育てているのは未来です

一昨日、50年以上前の松山南高校定時制同級生から、今井捷行先生が亡くなったとの連絡がありました。今井先生は、このブログのフリーページの中にも書いてあるように、私の人生においとても大きな影響を受けた素晴らしい先生でした。

　7年前に、教員退職後は正岡子規研究と句作に打ち込んでおられた奥様の道子さんが急逝し、その後はずっと山越の自宅で一人暮らしをされていました。たまにお家にお伺いしては、昔話を肴にお酒を飲むこともありましたが、2021年2月に愛媛県スポーツ協会表彰で最高栄誉の「スポーツ功労賞」を受賞されたあと、定時制仲間数人とでお祝いの小宴をもってからはお会いできていませんでした。まだまだ機会があると勝手に思い込んでいたので本当に残念でなりません。

　定時制の教員時代に、仲良くされていた河野先生という英語の先生がいて、教員を退職後、奥様のバレエ教室を手伝っておられましたが早くに亡くなられました。今井先生はとても残念がっておられ、慰霊コンサートを開きたいということをずっと言われていました。2019年にバレエ教室のホールで、Ｎ響にいる今井先生の息子さんのホルンと、その奥様のオーボエそしてピアノでそれを実現したのですが、その演奏会の最後の曲がＮＨＫ「坂の上の雲」のテーマ曲「Stand Alone」でした。声をかけていただいて拝聴し、そのメロディに感極まって涙したのが昨日のことのように思われます。

　20日の愛媛新聞に「元県卓球協会長　今井捷行さん」と訃報が掲載されていました。卓球がまだマイナーなスポーツだった頃からその普及に尽力され、福原愛さんなどの活躍によって次第にスポーツ界での認知度や人気が高まって来たことを本当に喜んでおられました。

　亡くなったのは９月１５日で、ご本人の希望によりご葬儀は家族のみで行われたそうです。