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年々増加する凶悪犯罪、そして低年齢化する殺人事件。その内容は短絡的で己の欲望を抑え切れずに有り余ったエネルギーの矛先が弱者へと向かう。「罪を憎んで人を憎まず」等という言葉は既に過去のもの。奇麗ごとでは済まされないその犯罪手口と動機に対し、我々は閉口するばかりだ。先日、山口県光市で起きた母子殺害事件に対し、求刑通りの死刑が言い渡されたが誰もが皆当然の結果だろうと思ったに違いない。この身勝手極まりない元少年の犯した罪の背景を考察してみても、報道されている内容が事実であるとするならば、少年になんら同情の余地はない。死刑についての是非が問われることは今回に限ったことではなく、以前から問題提起されてきた。肯定も否定もそれぞれ一長一短があり、どちらが正当なのかの判断を下すこと事態が早計であり、答えは出ないであろう。死に対する考え方も10人が10人とも同じとは言い難い。死刑が極刑であるとする現代の刑罰は昔からその形を変えることなく長きに亘って執行されてきた。死を持って償うという方法は言い変えれば原始的手法であり、そろそろ刑法を改良する必要性が見えてきたとも言える。それは現代社会に於ける死刑が本当に極刑に値するのかという疑問に突き当たることと、すでに限界を越えつつあることも事実だろう。死刑が全ての死刑囚に有効なのかその辺も疑問が残る。死刑覚悟で犯行に及ぶ人間もいるし、早く殺してくれと檻の向こうで叫ぶ囚人もいるだろう。彼らに罪の意識はあるのだろうか?それすらないまま死刑を言い渡したところで、事件の解決には至らない。被害者もそれでは浮かばれないだろう。死刑と同等の刑罰を考える時期に来ていることを知るべきだろう。誰の為の死刑か、被害者だけの刑罰であってはならないとわたしは思う。ところで、健康な死刑囚が密かにドナー登録をしていることはご存知だろうか?それが何を意味するかは皆さんの想像にお任せする。
2008.04.29
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聖火リレー関連記事第三弾である。仏の心も三度までと言うが、これ以上善光寺に危害を加えると全国の僧侶たちが怒りを爆発させるかも知れない。落書きは今始まったことではなく、遠い昔からあったし、子どもの遊びでもあった。しかし、時代が進むに連れ単なる悪戯だった落書きが現代に於いては遊びや悪戯の範疇を超え、社会問題にまで拡大している。善光寺の落書き問題が新聞記事一面に報道されるほど、今回の落書き事件が深刻差を増しているのは、良識を越えたモラルの欠如として、社会性の幼稚化が国宝や重要文化財の破壊行為に結び付くことを懸念していることを物語っている。善光寺が聖火リレーの出発点を辞退した事による嫌がらせが背景にあるのか、或いは単なる愉快犯の犯行なのか憶測の粋を出ないが、仮にこれが中国人による犯行だとしたら事は穏やかではない。これ以上日中関係をこじれさせたくないと言うのがわたしの本音でもあるが、もう手遅れかも知れない。聖火リレーの妨害や北京オリンピックボイコット運動が各国で広まった背景は、言わずと知れたチベット問題であるが、これほどまでにして中国がチベットに拘るのには大きく分けて3つの理由がある。一つ目は中国とインドの関係。両国は過去に於いて戦争の経緯があり、中国はチベットを盾にしたいと言う思惑がある。核兵器を持つインドを牽制する為にはチベットに核兵器を配備することが重要となる。二つ目はチベットの豊富な地下資源を自国の発展の為に利用すること。そして三つ目はチベットの独立を許せば他の自治区も独立を求める可能性が大きいこと。如何なる手段を持ってしてもこの三つの条件を満たすことが中国にとってはオリンピックを開催することよりも重要課題なのである。中国は共産主義である為、信仰の自由は認めておらず、これも一つの要因ではあるが、これは単なる建前である。どちらにしても自分勝手な言い分であり、中国の横暴振りを認める訳にはいかないだろう。後戻りの出来ない中国の今後の行く末に世界の未来が託されているのも事実であり、今のところは情勢を見守るしかないと言うのが本音である。
2008.04.24
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聖火リレーの記事第二弾である。もし、チベット一揆が勃発しなかったら、或いは中国が事を穏便に済ませ武力を投入せず、話し合いで打開を模索していれば、聖火リレーは所定のコースを変更する事もなく、各国の市民の前から姿を消すような事はなかったかも知れない。平和的解決を中国が望まない訳もなく、単に一国の首領が宗教の嫉妬に狂った結果が招いた悲劇である。ただ、今回のリレーが前代未聞として世界中の的となり記憶に深く刻み込まれたのは間違いないだろう。その意味ではもしかすると中国の思惑通りだったのか...。あの国は自分たちが目立つことなら善悪を問わず実行する国であるから、わたしたちは単なるピエロだったりしたら中国にしてやられたという事になる。つまり中国には恥という物がない。あるとすれば今回のようなおぞましい、世界の笑いもの、軽蔑を一身に受けるような行動は慎むものと思われるが如何だろうか。北京オリンピックの行く末に一抹の不安を抱えるものの、中止になることはまずないし、戦争でも起きない限りオリンピックは開催されるだろう。日本では聖火リレーのコースは変更されないだろうと大方の人はそう思っていた。良い意味で温厚で優しい日本、悪く言えば事なかれ主義の日本。それを無宗派で名高い善光寺が断ったと言うのは「日本を甘く見るな」と言う世界に向けたメッセージとも取れる。しかし、政府がこの件に関し全く蚊帳の外であるのは実に腹立たしい。メダルを取った時だけ笑顔で選手に拍手し、いかにも政府が万全のバックアップをしている如きに振舞う。聖火リレーよりこんな政府はもう要らない。
2008.04.21
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1936年ドイツの首都ベルリンで行われたオリンピックで、初の聖火リレーが行われた。一人の独裁者の一声で世界中がベルリンを目指すこととなった。私利私欲と権力の虜となった独裁者アドルフ・ヒトラー。彼にとってのオリンピックは自分の力を世界中に見せ付けるひとつの玩具に過ぎなかった。そして現在、北京オリンピックとチベット問題を巡って世界が揺れ動いている。各国で聖火リレーの妨害が起こり、混乱の中ルートの変更を余儀なくされ、聖火は消えたも同然である。果たして北京オリンピックの聖火台に火は灯るのだろうか。神々の棲むヒマラヤ山脈のチョモランマの頂きから、神の嘆きが聞こえて来ないか?「わたしは人間を余りにも我侭に創り過ぎてしまったようだ」神々の奪い合いが世界中を不幸に陥れる。そんな教えを神は人間に与えた覚えはない。オリンピックは人間同士が神に捧げる平和の祭典であるにも関わらず、その目的と意味を履き違えた者が世界を混沌の渦の中に陥れる。聖火リレーのランナー達はいまだヒトラーの亡霊から逃れることも出来ず、そのことすら気付かないでいる。オリンピックに聖火リレーは本当に必要なのか。わたしたちは見せ掛けのオリンピックに騙されてはならない。
2008.04.17
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米軍の街、横須賀。20代後半東京都蒲田に住んでいた頃、数回訪問したことがある。京急蒲田駅から横須賀中央駅まで約1時間ほどの距離で、地図から想像するよりも意外と近くであった。電車を降りると、相模湾と東京湾から吹きつける潮風に混じってアメリカ独特の乾燥した匂いが髪を撫でて行く。これがいわゆる異国情緒というものだろうか...ふとそんな感情を抱きながら、柳ジョージ&レイニーウッドの曲「フェンスの向こうのアメリカ」を思い出していた。休日ともなれば、海軍基地は観光客で溢れる。米海軍が艦を一般公開するからだ。米兵と日本人の交流を深める為にこのような軍事施設を一般市民に見せ、親睦を図ろうとする米軍の発案なのだろう。米兵たちと会話を楽しむ日本人。握手を交わし、笑顔で応える米兵。のどかな風景が将来悲劇へと変貌する事を当時の人たちには考えも及ばなかった。1995年以降になって増え始めた米兵による犯罪。日本列島は北から南まで、日本の安全を守っているかのように米軍基地が点在しているが、それは表向きであって本来の目的ではない。中国やロシア、イラク、中東情勢の動きを牽制する為には日本は地理的に好都合だからである。そしてアメリカ軍の後方支援を行うのが、自衛隊の役目となっている。沖縄から届くニュースは米兵の暴力行為や、盗難、婦女暴行などで、訓練された兵士の犯罪とは到底思えない内容ばかりである。先月、横須賀市内で起きたタクシー運転手殺害事件は、やはり米兵による犯行だった。ウグボグ容疑者は脱走の罪で米軍に身柄を拘束されたいたが、捜査の結果彼の犯行と分かった。タクシー業は、客を選ぶほど儲かる商売ではない。相手がどんな人物であろうと、身元など気にせず乗せなくてはならない。酔っ払いであろうが、外人であろうが客を乗せて走る。走行距離が売り上げだ。それが死へと繋がる地獄の道路だとしても客を信用せざるを得ない。今回の事件で、一部のタクシー会社では運転手の安全を考慮し、運転席と後部座席の間に大き目の透明なカバーを取り付けるなどして、防犯に力をいれ初めているがそれがどこまで通用するかは未知数だ。NYのタクシーのようにいっそのこと、金網で隔ててしまう方法も考えられるが、それでは乗客を最初から犯罪者扱いしているようなもの。日本もアメリカ並みにタクシーが襲われる事件がこれ以上増えるようなことがあれば、それも致し方ないのかも知れない。
2008.04.09
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遠くで桜の花びらが舞っていたその下で春の木漏れ日あびながら笑顔にあふれた卒業写真僕は 一人病室でベッドの温もり 抱きしめた近くて近くて 遠い春僕の卒業式はまだ 来ない
2008.04.06
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