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知らなかったが、温泉の定義はかなりゆるい。温泉成分が1リットル中1グラム以上含まれていれば、水でもOK。逆に、温泉成分が無くても、源泉の温度が25度以上ならOK。専門的な記述もあるが、温泉の種類や効果など勉強になった。旅行に行くときに参考にしよう。SUPERサイエンス 知られざる温泉の秘密 [ 齋藤 勝裕 ]
2024.01.17
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最近、石に興味が出てきたので、図書館で見かけて借りてきた。とても奥が深い。写真で見ただけでは種類は解らない。同じ種類でも色も模様も違う。ブラタモリでタモリさんが石の名前を言い当てるのが凄いな、と思った。他の図鑑も見てみよう。ひとりで探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑3 海辺篇 [ 柴山 元彦 ]
2023.11.30
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「ほしつきよる」と読みます。台湾出身の作家さんです。漢語母語話者は日本語の文章を見ると漢字の意味だけが入ってきて混乱してしまうそうです。日本人は日本語の文法を知らない、というか考えたことがない。母国語というのはそういうことなのかな。「星月夜」も「ほしづきよ」と読みますが、「ほし」に「つきよ」がつくと連濁で「つ」が「づ」になる。なんて、考えないで発音している訳です。「入る」は自動詞だから可能形にできない。とか、意志動詞は可能形にできるけど、無意志動詞はできない、とか。新彊ウイグル族はウイグル語の名前を漢字に置き換えて表記している。ということも知らなかった。漢民族のように苗字と言うものがないので、名前の後ろに父親の名前を付けるそうです。中国内では電車のチケットを買うときに身分証明書が必要で、チケットに名前が表記されるそうです。ウイグル人はホテルで宿泊拒否されることもある。同じ国民なのに。人種や文化の違いは分かっていたけど、民族間の差別は知らなかった。あまり報道されないので新彊ウイグル自治区の生活の様子はうかがい知れない。「中国人は国籍よりも民族を大事にする」と知り合いから聞いたことがあります。中国のパスポートには民族の記載があるのを見たことがあります。アメリカの黒人差別より根深いものがあるような気がします。星月夜 [ 李琴峰 ]
2020.12.19
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戦後間もない1948年に英国で出版された小説です。36年後の未来社会を描いています。一党独裁に何の疑問も持たない国民、データの改ざんは当たり前、歴史上の事実も書き換えられてしまう。今の日本がこんな社会になったら恐ろしいけれど、そうなった時には何も感じない人間になってしまうのかな一九八四年新訳版 (ハヤカワepi文庫) [ ジョージ・オーエル ]【内容情報】(「BOOK」データベースより)“ビッグ・ブラザー”率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は、完璧な屈従を強いる体制に以前より不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを契機に、彼は伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが…。二十世紀世界文学の最高傑作が新訳版で登場。
2018.11.01
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先進国に住む人々が忘れていること、当たり前のことを思い出させてくれる一冊でした児童書なので短時間で読めますが、心にじわーっとくるので繰り返し読んでしまいました「貧乏とは、かぎりなく多くを必要とし、もっともっと欲しがることである」この世に生まれてきたこと自体が奇跡なんだから、お金や物に執着せず、自分の命を大事にして、他人に迷惑をかけずに生きていけたらいいなーと思いました【楽天ブックスならいつでも送料無料】世界でいちばん貧しい大統領からきみへ [ ホセ・ムヒカ ]【内容情報】(「BOOK」データベースより)ウルグアイムヒカ元大統領から日本へのメッセージ。
2015.12.13
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ツイッターで偶然早野龍五を知って、この本を買った。3.11震災以降情報が統制されているかのようにテレビも新聞も同じニュースを流していた。その時早野龍五は科学的な事実のみを発信していた自分の頭で考えることを放棄してはいけない 【楽天ブックスならいつでも送料無料】知ろうとすること。 [ 早野龍五 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより) 福島第一原発の事故後、情報が錯綜する中で、ただ事実を分析し、発信し続けた物理学者・早野龍五。以来、学校給食の陰膳調査や子どもたちの内部被ばく測定装置開発など、誠実な計測と分析を重ね、国内外に発表。その姿勢を尊敬し、自らの指針とした糸井重里が、放射線の影響や「科学的に考える力の大切さ」を早野と語る。未来に求められる「こころのありよう」とは。文庫オリジナル。
2015.02.22
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ソチオリンピック直前というグッドタイミングで出されました。オリンピック競技のルール策定などはすべて欧米主導で行われていること、日本以外の国は自国の選手のためならIOC委員や競技審判と接触することに何の罪の意識も感じていないこと・・・大人世界の現実が客観的に描かれていて、素人でもよーく分かる1冊でした。猫宮さんありがとう! 【送料無料】フィギュアスケート銀盤の疑惑 [ 猫宮黒埜 ] こちらもおすすめです!【送料無料】フィギュアスケート疑惑の高得点 [ 猫宮黒埜 ]
2014.02.10
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これが本当だったら、なぜマスコミは問題にしないのか?(期待はしていませんけど)上杉隆さんの本を読むと、日本のマスコミがいかに機能していないかが分かりますが、将来のある子供の生命に関することですよ・・・・・「隣の子供が泣いている」と通報があっただけで、児童相談所は子供を連れ去り(筆者は拉致と言っています)親の話は一切聞かず、調査もせず、虐待親と決めつけ、面会もさせず、子供が帰りたがると、児童精神科医が処方した薬を食事に混ぜて飲ませておとなしくさせる。親が子供を返してほしくて児相に訴えると、「代理ミュンセハウゼン症候群」と診断されて養育の資格なしと言われてしまう。これでは冤罪はなくならないし、こんなことをしていたら本当の虐待は絶対に防げないと思う。本当に虐待されているか調査もしないで連れ去る、こんな権限を何の知識も経験もない普通の公務員に与えているのに責任も問われないし、監査する機関もない。こんな異常なことって何?地方議員さんにこの本を紹介しようっと! 【送料無料】児童相談所の怖い話 [ 内海聡 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより) 「一時保護」されたら、おしまい..."こどもを救う正義の味方"の恐るべき正体。【目次】(「BOOK」データベースより) 第1章 児童相談所で今、何が行なわれているのか?/第2章 検証、児童虐待激増・凶悪化のウソ/第3章 児虐法がやりたい放題を可能にする/第4章 児童相談所に拉致された子どもたち/第5章 児童相談所の正体を暴くー児相をめぐる鼎談/第6章 海外でも、被害に遭い続ける子ども/第7章 児童相談所を監視しよう
2013.10.23
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今まさに旬の山本八重。大河ドラマをきっかけに、戊申戦争の激戦地会津の知られざる真実が明らかにドラマを見ても分かる通り、確かに八重は体が丈夫で体力があり男勝りだったようですドラマではいまからですが、最初の夫の川崎尚之助とは戊辰戦争の敗戦後に別れたようで、最期は東京で貧乏の末亡くなったそうです。一方八重は兄の山本覚馬を頼って母とともに京都へ移住します。弟の三郎は鳥羽・伏見の戦いで討ち死。父も会津戊辰戦争で討ち死そして、京都で新島譲と出会うのですが・・・ドラマとは違う目線で楽しめます商品の詳細説明会津そして幕末を題材とした数多くの著作を持つ著者が、幕末から明治にかけて、来年の大河ドラマの主役となる烈女、山本八重をはじめとした会津の女性、そして、幕末から明治期にかけて近代化に貢献した男性を中心に、まだ知られざる歴史を紐解く、意外な発見と、スケールに満ちた歴史エッセイ集。スペンサー銃を片手に鶴ヶ城に入城。女だてらに鉄砲隊を率い、寄せ手の薩摩軍の大山巌に傷を負わせた女丈夫としての前半生。そして、伴侶新島襄と出会い、文豪の名作執筆のきっかけとなったとあるスキャンダルにかかわった秘話など、真実の山本八重の姿を、さまざまなエピソードとともに語る「山本八重よ、銃を取れ」。飯盛山で自刃した白虎隊の隊長でありながら途中離脱し、敵前逃亡の裏切者と後世に伝えられた日向内記。のちに喜多方へ逼塞したのちに斗南へと米や金を送ったという新発見を見つけた「白虎隊、百四十年目の真実」。鶴ヶ城落城時に一家で自刃、「なよ竹の」の辞世で知られる会津藩家老西郷頼母の妻と、その娘たちの悲劇の背景にあった藩を二分した恭順と抗戦、そして頼母にまつわる哀しき事情。そして頼母の意外な明治維新以降の足跡を明らかにした「西郷一族二十一人、自刃の真実」。女性ながら従軍し、中野竹子らとともに娘子隊として活躍した神保雪子。行方知らずになった、自刃した、凌辱されたと諸説ある彼女の最期の足跡を解き明かす「消えた女」。上総飯野藩、高遠藩とゆかりのある保科氏の娘として生まれ、会津藩に、高須藩の容保とともに養子に入り、中津藩奥平家に嫁ぐがやがて会津藩に戻り、会津藩の女性たちを率いて籠城戦を指揮、負傷者たちを救護した姫の実像を描いた「松平容保を慕った美貌の姫」など、秘められた会津の哀しき歴史を、著者ならではの一級の資料と、官製史観ではけっして見えてこない著者独自の観点から綴る、真の歴史好きにこそお読みいただきたい一冊です。
2013.05.12
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作者は台湾人の作家。すごく親日的だな~と思いながら読み進めると、日本人が知らない中国人と韓国人の真実が見えてきました最初は日本ひいきの台湾人が好意的に書いているのかと思っていたら、日本のマスコミが報道しない中韓の歴史や政策などが書かれていて、ビックリこれでは日本と中韓の共通の歴史認識なんて絶対に無理ですということで、日本人は自分の国にもっと誇りを持つべきだと思いました【内容情報】(「BOOK」データベースより)中国人の6割が中国人をやめたいと思っている。古代から中国人は日本を理想と思っていた。韓国人は日本人よりも中国人が嫌い。韓流の歴史ドラマは見栄っ張りのウソだらけ。日本人に教えたい中国人、韓国人の不都合な真実。【目次】(「BOOK」データベースより)第1章 日本人が誤解している中国人(日本人はなぜ中国人が嫌いなのか/中国経済は本当に「躍進」しているのか ほか)/第2章 日本人に理解できない韓国人(韓国人が日本人・中国人へ向けるすさまじき怨念/何でも人のせいにしたがる韓国人 ほか)/第3章 中国・韓国がうらやむ日本(古来中国・韓国は日本をうらやましがってきた/中国・韓国の「反日」は一部でしかない ほか)/第4章 中国も韓国も日本なしには生きられない(国民国家・先進国とはいえない中国と韓国/日本人が中国・韓国に学ぶことは何もない ほか)
2013.01.26
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またまたビックリです「記者クラブ」のせいで閉鎖的になっている日本のメディア、日本人は偏った情報しか知らされていないという事実、民主主義国家とは名ばかりで、まるで北朝鮮のような一党独裁国家になっていることを知らないのは日本人だけ正しい情報が知らされないことによって、3.11の直後に被曝しなくてもいい人たちが被曝してしまった地震や津波は天災だけど、被曝は絶対人災ですしかも、福島原発の放射能汚染水を太平洋に放出し、公海も汚染してしまった、もう日本人は放射能の影響から逃れられないまた、東電などの電力会社は「電気事業法」により発電コストを電気料に転嫁できる仕組みになっているので、高額の予算がかかる原発を作っても、たとえそれが少量の発電しかしなくても電力会社は損しない仕組みになっているのですそのコストには原発の開発費、建設費だけでなく、広告宣伝費や接待費も含まれているというのは驚きですつまり、私たちの支払った電気料で「原子力は安全でクリーンなエネルギーです」なんて宣伝してたかと思うと、腹が立つでも今はインターネットで情報を得られる時代なので、フリーのジャーナリストや海外のメディアの情報も取捨選択して、政府のデマに惑わされないようにしなければ・・・【内容情報】(「BOOK」データベースより)3・11で日本のメディアは一度死んだ。横並びの報道を繰り返し、放射能による被害を深刻化させた日本のメディア。わたしたちは、この未熟な言論の場をどう変えていけばいいのか?放射能とどう向き合っていけばいいのか?自由報道協会代表・上杉隆が提示する、情報多元化社会のビジョン。
2012.12.09
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韓国でこんな事件があったなんて衝撃的です小説とは言っても事実をもとにしています。日本では障害者の義務教育は公立学校で行っているけど、韓国では地方の実力者が個人で運営してるんです、それも国から補助金をもらって、監査も受けずに聾学校の校長が生徒である少年や少女に継続的に性的暴行をしていた事実だけでもビックリなのに、生徒からの告発を受けても警察も教育庁も動かず、マスコミで報道されるまでなにもしなかったことも事実そのうえ裁判になっても隠ぺい工作に必死になり、生徒が嘘をついている、と言い張る校長たち教育者しかも、判決で執行猶予がついたので、裁判が終わるとすぐに釈放されて、学校へ戻ってきたという事実何事もなかったのように校長たちが戻ってきた、ありえないけど、事実なんです。蓮池薫さんの約翻訳で読みやすかったです。【内容情報】(「BOOK」データベースより)霧が立ちこめる街・霧津市の障害児学校に赴任した若き教師カン・インホは、信じ難い現実に直面する。無力な生徒をなぶる、鬼畜のごとき「教育者」たち。告発に立ち上がったインホたちを阻む「権力」の壁。果たして、子どもたちに救いの日は来るのかー。社会派作家・孔枝泳の渾身作。
2012.10.29
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日本ってこんなに情報が閉ざされた国だったんだ、「情報統制」とは中国とか北朝鮮の話だと思ってました。3.11の後、「放射能の体への影響はない」とか「プルトニウムは飲んでも大丈夫」とか、素人でも分かる嘘なのに、テレビ局や新聞社など大手メディアがなぜ政府や東電の言うままに報道し、現場へ行って独自の調査をして検証しないのかやっとすっきりしました。みんなグルなんですね報道関係者の家族はいち早く福島県外どころか、関西の方に避難していたそうです。早く発表していれば、多くの人が被曝しなくてすんだのに。「福島以外の母親の母乳からもセシウムが検出された」というニュースも大きく報道されなかったので、赤ちゃんに母乳を与えてしまったお母さんもいるかもしれません。新陳代謝の早い子供は高齢者より放射能の影響を多く受けるので、今すぐに健康に影響が出なくても数年後にはチェルノブイリのように癌などの健康被害出てくるのではないでしょうか?「あのとき早く非難していれば」と後悔しても、政治のトップは変わっているでしょうから、責任の所在をどこに持っていけばいいのでしょうか?農産物や魚介類に関しても政府は「食べても健康に影響はない」と言っていましたが、事故直後には放射能汚染を調査せずに、2か月後にやっと海産物の調査を始め、しかも高濃度にならないように魚の頭と骨と内臓を除いて検査した結果、「コウナゴ以外は問題ない」と発表しました。小女子(コウナゴ)は小魚なので頭や内臓を取ることができなかった、という訳だったんです。日本人は騙せても、海外では日本の海産物や農産物などの輸入は一切禁止しているそうです。これも日本のメディアは報道していません。正しい情報を見極める目を養うには、テレビや新聞だけでなく、インターネットやSNSなども積極的に見て、判断したいと思います【内容情報】(「BOOK」データベースより)3・11以降、日本の世の中に流通したニュースのなかで、何が真実で、何がウソだったのか。【目次】(「BOOK」データベースより)第1章 そうだったのか!3・11報道の真実(伝えられなかったメルトダウンと放射能ー「メルトダウンしていません。格納容器は健全性が保たれています。逃げる必要はありません」のウソ/原発の非常用冷却装置が作動しなかった理由ー「原発事故は『人災』ではない」のウソ ほか)/第2章 新聞・テレビが真実を伝えられない理由(原発コストと政府・産業・マスコミの関係ー「原発はクリーンで安全、低コストです」のウソ/大手メディアがジャーナリズム失格の理由ー「セシウムは出ていません」「全国から検出されるなんてありません」のウソ ほか)/第3章 ニュースにならなかった日本の食品のあぶない真実(輸入禁止にされていた日本の食品ー「『風評被害』で東京電力への賠償請求が始まっています」のウソ/海産物・農産物の放射能汚染を考慮にいれていない愚かさー「大丈夫です。仮に、いま日本人が1トン海水を飲んでも、ただちに健康には被害はありません」のウソ ほか)/第4章 絶対に許せない!権力とメディアの「ウソ」(記者会見場での伝えられない舞台裏ー「フリーの記者は態度が悪い」のウソ/公的な記者会見が閉鎖されている世界唯一の国が日本ー「日本には報道の自由がある」のウソ1 ほか)
2012.10.18
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第一弾を読む前に第二弾を読んでしまいました。こんな面白い歴史書があったなんて「賢者は歴史に学び、愚者は自らの経験に学ぶ」ビスマルクの言葉だそうです。しかし、歴史が誤って伝えられていたのでは、歴史に学んだところで、愚者になってしまいますネ例えば、黒船で有名なペリー来訪。突然、浦賀沖に現れたわけではなく、一年も前にオランダを通じて幕府に報せがあったそうです。日本人の事なかれ主義により、実際に来るまで何の対策もしなかったとは・・・これは個人的な考えですが、最近では福島の原発事故ですよね、典型的な事なかれ主義により、事態は悪化してしまった、笑いごとではありません正しい歴史に学ぶことが肝要かと存じます第一弾も読んでみたいです【内容情報】(「BOOK」データベースより)決してドラマにならない、偉人たちのもうひとつの顔。歴史で遊ぶ29のメッセージ。テレビ朝日系列「Sunday!スクランブル」から生まれたベストセラー第2弾。【目次】(「BOOK」データベースより)淀殿ー孕む淀殿/豊臣秀頼ー曇のち秀頼/豊臣秀次ー関白この世にとどまりて/秀吉の老いー老い!秀吉君/石川五右衛門ーでっけえかな五右衛門/三浦按針ー按針第一/家康の影武者ー家康or NO?/紫式部ー紫の筆/北条政子ーハマの政子は尽きるとも/源頼朝ー頼朝の頭〔ほか〕【送料無料】千思万考 [ 黒鉄ヒロシ ]
2012.10.14
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最近「老害」という言葉を聞くようになったが、これは老害の具体例であり真実の物語なのです字のごとく「老人の害」。高度成長期には思いもしなかったが、寿命が延びたために引き起こされた老害。長寿の陰には老害で苦しんでいる子供たちがいる、逃れられないよー歳をとって頑固になったり、わがままになったりするのはしょうがない、というレベルの問題ではないこれから増え続ける老害人口いまの政治家も例外なく老害だと思うそもそも、歳をとってから困った性格になるのではなく、幼少の頃に形成された人格が老害になるか否かを左右する、ゆえに幼児教育はとても大切だなのに世間では幼児虐待や老人虐待、幼稚な父親、モラルを知らない母親、イジメ、パワハラ、モラハラ、DV・・・老人問題も子供問題も根幹は一緒笑っている場合ではないが笑うしかない・・・【内容情報】(「BOOK」データベースより)高齢者だって生まれつきの性格にしたがって生きている。ただし、若いときよりも強い個性となってー。高齢者が増えるとともに、多くの家庭を襲う「老害」は、もはや「年をとれば頑固になるから」「当事者でないとわからない」などの一般論ではすまされなくなっている。本書は、インタビューで得た8つのエピソードから「老害」の諸相を描いた話題作。
2012.09.13
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とにかく、おしっこを出すだけのダイエット法です。さっそく今日から実行します。温かいハーブティーなどの水分をしっかり摂る、三食は普通に食べてよいが、間食はダメ、甘いものを食べたかったら果物で即、効果はでなくても、ウエストが少し引き締まって、体の代謝がよくなればいいかなって感じでトライしてみます【内容情報】(「BOOK」データベースより)下っ腹がさくさく痩せていく!史上最強の「出すだけ」メソッド。老廃物を出しながら、健康的に痩せられます。
2012.09.06
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母からの精神的暴力(モラル・ハラスメント)経験者による体験談モラ母に育てられた娘はモラ夫と結婚することが多いそうだ・・・負の連鎖とにかく本人が早くモラハラに気づくことが肝心だが、一番身近にいる大人である母親が異常だとは、子供だったら決して思わないし、成人して社会に出ても気付かないかもモラ母が放置されているのは日本独特の父親不在家庭や密室育児が原因かなこの本にでてくる人たちの例はすべて社会との関係が希薄であったり、父親不在であったりするが、ひどいのは見て見ぬふりする父親や祖父母ですね自分の娘や孫のことなのに他人事のように関わらないようにしている結果、アダルトチルドレンが増産されている現実【内容情報】(「BOOK」データベースより)娘たちが母から解放されるためには、二つのことに気づく必要がある。「私の母はモラ母だ」ということと、「自分は母に愛されていなかった」ということだ。本書に登場する娘たちは、気づくことで母との決別への意志が生まれること、そして生き直すためのスタート地点に立てることを証明してくれた。
2012.08.15
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部落差別自作自演事件、ノンフィクションですこんな事件があったことを知らなかった自分がショックです部落出身の人が自分にあてて差別ハガキを出していた、という事実「同和」や「部落」という言葉が死語になりつつある今、日本人として読んでおくべき一冊だと思います。ひとつ疑問があります。この事件の犯人、山岡一郎が執行猶予付きの有罪判決を受けた後、部落解放同盟のみなさんが糾弾する場が2回あります。その中で、山岡一郎に対し「なぜ、結婚した時に姓を変えたのか?」という質問。つまり、その部落にしかない姓((鈴木)から部落出身でない妻の姓(山岡)に変えたのか。戸籍法では「婚姻の際には夫か妻、どちらかの氏を称する」となっていると思います。だから、姓を変えたのではなく、単に妻の氏を選んだということなのに、「姓を変えたのにムラの中に住んでいるのはなぜか?」という質問事態が理解できません明治時代になって戸籍制度ができる以前は、中国や韓国のように「夫婦別姓」だったのに、「夫婦同姓」になったのは「解放令」の影響もあったのでしょうか
2012.08.10
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「太田光」って縦書きにすると、左右対称なんですね表紙の裏を見たときに発見しました(内容と関係なく一人で盛り上がる私)あの爆笑問題の太田さんとは知らずに図書館で借りてきました。9つの短編が鳥でつながっていきます。最初は「ふざけてんのかー」と思うくらいおちゃらけた表現が頻繁にでてきますが、だんだん気にならなくなり、最後にストーンと心に落ちてきますさすが、落としどころは心得ていますね「子供であることは、無垢であることで、無垢であることは、残酷なことであると。」(本文より)【内容情報】(「BOOK」データベースより)ここに似たどこかで、僕たちに似た誰かに起きた"9つの奇跡"。爆笑問題・太田光、ついに小説家デビュー。
2012.07.10
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【送料無料】「懲役」を知っていますか?価格:1,575円(税込、送料別)刑務官でもなく、その道の人でもない普通のサラリーマンだった人が自分の経験を書いたものなので、とても客観的に描かれていて、報道でしか知らない裁判の様子や刑務所での生活がよく分かります。ビックリしたことのメモ裁判官が検察調書を読んでいないこと、有罪ありきの裁判国選弁護人の報酬があまりにも少ないので勝訴はほとんど望めない保釈金は有罪無罪にかかわらず、裁判が終了したら、全額返還される受刑者には自分の意思を表示できない知的障害を持った人、高齢で認知症の人などがいて、なぜ自分がここにいるのかも解らない人が多いという事実作業もできない受刑者の世話は刑務官ではなく、受刑者の中から選ばれた人が行う出所後にハローワークに行って事実を前歴登録すれば求人はないが、虚偽登録は許されないその結果家族もなく家もなく住所不定の出所者は生活するすべが無く、生活保護のお世話になるか、再度犯罪を犯して刑務所に戻るしか道はない他にもいろいろあるけど、またもや、マスコミの過剰な報道によって間違ったイメージを植えつけられていました受刑者の支援体制が無いことによって、刑務所の収容人数は定員を上回り、多大な税金が投入されているこの悪循環【内容情報】(「BOOK」データベースより)この本は元刑務官や極道など「その道のプロ」の体験記ではなく、20年間サラリーマン生活を送ってきた、ごく平凡な市民の目線で、逮捕から拘留、裁判、服役という「受刑サイクル」をわかりやすく紹介するものです。
2012.07.01
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「原発に限らない。要するに、よほど賢くならないと、生きていけない時代なのである。」後書きに書かれた言葉です大多数の日本人は騙されているんですよマスコミが報道することがすべて真実とは限らない、真実が隠されているんですネット社会で、情報過多の時代だからこそ、自分で真実を見極めることが必要なんですねところで、「プロパガンダ」って戦時中の日本で戦意高揚のため、国家が意図的に国民を煽ることかと思ってたので改めて調べてみたら『政治的意図を持つ「宣伝」のこと』特定の思想によって個人や集団に影響を与え、その行動を意図した方向へ仕向けようとする宣伝活動の総称まさに今の日本じゃないですか。この本を読んで再確認しました。3.11の前後で日本人が変わったかというと・・・全然変わってないつくられた原子力神話/国策PR/事業仕分けの思想/道路とNPO/五輪招致という虚妄/仕組まれる選挙/捕鯨国ニッポンの登場【内容情報】(「BOOK」データベースより)この半世紀、原子力発電をめぐる世論は移り変わってきた。「夢のエネルギー源」として導入された頃には歓迎され、スリーマイル・チェルノブイリの大事故では失速し、片方でオイルショックや地球温暖化問題では盛り返した。3・11まで、「民意」は「クリーンで安全な原子力」を歓迎していた。原子力ルネサンス、原子力立国、景気のいい呼び声が世論をくすぐった。世論はどのように形成されたのか。どこまでも営利的な非営利団体、限りなく誘導的な世論調査、ばらまかれる広告宣伝費...。原発だけではない。道路建設、捕鯨、使用済み核燃料の処分施設。国策を遂行するべく、民意を偽装し、調達し、操作するために磨き上げられたツールの数々が取材を通じて明らかになっていく。
2012.06.08
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津村記久子さんのが一番おもしろかったです女性目線で書かれた仕事ネタが重くなりすぎず、「女性の仕事ってすごく軽く見られてる」と思いながらも口には出さず態度で示すやりかたが、そうそうそれってあるある・・・と実感しました【内容情報】(「BOOK」データベースより)人気作家がワンテーマで短篇競作!働くことは生きること。世界とつながること。日経新聞「電子版」小説シリーズ、第一弾。【目次】(「BOOK」データベースより)ホームにて、蕎麦。(重松清)/あの日。この日。そして。(野中柊)/ハート・オブ・ゴールド(石田衣良)/バルセロナの窓(大崎善生)/きみがつらいのは、まだあきらめていないから(盛田隆二)/職場の作法(津村記久子)
2012.04.27
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朝鮮王朝の歴史がよくわかります。たまたま、立ち寄った書店で見つけて購入しました。初代国王「太祖(テジョ)」は仏教を禁止して、儒教を取り入れたそうです。礼儀正しく親を敬う韓国人の国民性は変わっていないでしょう。厳しい階級社会での後継者争い、キムチの味の今昔、国王や王妃の服装など・・・・韓国旅行へ行くときには絶対役にたつと思います【内容情報】(「BOOK」データベースより)『イ・サン』『トンイ』『チャングムの誓い』など人気韓国時代劇の舞台となった朝鮮王朝ー500年の栄華が続いたにもかかわらずその歴史は意外と知られていない。宮廷に渦巻く陰謀、政治に翻弄される王妃たちなど朝鮮王朝の秘められた歴史から王族のファッション、宮中料理などの文化・習慣までこの1冊でまるごとわかる完全保存版。【目次】(「BOOK」データベースより)第1章 朝鮮王朝がひと目でわかる韓国時代劇の名場面/第2章 30分でわかる朝鮮王朝500年の歴史/第3章 ここが知りたい国王・王妃の秘密/第4章 歴史を彩った宮廷人たちの秘密/第5章 一度は着てみたい朝鮮王朝ファッションの秘密/第6章 つい食べたくなる朝鮮王朝の食事の秘密/特別付録 朝鮮王朝史跡ガイド/朝鮮王朝 資料編
2012.03.17
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ブラックホールに入り込んで、暗闇の中を彷徨っているようでした。今回の芥川賞2作は対照的な作品ですね好き嫌いが分かれるかも当分、円城塔さんの作品はNGですもうおなかに入りません・・・・・【内容情報】(「BOOK」データベースより)無活用ラテン語で記された小説『猫の下で読むに限る』。正体不明の作家を追って、言葉は世界中を飛びまわる。帽子をすりぬける蝶が飛行機の中を舞うとき、「言葉」の網が振りかざされる。希代の多言語作家「友幸友幸」と、資産家A・A・エイブラムスの、言語をめぐって連環してゆく物語。第146回芥川賞受賞作。
2012.03.07
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芥川賞受賞作が2作掲載されていてお得です「共食い」と「道化師の蝶」選考委員のコメントも掲載されていて面白いですよ久しぶりに普通の小説を読みました。「共食い」はすごく泥臭くて、人間のいやらしさがにじみ出ていてよかった。暴力とセックス、そして殺人・・・・・・人はきれいごとだけでは生きていけないんだから。ところで、作者の田中慎弥さん、ちょっとマスコミに騒がれすぎてはいませんか今回で石原慎太郎氏は選考委員から降りるということで、それもとても良いことだと歓迎しています。
2012.02.27
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仕事に関係する本は読まないと決めていたけれど織物や蚕の起源を調べていたら、徐福に行きついたので、図書館で検索し、借りてきました。眉つば的な徐福の書籍が多い中、この作者は自ら日本や中国の伝説が残っている土地を歩いて取材しています。秦の始皇帝の時代に不老不死の薬を求めて蓬莱の国(日本)へやってきて中国の技術を伝え、そのまま日本に住み着いた、と言われている人、ですが・・・・・その頃の日本は弥生時代であり神話のレベルの話でしかないと思ってましたが、各地に伝説が伝承されていて、これは昔話の域ではないな、と思いました。中国の歴史書『史記』(司馬遷)の記録が最古とされているけれど、紀元前1世紀頃のことなんですね。まさに日本からみれば、有史以前のこと。末尾の徐福文献一覧には、『史記』から始まって、中国・韓国・日本の文献が520もあり、三か国で共通の研究対象になっていることが分かります。永遠に結論が出ないロマン的なものを感じます「BOOK」データベースよりなぜ今、徐福か/第1部 徐福伝説の現在(徐福を祭る-福岡県八女市山内/徐福を語る-三重県熊野市波田須)/第2部 徐福伝説の歴史的変容(徐福の船出/徐福の日本渡来/揺らぐ徐福の評価/徐福は終わらない)
2012.01.23
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長野県の高橋まゆみみ人形館へ行ったときに売店で販売していていました。作者の陽信孝さんと奥さんの八重子さんの人形も展示してあります。思わず笑みがこぼれてしまう姿は目に焼き付いていたので、この本を読んでいる間、いつも思い浮かべていました。アルツハイマーという病気は知っているつもりでしたが、まだ甘いな~と実感しました。脳が委縮してだんだん記憶が失われ、最後には寝たきりになって、死亡する。一言でいえば、簡単ですが、想像をはるかに超える読後感でした。周りにあるものを何でも食べてしまう。自分の便ですら食べてしまう。でも、自分で下着を下ろせるうちはまだいいという。進行すると、手も足も動かなくなってしまい、当然家族の顔も分からないし、食事もできなくなる。それでも、支えになったのは、八重子さんのハミング。音楽の先生だった八重子さんは歌が好きで、病気が進行して、歌詞を忘れても、メロディーはしっかりしていたそうです。最期は涙がとまりませんでした。【内容情報】(「BOOK」データベースより)思いもよらなかった夫婦の同時発病。夫は胃がんが発見され摘出手術。その直後、妻にアルツハイマー病の兆候が見え始めたー。その後、夫は三度のがん手術から生還する一方で、妻の症状には改善の兆しが見られなかった。自らも迫り来る死の影に怯むことなく闘病、そして献身的に妻の介護を重ねる日々...。"三十一文字のラブレター"短歌約八十首を詠み、綴った、四千日余に及んだ老老介護の軌跡。「現代の智恵子抄」とも評された話題の単行本、待望の文庫化。二〇〇二年末に他界した愛妻を偲んだ「終章」を補記。
2011.12.19
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やっと図書館の順番が回ってきました。もう、映画が公開されてるんですってドラッカーのことも知らなかったので「マネジメント」を読んでみようかなでも、この本が解説書みたいなものですね。特に心に残ったのは「真摯さとは」「真摯さを絶対視して、初めてまともな組織といえる。それはまず、人事に関わる決定において象徴的に表れる。真摯さはとってつけるわけにはいかない。すでに身につけていなければならない。ごまかしがきかない。(中略)無知や無能、態度の悪さや頼りなさには、寛大たりうる。だが、真摯さの欠如は許さない。決して許さない。彼らはそのような者をマネジャーに選ぶことを許さない。」ちょっと長くなりましたが、人間社会すべてに当てはまることだと思います。
2011.07.19
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長嶋有さんって男性だったんですね、ずっと女性だと思ってました「猛スピードで母は」も「泣かない女はいない」も読んだけど、女性だと思い込んでました女性主人公と男性主人公の短編が交互に収めれていて、「女ごころを書いたら女子以上」という帯に思わずうなずいてしまいました一番面白かったのが女主人公の「噛みながら」「南出頼子は不思議だった。忘れていたことを、あるきっかけで簡単に思い出せるということと、ずっと思い出さずにいたという、その両方のことが。」こういうことってよくありますよね。重要なことなのに、全く忘れていて、なにかのきっかけがあって思い出すこと。人間の記憶って不思議だな。脳の記憶領域ってどうなってるのか見てみたい【目次】(「BOOK」データベースより)丹下/マラソンをさぼる/穴場で/山根と六郎/噛みながら/ジャージの一人/ファットスプレッド/海の男/十時間/祝福女ごころを書いたら、女子以上。ダメ男を書いたら、日本一! 男主人公5人VS女主人公5人で贈る、長嶋有ひとり紅白歌合戦。デビュー10周年を迎える、10冊目の単行本!
2011.03.19
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図書館の新刊コーナーで見つけました。纏足の歴史を図や写真で説明しています。中国で清の時代まであった風習で、女性の足を幼少時から縛って成長させずに小さい足をつくることです。思わず目を背けたくなる写真もありました。足を小さくするために母が娘にたいして行うことが多く、足の指を無理やり曲げるため、折れたり、化膿して腐ったりして、命を落とした少女も多くいたそうです。以前読んだ、「ワイルド・スワン」では、主人公の祖母が纏足でした。ワイルド・スワン(下)ワイルド・スワン(上)【内容情報】(「BOOK」データベースより)10世紀頃にはじまり、現代にまで名残を残す「纏足」という習俗。その成り立ちから手順、嗜好、盛衰のすべてを資料から克明にたどった唯一の通史。【目次】(「BOOK」データベースより)第1章 纏足の起源と発展/第2章 小脚と小脚鞋/第3章 纏足をした理由/第4章 纏足時代の特殊集団/第5章 纏足時代の社会生活/第6章 天足運動【著者情報】(「BOOK」データベースより)高洪興(カオホンシン)著述家。歴史や風俗、文化などについての著書・編書が多い鈴木博(スズキヒロシ)東京大学文学部卒。著述家・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
2011.01.16
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「アンネの日記」ってドイツ語で書かれてたんだ小学生のとき読んだけど細かいところはすっかり忘れてました。アンネはドイツ生まれで、オランダへ逃げてかくまってもらっていたんですね。だいぶ前に、茨城月季さんのブログで紹介されていました。字が大きくてすぐに読めそうだったので図書館で借りてきました。女ばかりの外語大学でドイツ語を学ぶ乙女たちのどろどろした噂話と教材に使われた「アンネの日記」の内容がうまくからまって、一気に読ませます。「アンネの日記」をもう一度読んでみようかな【内容情報】(「BOOK」データベースより)京都の大学で、『アンネの日記』を教材にドイツ語を学ぶ乙女たち。日本式の努力と根性を愛するバッハマン教授のもと、スピーチコンテストに向け、「一九四四年四月九日、日曜日の夜」の暗記に励んでいる。ところがある日、教授と女学生の間に黒い噂が流れ...。(わたしは密告される。必ず密告される)─第143回芥川賞受賞。
2010.12.11
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茨木月季さんのブログで紹介されてたので、さっそく図書館で探したら、なんと歴史書のコーナーにあるんですねすぐ隣に同じく塩野七生さんの『十字軍物語(1)』もあったので一緒に借りようと思い、ちょっと立ち読みしたら、すぐに挫折して、書棚に戻してきました。全ページにギュスターヴ・ドレの挿絵と中世ヨーロッパの地図が描かれているのでとても解りやすく十字軍のことを知ることができます。まさに、絵で見る十字軍いまも世界では、同じような紛争が絶えないところをみると、人間は歴史に学ばないのかな多神教あるいは無宗教の私から見ると、一神教の人たちの気持ちは理解できません。神の名のもとに、異教徒を殺すことは罪にはならないそうです。でも、なぜ聖地が同じなのかな【内容情報】(「BOOK」データベースより)21世紀にもつながるキリスト教vs.イスラム教、対立の原点。聖地奪還のための大遠征はどう始まり、どう戦われ、どう破綻したのか。美しく精緻な版画に付した簡潔な短文で描かれる十字軍史、最高の入門書。【送料無料】十字軍物語(1)
2010.12.03
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衝撃的な前作より、ちょっとおとなしめの内容でした。平たい顔族の風呂文化を取り入れるところは、相変わらず笑ってしまいました。古代ローマの共和制の勉強もできて、当時は女性の地位も高かったらしいし、歴史の再認識かなテルマエ・ロマエ(1)
2010.11.23
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大正時代のベストセラーの復刻版ですが、はっきり言って読みずらい。賀川豊彦の自伝的小説と言われているし、せっかく復刻版が出たので、読んでみた。前半は、お金持ちの坊っちゃん栄一が、資産家の父親から仕送りを受けて東京の大学へ通っているくせに、父親に反抗し、勝手に大学を辞めて、実家に帰るが、 自分は稼ぎがないので、結局父親に金を貰わなければ生きてもいけない。家出して日雇いの仕事をしていたときに、父が急死し、人生が変わる。後半は、死んだ父の借金のかたに家屋敷をとられてしまい、自分も肺炎を起こし生死を彷徨う。そして、貧民窟(スラム)へ住み始める。そこからは話が速く進んでとても読みやすくなります。明治40年代の神戸のスラムの様子が面白いほどよくわかる。今よりひどい格差社会。人を脅して金を奪う、淫売屋の見張り、金欲しさに赤子を貰うけど育てられないから死なしてしまい、葬式もできないので栄一に頼みにくる。栄一は自分の着物を売って金をわたしてやる。「友愛」を、簡単に口にするどこかの坊っちゃんとは全然違います。ノーベル平和賞と文学賞の候補になったこともあるとか【内容情報】(「BOOK」データベースより)生涯にわたって社会的弱者の側に立ち、「友愛、互助、平和」を国内外で説きながら、わき目もふらずに活動した稀有の人物である著者が描いた、スラム街における愛と献身の物語。大正時代の大ベストセラーがいま甦る。
2010.10.19
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被差別部落が形成された歴史が少し解ったような気がします。江戸時代には役人の下仕事をし、牛馬の死骸を処理して、革製品を作る権利を持っていた。江戸の一角に住まされて、転居したり、他の職業に就く自由はなかったけれど、生活は保障されていた。そのおかげで江戸の町は清潔に保たれていた。では江戸以前はどうだったのか?江戸以外の地域では大和朝廷時代に遡って考えると、「日本の先住民ではないだろうか」という説がでてくる。つまり、大和朝廷が日本を治めるために、蝦夷などの先住民族を捕虜にして奴婢(奴隷)とし、各村に3戸くらいづつ配置したなごりで、武士の時代になり被差別民をまとめる人物がでてきて、徳川幕府にうまく利用された、ということらしい。明治になってエタ身分はなくなったが、差別は残り、現代では差別を逆手にとって行政にものを言う人まででてきた。「差別されてきたんだから自分たちを優遇しろ」ということだ。日本の歴史はどこまでが作られたものだろうか【内容情報】(「BOOK」データベースより)差別・被差別問題に関心を持つとき、必ず避けて通れない「異形」視された人たちに関する考察・研究をここにそろえる。貧民窟、サンカ、弾左衛門、乞食、別所、東光寺、俘囚、山哉『特殊部落の研究』...。四民平等で、かつて差別された人々は忘れ去られたが、近代の目はかれらを「異形の人」として、「再発見」するのである。【目次】(「BOOK」データベースより)異形にされた人たち-「四民平等」の逆説/山窩はなぜ興味をそそったか-近代史における「サンカ」の記憶/虚構としての山窩-鷹野弥三郎『山窩の生活』をめぐって/コトリとサンカ-なぜ今またサンカなのか/弾左衛門の読み方-たかが解放令一片か/新聞事始-朝野新聞連載「徳川制度」について/乞食への哀感-石角春之助『乞食裏譚』について/賎民史のインデックス-浩瀚『日本奴隷史』について/五百年前の東京-江戸城は「別所」の跡か/別所と東光寺の魅力-エミシの俘囚の配流地/起源論の水準-菊池山哉『特殊部落の研究』をめぐって/差別と天皇-農民の王から文化の玉へ
2010.09.23
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幕末から明治にかけての最下層の人々の暮らしや東京になったばかりの首都の様子がよくわかります。養育院を創立した渋沢栄一の存在がどんなに大きかったか。福祉施設の始まりは行政主導ではなく、民間主導だったこと。125年の歴史を閉じたのは1997年とつい最近だったんです。「養育院の解体は福祉の後退」といわれるとおり、現在の首都東京には住むところの無い人や仕事の無い人があふれている。明治維新のころと何ら変わらないではないか【内容情報】(「BOOK」データベースより)明治期、東京に四大スラムが誕生。維新=革命の負の産物として出現した乞食、孤児、売春婦。かれらをどう救うか。渋沢栄一、賀川豊彦らの苦闘をたどる。近代裏面史の秀作。
2010.09.12
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みなさんが面白いと評判なので、あまりコミックは読まないけれど読んだら吹き出したははっ・・・たかが風呂、されど風呂言葉は通じなくとも、風呂の文化は共通古代ローマの男、現代日本の風呂へタイムスリップ!!そこで目にした日本の風呂文化に驚愕した彼は...!?古代ローマの設計技師(風呂限定)ルシウス。仕事熱心な彼は浴場のアイディアについて悩みまくり、そのあげく現代日本の銭湯にワープ!? 彼は日本と古代ローマ(風呂限定)を往来できる体質になってしまったのだ!! 好漢ルシウスの時空を越えた大冒険(風呂限定)が始まった!!
2010.09.06
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タイトルと装丁にひかれて借りてきたけれど、ちょっと期待外れでした。職場、学校、ご近所、趣味の会などで出会った異性がすべて恋愛対象となるなんてありえないしだからこんなタイトルになったのかも【内容情報】(「BOOK」データベースより)気がつかないふりをしていた。もう愛していないこと。もう愛されていないこと。直木賞作家が美しくも儚い恋の終わりを描いた傑作。
2010.06.27
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なんとなく手に取ったら、表紙がきれいだったので借りてきました。野田仁美さんの絵がとてもすてきです。絵本のような簡潔な文章と妖艶な絵でとろけてしまいそう桜庭一樹さんの作品は初めてなので他のものも読んでみよっかな【内容情報】(「BOOK」データベースより)「愛してるわ!ずっと昔から...。子供の頃から、愛していたわ!」町でいちばん美しい、娼婦の四姉妹が遺したものは?(1、2、3,悠久!)、黄色い目の父子と、彼らを愛した少女の背徳の夜(ジャングリン・パパの愛撫の手)、死にかけた伝説のロック・スターに会うため、少女たちは旅立つ(地球で最後の日)、─桜庭一樹のゴージャスな毒気とかなしい甘さにアーティスト野田仁美が共振してうまれた、極上のヴィジュアルストーリー集。
2010.06.22
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象さんに殺される動物園の飼育係はよくあるそうで、死を覚悟して臨む職業なのです。それより、もうひとつの『クロスフェーダーの曖昧な光』の方が刺激的でした。新潮社が好みそうな作家さんですね。「三島由紀夫」の影響を受けてますね、多分もやもやとした、はっきりしない、ちょっと病的な感じ・・・【内容情報】(「BOOK」データベースより)「君が本当に優れた象使いならば、いつか最愛の象に殺される日が来るだろう」奇妙な予言に導かれるかのように、動物園の飼育係をつとめる僕は、美しい象バジュラに魅かれていく...。光を拒絶し遮光カーテンの闇の中で生きる兄と、舞台照明家を志す弟の葛藤を描く新潮新人賞受賞作「クロスフェーダーの曖昧な光」を併録。
2010.04.30
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『蟹工船』と同じプロレタリアの雰囲気がぷんぷん漂ってます。でも女性の視点で描かれているので、「労働者はブルジョアに搾取されてるんだぞー」という感じが少し抑えられているような気がします。母乳を売るというのは、乳母とは違い、雇い主の若様に飲ませる乳を一日に何回も搾ることなんです。若様は乳飲み子ではないけれど、人乳しか消化できない体。自分の子には牛乳を飲ませて我慢させないと乳の量が足りなくなり、奥様に叱られる。現代では乳を売る仕事なんてないけれど、働いても貧乏なのは今も同じ。戦前の格差社会は戦後60年以上過ぎた今、再び繰り返すのか【内容情報】(「BOOK」データベースより)わが子に与えるべき母乳すら売らねばならぬ貧しき女性の痛切な姿を刻む「乳を売る」、女だけの催し"五月飯"の日の老女らのユーモラスな振舞いを通し、哀しくも逞しく生きる寒村の女を力強く描いた「朝の霧」等、戦前・戦中の七作品に、自らの文学の核となった少女期を回顧した晩年の作二篇を併録。プロレタリア文学に母性という視点を加え、虐げられてきた女性の新たな目覚めを追究する著者の精選作品集。毎日出版文化賞受賞。
2010.01.20
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写真集です。世界中の戦場の写真。肝臓を切り取られた死体、枯れ葉剤の後遺症に苦しむ人、集団自決の生き残りの人、死体を見て笑う兵士・・・・・多くの物語より一枚の写真が訴えかけるものは大きい。死体の写真や虐殺の跡地から掘り出された遺骨の写真。目を背けたくなるものも多い。ひとつひとつの写真に短いコメントが添えられている。「人間はすぐれて愚かな動物」―ライオンは生きていくために必要な分だけ他の動物を殺す。人間は一度に大勢の人間を殺す。動物の中で人間がいちばん残酷で恐ろしい動物だと思った。【内容情報】(「BOOK」データベースより)知っていますか、何が起きているか。戦場を撮り続けてきた写真家の思い。 【目次】(「BOOK」データベースより)01 ベトナム/02 ラオス/03 カンボジア/04 ボスニア・ヘルツェゴビナ/05 ソマリア/06 アフガニスタン/07 沖縄・アメリカ軍基地/08 日本の戦争、その後/09 基地を奪い返したフィリピン/10 命どぅ宝
2010.01.10
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さすがにこれは柳美里さんでないと書けないテーマかな百名近い放送関係者への取材を基にしているだけあって、とってもリアルです 上下巻の長編なのに、すいーっと読めました。女子アナってタレントでもないし普通の会社員なのにな・・・それも、有名大学卒業して、すごい倍率の試験受けて、大企業のOLと同じじゃないかいそれが、仕事でテレビに出て世間に顔が知られているだけでマスコミのネタにされるなんてでも、プチ整形までしてなりたい人もいるんだから、解らないな~【内容情報】(「BOOK」データベースより)運命に挑んだ女たちができることは、ただ濁流に呑み込まれるだけ─。『ゴールドラッシュ』から10年、『命』から8年。決定的なスキャンダルを抱えた女子アナたちが乗り込んだ小舟はどこへ?著者初のエンターテイメント巨編。渾身の「女子アナ」小説。
2010.01.09
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久しぶりに瀬戸内さんの本を読みました。ものすごくリアルに分かり易く「蜻蛉日記」の作者を分析してます原作は古典なので題名くらいしか知りませんが、百人一首に「藤原道綱の母」作の歌があったかな本当の名前が伝えられていないため、こんな名で呼ばれていますが、一人息子の道綱はたいして有名でないのに、母の書いた作品のおかげで名前が知られているなんて皮肉です。あの「源氏物語」より30年も前に書かれていて、紫式部も影響を受けていたというじゃありませんか千年前も、女の苦労は変わらない。夫への欲求不満と嫉妬なんですね。特に、一夫多妻で通い婚であった当時は、夫が来るのをただ待っているしかない。興味深かったのは、生理のことを「月の障り」といって、それが何度も文章の中に出てくることですね。夫からの手紙にも「障りがなければ行く」とか書かれているし【内容情報】(「BOOK」データベースより)美しく聡明な姫君は、名門藤原氏の子息に見初められ、誰よりも幸せになるはずだった─。瀬戸内寂聴が読み解く、私小説の元祖。
2009.12.19
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半島とはもちろん朝鮮半島のことだが、今回訪れたのは韓国ソウル。24年間“北”で暮した蓮池さんにとっては、同じ言葉を話す民族で南北に分断された“南”を体験すること。朝鮮戦争は南北を分断して終結したわけではなく、いまだに停戦状態なのだそうだ。私たちが韓国旅行へ行くのとは大分違うだろう。もう、帰国してから7年も経つが、拉致問題はまったく進展していない。あとがきに、「この本が拉致問題への世論喚起に何らかの形で役立てばと切に願っている」と書かれている。「あの国の言葉を武器に生きていく」と決心し、翻訳家になった。すごい今度は翻訳作品も読んでみようかな。翻訳家としてデビュー作孤将の作者、金薫(キンクン)や私たちの幸せな時間の作者孔枝泳(コンジヨン)に会ったときの話が面白い。孤将 私たちの幸せな時間【内容情報】(「BOOK」データベースより)「あれ、朝鮮半島じゃない!?」家内の声に飛行機の窓から覗き見る。その瞬間、僕のなかでおぞましい24年の歳月が甦った。初めて訪れたソウル。初めて明かす、北朝鮮、拉致への思い─。万感胸に迫る手記。
2009.11.07
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前回の作品と比べると、いまいち迫力に欠けるな~表紙はきれいだけど。日本人男性と中国人女性のお見合いの話は「ワンちゃん」にもでてきたけど、日本人は家事や介護をしてくれる人が欲しい、中国人は日本の在留資格(VISA)が欲しい、ということで、利害が一致しているから成り立つわけで、結婚は契約みたいなものですね。【内容情報】(「BOOK」データベースより)中国の東北部、とあるレストランに勤める林玉玲は、店長から金魚の世話を頼まれる。あるとき、日本に嫁いだ娘の出産のため来日した玉玲は、日本人との再婚を勧められて...。日本と中国、異なる文化の狭間で、玉玲の心は言葉を超える。衝撃の芥川賞受賞から半年、日本と中国をめぐる新たなる感動の恋愛ストーリー。 時が滲む朝 ワンちゃん
2009.10.22
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『諸階段』非売品ではありませんが、書店では手に入りません。エッセイ、詩、短歌、小説、翻訳と盛りだくさん。表紙のデザインも自作ですね。初めてにしては、かなりレベルの高いものだと思います。学際へ行けば手に入るかも。編集 須藤貴史カバー 増田智大 2008年11月1日初版発行著者 武蔵野美術大学文芸同好会発行者 須藤 貴史定価:100円mail 0xn32513312406w@ezweb.ne.jp
2009.05.27
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ドキュメント昭和が終わった日・元号「平成」決定の瞬間「ポトスライムの舟」が読みたくて「文芸春秋3月号」を借りてきた。去年は「乳と卵」が早く読みたくて衝動買いをしてしまったが、今年はしっかり、図書館に予約。分厚い「文芸春秋」を毎月全部読む人がいるのかな?と、思いつつ、目にとまった記事がこれです。改元されてはや21年。考えてみたら戦後、初めての事。戦前は皇位継承直後に天皇自らが決めていたそうだが、戦後、廃止され、現在の元号法が成立したのが昭和54年。戦後、34年も過ぎてからなんて、随分悠長な話だ。“新元号の準備は、国家の象徴である方の生死にかかわる話なので、生前からというわけにはいきません。”建前“しかし、いつ何が起きてもいつでも対応できるようにしておかなければなりません。”本音偉い学者先生方に内緒でお願いしていたらしい。でも、元号は縁起物なので、考案者が亡くなったら即、廃案。面白いのは、先生方から上がってきた元号案に、中華料理屋や焼肉屋の屋号と同じものはないか、企業に同じ名前はないか、日本はもちろん中国や東南アジアの昔の元号と重複がないか、調べること。中国の歴代皇帝の名前や日本の天皇と重複してもいけないそうだ。昭和天皇が体調を崩してからは、三つに絞られた。それが、「平成」「修文」「正化」たかが、漢字二文字を決めるのにも、裏方は大変だったようです。ということは、今も新しい元号を考えている人がいるんだな。その時、官房長官だった小渕さんが手に持っていた「平成」の書は竹下邸一階応接間の壁にいまも飾られているそうだ。それを孫のDAIGOが時折持ち出し、テレビ出演するときなどに見せている。私は見たことはないが。ポトスライムの舟 楽天ブックス
2009.04.29
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ゲバラのことは正直よく知らなかった。キューバ革命を成功させたカストロ議長の盟友ぐらいにしか思っていなかった。映画「チェ28歳の革命」は盛り上がりのない退屈な映画だったが、自らも喘息の発作で苦しみ、ゲリラ活動中も医者として現地の人を診察しながらリーダーとしての頭角をみせていく様子が淡々と写されていた。映画に合わせて発行された本らしい。日本にも来たことがあるゲバラは広島を訪れ、米国の残虐性を改めて認識したそうだ。革命から50年。キューバはいまだに米国の経済制裁を受けている。独裁制とはいえ、医療も教育も無料。ポチになり下がった日本より国民は幸福かも知れない。ゲバラが子供たちにあてた最期の手紙で「世界のどこかで誰かが不正な目にあっている時、痛みを感じることができるようになりなさい。」と、言っていたのが印象的だった。ゲバラが埋葬されていた場所は“聖地”になっているという。交通の不便なところながら、世界中からたくさんの人が訪れる。【内容情報】(「BOOK」データベースより)"指令600"とはなにか-チェ・ゲバラとはどんな男だったか。彼とともに生き、闘い、最期を見届けた者たちの証言より浮かび上がる伝説の革命家の実像。戦場で重傷を負って死んだと発表されたゲバラだが、本当は捕らえられた村で暗殺されたのだった。最後の食事を運んだ少女、銃声を聞いた農夫、遺体に触れたジャーナリストなどの貴重な証言が、ボリビアの山村を訪れた作家戸井十月の前に、伝説以前のリアリティとして衝撃的に立ち上がる。著者渾身の現地インタビューによる書き下ろしドキュメンタリー。
2009.04.10
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ノンフィクションはあまり読まないけれど、読子さんのブログで知って図書館に予約。読んでビックリと言うより恐ろしかった。裁判員制度が始まる前に発行されてよかったとも思う。日本の刑務所にはA級とB級があってさらに全国に5カ所「LB級刑務所」があるということを初めて知った。LとはLong(刑期が長いということ)殺人を犯しても必ずしも死刑にはならないことは知っていたが、無期懲役とは一生刑務所に服役することではなかったのだ。模範囚なら20年から30年後には仮釈放になることもあるでも、この作者の文章は大変論理的でスラスラ読めるものではなく、難解な漢字も多く、やカントなどの哲学者の言葉やロシア文学などの一節を引用したりしている。他の服役者の観察もするどい。人間は両親や育った環境に大きな影響を受けること、それが犯罪につながること。裁判では反省した振りをして刑を軽くしてもらい、服役中は被害者のことも考えず、娑婆に出たら今度は捕まらないようにうまくやることしか考えていないこと。ほとんどの人は自分の事しか頭になく、殺人を犯したのも相手が悪いと思っている。更生するどころか反省もせず、被害者の気持ちも考えず、次の仕事(犯罪)のことばかり考えている。こんな日本にだれがした【著者情報】(「BOOK」データベースより)1959年生まれ。無期懲役囚。現在、刑期8年以上かつ犯罪傾向の進んだ者のみが収容される「LB級刑務所」で服役中。罪状は二件の殺人。
2009.03.20
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