厳格なのでしょう。なので「怜於奈ちゃん」とかそんな言い方はあり得ないわけで、小説の中ではほぼ「副官」という役職名で呼ばれます。その方がスムーズなんでしょうね。さて、感想ですが、面白かったです。自衛隊って厳格なんだな〜って思います。例えば副官同士の連携強化のためにお茶会をやろうと思うのですが、コロナだし、予定を合わせるのも大変だしということで、テレビ会議システムを使ってリモートでの開催を考えます。しかし、それはテレビ会議システムの「目的外利用」だと言うのです。使えるものは何でも使ったら良いじゃんなんて思ったのですが、なんで目的外利用がダメかと言うと会計監査で突っ込まれるからだそうです。確かに購入するときにもっともらしい理由を挙げておきながら、実際の使い途が全然違うとかだっだら監査が良い顔しないですよね。今回はテレビ会議システムの利用頻度が低いという問題(購入する必要あったの?というツッコミ)を回避するために、怜於奈の企画は利用され(?)、こんなイベント(お茶会)で利用しても大丈夫という実績になってしまったのでした。こんな話の他に自衛隊に良い感情を持っていない方々への対応とか、県や陸自と連携しての防災訓練とかへーって思う話が満載でとても面白かったです。
2022.05.04
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書籍の感想です。今回は「鹿の王4」です。鹿の王 4 (角川文庫) [ 上橋 菜穂子 ]鹿の王の最終巻です。前巻のラストでついに邂逅したヴァンとホッサルですが、やっと深く話すことができました。犬に噛まれたのに助かっだけで珍しいわけですが、ヴァンはさらに犬と繋がっているかのような不思議な感覚について伝えます。ホッサルはそれを否定せず、可能性を伝えながら、病とは何か、何が原因なのか、犬やダニが媒介していることなどを伝えます。再会を誓って別れますが、取り落としの可能性を感じ、ヴァンはホッサルのもとへ向かいます。取り落としとは敵の目の前で武器を落として油断させ、別の武器で倒す作戦のことです。犬の王が死んだことで事態は終息したかと思ったのですがそれこそが取り落としで、しかも取り落としの取り落としみたいに複雑に思惑が絡み合います。実際のところ火馬の民だけではいかほどのこともできないのですが、世界の針を進めたい者が協力することで事態はどんどん悪い方に進んでいきます。そしてヴァンは鹿の王になる決意をするのでした。鹿の王と言っても多くの鹿の上に君臨する王様ではないのですけどね・・・しかし、独角として孤独だったヴァンですが、ユナという最愛の娘との絆があり、そしてすべてを捨ててヴァンを助けに向かってくれるサエという存在がいるのです。3人が出会えたかどうかは描かれていませんが、きっと森の奥深くで出会い、幸せに暮らしているのでしょう。それぞれがそれぞれできることを頑張った結果なのだと思います。ファンタジーだけど、事態を進めるのは魔法とかといった要素ではなく、人間の力なのがとても面白かったです。病気などの解釈の話も面白かったです。
2022.05.02
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