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シンクタンクという言葉を初めて目にした時は、何かを沈めるものだと思った。「sink」じゃなくて、「think」なんだと。なんだかよくわからなかった。それから何十年も経った今もよくわからない。フェビアン協会あたりもシンクタンクなんだそうだが、そんなものをは最初に連想できない。いいかげんなレポートを作っては、金をかすめとっていく、そんな貧困なイメージしかない。今でもやっぱり、水底に沈められた死人の顔が、こちらをちらりと見て少し微笑んでみせたような、そんな映像を思い浮かべてしまう。銭の亡者の死に顔だろうか。五つの赤い風船の、「時々それは」という曲を思い浮かべる。 ♪死人の顔と 皮膚のたるみが♪ ♪紫に暗い沼に向って走っていく♪ ♪お前は死人の顔を引きずっては♪ ♪まだ明けもせぬ 町並みを歩く♪▼YouiTube: 時々それは(Part.1+2) 五つの赤い風船.flv▼幻泉館日録:五つの赤い風船「時々それは」(1971年)反戦歌うと監視対象。いよいよ来たな。歴史が新しい段階に入ったということか。悪い方向に。▼東京新聞:反戦歌うと「監視」 対象のミュージシャンが警鐘▼幻泉館日録:カテゴリー[反戦歌史抄] ――――――――――――――――――――――田中龍作@tanakaryusaku 12/7 18:24新記事 『【衆院選】「貧困と軍国主義化」 共産党躍進の予感 』…tanakaryusaku.jpひばり@B_Bkun 12/7 10:51安倍は、実質賃金低下批判に反論するため「総雇用者所得」という耳慣れない統計を持ち出してきた。もちろん官僚の入れ知恵。とにかくこの記事を読んで。安倍の頭はカラッポだ。 http://www.asahi.com/sp/articles/DA3S11494403.html 選挙戦「有利な数字」前面 経済政策で与野党 衆院選(朝日新聞)ジャーナリスト 田中稔@minorucchu 12/6 14:11本日の東京新聞。金杉貴雄記者が、10日に施行される特定秘密保護法の危険性を改めてまとめている。一覧表は同紙11月30日付より。同法は原発の秘密などを闇に葬る。自民・公明両党は公約に記載なし。無責任だ。社民党は同法廃止に全力と公約に明記 pic.twitter.com/Zh3E7xkBt7兵頭正俊@hyodo_masatoshi 12/6 16:57こんばんは。ブログを更新しました。日本の安全保障は、巨大な日米利権で成り立っている。「安保村の利権」m-hyodo.comソウル・フラワー・ユニオン@soulflowerunion 12/7 0:30日テレとNHKが菅原文太の反戦・脱原発発言を自主規制で封殺!?(リテラ 12/6) http://lite-ra.com/2014/12/post-684.htmlクソやな。銘記しよう。ファシズムは静かに広がっていく。――――――――――――――――――――――
2014.12.08
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今は亡きうちのおやじ様は、酔っぱらうと歌う愛唱歌がいくつかあった。おおむね、若いころに覚えた歌だ。徴兵は内務班訓練で終わって、戦地には行ってない。戦争末期だから、危ないところだった。 ♪ いやじゃありませんか 軍隊は軍隊小唄ってやつ。これよく歌ってたな。ああ、替え歌なんだ。元はこれだそうだ。▼YouTube: ほんとにほんとにご苦労ねいわゆる軍歌じゃないんだな。▼YouTube: 軍隊小唄もちろん、アレです。ザ・ドリフターズの「ほんとにほんとにご苦労さん」も、その替え歌です。あ、なかにし礼さんだったのか。▼YouTube: ドリフのほんとにほんとにご苦労さん ドリフターズ兵隊にとられてからじゃ、いくら厭戦的な歌を歌っても遅すぎるわ。その前にちゃんと反戦歌を歌わないとな。――――――――――――――――――――――幻泉館主人@gensenkan99 6/22 22:38[イノレコモンズのふた。] ▼「人々の無関心は常に攻撃者の利益になることを忘れてはいけない」(エリ・ヴィーゼル) illcomm.exblog.jp/20830395/ 「亡びろ、自民党」 #自民党 #ヤジ #都議会 #石原伸晃 #環境大臣幻泉館主人@gensenkan99 6/22 22:04[ネットゲリラ] 鈴木章浩さん、犯人知りませんか? http://my.shadowcity.jp/2014/06/post-5098.html#鈴木章浩幻泉館主人@gensenkan99 6/22 22:04[ネットゲリラ] 鈴木章浩都議の実家はクリーニング業 http://my.shadowcity.jp/2014/06/post-5096.html#鈴木章浩――――――――――――――――――――――
2014.06.23
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別々に注文出したのだが、同梱で届いた。ま、いいか。"33 REVOLUTIONS"が想像していたよりずっと大部なので驚いた。INDEX込みで660ページ。『プロテスト・ソング・クロニクル』本文190ページなので、その三倍以上ある。前者は時系列、後者はテーマ別編集というので、だいぶ雰囲気が違う。同じ曲がどのぐらい載っているのか、ぱっと見ただけではよくわからない。う~ん、あ、「奇妙な果実(Strange Fruit)」。"33 REVOLUTIONS"の一曲目(1939年)、『プロテスト・ソング・クロニクル』では「SAY IT LOUD - I'M BLACK AND I'M PROUD ---- 人種差別を許さない歌」の最初に挙げられてる。なるほどな。それぞれ冒頭部分を引用してみようか。▼33 Revolutions per Minute: A History of Protest Songs, from Billie Holiday to Green Day---------------------------------------------------------------------------1"Black bodies swining in the Southern breeze"Billie Holiday /"Strange Fruit" / 1939The Birth of the PopularProtest SongIT IS A CLEAR, fresh New York night in March 1939. Over in Europe, the Spanish Civil War is about to end in victory of General Franco's Nationalists; by the end of the month, British prime minister Neville Chamberlain will have officially abandoned his policy of appeasement towards Hitler's Germany. In the United States, John Steinbeck's The Grapes of Wrath, na epic tale of sharecroppers during the Great Depression, is on its own way to the printers and will end up being the biggest-selling novel of the year. A movie of Margaret Mitchell's best seller Gone with the Wind is due to reach cinemas in the summer.---------------------------------------------------------------------------▼プロテスト・ソング・クロニクル~反原発から反差別まで---------------------------------------------------------------------------ビリー・ホリデイ奇妙な果実プロテスト・ソングの代名詞的な不朽の名作に潜む、奇妙な物語 ニューヨーク市の公立高校教師エイベル・ミーアポルが「ビター・フルート(苦い果実)」という詩を教員組合の機関誌『ザ・ニューヨーク・ティーチャー』に発表したのは、1937年1月のことである。その数年前に黒人に対するリンチの写真を目にしたミーアポルは、アメリカ南部にいまだに存在する残虐な慣習を告発するためにこの詩を発表したのだ。---------------------------------------------------------------------------あたりまえだが、アメリカのプロテスト・ソング史をじっくり読むには前者の方がおもしろそうだ。一人で書いてるしね。もちろん、日本の歌は載っていない。小室等と六文銭、加藤登紀子、ミュート・ビート、RCサクセション、ザ・ブルーハーツ、佐野元春、ランキン・タクシー、ECD、RUMI、斉藤和義、制服向上委員会これが『プロテスト・ソング・クロニクル』の第一章「SUMMER TIME BLUES ---- 原発、核兵器の廃絶を訴える歌」で紹介されている人たち。どの歌か書かないけど、だいたい想像できるよね。こういうものを読んでいると、実際にその歌を聴きたくなる。今はYouTubeがあるので、すぐに聴けるのがありがたいなあ。▼YouTube: Strange Fruit by Billie Holiday 『奇妙な果実』 by ビリー ホリデイ ♪ Southern trees bear strange fruit ♪ Blood on the leaves and blood at the root ♪ Black bodies swinging in the southern breeze ♪ Strange fruit hanging from the poplar trees.
2011.07.20
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『プロテスト・ソング・クロニクル』でふと思い立って、洋書を検索してみました。おお、新刊があるわ。33の「革命」と「回転」を掛けたタイトル。アマゾンだと「なか見!検索」ができますね。▼33 Revolutions per Minute: A History of Protest Songs, from Billie Holiday to Green Day---------------------------------------------------------------------------From one of the United Kingdom’s most prominent music critics, a page-turning and wonderfully researched history of 33 songs that have transformed the world through the twentieth century and beyond.When pop music meets politics, the results are often thrilling, sometimes life-changing, and never simple. The protest songs of such great artists as Woody Guthrie, Bob Dylan, Stevie Wonder, U2, Public Enemy, Fela Kuti, R.E.M., Rage Against the Machine, and the Clash represent pop music at its most charged and relevant, providing the soundtrack and informing social change since the 1930s. They capture the attention and passions of listeners, force their way into the news, and make their presence felt from the streets to the corridors of power.33 Revolutions Per Minute is a history of protest music embodied in 33 songs that span seven decades and four continents, from Billie Holiday crooning "Strange Fruit" before a shocked audience to Crosby, Stills, Nash, and Young paying tribute to the Vietnam protesters killed at Kent State in "Ohio," to Green Day railing against President Bush and twenty-first-century media in "American Idiot." With the aid of exclusive new interviews, Dorian Lynskey explores the individuals, ideas, and events behind each song. This expansive survey examines how music has engaged with racial unrest, nuclear paranoia, apartheid, war, poverty, and oppression, offering hope, stirring anger, inciting action, and producing songs that continue to resonate years down the line, sometimes at great cost to the musicians involved.For the audience who embraced Alex Ross's The Rest Is Noise, Bob Dylan's Chronicles, or Simon Reynolds's Rip It Up and Start Again, 33 Revolutions Per Minute is an absorbing and moving account of 33 songs that made history. ---------------------------------------------------------------------------▼幻泉館日録:プロテスト・ソング・クロニクル
2011.07.19
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お、これは。もう出てるかな。立ち読みできるかしら。たぶん買うけど。▼プロテスト・ソング・クロニクル 反原発から反差別まで--------------------------------------------------------------------------ボブ・ディランやジョン・レノンをはじめ、音楽で社会的メッセージを伝えてきたミュージシャンはたくさんいます。彼らの歌は何を訴えていたのか。その背景にはどんな事実があったのか。時代とジャンルを超えた130曲を選び、その真相を探ります!■原発、核兵器の廃絶を訴える歌RCサクセション「サマータイム・ブルース」クラフトワーク「放射能」ギル・スコット・ヘロン「ウィ・オールモスト・ロスト・デトロイト」■戦争を憎み、平和を願う歌ボブ・ディラン「戦争の親玉」加川良「教訓1」カーティス・メイフィールド「バック・トゥ・ザ・ワールド」■大国の横暴に怒る歌ポップ・グループ「ウィ・アー・オール・プロスティテューツ」フェラ・クティ「アンダーグラウンド・システム」レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン「スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイアー」■国家、体制の抑圧に抗う歌ジョン・レノン「パワー・トゥ・ザ・ピープル」ピーター・トッシュ「解禁せよ」プレジデントBPM「Hoo! Ei! Ho!」■人種差別を許さない歌ジェイムズ・ブラウン「セイ・イット・ラウド」パブリック・エネミー「ファイト・ザ・パワー」マイティ・スパロウ「コンゴ・マン」■性差別、同性愛差別を糾す歌ヘレン・レディ「アイ・アム・ウーマン」トム・ロビンソン・バンド「グラッド・トゥ・ビー・ゲイ」ザ・スリッツ「ティピカル・ガールズ」■自然破壊を嘆く歌 ほかマーヴィン・ゲイ「マーシー・マーシー・ミー」ボブ・マーリー「アイ・ノウ」ジョニ・ミッチェル「ビッグ・イエロー・タクシー」…ほか、気鋭の執筆陣が厳選した全130曲を徹底解説<もくじ>■ まえがき <3・11>を体験した今こそ味わいたい<闘いの歌>(鈴木孝弥)■ SUMMERTIME BLUES ~原発、核兵器の廃絶を訴える歌■ MASTERS OF WAR ~戦争を憎み、平和を願う歌■ WE ARE ALL PROSTITUTES ~大国の横暴に怒る歌■ POWER TO THE PEOPLE ~国家、体制の抑圧に抗う歌■ SAY IT LOUD - I'M BLACK AND I'M PROUD ~人種差別を許さない歌■ I AM WOMAN~性差別、同性愛差別を糾す歌■ MERCY MERCY ME (THE ECOLOGY) ~自然破壊を嘆く歌 ほか■ コラム□ 反原発デモの実情は、楽しい? 迷惑?□ ブルースにおけるプロテスト表現の歴史□ 多くの抵抗歌を生んだベトナム戦争□ フォークを巻き込んだ日本の学生運動□ 音楽がつなげるものと、分断するもの□ 北欧由来のブラック・メタルは超実践派□ 戦後教育と若さと自由のブルース50年史□ フランス“革命の歌”の輝かしき伝統□ 黒人音楽家の主張はジャズから始まった□ 批評性とウィットに富む詞が命のカリプソ□ LAのチカーノたちのアンチ・モール運動に注目□ インスト音楽による抵抗はダンスとともに□ 柔軟な創造力と親しみやすさで闘う歌謡曲□ 沖縄民謡の風刺と沖縄人の誇り■執筆者紹介(執筆=五十嵐正、石田昌隆、磯部涼、大石始、大和田俊之、荻原和也、小野島大、粕谷祐己、川邉雄、小出斉、近藤康太郎、志田歩、鈴木孝弥、舌津智之、高橋健太郎、辻真純、長嶺修、行川和彦、新田晋平、野中モモ、野間易通、長谷川町蔵、速水健朗、深沢美樹、二木信、松尾史朗、松村洋、松山晋也、南田勝也、壬生昌子、宮田信、向風三郎、湯浅学、輪島裕介、渡辺健吾)--------------------------------------------------------------------------
2011.07.17
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♪ 世の中は 星に碇にヤミに顔 ♪ 官に尾を振る ボテやくざ ♪ 真正面じゃ末成りネエ 青瓢箪 ♪ 水で膨れて 死ぬばかり サノサ昼飯を食っていると玄関に誰か来た。おっ母さんが出て何か話している。選挙の事前運動だという。連立内閣を構成するカルトだ。年寄りに声をかけ、候補者や政党の名前を書く練習をさせて、車で投票所へ連れて行く。それが生きがいなんだろう。いい迷惑だ。そのせいで日本はどんどん悪くなっていく。お前ら70年代は平和勢力じゃなかったのか。今度は「国際貢献」の名の下に、教え子を再び戦場へ、か?手榴弾を渡し、毒入りの握り飯を配っておいて、それで住民は勝手に自殺したというのか?昼飯がまずくなった。まるで岸や東條の亡霊がいるかのようだが、そんなはずはない。それだけが自慢の、単なるマゴだ。そんなものを他人様に押し付けるでない。「生きて虜囚の辱を受けず」 →戦陣訓 →軍歌 →戦時中の替え歌 ♪ きのう召された タコ八が ♪ 弾丸に撃たれて 名誉の戦死 ♪ タコの遺骨は いつ還る ? ♪ 骨が無いから 帰れない ♪ タコのかあちゃん 悲しかろ
2007.06.30
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湾岸戦争時に、テレビはゲーム画面のような映像を流し続けた。きれいな戦争?そんなものあるはずがない。殺され、傷つき、苦しみながら死んでいく人の姿を隠すのに、テレビは大きな役割を果たしていた。抽象化された無関係な死を、どこまで生身の人間の手元に取り戻すことができるのか。「9.11」はニューヨーク市民の眼前で行われた大量殺戮だった。イラク侵略には説得力があるように思わせてしまった。ところが、戦地から帰ってきた遺体に、ベトナム戦争の記憶がよみがえる。なぜ合州国の市民が海外で戦死しなければならないのか。生身の人間の戦死によって、やっと具体的な死が身近に帰ってきたのだ。「世界人類が平和でありますように」自分とは無関係なところで、いくらでも祈ることができる。それではこの戦争は止められない。名指しでブッシュを罵倒し、コケにして、笑いとばすことによって、戦争を止めるのだ。誰かに語りかけるのではない、君に言ってるんだ。私が中学生の時に買ったドノバンのベスト盤に「ユニバーサル・ソルジャー(Universal Soldier)」という曲が入っていた。ずっとドノバンが作った歌だと思いこんでいたが、これは「サークル・ゲーム(The Circle Game)」をヒットさせたバフィー・セントメリーが作った曲である。そういえば、アグネス・チャンのデビュー曲は「サークル・ゲーム」ではなかっただろうか。固有名詞が並ぶ。中学生の僕は、「Japan」が出てきて嬉しかったのだ。万国の兵士たちは、自分たちがそうすれば戦争が終わるのだと思って、戦う。 ♪ And he's fighting for Canada, ♪ he's fighting for France, ♪ he's fighting for the USA, ♪ and he's fighting for the Russians ♪ and he's fighting for Japan, ♪ and he thinks we'll put an end to war this way具体的にいろいろな宗教の名前を挙げているのだと思いこんでいたが、意外なことにイスラム教徒は出てこない。 ♪ He's a Catholic, a Hindu, an atheist, a Jain, ♪ a Buddhist and a Baptist and a Jew ♪ and he knows he shouldn't kill ♪ and he knows he always will ♪ kill you for me my friend and me for you →UNIVERSAL SOLDIER----------------------------------------------I wrote "Universal Soldier" in the basement of The Purple Onion coffee house in Toronto in the early sixties. It's about individual responsibility for war and how the old feudal thinking kills us all. Donovan had a hit with it in 1965.「ユニバーサル・ソルジャー」は60年代初めに、トロントにあるコーヒーハウス、パープル・オニオンの地下で書きました。戦争に対する個人の責任と、古くさい封建的な考え方が私たちみんなをどうやって殺すかということに関する歌です。1965年にドノバンがヒットさせました。---------------------------------------------- →Buffy Sainte-Marie sings "Universal Soldier" (Live, 1970) →Donovan- Universal soldier ♪ He's the universal soldier and he ♪ really is to blame ♪ His orders come from far away no more ♪ They come from him, and you, and me ♪ and brothers can't you see ♪ this is not the way we put an end to war.どんな英雄も、兵士たちがいなければ戦争を続けることができない。兵士よ、銃を捨てて逃げろ。それが本当に戦争を止める方法なのだ。僕がドノバンの歌うこの曲を繰り返し聴いたのは、1971年のことだったろう。それはとても自然な言葉だと思った。 Universal Soldier
2007.01.21
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また頭の中のメモをまとめておこう。ニール・ヤングのアルバムを聴きながらそう思った。反戦歌。私の場合、今の日本ではソウルフラワー以外に思い浮かばない。今こそ必要なのにな。どこかからかっぱらってきたものに商標付けて高く売るのがアーティスト様か。社団法人日本音楽著作権協会JASRACはあんたたちの味方なんだろう。ニール・ヤングは放送禁止措置を考慮して、まずネットで全曲を公開したんだぞ。反戦歌の歴史を語るなら、まず今のことだ。今、自分がいるところ。そこから話は始まる。残念なことに安倍首相の嘘をではなくて、ブッシュ大統領の嘘を告発するアルバムからだ。2006年、60歳だったニール・ヤングが発表した『戦争と生きる(Living With War)』。 →Neil Young - Living With War [全歌詞&日本語訳詞] →Living With War Today [neilyoung.com] →MySpace - Neil Young →Neil Young Lyrics - “Living With War”自身のアコースティック・リバイバルとも言うべき2005年の"Prairie Wind"。懐かしい生音と肉声が中心となったこのアルバムは、ニール・ヤングの傑作となるのかと思った。ところがそれから半年ほど経って、反ブッシュを全面に押し出した反戦アルバムを発表した。ブッシュのインチキ演説を引用して、嘘をつくなと呼びかける、この真剣さと滑稽さ。これはおもしろい。年末には、DVDと原音バージョンをセットにした限定セットも出たようだ。 Living with War1. After the Garden 2. Living With War 3. The Restless Consumer 4. Shock and Awe 5. Families 6. Flags of Freedom 7. Let's Impeach the President8. Lookin' for a Leader9. Roger and Out 10. America the Beautiful以前にも書いたが、「自由の旗(Flags Of Freedom)」はボブ・ディラン「風に吹かれて(Blowin' in the Wind)」へのアンサー・ソングだ。 →幻泉館日録:自由の旗---------------------------------------------- ♪ Today's the day our younger son ♪ Is going off to war 今日は私たちの下の息子が 戦場に行く日----------------------------------------------出征兵士を見送るために、大通りには旗がはためている。風に吹かれて。それは自由の旗。---------------------------------------------- ♪ Sister has her headphones on ♪ She hears the music blasting ♪ She sees her brother marchin' by ♪ Their bond is everlasting ♪ Listening to Bob Dylan singin' in 1963 ♪ Watching the flags of freedom flyin' 妹はヘッドフォンを耳に 音楽を大音量で聴いている 兄が行進していくのが見える 二人の絆は永遠だ 1963年にボブ・ディランが歌っているのを聴きながら 自由の旗がはためくのを眺めている----------------------------------------------愚かな戦争のために、兄は死ぬのだろう。自由の旗のために死ぬのだろう。アメリカ合州国の国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」は、繰り返して歌う。---------------------------------------------- ♪ And the star-spangled banner in triumph shall wave ♪ O'er the land of the free and the home of the brave! そして星を散りばめた揚々たる旗よ、たなびけ 自由なる大地と、勇者の故郷の上に----------------------------------------------星条旗は自由の旗のはずなのだ。だが、実際はブッシュの嘘で固められたインチキな「自由の旗」だ。「不安な消費者(The Restless Consumer)」の中でニール・ヤングは歌う。---------------------------------------------- ♪ Don't want no damned Jihad 聖戦なんて要らない----------------------------------------------ニール・ヤングの歌では、風に吹かれているのはいつまでも戦争を続けるアメリカ合州国の国旗だった。湾岸戦争の際に「風に吹かれて」を歌った時、彼の心の中には星条旗がたなびいていたのだろう。この項続く。
2007.01.20
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